藤枝支局 青木功太
あおき・こうた 1990年、静岡市生まれ。2014年入社。浜松総局、水窪支局、運動部を経て東京支社。東京支社では政治を中心に担当。東京五輪も取材しました。
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新茶シーズン幕開け 藤枝で初取引 形状物に引き合い
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場で24日、新茶初取引が行われた。前年より7日遅い。茶業関係者ら約80人が新茶シーズンの幕開けを祝った。 市内の4工場から8口計404キロが上場し、最高値はやぶきたの6300円。茶商らが茶葉の形状や水色、香りを吟味し、取引が成立すると威勢のよい手合わせの音が響いた。高値でも形状物は早く片付いた。 初取引に先立ち、式典が開かれた。同JAの杉山芳浩組合長は「一人でも多くの方により良い茶を飲んでいただき、活発な取引につながることを祈念する」とあいさつ。生産者を代表し、同JA茶業協議会藤枝支部の杉村金光支部長は「ここ数日の温かさで一斉に新しい芽が出ている。心配した霜
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新社会人がマナーや言葉遣い学ぶ 藤枝商議所、会員事業所向け講座
藤枝商工会議所はこのほど、会員事業所を対象にした新入社員講座を同商議所で開いた。16事業所から新入社員45人が参加し、フリーアナウンサーの海野圭子さんが講師を務めた。 参加者は、学生時代とは異なる社会人としてのマナーや心得、言葉遣い、服装、コミュニケーションについて理解を深めた。お辞儀やあいさつの仕方なども練習し、立ち振る舞いと基本所作を学んだ。海野さんは「根底にあるのは相手への優しさと思いやり。何が正解か分からないと思うので、まずは基本を知ってほしい」と呼びかけた。
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静清信金藤枝支店 特殊詐欺被害防ぐ 藤枝署が感謝状
藤枝署はこのほど、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、静清信用金庫藤枝支店(高田剛弘支店長)に署長感謝状を贈った。 同署によると、3月8日、来店した藤枝市内の高齢夫婦が土地購入の頭金として現金300万円を出金しようとした。職員が不動産会社名や連絡先を聞き、返答に困っていた夫婦を不審に思い同署に通報するなどして被害を防いだ。 同署で贈呈式が行われ、高田支店長は坂田幸隆署長から感謝状を受け取った。
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キャンプで最高のティータイムを 藤枝のシロマニ、真茶園がコラボ アウトドア用「茶」開発
藤枝市藤枝のキャンプ用品企画・販売やコーヒーの焙煎(ばいせん)などを手がける「shiromani(シロマニ)」と同市茶町の製茶問屋「真茶園」は、コラボ商品としてアウトドア用の茶「shiromani tea」を開発した。19日、シロマニのオンラインと真茶園の店頭で発売した。1袋10グラム入り220円(税込み)。 ほうじ茶と番茶、黒豆をブレンドした。香ばしい黒豆がほうじ茶と番茶の良さを引き立てている。カフェインが少なく、リラックス効果もあり、食事中と寝る前に楽しめる。ほうじ茶は緑茶よりも香りが強く、沸騰した湯でも飲める扱いやすい茶として選んだ。 開発は、茶産地の藤枝で生まれ育ったシロマニの
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言葉選びの大切さ強調 藤枝東高創立100周年記念で矢沢さん(静岡新聞NIEコーディネーター)講演
藤枝東高は19日、創立100周年記念講演会を同校で開いた。卒業生で静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さん(65)が、1年生約290人に言葉の力について紹介した。 矢沢さんは言葉の持つ三つの働きを「思考や想像・創造の源」「自己分析・理解の源」「自分と仲間を高める源」と説明。「言葉によって学校生活も人生も変わる。自分の言葉を応援団にして」と呼びかけた。言葉を磨く手段として新聞記事の見出し付けや本紙1面コラム「大自在」を紹介したほか、プラス思考を体現する言葉選びの大切さも強調した。 原田音生さん(15)は「部活と勉強の両立が不安だが、プラスの言葉を使い苦しくても踏ん張って、いろいろなこと
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藤枝セレクション3品認定 「最中」や柿の和菓子など 地域の逸品、市が販促支援
藤枝市はこのほど、地域を代表する逸品を紹介する「藤枝セレクション2024」に、「サッカーエース最中」(フォンテーヌ府中屋)と「長寿柿」(紅家)、「玉露娘」(御菓子處桜屋)の3品を認定した。 サッカーエース最中は、小豆あんと市之瀬産の抹茶を使った抹茶あん、沖縄県宮古島市の特産品の紅芋を使用した紅芋あんの3種類。上品な味わいと皮の香ばしさが好評を得ている。長寿柿は長野県産の市田柿に白あんを詰め、ようかんをかけて氷餅をまぶした。柿のうまみと程よい甘さが特徴。玉露娘は玉露を練り込んだバター生地で甘さを控えたこしあんを包み焼き上げた。玉露の風味とほんのりとした苦み、しっとりとした味わいを楽しめる。
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藤枝市長選説明会、現職陣営のみ出席 市議補選には2陣営
藤枝市選挙管理委員会は16日、任期満了に伴う市長選(5月19日告示、26日投開票)と市議の死去に伴う欠員1の市議補選(同)の立候補予定者説明会を市役所で開いた。市長選は出馬を表明している現職の北村正平氏(77)の陣営のみ出席、無投票の可能性が高くなった。市議補選は新人2陣営が姿を見せ、選挙戦となる公算。 市選管の担当者らが、立候補の手続きや選挙運動の注意点などを説明した。立候補届け出書類の事前審査は30日と5月1日に市役所で行う。 4月1日現在の選挙人名簿登録者数は11万7981人(男5万7191人、女6万790人)。
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藤枝市西益津地区・田中城 家康ゆかり、円い城と円い街並み【わたしの街から】
藤枝市田中にある徳川家康ゆかりの田中城。家康がタカ狩りのために晩年に訪れたほか、タイの天ぷらを食べて腹痛と食あたりを起こした土地とされる。江戸時代後期、田中藩主・本多家の庭園であった下屋敷は城の南東にあたり、築山、泉水、茶室が設けられ、四季の草花や月見の名所で知られていた。市が庭園跡を史跡公園に整備し、本丸櫓(やぐら)を含むゆかりの建築物を移築、復元。城にあった建物の実物が現在まで残る歴史的価値の高い文化財として公開している。4月上旬は下屋敷の横を流れる六間川沿いで桜が見頃を迎え、地元住民に親しまれている。 堀や馬出曲輪・・・史跡点在 田中城は約500年前、豪族・一色氏が今川
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藤枝の「白ふじ蛍の会」に実行章 小さな親切運動静岡県本部 ホタル楽しむ環境保全
「小さな親切」運動静岡県本部は15日、長年ホタルを楽しめる地域の環境保全活動に取り組む藤枝市の市民団体「白ふじ蛍の会」に実行章を贈った。 同団体は同市葉梨西北地区の住民有志でつくる。地元の葉梨西北小の児童にホタルの飼育方法を指導しながら、豊かな自然を守る大切さを伝えている。会員は児童と共に、ふ化した幼虫の生育状況の確認や放流などの作業に励む。 静岡銀行藤枝支店で行われた贈呈式には、海野一博会長(69)と津島治房副会長(73)が出席した。同本部藤枝地区支部長の増田秀明支店長から実行章を受け取った海野会長は「章を励みに、これからも活動を頑張りたい」と述べた。
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理科の授業を深く、面白く 先生同士でアイデア 藤枝のサークル
全国的に教員不足が深刻化する中、藤枝市を中心に活動する理科教育サークルの教員が、理科教育の質の向上と教員のコミュニティー拡大を目的に、授業の実践例や教材などを紹介し合う取り組みに励んでいる。静岡県内外の小中学校の教員らが所属し、子どもたちに理科の楽しさを伝えようと試行錯誤を重ねながら、若手教員や大学生らにも仕事の魅力を発信する。 サークル名は「SCIENTIA(スキエンティア)」。サイエンス(科学)の語源となったラテン語で「知識」を意味するという。2015年1月、発起人の藤枝市立青島中の高橋政宏教諭(41)ら4人が立ち上げた。「理科で人とつながる」サークルを目指し、毎月1回、平日夜に同市
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記者コラム「清流」 歩く魅力と大切さ
藤枝市田中にある徳川家康ゆかりの史跡田中城下屋敷周辺を巡った。普段の車移動では簡単に見過ごしてしまうような地域に残る貴重な史跡を求め、散策ガイドマップを手に約1時間半じっくり歩き回った。発見した時は、喜びと充実感を味わった。 下屋敷の横を流れる六間川沿いに咲く満開の桜や、住宅街にぽつんと点在する史跡の案内看板をはじめ、穏やかな小川、格安ミカンの無人販売所など徒歩だからこその出合いがたくさんあった。 巡っている途中、入社時に記者の心得として地域を歩いてよく見渡し、少しでも変化に気付きなさいと助言されたことを思い出した。地域の魅力や課題を見つけるには、やはり徒歩が適しているのだろう。歩く魅力
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茶況(4月8日)新理事長に山崎氏 藤枝市茶商工協組
藤枝市茶商工業協同組合はこのほど、通常総会を市内で開いた。任期満了に伴う役員改選を行い、新理事長に山崎照昌氏(山崎屋)を選任した。副理事長には佐藤俊夫氏(とうめ屋)、上野俊輔氏(伊久美園)が就任した。 山崎理事長は茶業界を取り巻く厳しい環境を挙げた上で「知恵を絞って進めたい」と協力を呼びかけた。総会では藤枝茶ブランド確立や後継者育成といった本年度事業計画案、収支予算案、昨年度の事業報告案など計8議案を承認した。 (藤枝支局・青木功太)
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藤枝・蓮華寺池公園でフジ開花 市が宣言 20日からまつり開催
藤枝市は8日、同市の蓮華寺池公園でフジの開花を宣言した。昨年より3日遅い。日本樹木医会静岡県支部長の大石春夫さん(75)によると、見頃は藤まつりが始まる20日ごろに迎える見込み。池の南西にあるフジ棚の標本木の前で大石さんら関係者が開花を確認し、北村正平市長が宣言した。 フジの開花宣言は、市が2021年に独自の基準を設けた。標本木で5輪以上の花が咲いた房を5本確認できたタイミングで宣言している。公園には20種250本のフジが植えられ、見頃の時期には鮮やかな紫色や甘い香りを楽しむ来園者でにぎわう。 藤まつりは20日~5月5日に開催。フジの展示や物産展、ステージイベント、飲食の出店などが行われ
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茶況(4月1日)詰め放題や試飲 藤枝茶をPR 桜まつりで茶業青年団
藤枝市茶業青年団(八木良浩団長)は30、31の両日、金比羅山・瀬戸川桜まつりの開催に合わせ、同市の志太河川敷公園でブースを設け、藤枝茶をPRした。 青年団員8人が棒茶詰め放題とブランド茶の藤枝かおりのペットボトルを販売した。棒茶の試飲サービスもあり、市内外の観光客らはまつりを楽しみながら藤枝茶で喉を潤した。 八木団長(42)は「茶業界が衰退する中、多くの方々に地元で茶の魅力を再発信して、青年団員それぞれの会社で生かせる取り組みを行っていきたい」と話した。 (藤枝支局・青木功太)
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春の訪れ告げる桜まつり 藤枝・金比羅山
藤枝市に春の訪れを告げる恒例の金比羅山・瀬戸川桜まつり(市観光協会主催)のメインイベントが30日、同市の志太河川敷公園で始まった。31日まで。 東海地区最大級の長さとされ、瀬戸川沿いに約2キロ連なるソメイヨシノの桜トンネルは全体的に開花が遅れている。金比羅山の一部では一~二分咲き。市観光交流政策課によると、4月3日前後に見頃を迎える見通し。観光客らは桜が咲き始めた金比羅山や周辺を散策し、まつりを満喫した。 藤枝太鼓の演奏や園児のダンスなどのステージ発表はイベントを盛り上げ、出店やミニ新幹線の乗車体験なども人気を集めた。
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「免許返納ワンストップ」優秀賞 藤枝市 1人1改善運動 職員を表彰
藤枝市はこのほど、業務改革や市民サービスの向上に向け、職員の自発的な取り組みを促す「1人1改善運動」の一環で、本年度に提案された1354件から優れた取り組みを表彰した。運転免許証の自主返納ワンストップ化事業を企画した交通安全・地域安全課が優秀賞を受賞した。 同課は、藤枝署と県交通安全協会藤枝地区支部と連携して、4月1日から免許証の自主返納の手続きを同署の窓口で一度に完了するワンストップ方式に変更する。返納者が警察署で支払っていた運転経歴証明書の交付手数料を市が直接負担することで、市民は同証明書に関する補助金申請の手続きのために来庁する必要がなくなる。返納の特典として、県内協会加盟社であればど
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道祖神の夫婦ほほ笑ましく 藤枝・前島神社にお目見え イラストレーター「とこ」さん 柔らかな雰囲気演出
藤枝市の前島神社で、安産の神・木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)と、天照大神の孫・天孫瓊瓊杵尊(てんそんににぎのみこと)夫婦の道祖神がお目見えした。鳥居のそばにあるナギの木の前に設置されている。 道祖神は縦45センチ、横30センチ、奥行き20センチ。氏子の山内奏代さん(76)が設置を提案し、市内のイラストレーターの「とこ」さん(34)=本名・中村美皓=がデザインした。中村さんは「夫婦仲むつまじく、寄り添うように描いた」と、5色のアクリル絵の具で柔らかく明るい雰囲気を演出した。「見た人が癒やされてくれたら」と話す。 山内さんは「イメージ通りの道祖神が完成した。とてもかわいらしい」と
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静岡人インタビュー「この人」 県警拳銃射撃競技大会個人で優勝した 松本美羽さん(藤枝市)
