藤枝市施策、学生が提案 地域政策研究発表会 常葉大が最優秀賞
藤枝市と包括連携協定を結ぶ県内大学の学生による本年度の地域政策研究の成果発表会が29日、同市の市産学官連携推進センターで開かれた。学生は地域資源を活用したウォーカブルシティ(居心地が良く歩きたくなるまち)やスポーツツーリズムの推進など、各テーマに基づいて藤枝で調査し、同市幹部らに施策を提案した。
6大学7研究室の学生約40人が参加した。最優秀賞に輝いた常葉大造形学部の学生は、同市岡部町の歴史文化や町としての魅力を体験できる散策プランと地図の製作を提案。岡部宿と朝比奈、三輪の3地区に焦点を当て、「宿場町の趣とお土産選び」「里山の四季とお茶」「お参りと食事」と地区ごとに決めたテーマに沿って、プランと地図を試作、紹介した。市中心部から岡部町への交通手段を懸念事項とし、公営駐車場の必要性も強調した。
このほか、回遊性向上による商店街活性化と地域ブランディングに関する研究や、旧市街地の岡出山小路のにぎわい創出事業案などが披露された。
地域政策研究は、市と協定関係にある大学が地域課題の解決を目指して調査を行う事業。