オンラインモール 準備着々 静産大生運営 5日開業 SNS駆使「売り手の顔 見えるように」 藤枝
藤枝市の静岡産業大藤枝キャンパスに通う経営学部の学生が手がけるオンラインショッピングモール「藤枝ショッピングストリート」が、今秋から本格的に始動した。事業の考案や出店企業の選定、運営は全て学生が担う。12月5日のオープンに向け、着々と準備を進めている。
10月末、同キャンパスで藤枝ショッピングストリートに出店を検討する企業向けの説明会が行われた。参加したのは、地元の家具メーカーや食品加工販売会社のほか、大手のAOKIホールディングスなど県内外の12社。設立推進委員長の2年古林泰河さん(19)らがサービスの概要などを説明後、学生は各社の代表者とマンツーマンになり、仕組みや試作のウェブサイト、金額面で他のオンラインショップとの違いといった特徴を紹介した。
藤枝ショッピングストリートは学生の授業の一環。学生は、静岡市駿河区の城南静岡高が運営するショッピングモール「まなびや」を立ち上げた同大非常勤講師の久保田和夫さん(65)の下で、4月からECサイトの仕組みや作り方といった基礎知識を学んできた。企業がPRしたい商材を制作したネット上のウェブページで販売する。24時間365日運営し、出店協力企業数の目標は500社。まなびやと富士エス・イー・エスが決済やウェブページの改修などで支援する。
久保田さんは「大学生は高校生よりも自由がきく。SNSなどを使いこなし、広範囲で積極的に活動できる。大学生らしいワンランク上を目指してほしい」と期待する。
説明会では送料や手数料などの値段や販路、利益の確保について不安視する企業もあった。今月28日時点で県内外の計13社が参画を予定する。古林さんは「地域に寄り添って売り手の顔が見えるネットショップを目指し、地域貢献に励む企業の力になりたい」と意気込みを語った。
(藤枝支局・青木功太)