2月に藤枝市の県警察学校で開かれた県警拳銃射撃競技大会の個人第1部で優勝した。3種目と筆記科目を合わせ、計160点満点で146点を獲得した。藤枝署地域課本町交番勤務。磐田市出身。24歳。 -優勝の感想は。 「出場させてもらったことに感謝している。勤務している本町ブロックの人数が多くない中、積極的に練習に参加させてもらった。1月中旬から本格的に訓練を始めて、ランニングや体幹トレーニングを毎日継続し、常に大会本番をイメージして練習に取り組んだ。応援してくれた方々に結果で返すことができてうれしかった」 -警察官を目指した理由は。 「高校卒業後はスポーツ分野の大学に進学し、当初はトレーナーな
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孤立集落にドローンで物資 デモ飛行 性能確認 藤枝で研修会
藤枝市は27日、災害時に孤立が予想される集落への対応として、新年度から導入する物資輸送用のドローンに関する研修会を市浄化センターで行った。市職員約20人が外部講師によるデモ飛行を見学し、実際に導入予定の機体の性能や構造を確認した。 ドローン事業を展開する映像制作会社「アルマダス」(愛知県豊橋市)の吉田泰行代表(38)らが講師を務めた。長さ280センチ、幅308センチ、高さ94センチの物資輸送型ドローンを操作し、20キロの重りを輸送地点まで運んだ。職員は機体の大きさや性能の高さに関心を示していた。夜間や目視外といった飛行に関する規制と手続き、操縦ライセンス、飛行時に想定される危険性などの説明
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茶況(3月25日)朝比奈玉露を発信 担い手不足解消へ 藤枝で講座
藤枝市は23日、朝比奈玉露の生産技術に関する講座「朝比奈玉露承継塾」を同市岡部町で開いた。深刻化する担い手不足の対策事業の一環。農林環境専門職の大学生ら10人が参加し、玉露の魅力に触れた。 あいにくの雨だったため、参加者は車内から玉露園を見学した。同町の朝比奈いきいき交流センターに移動後、生産者の遠藤昇さんと宮崎紀忠さんの講話を聞き、栽培方法や生産工程について理解を深めた。玉露のつゆ茶と茶葉も味わった。 岡部町朝比奈地区は玉露の日本三大産地の一つだが、生産者の高齢化が進み、産地として危機的な状況に陥っている。講座の参加者は4月以降、被覆や手摘みなどを学ぶ。 (藤枝支局・青木功太)
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男の子に贈るおひなさま 志太地区伝統「天神雛」 藤枝60カ所で展示
志太地区伝統の「男の子のおひなさま」と呼ばれる志太天神や、100年以上前のひな人形を展示する「志太天神ひな街道」が4月6日まで、藤枝市の上伝馬商店街を中心に行われている。旧東海道藤枝宿周辺の商店や寺院など約60カ所で人形を一斉に飾っている。 志太地区では男の子が生まれると、学問の神様とされる菅原道真公の「天神雛(びな)」を贈る風習が残っている。茶どころの地区内は5月の節句が茶摘みの時期と重なるため、男女合わせたお祝いとして旧暦の桃の節句の4月まで人形を飾る家庭が多いという。 23日は、商店街の上伝馬ギャラリーで茶会があった。来場者は、並んだ立派な志太天神や華やかな御殿飾りを眺めながら、抹
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フジのパネル前でパシャ 結婚、出産、転入…届け出祝って 藤枝市が「フォトスポット」
藤枝市は25日、結婚や出産、市内への転入の節目を祝って記念撮影する「メモリアルフォトスポット」を設置した。藤枝に愛着を持ってもらうのが狙い。同市で婚姻届や出生届、転入届を提出した希望者が対象になる。 フジとウメの花、茶文化発信施設「とんがりぼう」をデザインした縦2メートル、横2メートルのパネルを市民課の待ち合いスペースに設けた。市制施行70周年・サッカーのまち100周年の記念ロゴマークのボードも配置。同課で対象の手続きを終えた来庁者は、パネルを背景に笑顔で写真撮影した。 今月、河津町から転勤で引っ越してきた長崎拓己さん(28)と妻真穂さん(28)は転入届を提出後、2月に結婚したことも踏ま
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お風呂の歴史体感 藤枝・大旅籠柏屋に新施設 4月2日から公開
藤枝市岡部町の岡部宿大旅籠(はたご)柏屋の風呂場を改築して、風呂の歴史に関する展示や五右衛門風呂で足湯を体験できる新しい施設が完成した。4月2日から公開する。 施設名は「お風呂の歴史体験棟」。柏屋歴史資料館内にある。以前の浴室棟は大正末期から昭和初期ごろに建てられ、老朽化で公開していなかったが、館内の展示内容の幅を広げるために改修した。 世界と日本の風呂の歴史や江戸時代の旅と風呂、五右衛門風呂などについて説明したパネルとジオラマが設置されている。 足湯は土、日曜と祝日に限り利用可能。午前10時~午後4時。4月中は市の公式LINEでの予約が必要になる。入館料300円。中学生以下無料。
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藤枝・びく石に新キャンプ場 27日開業 露天風呂付きコテージも
藤枝市瀬戸谷地区のびく石ふれあい広場を有効活用し、官民連携で整備した宿泊・滞在拠点施設「びく石山 静かな夜のキャンプ場」が27日、オープンする。22日は竣工(しゅんこう)式が行われ、関係者約100人が中山間地域の活性化に向けた新たな施設の完成を祝った。 敷地面積は9820平方メートル。キッチンやトイレ、シャワーを完備した最大5人の宿泊が可能なコテージを全5棟建てた。うち3棟にはプライベートデッキに露天風呂を設置。計26のテントサイトと、夜空を楽しめる貴重品保管用倉庫のコンテナ付きサイトも設備した。管理棟は登山客や地元住民らの公共公益利用スペースとして開放し、地場産品の販売と観光PRのブース
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置き配の防犯施策推進 藤枝署など5者、市と連携協定
藤枝市は22日、警察と宅配事業者、新聞販売店と連携して、玄関前に宅配便を置く「置き配」の防犯施策を推進する協定を締結した。置き配の普及が見込まれる中、盗難などの犯罪抑止対策として地域一体で見守り活動の態勢を構築する。 市と協定を結んだのは藤枝署と日本郵便、佐川急便、ヤマト運輸、藤枝江崎新聞店の計5者。市民に対して、置き配と宅配ボックス設置の促進、防犯施策の啓発活動などを連携事項に盛り込んだ。宅配事業者は藤枝市を管轄とする郵便局や営業所、新聞販売店は藤枝江崎新聞店のほか、薮崎新聞店育伸社、いけたに新聞店、太田新聞店、新聞販売いしかわが協力する。 宅配ボックスは全国で多発する置き配による荷物
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岡出山小路(藤枝)完成祝い式典 遊歩道、静岡理工科大生提案 にぎわい創出へ新スポット
藤枝市が本年度整備していた同市岡出山地区の遊歩道「岡出山小路」が20日、供用開始した。蓮華寺池公園と旧市街地周辺の回遊性を高め、にぎわい創出につなげる。オープニングセレモニーが行われ、関係者約50人が四季折々の花を楽しめる新たなスポットの完成を祝った。 昨年3月に行った市と包括連携協定を結ぶ県内大学の学生による地域政策研究の成果発表会で、静岡理工科大の学生が提案、制作したイメージパースを基に設計した。場所は藤枝5丁目の旧東海道から岡出山公園に続く道で、敷地面積495平方メートル、総延長52メートル。ヤマブキやシロツメクサ、ツワブキ、スイセンなど17種類の花を植えた。夜間はフットライトも点灯
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茶況(3月18日)マルシェで藤枝茶販売 JA大井川
JA大井川はこのほど、藤枝マルシェを藤枝市の蓮華寺池公園イベント広場で開き、来園者に藤枝茶などの農産物を販売した。 400グラム入りの荒茶風緑茶や葉梨地区の「葉梨物語」、瀬戸谷地区の「飲まっかしん」、藤枝かおりのペットボトルといった藤枝茶を並べた。1パック400円の安価で売ったイチゴ「きらぴ香」と、同マルシェで発売した「ふじえだ健やか弁当」の第2弾は人気を集め、即完売した。 (藤枝支局・青木功太)
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ツバキ1200本、開花リレー 藤枝・玉露の里で「まつり」
藤枝市は17日、同市岡部町の玉露の里椿(ツバキ)園で「椿まつり」を開いた。新型コロナウイルス禍と天候不良の影響で5年ぶりの開催。来場者は園内の斜面を歩きながら、ツバキの花や茶畑の景観を楽しんだ。 園を管理する「岡部つばきの会」の蒔田延雄会長(91)によると、園内には300~400種類の約1200本のツバキが植栽され、今月下旬に見頃を迎えるという。品種によって開花時期が異なるため、冬から春にかけて色や形、大きさの違いを楽しめる。 市制施行70周年とサッカーのまち100周年を記念し、「友の浦」と呼ばれる品種の高さ約1メートルの幼木を新たに植樹した。蒔田会長は北村正平市長と共に土をかけ、「無事
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家康ゆかりのミカン「存在知って」 藤枝・蓮華寺池公園内に移植
藤枝市は18日、同市の蓮華寺池公園内にある徳川家康ゆかりのミカンの木を園内のハナショウブ園付近に移植した。公園の新たな観光スポットとして市民にPRし、来園者の増加につなげる。 家康が自ら植樹したと伝わる駿府城公園(静岡市葵区)にある県指定天然記念物「家康手植えの蜜柑(ミカン)」の原木から枝分けした小枝が、1999年に史跡田中城下屋敷(藤枝市)に植樹された。2016年に同市のボランティア団体「蓮華会」が田中城の小枝を接ぎ木し、「孫蜜柑」として園内で育てていたが、植樹場所などを理由に市民の認知度が低かった。 市花と緑の課と地元の造園会社、同団体の関係者が協力して、高さ約4メートルの木を植えた
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スキル取得、デジタル証明 藤枝市民大学が 一般教養修了者に交付 生涯学習の動機づけに
藤枝市は16日、藤枝市民大学の本年度一般教養コースの修了者に対し、スキル取得を生涯にわたって証明する「学習歴のデジタル証明(オープンバッジ)」を初めて発行した。公的機関からの証明を受け、生涯学習へのモチベーションや地域でのオープンバッジの価値を高めてもらう。 同コースの一般教養と地域学でそれぞれ10講座のうち、7割以上出席した受講者に対して発行した。発行件数は205件。同コースの交流会が同市の静岡産業大藤枝キャンパスで開かれ、出席した修了者6人が修了証書を受け取った。 交流会では同大スポーツ科学部の松永由弥子教授の講話も行われた。市は同コースのほか、リカレント(学び直し)教育コースでも
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茶況(3月11日)朝比奈玉露生産者 藤枝市が育成事業 24年度
藤枝市は2024年度、深刻化する朝比奈玉露生産の担い手不足の対策として、後継者確保と育成事業に着手し、新規生産者の就農体制を確立する。24年度一般会計当初予算案に関連費用300万円を計上した。 担い手を呼び込むきっかけづくりとして、農林環境専門職の大学生ら若者向けに、玉露の生産技術に関する講座を同市岡部町で開催する。初回の23日は生産者が玉露の魅力や植栽について紹介する。参加者は約1年間かけて、被覆や手摘みなども学ぶ。 雇用就農支援では、市岡部地域の生産者が就農を目指す研修生を受け入れ、栽培技術を伝承する。生産者を対象に支援費用60万円、49歳以下の研修生には玉露生産のための研修費150
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ふじえだ健やか弁当 シラスご飯や桜餅… 春 味わい メニュー刷新 9日マルシェで発売
藤枝市の農産物を7割以上取り入れた「ふじえだ健やか弁当」の第2弾がこのほど、完成した。桜や花見などをイメージして、春を感じるメニューに刷新。9日に同市の蓮華寺池公園で開くJA大井川主催のマルシェで発売する。税込み700円。 昨秋の第1弾に続き、同JAと同市の手作り弁当店「食彩ステーションランナー」、市が共同開発した。アスパラガスなど野菜の肉巻き、シイタケ入りのコロッケ、桜花漬けを添えたシラスご飯、桜餅を新たに盛り込み、色彩豊かな弁当に仕上げた。 10日以降は土、日曜と祝日に同JAファーマーズマーケット「まんさいかん藤枝」でも販売する。平日は予約販売。 同JAによると、第1弾は昨年11月
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「絶景」と「足湯」楽しんで! 焼津グランドホテル、宿泊者用に新ラウンジ・テラス
焼津市浜当目の焼津グランドホテルは6日、富士山と駿河湾を一望できる宿泊者向けの新施設「富士ビューラウンジ&足湯テラス」をオープンした。離れの4~6階の客室を改装し、アクティビティやバーの利用など館内のさまざまなサービスが宿泊料金に含まれる「オールインクルーシブ」を充実させた。式典が行われ、関係者がテープカットして完成を祝った。 吹き抜け階段でつながる5、6階のラウンジは緑茶やほうじ茶、ブレンド茶など5種類の県産茶葉を用意した。茶に合うスイーツもそろえたほか、午後6時以降は18歳以上の利用に限定し、クラフトビールといった酒類とつまみを提供。大人向けの空間を演出する。営業時間は午前7時~午後1
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被災支援円滑化へ整備 前線拠点を設置方針 藤枝市
藤枝市の北村正平市長は6日の市議会2月定例月議会一般質問で、災害ボランティアの支援活動の円滑化に向け、災害時に地域の被災状況に応じて活動場所の近くに前線拠点となる「サテライトセンター」を設置する方針を示した。八木勝氏(藤のまち未来)への答弁。 市大規模災害対策課によると、事務所や駐車場、アクセス性を考慮して地区交流センターなど複数の候補施設を検討する。必要な被災情報や市民からの支援要請について市が集約した情報を円滑に提供するため、市職員を連絡調整要員として活動運営拠点の災害ボランティアセンターに配置し、サテライトセンターとの迅速な情報共有につながる態勢を整える。 災害ボランティアセンター
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体の特徴、鳴き声は? 動物の生態 描いて学ぼう 絵本作家あべ弘士さん解説 藤枝市
北海道旭川市出身の絵本作家あべ弘士さんによるイベントがこのほど、藤枝市瀬戸ノ谷の交流施設「市之瀬交流ヴィレッジおかえり」で開かれた。1972年から25年間、旭山動物園の飼育員として勤務した経験談と絵描きを交え、動物の生態を紹介した。小学生と保護者ら約40人が参加した。 あべさんはライオンやキツネなど動物の鳴き声を説明し、児童は想像とは異なる鳴き声に驚いていた。「ゾウは肉と魚を食べない。レモンを食べると耳を広げる」といった話には笑い声が上がった。 児童はA4判の用紙を半分に折り、片面にウサギとサルの絵を思い思いに描いた。もう一つの面には、あべさんが解説して描いた絵を模写し、自分の絵と見比べ
