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テーマ : 藤枝市

藤枝市 不登校 居場所づくりへ 静岡県内初 空き家活用し支援 新年度予算案に関連費

 藤枝市は2024年度、発達に課題があり、小中学校の環境に合わず不登校となっている児童生徒のための居場所づくりを新たに始める。市こども発達支援センターによると、同様の取り組みは静岡県内で初めて。必要な設備をそろえた一戸建ての借家を実施場所とし、支援経験や専門知識を持つスタッフを配置し、子どもたちに将来に向けて自立する力を身に付けてもらう。24年度予算案に関連費用1150万円を計上する。
 市は対象となり得る児童生徒の学校と相談し、登校状況と家庭での様子を加味して居場所の要否を検討。必要と判断された際は、保護者の許可を得た上で家庭に訪問し、本人も同意の上で通所を決める。
 センターによると、借家は空き家の活用を検討。県内の特別支援学校の元教諭や大学生らをスタッフとして起用する方針という。平日午前10時~午後6時を活動時間とし、定員は1日10人を見込む。スタッフは子どもたちの様子を見ながら、興味を示したことを学習につなげていく。調理実習や企業、事業所、地域との交流事業も想定する。
 センターの担当者は「子どもには必ず一つは居場所が必要。その選択が学校でなくても良い」と話す。
 (藤枝支局・青木功太)

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