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物資輸送ドローン、24年度配備 藤枝市方針 被災地孤立に対応
藤枝市の北村正平市長は5日の市議会2月定例月議会一般質問で、災害時に孤立が予想される集落への対応として2024年度、物資輸送用のドローンを導入する方針を明らかにした。神戸好伸氏(藤新会)への答弁。市によると、重たい食料や水を運ぶことができる物資輸送用ドローンの配備は県内自治体で初めてという。 災害時の状況を把握するため、既に配備している高性能カメラを搭載した撮影用ドローン4機に加え、約30キロの物資輸送が可能な最新機2機を導入する。災害で道路が寸断され、食料品や薬品が調達できなくなる事態に備え、道路復旧までの期間、生活維持を目的に市独自で物資の空輸が可能な態勢を整える。 市職員がライセン
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記者コラム「清流」 勝負師は普通の高校生
藤枝市青南町の国内最大級のイチゴ農園「ジャパン・ベリー」が、全日本高校女子サッカー選手権大会で連覇を果たした藤枝順心高の選手に、“ご褒美”としてイチゴ狩りと食べ放題をプレゼントした。 ピッチ上は勝負師の顔を見せる選手だが、「映え」を意識してイチゴを手に写真撮影する姿はごく普通の女子高生。ハウス内に生息するミツバチにおびえる様子もほほ笑ましく感じた。 食べ放題は同校が選手権で優勝するたびに企画されている。選手によると、連覇が決まった直後のロッカールームで「やったー!イチゴが食べられる」と話題に上がったという。重圧を背負いつつも、それだけモチベーションになっていたのだ
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茶況(3月4日)朝比奈玉露の入れ方競う 藤枝 石川さん(島田商高3)グランプリ
藤枝市は2日、朝比奈玉露の伝統文化を次世代につなげるきっかけづくりとして、若者が玉露の入れ方を競う大会を市役所で開いた。市が認定する「藤枝ジュニアお茶博士」の小学生と「藤枝ジュニアお茶大使」の中学生、良質な茶の扱い方を学んだ「藤枝茶楽研究部」の高校生の計15人が出場し、石川珠妃さん(島田商高3年)がグランプリに輝いた。 4人一組による予選を勝ち抜いた4人が決勝に臨んだ。出場者は今まで学んできた知識や、イベントなどで振る舞ってきた経験を生かし、丁寧に玉露を入れた。決勝は朝比奈玉露部会長の遠藤昇さんら5人が審査員を務め、水色や香気、滋味を確認した。 2位以下は次の通り。 ②大石彩月(静岡雙
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藤枝市、高齢者の移動支援へ 「仲間乗りタクシー」導入
藤枝市は2024年度、高齢者の移動手段の課題解決を図るため、新たに市内の地域団体とタクシー会社が連携する移動支援サービス「仲間乗りタクシー」を導入する。北村正平市長が4日の市議会2月定例月議会で、大石保幸氏(公明党)の代表質問に答えた。 移動空白域の解消を目指し、地区社会福祉協議会などが市内のタクシー事業者と契約を結ぶ。定期的に運行して高齢者向けの移動支援の仕組みを確立し、運行経費の補助制度(上限20万円)も設ける。 対象は自ら運転ができず、公共交通の利用も困難な高齢者。複数人で乗り合いが可能。地域のボランティアが付き添い、買い物や通いの場に送迎する。自ら運転できなくなっても自宅に閉じこ
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【2024注目予算】藤枝市 保育士の人材確保 職場の環境改善推進
新型コロナウイルス禍と不適切保育の影響で人材不足の深刻化や労働環境の改善などが課題に挙がる中、現場の保育士は子どもたちと向き合う日々が続く。「子どもの目線に合わせて1人の人として尊重し、丁寧に接する」。保育士20年目を迎えた藤枝市立前島保育園の魚住香織さんは、確固たる思いを持つ。 2月、同園は大学生2人を実習生として受け入れた。学生は魚住さんら保育士の指導を受けながら保育の現場を体験。接した園児が笑顔を見せると、学生の表情は緊張から安堵(あんど)に変わった。 実習は学生にとって保育士を目指すかどうかを選択する重要な機会。ただ、保育士1人当たりの負担の大きさなど現場の現実を目の当たりにし、
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記者コラム「清流」 懐かしい光景
佐久間ダム(浜松市天竜区佐久間町)建設工事の殉職者96人の霊を慰める「竜神の舞」が、藤枝市で初めて披露された。水窪支局時代に取材したことを思い出す。始まりと同時に鳴り出す爆竹の音、白煙で演出される幻想的な雰囲気、お世話になった地元保存会の方々。どれも懐かしい光景だった。 生き生きと勇壮に舞う“竜神”を見つめていると、頭の中に佐久間ダムの景色が浮かんだ。爆竹の音で幼い子が驚いて泣き出すのもおなじみ。6年ぶりに保存会員と再会して会話し、変わらない顔つき、声、しぐさに自然と心が和んだ。 佐久間町をはじめ、浜松市天竜区は自分に中山間地域の魅力を教えてくれた思い出の土地。だ
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ご褒美のイチゴ めちゃおいしい 藤枝順心高サッカー部 農園の招待に笑顔で頬張る
全日本高校女子サッカー選手権大会で2年連続7度目の優勝を果たした藤枝順心高サッカー部の選手ら約90人が27日、藤枝市青南町のイチゴ農園「ジャパン・ベリー」(上山優代表)から招待を受け、イチゴ狩りを堪能した。 大型ハウスを訪れた選手は、「今が一番おいしい時期」(上山代表)という真っ赤に熟した紅ほっぺに大喜び。「甘い」「めちゃおいしい」と声を上げ、旬のイチゴを持って記念撮影したり、練乳を付けて味わったりした。 同社は同校が選手権で優勝するたび、選手らの活躍をねぎらうために招待している。上山代表は「連覇は並大抵のことではない。選手たちと同じように質と量の日本一を目指す自分たちにとっても励みにな
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県警拳銃射撃競技大会 松本巡査(藤枝署)個人で優勝 夜勤明けに訓練「自信になった」
藤枝署地域課本町交番勤務の松本美羽巡査(24)がこのほど、藤枝市の県警察学校で開かれた本年度の県警拳銃射撃競技大会の個人第1部で優勝した。夜間の交番勤務後、日中に2~3時間の練習に励み、業務と訓練を両立させた。若手からベテランまで県内の警察官約80人が出場した中、2年目の若さで快挙を成し遂げた。 2分以内に15メートル先の標的を撃つ「遅撃ち」や中腰で暗闇の的を狙う「腰撃ち」など3種目と筆記科目を合わせ計160点満点で競った。各種目50点満点のうち、松本さんは47、45、44点と安定した結果を残し、筆記は10点満点を獲得。2位の出場者を1点上回り、146点で頂点に立った。「練習通りの撃ち方を
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「竜神の舞」勇壮に 浜松・佐久間の保存会 藤枝で初披露
干支(えと)の辰(たつ)年にちなみ、浜松市天竜区佐久間町ゆかりの住民有志らでつくる「佐久間龍神の舞保存会」は24日、佐久間ダム(同区)建設工事の殉職者96人の霊を慰める「竜神の舞」を藤枝市郷土博物館前で披露した。 爆竹の音と白煙とともに、全長13メートル、重さ60キロの金色の“竜神”が登場。会員は太鼓とかね、銅鑼(どら)の拍子に合わせ、竜が生きているかのように勇壮な舞を繰り広げ、多くの見物客を楽しませた。 1月に同博物館で開催した企画展で、保存会が竜神を特別出展した縁があり、藤枝で初めて竜神の舞が実現した。保存会の大見芳会長(70)は「大勢の方が見に来てくれて、や
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茶況(2月26日)目玉は荒茶風緑茶 27日からセール JA大井川藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場小売店舗で27日、決算大感謝セールが始まる。3月9日まで藤枝茶などが安価で販売される。 目玉商品は大容量の荒茶風緑茶袋詰めセット。店頭では330グラム入り3袋を税込み2千円、通販は350グラム入り3袋を2592円、6袋を4752円、9袋を6912円で取り扱う。やぶきたや深蒸し、抹茶など10種類を20%以上の割引で売るほか、急須も全品3割引きとした。 鈴木良則工場長は「本年度最後のセール。良質な茶を安く売っている」とPRする。3月2、9日の午前9時~正午には、同JAファーマーズマーケット「まんさいかん藤枝」による農産物の直売会も行われる。 営業時間は午前9
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台湾の高校と姉妹校協定 藤枝東高、国際的視野拡大へ
交換留学を実施している藤枝東高と台湾・国立台南第一高級中学(高校)はこのほど、さらなる交流発展を目的に姉妹校協定を締結した。藤枝市の小杉苑で締結式が開かれ、藤枝東高の佐野文子校長と台南第一高級中学の廖財固校長が協定書に署名した。学校間協力を促進し、生徒の国際的視野を広げる。 協定には学習活動の企画、学校の主要行事や生徒の自治組織活動への参加、グローバルな情報ネットワークを通じた教育と学習資源の共有、教員と生徒、保護者間で強い絆を築くなどの内容を盛り込んだ。 廖校長は両校の友好関係と藤枝東高の創立100周年を祝う書を佐野校長に贈り、「両校の生徒の世界観を広げ、文化教育に力を注ぎたい。友情が
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税に関する絵はがきコンクール 森木さん(藤枝岡部小) 静岡県内最高賞
藤枝市立岡部小6年の森木初音[しおん]さん(12)が、本年度の「税に関する絵はがきコンクール」で静岡県内最高賞の県知事賞に輝いた。22日に同校で表彰式が行われた。 県内345校の小学6年生から1万1700点の作品が寄せられ、県内13法人会でのコンクールで最優秀作品に選ばれた13点が県の審査に進んだ。森木さんは東海法人会連合会の審査にも進み、名古屋国税局長賞も受賞した。 森木さんは「税金は国民がパトカーや病院などのために支払っている。未来をつくっていくのは税金」として、背景にパトカーと小学校、病院、「税金でつくるみんなの未来」と太字で強調した文字を入れ、小銭を受け渡す手を大きく描いた。表彰
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囲碁入門 最善手は「楽しむ」 藤枝で教室 児童、団体戦ワイワイ
囲碁の普及と子どもの健全育成を目指す愛好家団体「あすなろ囲碁県連合会」は20日、囲碁入門教室を藤枝市立朝比奈第一小で開いた。未経験の2年生11人がルールの基礎を学び、実際に対局を楽しんだ。 児童は同会の渡辺浩事務局長から囲碁の道具や基本的なマナー、ルールを学んだ後、黒板を使ってマグネット付きの碁石で団体戦を行い、ゲームの勝敗に一喜一憂。個人戦では簡易的に楽しめる「9路盤」を使い、真剣な表情で盤上を見つめて最善の一手を考えていた。 大石稜久君(7)は「囲碁の楽しさを知ることができた。これからも家族や友達とやってみたい」と笑みを浮かべた。 同会は、県内の小学校を巡回する企画「こどもと囲碁がつなぐ
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茶況(2月19日)「福茶」チケット販売 藤枝茶を安価で提供 とんがりぼう
藤枝市の蓮華寺池公園内にある茶文化発信施設「とんがりぼう」で、朝に藤枝茶を味わえる「福茶」のチケットが販売されている。 11回分で税込み1500円。市内外からの来訪者らに藤枝茶の魅力を発信するため、定休日の火曜以外の午前8~10時、施設のテラスで8種類を安価で提供している。 朝茶は災いから逃れる縁起物とされ、「福が増す」ということわざから福茶と名付けた。緑茶には眠気覚ましに効くカフェインやリラックス効果のカテキンが含まれ、朝に習慣付けて飲むことが最適だという。 3種類ずつの緑茶と有機和紅茶、2種類のほうじ茶をいずれもティーバッグで提供中。利用者はチケット1枚で好きな茶を選び、自分で紙コ
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⚾清水七・八 最終回に逆転【しんきんカップ静岡県中学選抜野球・1回戦】
▽1回戦(焼津第2試合) 清水七・八(清水) 0100005―6 町清水・清水南(駿東)0300000―3 (清)鎌田、河原崎―井上 (町)井口、山本―海瀬 ▽三塁打 井上(清)▽二塁打 鎌田(清) ▽試合時間 1時間49分 井上、走者一掃三塁打 清水七・八の3番井上が最終回に走者一掃の右越え適時三塁打を放ち、初出場のチームを逆転勝利に導いた。「バットの芯に当たった感覚があり、(外野の頭を)越えたと思った」と手応えは確かだった。 狙い球を強く振り抜いた。1点を追う七回1死満塁、初球の外角寄り低めの直球を捉えた。打球が右翼手の頭上を越し、相手の中継プレーが乱れる間に本塁へ突入。頭から滑り
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発達障害へ理解「もっと」 藤枝でセミナー、家族ら体験など語る 22日に動画公開
藤枝市は17日、発達障害の理解促進に向けた市民セミナーを映像収録した。22日に市動画ポータルサイト「藤枝ちゃんねる」とユーチューブで公開する。発達障害のきょうだいを持つ同市出身の会社員酒井野々花さん(26)と市内在住の高校3年生鈴木陽菜さん(18)、ファシリテーター役で浜松学院大短期大学部子どもの未来創造センター長の志村浩二さん(58)が、体験談を交えて幼少期や思春期に抱えていた葛藤、向き合い方などを伝えた。 酒井さんは知的障害と自閉症の弟の感情を理解しきれず、もどかしさを感じたと明かした。鈴木さんも周囲の障害に対する理解が少ない現状を疑問視し、啓発活動に取り組んでいると紹介。「気持ちを受
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記者コラム「清流」 助け合い精神大切に
以前、休日に家族と出かけて藤枝市内を車で走行中、道路の真ん中で停車していた車を見つけた。追い越そうとした時、高齢女性がどこか不安そうな表情で周辺をうろうろしていた。危ないので声をかけてみると、どうやら車が故障して動かなくなってしまったようだ。 自分の車を安全な場所に止め、妻と一緒に女性のもとに駆け寄った。確かにアクセルを踏んでも、エンジンをかけ直しても動かない。女性は心細かったのか、体が震えていた。 レッカーを手配後、女性は妻との会話で少しずつ落ち着きを取り戻した。高齢者に限らず、不慮の事故や突然の故障に見舞われた当事者はどうしても困惑してしまうだろう。そんな時に少しでも異変を感じ取り、
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藤枝「花めぐり」 デジタル版完成 スマホで閲覧 観光のお供に マップ、幅広い世代に発信
藤枝市は、市内の花スポットを紹介する「デジタル版花めぐりマップ」を完成させた。既存の紙媒体よりも情報量が豊富で、スマートフォンなどでスポットまでのルートや距離、所要時間を確認できる。藤枝の花回廊を幅広い年代にPRする。 グーグルが提供するクラウドサービス「グーグルマイマップ」を活用し、フジや桜、梅といった約30種類の花と50カ所以上の地点を写真とともに公開している。花の種類ごとに閲覧が可能。市民から花スポットに関する情報提供があれば、随時反映する。 紙媒体は掲載できる情報量に限りがあり、市内の花スポットを全て発信できていない課題があった。解決策として、国の地域活性化起業人制度を活用して同
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地域の強み生かし産業のまちづくり 新成長戦略推進へ事業費 藤枝市
藤枝市は2024年度、将来に向けた地域産業の競争力強化や人材誘導、市民の所得水準の向上を目指し、「食と農」「健康・医療」を結び付けた新たな基幹的産業とビジネスの創出、関連機能を呼び込む拠点づくりに着手する。24年度一般会計当初予算案に新地域成長戦略推進の事業費として1580万円、関連費総額で8850万円を計上した。 24年度は、有識者会議や具体的な研究機関を立ち上げて「新産業創造プラン」を策定する。関係企業や研究機能を集める中枢、生産、観光の各拠点づくりに向けた土地利用計画の作成も進める。事業を通じて、地域経済力の強化と人口、少子化対策を一体的に講じていく方針。 市企画政策課によると、中小企
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藤枝市24年度予算案 都市の持続的成長 重点 一般会計610億8000万円
藤枝市は14日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比5・9%増の610億8千万円で、12年連続で過去最高を更新した。都市の持続的な成長と人材力の向上、子どもの支援、交流の活発化などの施策を重点的に進める。特別会計と企業会計を合わせた総額は前年度比2・9%増の1246億1200万円。19日開会の市議会2月定例月議会に提出する。 一般会計の歳入の34・2%を占める市税は1・9%減の209億円。個人市民税は定額減税に伴い5・7%減の76億600万円、法人市民税は市内企業の業績不調などにより13・6%減の10億6100万円とした。大型事業に対する支出をまかなうため、市債は22・6%増
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藤枝市 不登校 居場所づくりへ 静岡県内初 空き家活用し支援 新年度予算案に関連費
藤枝市は2024年度、発達に課題があり、小中学校の環境に合わず不登校となっている児童生徒のための居場所づくりを新たに始める。市こども発達支援センターによると、同様の取り組みは静岡県内で初めて。必要な設備をそろえた一戸建ての借家を実施場所とし、支援経験や専門知識を持つスタッフを配置し、子どもたちに将来に向けて自立する力を身に付けてもらう。24年度予算案に関連費用1150万円を計上する。 市は対象となり得る児童生徒の学校と相談し、登校状況と家庭での様子を加味して居場所の要否を検討。必要と判断された際は、保護者の許可を得た上で家庭に訪問し、本人も同意の上で通所を決める。 センターによると、借家
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15体の等身大ひな人形 4月7日まで展示 藤枝・大旅籠柏屋
藤枝市の岡部宿大旅籠(はたご)柏屋で4月7日まで、ひなまつりが開かれている。等身大のひな人形15体のほか、市指定有形文化財の「御殿飾」など多彩な展示品があり、親子連れらが見物に訪れている。 等身大のひな人形は地元の人形師の故薮崎好光氏が1969年に完成させた作品。内裏びなや三人官女、五人ばやしが並ぶ。仕事を終えた仕丁が酒を飲んでくつろぐ様子を表現するなど、作者の遊び心も感じることができる。 御殿飾は岡部宿の山内家に伝わった京風のひな飾り。京都御所を模した建物3棟に40体以上を配置した華やかさが目を引く。つるしひな飾りや可睡斎のひな人形も展示した。 2月25日と3月9、17日は扇子の飾り
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藤枝市、宅配ボックス購入設置補助へ 「置き配」盗難対策 24年度予算案
藤枝市は2024年度、玄関前に宅配便を置く「置き配」の盗難対策として、宅配ボックスの購入設置費用を補助する。市によると、県内初の取り組みという。関連費用200万円を24年度当初予算案に盛り込む。周知用のチラシを作成中で、5月から受け付けを開始する。7日、関係者への取材で分かった。 宅配ボックスは一度荷物を入れて扉を閉めたら施錠される形式が多く、金額はホームセンターやネット通販で約4万円とされる。市は購入費用の2分の1(上限2万円)を補助して市民に設置を促進するほか、見守り態勢を構築するため本年度中に宅配事業者や警察などとの協定締結に向け調整している。 置き配は、新型コロナウイルス禍で人と
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就活助成、ゲーム全国大会、スポーツツーリズム… 藤枝市若手 アイデア施策 地域活力向上へ提案
藤枝市は7日、20~30代の若手職員11人でつくるプロジェクトチームの政策提言発表会を市役所で行った。地域活力向上に向けた魅力づくりをテーマに、生産年齢人口の増加と消費拡大の二つの方向性を掲げ、計8事業を北村正平市長ら市幹部に提案した。 若手職員は就職支援による移住定住促進を図るため、全国の大学、短期大、専門学校に通う学生を対象に就職活動に伴う交通費の助成制度を発表した。藤枝の新たなブランディングと来訪のきっかけづくりとして、サッカーゲーム「eFootball」を活用した全国大会の開催、スポーツツーリズムのコーディネーターの配置、藤枝総合運動公園の宿泊施設併設など合宿や大会の誘致に向けたハー
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茶況(2月5日)児童が茶の歴史、入れ方学ぶ 藤枝 「ジュニアお茶博士」認定講座
藤枝市は3日、「藤枝ジュニアお茶博士」の認定講座を市役所で開いた。市内の小学4、5年生34人が茶の歴史や効能、おいしい入れ方などを学んだ。 日本茶インストラクター協会志太支部の担当者や、良質な茶の扱い方を学んだ市内在住の中高生でつくる「藤枝茶楽研究部」のメンバーらが講師を務めた。児童は藤枝かおり、藤枝めぐみ、藤枝一香といった地元ブランド茶や、高級茶の朝比奈玉露の説明を受けた。藤枝めぐみの茶葉を使い湯の温度や抽出時間、注ぎ方で風味が変わることを体感したほか、呈茶をする際の所作も実践した。 お茶博士は茶の知識を深め、茶どころ藤枝の魅力を発信する人材を育成する取り組み。新規の博士に認定された3
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藤枝順心高生が模擬投票 教諭を候補者に見立て選挙体験、制度や現状学ぶ
藤枝市選挙管理委員会は5日、選挙出前授業を同市の藤枝順心高で行った。3年生約110人が選挙の仕組みを学び、模擬投票を体験した。 市選管の担当者が同市で行った過去5年間の国、地方の選挙や選挙を実施する理由、選挙権、若者の投票率が低い現状などを説明した。期日前と不在者の各投票制度や5月の同市長選、市議補選にも触れ、積極的に自分の考えを投票する大切さを強調した。 模擬投票では候補者と見立てた同校教諭2人が「若者の投票率向上」を争点に政策を発表。生徒は実際の選挙で使われる投票箱などを使って投票した。杉本耀来羽さん(18)は「流れを知っているとスムーズに投票できるから良い機会だった。若者の投票率が
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市内8中学の生徒が応援メッセージ作成 藤枝も 能登とともに 街頭で募った浄財も市に託す
藤枝市内の中学校8校の生徒が30日、能登半島地震で被災して石川県白山市に避難した同県輪島市の中学生を元気づけるため、心を込めて作成した応援メッセージを送った。生徒を代表し、青島北中生徒会長の2年沢瀬巧汰さん(14)が市役所を訪ね、「私たちの気持ちとともに届けてほしい」と北村正平市長に手渡した。 白山市と親善友好都市の藤枝市は、白山市教育委員会と協議し、支援の要望があった衛生用品、菓子、飲料水などの物資を、メッセージと併せ、白山市の県立白山青年の家に搬送した。物資は藤枝市内の企業・団体が提供した。 藤枝市の生徒たちは「日常生活が戻るまで一緒に頑張りましょう」「心身ともに落ち着いて生活できるよう
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茶況(1月29日)100周年式典で藤枝茶をPR 市茶振協がブース出展
藤枝市茶振興協議会は27日、サッカーのまち100周年記念式典が開かれた藤枝総合運動公園サッカー場の玄関にブースを設け、市民らに藤枝茶の魅力をPRした。 地元ブランド茶の藤枝めぐみ、藤枝かおり、藤枝くれはのティーバッグのほか、朝比奈玉露の茶葉や藤枝かおりのペットボトルなどを販売した。来場者は急須で入れた藤枝めぐみを試飲し、「おいしい」「苦くなくて、うまみがある」と好評だった。 (藤枝支局・青木功太)
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災害時に母子支援 静岡県助産師会と藤枝市が協定
藤枝市は29日、県助産師会と災害時などの母子支援に関する協定を締結した。同様の協定は県内21市町目で、県中部地区では初めて。自然災害や大規模事故といった緊急事態が発生した際に、最大限の支援を確保できる態勢を整える。 県助産師会は救護所や避難所で母子に対する健康診査、健康相談、心身ケアに当たるほか、医療機関への搬送の助言と転院困難な妊産婦への処置も行う。主に志太地区助産師会が活動し、人員不足の場合は他地域から応援に駆け付ける。 市役所で北村正平市長と伊藤和代会長が協定書に署名した。北村市長は「災害時とともに災害に備えた平時における連携も強化できる。安心安全の提供に大きく寄与する」と期待し、
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受験必勝 朝比奈ちまき 藤枝の保存会 古文書もとに復元 戦国時代の“縁起食”でエール
藤枝市の住民有志でつくる朝比奈ちまき保存会(鈴木秀樹会長)は29日、岡部中を訪れ、戦国時代に勝利を導くとされた「朝比奈ちまき」を3年生約70人に贈った。高校入試を控えた受験生に縁起物を差し入れ、志望校合格に向けてエールを送った。 保存会によると、朝比奈ちまきは戦国時代の携帯食。戦場で食べると体力や気力が充実し、常に勝利を呼び込んだとされる。徳川家康にも献上され、保存会が古文書をもとに復元した。 生徒は会員による紙芝居で朝比奈ちまきの由来を学んだ後、ちまきを味わった。「おいしい」「もちもちしている」と好評で、受験必勝へ決意を新たにした。岡部町三輪の神(みわ)神社で祈祷(きとう)した絵馬も受け取
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サッカーのまち100周年、藤枝で記念式典 元女子日本代表澤穂希さんら、女子児童と交流
藤枝市は27日、サッカーのまち100周年記念式典を同市の藤枝総合運動公園サッカー場で開いた。市のサッカーの歴史は、1924年に志太中学(現藤枝東高)創立時に全国で初めて校技に蹴球を取り入れたことから始まった。関係者や市民ら約5千人が節目の年を祝い、新たなスタートに期待を膨らませた。 日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長と元日本代表の桑原勝義さん(同市出身)、元女子日本代表の澤穂希さん、阪口夢穂さんらが来賓として出席した。北村正平市長は「蹴球都市として先人が築いた歴史と伝統を受け継ぎ、サッカーを核としたまちづくりを進める」とあいさつ。田嶋会長は「サッカーの歴史を築いたのは静岡であり藤枝
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Jの技術に児童びっくり 藤枝でイベント プロ10人と勝負
藤枝市内で自主トレを行ったJリーガーと児童が交流する新春スペシャルサッカーイベント(市など主催)がこのほど、同市の藤枝総合運動公園サッカー場で開かれた。市内のチームに所属する6年生約200人が、プロ選手に真剣勝負を挑んだ。 参加したJリーガーは元藤枝MYFCで名古屋グランパスの久保藤次郎選手ら10人。児童は果敢にボールを奪おうとしたり、ゴールを狙ったりと強気なプレーを見せた。プロの身体能力と技術の高さを肌で感じ、充実した表情を浮かべた。 プロ選手を一目見ようと、約300人のファンが会場を訪れた。選手からのプレゼントが当たるお楽しみ抽選会やサイン会などがあり、盛り上がった。 Jリーガーは、いず
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藤枝総合運動公園サッカー場、改修終了 藤色座席 選手間近に MYFC本拠地 27日、市民にお披露目
藤枝市は25日、改修を終えたサッカーJ2藤枝MYFCの本拠地藤枝総合運動公園サッカー場のバックスタンドを報道陣に公開した。J2ライセンス基準を満たす施設が完成し、27日に開催するサッカーのまち100周年記念式典で市民に披露する。 2022年度に工事に着手した。観客席は鉄筋コンクリートと一部鉄骨造りの平屋建てで約3千平方メートル。藤色の座席3860席、車いす4席、立ち見198人分の計4062席を設け、鉄骨造りの屋根も新設した。スタジアム全体の収容可能人数は1万人以上、座席数は8千席以上に達した。市によると、バックスタンドはピッチにいる選手との距離が近く、同クラブの選手からは「サポーターとの一
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茶況(1月22日)藤枝・葉梨小児童 お茶の入れ方学ぶ
藤枝市茶振興協議会はこのほど、市の基幹産業の茶に関心を持ってもらうために、茶の入れ方教室を葉梨小で開いた。3年生約110人が総合学習の一環で、急須を使って藤枝茶の魅力に触れた。 児童は、日本茶インストラクター協会志太支部の中村裕子さんから茶葉量や湯量、温度、抽出時間を教わり、3煎目まで味わった。「味が全部違った」「家族にお茶を入れてあげたい」などと好評だった。 (藤枝支局・青木功太)
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藤枝の「惜しい」を「推し」に 若い女性の視点で商品開発・販売 地域資源活用 アクセサリーなど
若い女性の視点から藤枝のまちづくりを考える「ふじえだガールズ・ミーティング」はこのほど、地域資源を生かして開発した商品を藤枝市のBiVi藤枝で販売した。メンバーの藤枝市在住・在学の女子生徒と学生が、「藤枝の惜しいを推しに変えよう」をテーマにアイデアを具体化した3種類の商品を出品した。 生徒と学生は3班に分かれて商品を企画した。藤枝の花の魅力を表現したハンドメードのアクセサリーや、県産深蒸し茶と藤枝産抹茶をブレンドしたティーバッグ、市内のレトロな喫茶店の看板をモチーフにしたキーホルダーを手がけた。茶の試飲やミニチュアのグラスパフェなどのキーホルダーを製作するワークショップも行い、来場者約1
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大災害備え、藤枝市が新伝達手段運用検討 通信アプリ「ラインワークス」活用、医療救護の本部と現場で迅速な情報共有
藤枝市は、大規模災害時の医療救護本部と各主要救護所との間で迅速かつ正確な情報共有をするために、スマートフォンなどの通信アプリ「ラインワークス」を活用した新たな情報伝達手段の運用の検討を進めている。市内のモバイル回線基地局の被災や通信制限、回線が混雑した場合に備え、安定したインターネット環境の維持を目的に、ソフトウエア開発を手がける松久産業(福井市)が無償で貸し出す衛星データ通信「スターリンク」の活用も想定する。 2023年12月中旬、実証実験が医療救護本部と主要救護所を置く藤枝市内の4カ所で行われた。市保健センターでは志太医師会と藤枝歯科医師会、藤枝薬剤師会を含めた関係者約15人が参加。
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藤枝順心サッカー部 全日本高校女子選手権の連覇を報告 市役所で市民らが祝福
第32回全日本高校女子サッカー選手権で2年連続7度目の優勝を果たした藤枝順心高の選手らが15日、藤枝市役所を訪れ、結果を報告した。本庁舎ロビーで式典を行い、大勢の市民らが祝福した。 戸田雪子校長と中村翔監督、登録メンバー計約20人が出席した。北村正平市長は「サッカーの歩み100周年を迎えた藤枝市にとって大変意義のある優勝。サッカーをはじめとして、これから世界に羽ばたいてほしい」とねぎらった。 同校は昨夏の全国高校総体と合わせ、夏冬の全国大会を制した。中村監督は「今季のチームのベストゲームが最後(選手権決勝)に回ってきた。市民や静岡県民の後押しを受けて大きく成長した1年だった。サッカーのま
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茶況(1月15日)茶文化の振興祈願 藤枝・玉露の里で初釜
藤枝市岡部町の玉露の里でこのほど、新年恒例の「初釜」が行われた。市や市議会関係者、地元自治会役員ら計約20人が出席し、茶文化の振興や地域の発展を祈願した。 玉露の里で茶を振る舞う3社中のうち、今回は深津社中が担当した。茶室「瓢月(ひょうげつ)亭」で腰を下ろした出席者は、地元の抹茶を味わいながら決意を新たにした。 同施設がある岡部町朝比奈地区は日本三大玉露の産地の一つとして知られる。初釜は施設の指定管理者の静鉄リテイリングが主催した。 (藤枝支局・青木功太)
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思い出の土で陶器づくり 藤枝・青島小の児童が卒業制作
藤枝市立青島小の6年生185人が12日、卒業制作として校内の土を使った陶器づくりに挑戦した。同市出身の陶芸家前田直紀さん(46)の指導を受け、コップや皿、おわんといった思い思いの作品を仕上げた。 児童は、6年間校内でよく遊んだ場所や運動会のリレーでバトンをつないだり宣誓したりと思い出深いグラウンド、花壇などの土を事前に集め、粘土と混ぜた。前田さんから「ひびが入らないように」「厚みを同じにして」と助言を受けながら力を入れて練り込み、ろくろを使って丁寧に形を整えた。 制作した陶器は前田さんの市内の工房で焼き、完成した状態で3月の卒業前に贈られる。水谷咲良さん(12)は「形を作るところが難しかった
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岩田神社 大絵馬制作 地域結ぶ【キャンパス界隈 静岡産業大藤枝キャンパス ~憩いの場~】
藤枝市西部の内瀬戸にある岩田神社。木々に囲まれ、風で木の葉が揺れる音が心地よく聞こえる。静岡産業大藤枝キャンパス(同市駿河台)の大絵馬プロジェクトサークルの学生は毎年、縦2メートル、横4メートルの大絵馬に翌年の干支(えと)を描き、同神社の拝殿前に飾っている。今年の大絵馬は富士山を背景に赤い辰(たつ)が雄々しく舞う絵を手がけた。 絵馬の制作は神社と地域を盛り上げるため、2018年から神社が同大の協力を得て始まった。同サークルは、同大の学生が授業の一環で考案したデザインを基に絵馬を制作する。経営学部4年の鈴木遼太郎さん(22)は「3年間、絵馬を描いてきた思い入れがある場所。卒業後も絵馬を見る
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心ひとつ 子どもら合唱練習に熱 14日「歌うまちふじえだコンサート」 市制施行70周年記念事業
藤枝市は14日午後3時から、市制施行70周年記念事業「歌うまちふじえだコンサート 心をひとつに」(静岡新聞社・静岡放送後援)を市民会館で開く。プロの東京混声合唱団(東混)と市内を中心とした小中高生25人、公募で集まった市内在住の大人41人が共演する。出演者は本番を間近に控え、熱のこもった練習に励んでいる。 藤枝地区交流センターでこのほど、市子ども合唱アカデミーと藤枝ジュニアコーラス、藤枝少年少女合唱団の子どもたちが本番前最後の練習会に臨んだ。講師を務める東混団員の松尾明日香さん(31)の指導を受け、子どもたちだけで歌う「富士の山」「ふるさと」、出演者全員で合唱する「気球に乗ってどこまでも」
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ブラックベリー 地域交流の実結ぶ 藤枝の障害者福祉施設 収穫・販路拡大へ16日までCF
障害福祉サービス生活介護と相談支援の各事業所を経営する藤枝市青木の「遊笑舎」(多々良正英社長)の利用者が、栽培したブラックベリーの販売に向けて準備を進めている。生のブラックベリーを市内のケーキ店に卸すほか、民間企業の協力で加工したジャムの瓶詰めをマルシェや福祉施設、無人販売所で売って活動を周知する。 焼津市の農家からブラックベリーの苗をもらったことをきっかけに、2020年から取り組み始めた。現在は焼津、藤枝両市の畑を使って栽培する。収穫時期は毎年6月末~7月末。売上金は利用者の工賃などに充てる。 利用者は23年末に藤枝市駅前の事務所で、ジャム瓶にラベルを貼る作業を行った。多々良社長は「当
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「水谷隼杯小学生卓球大会」藤枝で開幕 9県の518人が熱戦 水谷さんに挑戦も
卓球界の未来を担う選手の育成を目指す「第6回水谷隼杯争奪小学生卓球大会」(静岡県卓球協会、島田卓球協会、静岡新聞社・静岡放送主催)が7日、藤枝市の県武道館で開幕した。8日まで、静岡県をはじめ愛知、三重、岐阜、福井、石川、富山、新潟、長野の9県から集まった518人が熱戦を繰り広げる。 試合に先立ち、抽せんで当たった選手は磐田市出身で東京五輪金メダリストの水谷隼さん(34)に挑戦。水谷さんのサーブを打ち返すのに苦戦したり、ラリーの末に得点して喜んだりした。お楽しみのじゃんけん大会では、勝ち残った選手が水谷さんからサイン入りラケットを受け取った。 質問タイムで水谷さんは「試合前に勝った後の自分
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⚾プロで活躍 紅林"先輩"野球教えて! 地元藤枝で園児と小学生向け教室
藤枝市立青島中出身で、プロ野球オリックス・バファローズの遊撃手紅林弘太郎選手(21)らを招いた野球教室が6日、市民グラウンドで開かれた。野球未経験の市内の園児と低学年の小学生計42人が参加し、プロで活躍する地元の現役選手から野球の楽しさを教わった。 参加者はキャッチボールやトスバッティングなどに挑戦。紅林選手は「上手」「頑張れ」と声をかけながら、子どもたちが夢中になってプレーする姿を見守った。トスバッティングでお手本を見せると、迫力あるスイングと飛距離に大きな歓声が上がった。 子どもたちはベースランニング競走で走り終えた後、紅林選手のサインボールを受け取り大喜び。紅林選手とのじゃんけん大
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龍の郷土玩具にわくわく 凧や縁起物 13メートルの龍神も 28日まで藤枝
藤枝市郷土博物館・文学館で28日まで、今年の辰(たつ)年にちなんだ博物館企画展「龍(たつ)の郷土玩具」が開かれている。龍の凧(たこ)や置物など約150点が並ぶ。 凧は扇形やひし形などさまざまな形に、迫力ある龍の姿や「龍」の字を堂々と書いた作品が目立つ。玉をくわえた玉もち龍や七福神が乗った竜頭船、絵馬など数々の縁起物をそろえたほか、浜松市天竜区佐久間町の佐久間龍神保存会の協力で全長13メートル、重さ60キロの龍神も特別展示している。 企画展は午前9時~午後5時。大人300円、中学生以下無料。関連イベントとして、13日午前10時~正午は5歳以上を対象とした「龍」のミニ字凧づくりを文学館で開催する
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藤枝市長、今年の抱負は“拓” 「再出発する意気込みで」
藤枝市の北村正平市長は5日の定例記者会見で、2024年の抱負を表す漢字一文字を「拓(ひらく)」と発表した。新型コロナウイルス禍を経て「停滞していた社会が動き出す。市も再出発する意気込みでやっていきたい。自分の人生を切り拓(ひら)く意味でも使える。1年を通して、この精神を持って努力していく」と語った。 北村市長は年頭のあいさつで、将来に向けた成長基盤づくりと未来を担う人づくりを重点目標として掲げた。地域経済の活力と持続力の向上、中心市街地の再開発、旧市街地の総合再生、中山間地の拠点づくりといった施策を着実に進めると説明。「市民の誰もが幸せを実感し、一人一人が希望を持てる街を築いていくためにも
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藤枝ジェラート 絶妙バランス 有機抹茶と無添加あんこ使用 市内飲食店で販売
藤枝地域活性化推進協議会(村松優光会長)は、藤枝市瀬戸谷地区の有機抹茶と無添加あんこを使用した「藤枝ジェラート」を開発した。同市藤枝の茶あっせん業と和カフェを営む「まるか村松商店」で12月に発売し、来店客から好評を得ている。 無農薬茶栽培を全国に伝える「人と農・自然をつなぐ会」(同市)が生産した有機抹茶を使用した。濃度が異なる二つの味と同商店自家製のあんこを合わせ、濃厚さとさっぱりとした味わいを楽しめる。食べ飽きないために、あんこの程良い粒の食感と抹茶の苦みとのバランスを細かく調整した。「あんこも抹茶も味が濃くてバランスが良い」「高級感がある」と来店客の満足度は高い。 「濃い抹茶×あずき」は
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茶況(12月25日)手もみ技術大会 優良賞受賞報告 藤枝の保存会、市長に
11月に藤枝市岡部町で行われた第27回全国手もみ製茶技術競技大会で4位の優良賞を受賞した県茶手揉保存会藤枝支部(市茶手揉保存会)の会員がこのほど、市役所に北村正平市長を訪ね、大会の結果を報告した。 14都府県から23チームが参加し、同支部は鈴木主馬さんと安部実子さん、大塚孝展さんの3人が出場した。7月に静岡市葵区の静岡茶市場で開催された第31回全国手もみ茶品評会で入賞した保存会の会員も成績を報告した。保存会の杉本昭雄会長は「(出場者は)よく頑張った。多くの賞をいただけてうれしい」と話した。 北村市長は「藤枝市は手もみが盛んな街。若い人へ広く手もみ茶の魅力をPRしていく」と述べた。 (藤
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洪水災害時の行動 時系列に 藤枝市、聴覚障害者対象に出前講座
藤枝市はこのほど、激甚化する豪雨災害から身を守るため、市民一人一人があらかじめ自身の防災行動を時系列で整理する市独自の「洪水災害版マイ・タイムライン」の作成を支援する出前講座を、市生涯学習センターで開いた。災害の危険性が高まった際に同報無線などからの情報入手が困難な聴覚障害者に対し、手話を使って台風接近時や大雨が予想される際に取るべき行動を説明した。 市によると、聴覚障害者は雨音や風の音が聞こえないため、健常者と比較して危険予知が難しい特性があるという。講座には藤枝ろうあ部の計20人が参加し、自宅の災害リスクや必要な防災情報の入手方法、危険に応じた避難の仕方とタイミングを入念に確認した。 市
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茶況(12月18日)朝比奈玉露をPR 都内でつゆ茶体験会 藤枝市など
藤枝市と市茶振興協議会はこのほど、同市岡部町朝比奈地区の朝比奈玉露のつゆ茶体験会を東京・有楽町の東京交通会館で開いた。首都圏での知名度向上と販路拡大を目的に、都内で初めて企画した。 朝比奈玉露は日本三大玉露の産地の一つとして知られる。つゆ茶は専用の茶器を使い、少量のぬるま湯で最後の一滴まで楽しむ飲み方。 生産者の遠藤昇さんは参加者に玉露の特徴や生産のこだわりなどを紹介し、「玉露の味わいを多くの人に知ってほしい」と思いを語った。試飲や販売も行い、参加者からは「1杯目の玉露の香りと味は想像を超えるおいしさだった」「東京でももっと販売してほしい」と好評だった。 市は今後も首都圏で体験会といっ
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長距離の走り方を伝授 プロトレイルランナー松永さん、藤枝・岡部小で「夢授業」
藤枝市の山道を駆け抜けるトレイルランニング大会「トレイルランナーズカップ藤枝2023」が17日、同市瀬戸谷地区で開催される。関連事業として、大会を主導する同市茶町出身のプロトレイルランナー松永紘明さん(43)が15日、岡部小で「夢授業」を行い、6年生87人に長距離の走り方を伝授した。 松永さんは走る時の姿勢や心構え、体幹トレーニングの方法など日頃から意識していることを紹介し、「周りを気にせず、自分に集中する」と強調した。児童は教わった走り方を実践し、松永さんの後ろに続いて走った。 松永さんは児童に「何をしたいのか自分で考えて判断して行動することが大切。やりたいこと、好きなことを見つけて」
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地域課題解決へビジネス創出 藤枝市がコンテスト開催 持続的事業で中小発展支援
藤枝市は、地域課題解決につながる新たなビジネス創出の機会を設ける。きっかけづくりとして、1月20日に市産学官連携推進センターで先導的な事業を生み出すコンテスト「ふじえだイノベーションスタジアム2023」を開催する。今月25日まで、藤枝で新しい事業に挑戦したいと考える市内と県内外の企業や個人事業者らを対象に参加を募っている。 10月、コンテストのプレイベントとなる交流会で、市内と県内外の経営者ら計55人が互いの事業を紹介し合ったり、名刺交換をしたりして親睦を深めた。地域産業の特徴や市の施策に関して説明を受け、実際に市内の企業と団体の取り組みも現場で視察した。 コンテストは市の委託を受けた藤枝江
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茶況(12月11日)藤枝・マツバ製茶 静岡県外初店舗を開業 神奈川・大和駅ビル
藤枝市堀之内のマツバ製茶は11月、神奈川県大和市の大和駅ビル「プロス」に直営店をオープンした。同社が県外で小売店舗を設けるのは初めて。日本茶の魅力発信と需要拡大に力を入れる。 藤枝や掛川、島田、川根などの県産茶をはじめ、京都府や鹿児島県といった全国の茶産地の茶葉やティーバッグをそろえた。藤枝かおりのペットボトル、藤枝市内の茶業関係7団体でつくる「TEA SEVEN協同組合」の有機和紅茶、抹茶菓子も販売している。同社の担当者は「特に若い世代に茶の魅力を知ってほしい」と話す。 営業時間は午前10時~午後7時。 (藤枝支局・青木功太)
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静岡人インタビュー「この人」 藤枝市で花と緑を活用したまちづくりに取り組む 井上久美子さん(東京都)
インターネット関連会社DMM.com(東京)に勤務する。4月に国の地域活性化起業人制度で藤枝市に派遣された。毎月2週間ほど、花と緑と公園を活用したまちづくりや、定住人口の拡大に向けた施策提案に取り組む。今秋は朝ラーメンとガチャガチャを活用したまちおこしプロジェクトを実現した。茨城県出身。41歳。 -プロジェクトを提案した理由と手応えは。 「話題の街ガチャというユニークなコンテンツを使って藤枝の魅力を発信したかった。朝ラーメンは市固有の文化で特徴的。藤枝大祭りで販売したら子どもたちが喜んでくれて、話題の一つになった。ラーメン店も快く受け入れてくれて感謝している」 -藤枝の印象と魅力は。
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藤枝の未来、一緒に議論 小中高生と市長対談 施策に質問、提案
藤枝市は10日、子どもの視点や思いを市政に反映する取り組みとして、市長と子どもたちによる対談「未来の藤枝を語り合う会」を市役所で開いた。公募で集まった市内在住の小中高生14人が、北村正平市長に対して市の施策に関する提案や質問を投げかけた。 対談は「自分が市長になったら、どんなことに取り組みたいか」をテーマに、小中学生と高校生に分かれて行った。参加者は豊かな自然や住みやすい街といった藤枝の長所を紹介した上で、「新しい物を作るのではなく、既存の物に付け足して藤枝に興味を持ってもらえるきっかけを作りたい」「市立総合病院を人材と技術の両面で充実させたい」などと発言した。「バスでJR藤枝駅と結ぶ富士
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移動仮設薬局を活用 藤枝市とアルフレッサが災害支援協定 医療救護体制の強化へ
藤枝市と、同市岡部町に物流センターを構える医薬品卸会社のアルフレッサ(東京)はこのほど、災害支援に関する協定を締結した。災害時に薬局機能を被災者に届ける同社の移動仮設薬局「災害支援コンテナファーマシー」を活用し、医療救護体制の強化につなげる。 同社によると、移動仮設薬局の開発は全国初の取り組み。東日本大震災時に被災地などで慢性疾患薬などが不足した事態を受け、災害時の安定的な医薬品の供給を目的に、免震機能を備える岡部町の静岡物流センターに設置した。 コンテナは幅と高さ約2・5メートル、奥行き約6メートル、重さ6・5トン。大規模災害の発生時に市の要請を受けた後、物流センターから必要な医薬品を
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藤枝市 周年事業実行委 サッカーリレーなど73案承認
2024年に市制施行70周年とサッカーのまち100周年を迎える藤枝市は8日、周年事業の実施に向けた実行委員会の会合を市役所で開いた。新規27事業を含む計73の記念事業計画案を承認した。 新規の目玉事業は、サッカーボールをバトンに見立て、市民や同市ゆかりの著名人らがパスを映像でつなぐ制作動画「サッカーリレー」。プロの俳優と音楽家、公募で集まった市民による創作音楽劇、白子と上伝馬の両商店街の道路を使用したサッカー大会、未来の藤枝をテーマに市民が思い描くアイデアを具現化して仮想空間に仕立てる企画なども計画する。 サッカーのまち100周年記念式典が行われる1月27日は、藤枝総合運動公園サッカー場で未
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全国選手権大会へ抱負 藤枝順心高サッカー部「歴史刻む」 藤枝明誠高バスケ部「日本一を」
藤枝順心高サッカー部と藤枝明誠高バスケットボール部の選手らが7日、藤枝市役所に北村正平市長を訪ね、冬の全国高校選手権大会に向けて抱負を語った。 昨年の全日本高校女子サッカー選手権大会と今夏の全国高校総体を制した藤枝順心高は、3年の大川和流選手(17)と久保田真生選手(18)の両主将らが出席。大川選手は「夏冬の2冠を達成し、新たな歴史を刻み込みたい」、久保田選手は「インターハイで出た成果や課題を(高校)最後の大会で存分に発揮し、チーム一丸となって戦う」とそれぞれ意気込んだ。 藤枝明誠高は昨年の全国高校バスケットボール選手権大会で3位に入った。選手を代表して来訪した2年の野田凌吾選手(16)は「
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宇宙の成り立ちやISS学ぶ JAXA職員黒川さんが講演 藤枝・葉梨中3年生
藤枝市は5日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)有人宇宙技術部門の黒川怜樹さん(45)を招いた講演会を市立葉梨中で開いた。3年生約130人が、宇宙の成り立ちや国際宇宙ステーション(ISS)の役割、宇宙飛行士の仕事を学んだ。 黒川さんは宇宙空間が高度100キロであることや、約137億年前に宇宙が誕生したことなどを説明。クイズ形式でISSが地球を周る速さは秒速7・7キロ、1周する時間は90分、公転周期が一番短いのは水星の88日と紹介し、正解した生徒にはJAXAのキーホルダーや宇宙飛行士のシールといったグッズをプレゼントした。 6日午後5時50分ごろに、晴れていればISSが藤枝市から西南西の方
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静岡産業大 オンラインモール開業 学生主体 地域商材PR 藤枝でセレモニー
藤枝市の静岡産業大藤枝キャンパスの学生9人が運営するオンラインショッピングモール「藤枝ショッピングストリート」のオープニングセレモニーが5日、同キャンパスで行われた。経営学部の1、2年生や13の出店協力企業・団体の関係者ら約40人が出席し、テープカットで開業を宣言した。 同大の堀川知広学長は「時には厳しい意見をいただきながら、大きなネットサイトになってほしい」とあいさつした。式典後、学生と企業担当者は名刺交換して親睦を深め、オンラインで販売する参加企業の商品も並べた。 学生は企業がPRしたい商材を制作したネット上のウェブページで販売し、24時間365日運営する。参加企業は「学生が地域を盛
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茶況(12月4日)静岡県産茶、都内で提供 茶スイーツ試作も 県茶業会議所など
静岡県茶業会議所はこのほど、東京・明治記念館で県産茶と、茶を使った菓子の試作品を民間企業や大学、神社関係者ら約20人に振る舞った。 日本三大玉露の産地の一つとして知られる藤枝市朝比奈地区の朝比奈玉露の冷茶や、甘い香りが特徴的な藤枝かおりの和紅茶冷茶といった3種類の茶を提供した。静岡市内の洋菓子店「ぷるみえーる」と共同開発中の玉露を使用したジェラートとチョコレート、明治記念館の福サブレを含めた計5種類のスイーツも添え、参加者は茶との相性を確かめたり、味わいを楽しんだりした。 同会議所は県産茶の魅力発信を目的に「お茶とお菓子を楽しむ集い」と題して、JA大井川と藤枝市茶振興協議会、同店と協力し
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記者コラム「清流」 一市民として応援
全国高校サッカー選手権県大会で3年連続決勝に駒を進めた藤枝東高は、全国屈指の強豪・静岡学園高に惜敗し、“三度目の正直”とはならなかった。応援に行きたかったが、その日は出勤日。原稿を書きながらテレビで戦況を見守った。 近年は私立校の優勝が目立つ。同校も7年間、全国選手権の舞台から遠ざかっていた。一方で、取材先では日頃から同校のサッカーが話題になる。それほど、市民の期待は大きいのだと実感している。 「2番ではだめ。1番にならないと変わらない」。敗戦後の鷲巣延圭監督の言葉だ。OBとして伝統校の使命と重圧を知っている監督だからこそ、重く響く。同校は来年、創立100周年を迎
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藤枝市、スポーツ核のまちづくり 「トレセン構想」来年度着手
藤枝市の北村正平市長は1日の市議会11月定例月議会の一般質問で、来年度からスポーツを核とした滞在型のまちづくりに向け、スポーツ交流戦略「藤枝シティ・トレセン構想」に着手する考えを明らかにした。平井登氏(藤のまち未来)への答弁。多様なスポーツに関わる活動と観光の誘導を進めて地域経済への波及を目指す。 藤枝総合運動公園内に計画している宿泊と屋内運動機能を備えた滞在型拠点施設や市民グラウンドなど、市内各所でスポーツ活動の施設、交通といった環境整備を構想に盛り込む。都内の大学による大規模なスポーツ合宿や大会の誘致、サッカーJ2藤枝MYFCの本拠地の同公園サッカー場への来訪者を観光につなげるフットボー
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通級指導教室新設 2024年度 藤枝市、中学校に
藤枝市は来年度、市内の中学校に学習障害(LD)指導を中心とする発達障害に対応した通級指導教室を新設する。30日の市議会11月定例月議会で、北村正平市長が鈴木岳幸氏(藤のまち未来)の一般質問に答えた。 市教育政策課によると、市内の中学校10校のうち1校のみに1教室を設置し、週20時間程度の指導を予定している。生徒は市内全域から募集し、希望する人数や住居地などを踏まえて開設する学校を選定する方針。教室には発達通級の担当教諭と、市の会計年度任用職員を指導員として配置する。 市は同教室を設けることで、特定分野の学習が困難な生徒への継続的な支援体制の充実を見込む。北村市長は「全ての子どもたちが安心
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藤枝市長の北村氏 5選出馬を正式表明
藤枝市の北村正平市長(77)は29日、任期満了(2024年6月19日)に伴う市長選に5選を目指して出馬する意向を正式に表明した。市議会11月定例月議会一般質問の答弁で「市民の誰もが『幸せになるまち』の実現に向けて、自らに問いかけ、かじ取りを引き続き担いたいと強く決意した」と述べ、5期目に意欲を示した。 北村氏は答弁で、財政基盤の確立や市立総合病院の経営健全化、新ごみ処理施設「クリーンセンター」の着工といった4期16年の市政運営を振り返った。答弁終了後の報道陣の取材に対し、「市民の負託に応えるため、今まで以上に覚悟を決めてやらなければならない」と語った。 北村氏は同市出身。元県職員で国体局
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観光交流促進へ民間の人材招聘 2024年度、観光協会も法人化 藤枝市
藤枝市の北村正平市長は29日、観光交流を促進して地域経済への波及を目指し、来年度から民間の専門人材を招聘(しょうへい)し、市観光協会も法人化する方針を明らかにした。市議会11月定例月議会で山川智己氏(藤新会)の一般質問に答えた。 市内の観光資源の有効な活用やマーケティング、プロモーションを効果的に進めるため、観光交流戦略を担う専門人材を民間から招く。市は、多様な事業を経験して幅広いノウハウや柔軟な発想を持つ人材の受け入れを、県内の企業と調整しているという。 官民連携の体制を強化するため、市観光協会も来年度、一般社団法人化する。国や県の補助金申請が可能となり、主体的に自主事業や収益事業を展
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オンラインモール 準備着々 静産大生運営 5日開業 SNS駆使「売り手の顔 見えるように」 藤枝
藤枝市の静岡産業大藤枝キャンパスに通う経営学部の学生が手がけるオンラインショッピングモール「藤枝ショッピングストリート」が、今秋から本格的に始動した。事業の考案や出店企業の選定、運営は全て学生が担う。12月5日のオープンに向け、着々と準備を進めている。 10月末、同キャンパスで藤枝ショッピングストリートに出店を検討する企業向けの説明会が行われた。参加したのは、地元の家具メーカーや食品加工販売会社のほか、大手のAOKIホールディングスなど県内外の12社。設立推進委員長の2年古林泰河さん(19)らがサービスの概要などを説明後、学生は各社の代表者とマンツーマンになり、仕組みや試作のウェブサイト
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茶況(11月27日)品評会最高賞 浅蒸し茶販売 藤枝、マツバ製茶
藤枝市堀之内のマツバ製茶は、9月の第64回藤枝仕上茶品評会で最高賞の市長賞を受賞した浅蒸し茶の袋詰め商品を、同市の蓮華寺池公園内の茶文化発信・観光交流拠点施設「とんがりぼう」で販売している。50グラム入り540円(税込み)。 金色透明で香り高く、うまみと渋み、コクの調和が取れた味わいが特徴。丸金杉村製茶(同市寺島)の鮮度の良い茶葉を使用して仕上げた。同社企画管理部長の三石洋介さん(46)は「浅蒸し茶の特徴がよく出ている。藤枝らしい茶を楽しんでほしい」と話した。 (藤枝支局・青木功太)
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はしご車で救出 中高層建物災害対応訓練 志太消防本部
志太消防本部は22日、中高層建物での災害に備え、藤枝市の中部電力パワーグリッド藤枝営業所の消防訓練に参加し、はしご車を使った対応訓練を同所で実施した。消防隊員と従業員約40人が参加した。 営業所3階で出火し、従業員4人が屋上に逃げたとの想定で行った。消防隊員ははしご車2台を使い、火点への放水と、はしごを伸ばして先端部分のバスケットに要救助者を乗せる救出活動に取り組んだ。従業員は火災発生から初期消火や救護、避難、情報伝達など一連の流れを確認したほか、消防隊員の指導を受けて消火器と自動体外式除細動器(AED)も扱った。 同営業所の朝比奈孝幸所長(55)は「課題を反省した上で、万が一、火災があ
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藤枝・滝ノ谷不動峡で紅葉見頃 まつり開催、観光客にぎわう
紅葉の名所として知られる藤枝市瀬戸ノ谷の滝ノ谷不動峡で26日、もみじまつり(市観光協会主催)が開かれた。見頃を迎えた紅葉を楽しむ親子連れら多くの観光客でにぎわった。 地元住民らが名物のせとやコロッケや焼きシイタケ、山芋といった山間地らしい食べ物のほか、藤枝茶や和菓子などを販売した。藤枝太鼓の演奏と餅投げも行われ、イベントを盛り上げた。 滝ノ谷不動峡保勝会の曽我茂会長(72)によると、見頃はあと1週間ほど続くという。
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秋マルシェ「さくや市」にぎわう 藤枝・前島神社
藤枝市前島の前島神社で25日、秋マルシェ「さくや市」が開かれた。志太榛原地区の住民が花を使ったワークショップや似顔絵の実演など多彩な15のブースを出店し、親子連れでにぎわった。 子どもたちは射的とパターゴルフのゲームや手相占いを楽しんだ。ハンドメードの雑貨やアクセサリー、農産物、飲食の販売も人気で、来場者は境内で和やかなひとときを過ごした。 マルシェは氏子や地元住民らでつくる前島神社ボランティア「さくや会」が、新たなにぎわい創出のために昨年から始めた。
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夢は口に出して「叶えるもの」 佐藤選手(パラ2冠)母校で講演 藤枝・広幡中
東京パラリンピックの車いす陸上で2冠を達成した佐藤友祈選手(34)が21日、母校の藤枝市立広幡中で「夢」について講演した。生徒や広幡小の6年生、地域住民ら約400人が聴講した。 佐藤選手は夢をかなえたポイントとして、「ゴールを決める」「即行動」「自分の強みを生かすフィールドで戦う」の三つを挙げた。脊髄炎が原因で車いす生活になった21歳当時の心境や競技を始めたきっかけ、座右の銘「夢は叶(かな)えるもの」などを紹介し、「夢を口に出して周りに伝えることで、自分が道を踏み外しそうな時に気持ちを軌道修正でき、達成されていく」と語りかけた。来年のパリパラリンピックについて「金メダルをたぐり寄せ、世界
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「誰もが楽しめるマルシェに」 商業と福祉一体 11月25日藤枝
障害の有無や年齢に関係なく、誰もが楽しめるイベント「みんなでつくる楽しいマルシェ」(同実行委員会主催)が25日、藤枝市のBiVi藤枝で開かれる。商業と福祉が一体となった企画で、志太榛原地区の起業者や障害者施設など計14団体が出店する。午前10時~午後3時。入場無料。 障害のある子どもらが自由な発想で挑戦できる、縦約2メートル、横約1.5メートルのパーティションを使ったお絵描きワークショップを用意した。飲食や雑貨、アクセサリー、縫製品を販売するほか、タロット占い、パステルアート、体操と折り紙を用いて健康増進を図るなどユニークな体験ブースが並ぶ。 実行委の兎月マリア(本名・紅林美由起)代表を
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サッカー先進国・ドイツの練習法を藤枝に 1部リーグ・Eフランクフルト主任 指導者向け講習
サッカー元日本代表の長谷部誠選手(39)=藤枝東高出=が所属するドイツ1部リーグ、アイントラハト・フランクフルトの国際スポーツ企画主任、ニコライ・アダムさんがこのほど、藤枝市内の小中学生の指導者を対象にした講習会を瀬戸谷中天然芝グラウンドで行った。各少年団や中学校の部活動などの指導者約30人が参加し、最先端の練習方法やサッカーの細かな戦法について理解を深めた。 ニコライさんは、4月に市内で始動した同クラブのジュニアユース(中学生年代)チームの練習の様子を紹介。教材にしながら試合に必要な能力や状況に応じたプレーなど、技術と戦術について助言した。 市サッカー協会4種副技術委員長の松折良太さ
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茶況(11月20日)藤枝の手もみ茶実演 産地の伝統文化発信 26日、朝比奈地区まつり
藤枝市岡部町朝比奈地区の秋を満喫する「ふるさと朝比奈いきいきまつり」が26日、同町の朝比奈いきいき交流センターで開かれる。岡部町茶手揉保存会が茶の手もみを実演し、茶産地の藤枝の伝統文化を発信する。 午前10時~午後2時半に実演と体験会を行う。日本三大玉露の産地の一つとして知られる朝比奈玉露や抹茶の呈茶、地域食材を使った豚汁と甘酒の提供、玉露やミカン、生シイタケといった特産品を販売する物産市もある。地元保育園の園児と有志団体は歌やバンド演奏などを披露し、イベントを盛り上げる。 (藤枝支局・青木功太)
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紫色の光に包まれて 藤枝・蓮華寺池公園 イルミネーション点灯
藤枝市の蓮華寺池公園で17日夜、イルミネーションの点灯が始まった。計7万8千個の電球が園内の散策路やオブジェに施され、幻想的な雰囲気を演出している。来年2月29日まで。 テーマは「花の回廊・光の遊歩道」。池回りの芝生には竹あかりを設置し、暖かな光を放っている。藤棚は紫色に光り、時計台にも電球を装飾。花畑に「れんげじ」の光文字が浮かび上がるスポットを用意したほか、1周約1・5キロの園路、滝の広場などもきらびやかな光で包まれている。 初日から大勢の親子連れらが訪れ、園内の散策や記念撮影を楽しんでいた。サッカーJ2藤枝MYFCのサイン会やキッチンカーによる飲食販売、マルシェなどが行われ、イベン
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MYFC「J1目指せる」 藤枝市長に今季報告と抱負
今季からサッカーJ2に参戦した藤枝MYFCの関係者が17日、藤枝市役所に北村正平市長を訪ね、残留を決めたリーグ戦の結果を報告し、来季の目標にJ1昇格を掲げた。 訪問したのは鎌田昌治会長と徳田航介社長、須藤大輔監督、杉田真彦主将=静岡西高出=、北村海チディ選手の5人。今季は14勝18敗10分けの12位だった。 徳田社長は「決してマイナスなイメージはなく、改善していけば本格的にJ1を目指せる」と強調。須藤監督は、中心選手のけがによる離脱など今季の厳しい戦いを振り返った上で「若手が台頭して、柔軟性を持ちながら荒波を乗り越えた。地域の方が元気になれるプレーをして結果もたぐり寄せ、夢の舞台であるJ1昇
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道の駅に段ボール製授乳室 藤枝 日本道路建設業協会が寄贈
日本道路建設業協会は17日、段ボール製の簡易設置型授乳室を藤枝市岡部町の道の駅「宇津ノ谷峠上り」に寄贈した。同協会中部支部の両角勝夫幹事長が同所で北村正平市長と林隆宏駅長に贈呈書を手渡した。 授乳室は幅と高さ約2メートル、奥行き約1メートルで、厚みのある強化段ボールを使用。室内には授乳チェアを備え付けた。防犯面を考慮し、スライド式で内側に鍵が付いた扉のほか、施錠の有無で在室状態が分かる仕掛けを施した。休憩情報施設に設置している。 同駅にはトイレにベビーベッド、敷地内におむつを購入できる自動販売機がある。授乳室が設置されたことで、子育て応援施設が充足された。贈呈式には両角幹事長と北村市長、
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藤枝市内新聞店5社に地域貢献大賞 配達バイクに「見守りカメラ」 都内で表彰式
日本新聞協会(中村史郎会長)は16日、新聞販売店の地域活動をたたえる「地域貢献大賞」の表彰式を都内で開いた。「新聞販売店バイク車載カメラ見守り」で大賞を受賞した藤枝市内の新聞販売店全5社を代表し、藤枝江崎新聞店の江崎晴城社長(59)が中村会長から記念盾を受け取った。 5社は藤枝江崎新聞店と薮崎新聞店育伸社、いけたに新聞店、新聞販売いしかわ、太田新聞店。市と市自治会連合会、藤枝署と連携し、配達や集金などの業務中に市民の生命財産や生活に支障を来す恐れがある状況に気付いた際、関係機関に速やかに通報して危難を防ぐ取り組みに2011年着手した。配達中に異変に気付き、家の中で倒れていた住人を救出するな
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⚽藤枝MYFC女子「ルクレ」創設10年 知名度向上へ 指導や交流に積極参加
サッカーJ2藤枝MYFCの女子チーム「ルクレMYFC」は、女子サッカーの普及とチームの認知度向上を目指し、子どもたちへの指導に力を注いでいる。2013年の新設から10年が経過したが、知名度は低迷したままでサポーター数も少ない。チームはサッカー教室などに積極的に参加し、競技の魅力とチームの特色を発信する。 10月、藤枝市の藤枝総合運動公園多目的広場。3歳以上の少女を対象にしたサッカー教室「藤枝なでしこ広場」が開かれ、幼児と児童計26人がルクレの選手と一緒に、はつらつとボールを追いかけた。 選手はドリブルやパス、ミニゲームを通じて子どもたちと交流を深め、サイン会と写真撮影の場も設けた。青島
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藤枝・高洲小「たかすっこ」披露 創立150年で記念マスコット 卒業生が制作
藤枝市立高洲小(天野和博校長)の創立150周年を記念して作成したマスコットキャラクター「たかすっこ」のデザインが15日、児童にお披露目された。卒業生で制作者の専門学生と中学生が同校を訪れ、児童会にデザイン画を贈った。 高洲中1年の村松希香さん(12)が原案を作成し、静岡産業技術専門学校2年の三浦愛梨さん(19)がCGを制作した。ハトや梅の花、稲穂、ダイヤモンド(金鉱石)をパーツとした校章をモチーフに仕上げた。6学年の色を組み合わせたカラフルな帽子もポイント。村松さんは「明るいあいさつがあふれる高洲小になってほしい」と願い、三浦さんは「母校に貢献できてうれしい。これから皆さんに愛されるキャ
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田中城 藤枝の小中学生が案内 ライオンズクラブがイベント 歴史や構造学ぶ
藤枝ライオンズクラブは12日、藤枝市の田中城周辺でウオーキングイベントを行った。西益津中学校区の小中学生が案内役を務め、徳川家康のゆかりの地を発信した。 市民約40人が参加し、4グループに分かれて約4キロのコースを2時間半かけて巡った。田中城下屋敷を発着点に、本丸や堀の跡、城周辺の神社と寺などを見学した。 西益津小、藤岡小、西益津中の3校の児童と生徒計10人が6カ所のポイントに立ち、ガイドした。田中城本丸跡の西益津小では、同校の児童2人がクイズを交えながら城の歴史や構造の特徴、家康と関係するエピソードを説明した。 同クラブは参加者に御城印をプレゼントした。 (藤枝支局・青木功太)
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リハビリ病院に運転シミュレーター 脳卒中患者ら可否判断の材料に 高齢者の検査、訓練利用も 藤枝
藤枝市宮原の聖稜リハビリテーション病院は今夏、医療機関向けのドライブシミュレーター1台を導入した。脳卒中により高次脳機能障害を負った患者が退院後も自動車の運転を再開できるように、教習所で実際に乗る前に運用、評価して運転可否の判断材料にする。身体機能が低下した高齢者に対しても検査、訓練用として利用を促し、交通事故の削減に役立てる。 日本脳卒中学会がまとめた2021年の脳卒中治療ガイドラインによると、脳卒中発症後1年以内の運転再開は交通事故のリスクを6倍にするという報告がある。ただ、同病院がある藤枝市の中山間地域など車がないと生活が困難な患者も多いのが実態だ。 これまでは退院後、医師の診察
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茶況(11月13日)朝比奈玉露の「飲み比べ」発売 藤枝・薮崎園
藤枝市岡部町の薮崎園はこのほど、世界緑茶コンテスト2023で最高金賞を受賞した「朝比奈本玉露名人茶飲み比べギフト」を直営店の朝比奈玉露専門店comoで発売した。5グラム入り8袋で3780円(税込み)。 朝比奈玉露は日本三大玉露の産地の一つとして知られる。ギフト内の六つの袋商品は、岡部町朝比奈地区の玉露生産者6人の名前を商品名にした。茶葉の容姿や香り、味などそれぞれの個性が詰まっている。同社のブレンド玉露茶も詰め合わせた。 同店のティムチャック淳子店長は「生産者が減っていることから、いつまで飲めるか分からないという希少価値がある。朝比奈の技術と思いが全て込められている」と話す。 問い合わ
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ミニ龍勢ロケット打ち上げ 藤枝の児童 仕組み学び作製
藤枝市立朝比奈第一小の3~6年生22人が11日、同市岡部町で伝承される県指定無形民俗文化財「朝比奈大龍勢」の構造を参考にしたミニ龍勢作りと打ち上げ体験を同町殿地区で行った。 大龍勢は戦国時代ののろしが起源とされる古式ロケット花火。2年に1度開催される。 朝比奈龍勢保存会と地元の中学生らが協力した。児童は、保存会の一員で静岡理工科大の増田和三教授(64)から大龍勢の歴史や仕組みを学んだ後、大龍勢の約10分の1サイズとなる180センチのミニ龍勢ロケット作りに挑戦。トイレットペーパーの芯やごみ袋、たこ糸といった身近な材料を使用して内部に詰めるパラシュートなどを作製し、重さや重心を確認しながら仕上げ
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藤枝発展へ学生事業提案 大正大が地域自習成果報告会 カフェや空き家活用など
藤枝市に2週間滞在し、企業訪問やフィールドワークを通じて地元課題の解決に向けた地域実習に取り組んできた大正大(東京)地域創生学部の2年生10人の成果報告会がこのほど、市産学官連携推進センターで開かれた。学生はそれぞれ興味のある分野から企画した藤枝の発展と課題解決につながる地域プロジェクトの事業プランを、出席した市職員や市民に発表した。 藤枝の資源と課題、収支予算案を説明しながら、シングルマザーを対象にした子育て支援の拡充や、ツーリングのライダーが立ち寄れるカフェといった事業案を報告した。円谷侑那さんは「アグリコネクト」と題し、JR藤枝駅周辺の空き家を活用して農業を体験したい学生を受け入れる民
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歴史と茶文化発信、藤枝に観光拠点 丸七製茶、24年夏オープン
藤枝市を拠点とする製茶問屋「丸七製茶」は、日本遺産の旧東海道や藤枝の茶文化を発信する新たな観光拠点施設を着工した。2024年3月末の完成と、夏ごろの運用開始を予定する。市のブランド価値の向上と観光交流の拡大、農業振興の推進を図る。 市西部にあたる上青島地区の同社一里山工場の敷地内に、物品販売と食体験ができる木造2階建ての施設を建てる。延べ床面積約320平方メートルで、総事業費は約2億円。市は政府の地方創生交付金を活用し、整備費5千万円を補助する。 新施設では茶や地場産品を使った飲食メニュー、静岡、藤枝両市の関係団体でつくる「駿州の旅日本遺産推進協議会」のオリジナルブランド「駿州堂」の商品
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⚽Eフランクフルト 藤枝の中学生チーム 関係者が市に活動報告
サッカー元日本代表の長谷部誠選手(39)=藤枝東高出=が所属するドイツ1部リーグ、アイントラハト・フランクフルトの関係者が8日、藤枝市役所に河野一行副市長を訪ね、4月に市内で始動したジュニアユース(中学生年代)チームの活動状況や、藤枝での地域貢献活動を報告した。 ジュニアユースは静岡県内の中学1年生の選手20人とマネジャー1人で構成し、瀬戸谷中天然芝グラウンドを拠点に週5日活動する。日本サッカー協会(JFA)U-13(13歳以下)サッカーリーグ静岡の1部リーグに所属し、上位2チームがトップリーグに昇格できる中で、2位に付けている。 訪問したのはクラブの国際スポーツ企画主任のニコライ・アダ
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茶況(11月6日)荒茶風緑茶など秋の感謝セール JA大井川藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場は7~18日、秋の感謝セールを行う。目玉商品の荒茶風緑茶の袋詰めは代引き発送で350グラム入り3本セットを2592円、6本セットを4752円、9本セットを6912円で販売する。同工場小売店舗では330グラム入り3本セットが2千円。 やぶきた茶「天下一」など13品目の家庭用商品は20%引き以上の価格で売る。限定販売する大容量の「業務用メガ盛りパック」は、棒ほうじ茶1キロ1080円、ほうじ茶1キロ1620円、ほうじ茶ティーバッグ10グラム100個入り1080円、粉茶ティーバッグ5グラム120個入り1728円の4種類を用意した。価格はいずれも税込み。 鈴木良則工
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有機米、有機茶味わって 藤枝の推進協議会が小中校給食に提供
藤枝市の茶や米生産者らで構成する「オーガニックシティ推進協議会」と市は6日、有機農業実施計画の実現に向け、市内の小中学校の給食や保育施設のおやつに有機茶と有機米の提供を始めた。市によると、学校給食などへの提供は県内初の取り組み。有機茶生産者の杵塚民子会長(42)と稲作農家の松下明弘副会長(60)らが青島小を訪れ、食育授業を兼ねて化学肥料を使わない有機農業の特性と魅力をPRした。 有機農産物の消費拡大に向けた戦略の一環で、学校給食を通じて子どもや保護者に理解を深めてもらうのが狙い。児童は松下副会長の説明を受けながら、あっという間に完食。「おいしい」と好評を得た。 5年の木村蓮君(10)は「
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空き家の流通促進へ連携協定 藤枝市と島田掛川信用金庫
藤枝市と島田掛川信用金庫(千葉靖史理事長)は10月26日、「空き家等の流通促進に関する連携協定」を締結した。管理不良な空き家が地域の安全を妨げるのを防ぎ、空き家と敷地が移住希望者の受け皿として活発に取引されるようにすることが狙い。市によると、自治体と金融機関との空き家に関する協定は県内初。 協定には、空き家対策に関する施策の実施と事業について市民への周知、金融商品の開発と発信、金融機関ならではの相談対応の実施などを盛り込んだ。同信金は市内の空き家限定で解体にかかる費用を借り入れる場合、金利を通常3・155%から1・25%(無担保)に引き下げる。空き家購入希望者には、住宅ローンを通常2・47
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地図手に高得点狙う 藤枝でオリエンテーリング 親子ら60人参加
静岡県オリエンテーリング協会などは3日、藤枝市オリエンテーリング大会兼県民オリエンテーリング大会を藤枝市の蓮華寺池公園で行った。県内外から親子連れなど約60人が競技を楽しんだ。「県すこやか長寿祭」としての大会を兼ね、60歳以上も参加した。 公園の地図とコンパスを使って、制限時間内に設置された計28カ所のチェックポイントを探し出し、点数の合計を競った。スタート前に作戦会議した参加者は、地図を手に公園内の起伏のある道を走ったり早歩きしたりして、優勝を目指して高得点を狙った。 各部門の1~3位は次の通り。 【個人】すこやか長寿男子 ①小林孝一(湖西市)②谷野守右(浜松市中区)③鈴木季彦(藤枝
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地図とコンパス頼りに高得点狙う オリエンテーリング大会 藤枝・蓮華寺池公園
静岡県オリエンテーリング協会などは3日、藤枝市オリエンテーリング大会兼県民オリエンテーリング大会を藤枝市の蓮華寺池公園で行った。県内外から親子連れなど約60人が競技を楽しんだ。「静岡県すこやか長寿祭」としての大会を兼ね、60歳以上も参加した。 公園の地図とコンパスを使って、制限時間内に設置された計28カ所のチェックポイントを探し出し、点数の合計を競った。スタート前に作戦会議した参加者は、地図を手に公園内の起伏のある道を走ったり早歩きしたりして、優勝を目指して高得点を狙った。 各部門の1~3位は次の通り。 【個人】すこやか長寿男子 (1)小林孝一(湖西市)(2)谷野守右(浜松市中区)(3
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校内養蜂の蜂蜜どうぞ 藤枝北高生、4日文化祭で販売 瓶詰めに特製ラベル
藤枝北高食品サイエンス部の生徒は、4日の文化祭に向けて、校内で飼育するミツバチから採取した蜂蜜の販売準備に取り組んでいる。今春に採取した蜜は計46キロ。文化祭では150グラムの瓶詰め商品「フラワーハニー~藤北のめぐみ~」を1本千円(税込み)で売る。 昨年度、民間研修で浜松市北区の長坂養蜂場に出向した同校の伊東鋭次教諭(40)が、学んだ技術とノウハウを生徒に還元するために、本年度から学校敷地内に養蜂の準備を始めた。「藤北はちみつプロジェクト」と題し、生徒は伊東教諭の指導を受けながら、ミツバチが蜜を集めやすい環境作りや女王蜂の観察と管理などを行ってきた。 生徒は1日、デザインしたラベルを瓶詰
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相乗りオンデマンドタクシー 藤枝で実証運行開始 AIで最適ルート検索
藤枝市で1日、予約してタクシーに乗り合うAIオンデマンド交通「ふじえだmobi(モビ)」の実証運行が始まった。静鉄タクシー(静岡市駿河区)とサブスク型相乗りモビリティサービス「mobi」を運営する「Community Mobility」(東京)が事業主体となり、移動のスタイルを変える新たなサービスの有効性を12月31日まで検証する。 新たなモビリティの導入によるJR藤枝駅周辺の回遊性の変化や、交通手段のマイカーから公共交通への移行の可能性について研究する。運転手を含め最大10人乗りの車両2台を用意した。人口が集中する同市青島、高洲両地区(一部地域を除く)と市役所、藤枝総合運動公園、蓮華寺池
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藤枝の魅力表現 駅前商店街の街路灯フラッグ 藤枝順心高生がデザイン
藤枝駅前商店街振興組合(古川賢吾理事長)と藤枝順心高美術造形デザイン科の生徒が協力して制作した街路灯フラッグがこのほど、お披露目された。JR藤枝駅北口の商店街の街路灯72カ所に掲出している。 同組合は、未来を担う若者が思い描く街のイメージのデザインが藤枝市の玄関口を飾る商店街のフラッグにふさわしいと考え、同校に依頼した。地元の商店街と高校生がコラボしてより良い地域振興と街づくりにつなげ、にぎわいと商店街の新しいイメージを醸成する。 生徒44人が考案した中から、3年の山野晴菜さん(17)と杉本美優さん(17)、2年の大城エイミさん(17)、佐藤姫奈さん(16)の4人のデザインが採用された。
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「格好いい」働く建設車両に大興奮 藤枝・西益津小児童が乗車体験
藤枝市立西益津小の1年生約60人が31日、街中で働く建設車両を同校で見学した。焼津市の総合建設会社「橋本組」がクレーン車やパワーショベル、振動ローラなどを展示し、児童は乗車体験を楽しんだ。 児童は運動場に並んだ6台の車両を見て歓声を上げた。近寄ってみると、大きさと迫力に大はしゃぎ。社員から車両の役割の説明を聞いた後、運転席に座った。社員の補助を受けながら簡単な操作を体験し、「すごい」「楽しい」「格好いい」などと満面の笑みを浮かべた。 同校から依頼を受けた同社が地域貢献活動の一環で協力し、1年生が国語の授業で学ぶ教材「じどう車くらべ」の理解を深めるために実施した。
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響け マンドリンの音色 藤枝拠点の団体 5日に焼津で定演 難曲 入念に確認
藤枝市を拠点に活動する志太マンドリン・ギターアンサンブル(鷲山正二代表)は5日午後2時から、第36回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を焼津市大井川文化会館ミュージコで開く。入場無料。団員30人以上が本番に向け、熱のこもった練習に励んでいる。 演奏会は2部構成。第1部はマンドリンのオリジナル4曲を予定する。第2部はNHK連続小説の特集として、「あまちゃん」のオープニングテーマ曲や、「おはなはん」「おしん」「あさが来た」などの主題歌を披露する。 10月中旬、団員は約9分間の難曲とされる「いのちを紡ぐうた」など第1部の曲を中心に練習した。鷲山代表の指導を受けながら、テンポの切り替えや曲調
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茶況(10月31日)手もみ茶の特徴、地元中高生がPR 藤枝茶楽研究部
藤枝市茶振興協議会は29日、良質な茶の扱い方を学んだ市内在住の中高生でつくる「藤枝茶楽研究部」による手もみ茶のPRに取り組んだ。市民体育館で開催された食のイベント「第6回フード!スマイルフェスティバルinふじえだ」でブースを設け、部員3人が試飲会を行った。 部員は来場者に手もみ茶の特徴や文化を説明しながら、煎茶と朝比奈玉露を提供した。市が認定する「藤枝ジュニアお茶博士」の小学生5人も、地元ブランド茶「藤枝めぐみ」の呈茶サービスを実施し、来場者から人気を集めた。 会場では、市と岡部町の茶手揉保存会による手もみの実演や、市茶商工業協同組合と岡部茶商組合の販売会なども行われた。 (藤枝支局・
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藤枝駅周辺イベント同時開催 バウムクーヘン作り、乗車体験楽しむ
藤枝市のJR藤枝駅北口の商店街周辺で29日、にぎわい創出と回遊性向上を狙った複数のイベントが同時開催された。秋晴れに誘われて多くの市民や行楽客が訪れ、中心市街地はにぎやかな雰囲気に包まれた。 市民体育館・武道館では、食のイベント「第6回フード!スマイルフェスティバルinふじえだ」が開かれた。市内をはじめ、市と友好・交流都市の北海道恵庭市や沖縄県宮古島市、埼玉県深谷市など県内外の団体・事業者が約60のブースを設け、自慢の料理や特産品、農産物をPRした。藤枝市横内の産業機械製造会社「ソーキナカタ」は自社製品を使ったバウムクーヘン作り体験を行い、多くの親子連れが楽しんだ。 外国人との交流を目的
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記者コラム「清流」 祭りの余韻が残る
「ヤーレコーノセー」「ヤレヤレヤレヨー」。4年ぶりに開催した藤枝大祭りの余韻が残る。長男はいまだに「お祭りは?」「ワッショイ」と口にする。 大祭りは飽波神社の例大祭。支局は神社の隣にあるため、常に勇ましいかけ声と三味線、おはやしの音色、屋台を動かす音が聞こえた。周辺は見たことがないほど人でにぎわっていたが、それ以上に驚いたのは住民の一体感。個々が楽しむだけでなく、各地区が披露する屋台の引き回しや長唄、地踊りには見物客を楽しませるエンターテインメントの心を感じた。 一つだけ心残りなのは、参加した全地区を取材したかったということ。各地区に魅力と見どころが隠されているのだと、閉幕してから後悔し
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縦走15キロ 若手消防隊員ら山岳訓練 藤枝市の山間地
志太消防本部藤枝消防署は25日、藤枝市の山岳地の地理地形を把握し、隊員の体力と忍耐力の向上を図る山岳縦走訓練を同市内で行った。若手を中心に隊員6人と安全管理者として同消防署高度救助隊の松野直樹隊長が参加した。 隊員は同市瀬戸ノ谷の市之瀬町内会多目的広場をスタート。石谷山山頂と市民の森、城山、上大沢ハイキングコース駐車場の4カ所のチェックポイントを通過し、葉梨地区の市消防団第4分団1班詰め所まで向かう15キロ以上の山道を走った。 2人一組で事前にルートを決めて臨んだ。携帯電話や飲料水、各自必要だと思う資器材を持参し、2~3時間かけてゴールを目指した。松野隊長は「過酷な災害現場に向かう隊員と
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茶況(10月23日)朝比奈大龍勢で中学生が玉露呈茶 藤枝
藤枝市茶振興協議会は21日、同市岡部町殿地区で行われた県指定無形民俗文化財「朝比奈大龍勢」に合わせ、会場近くの殿公園で開催された物産市に出店し、地元の朝比奈玉露の呈茶サービスを行った。市が認定する「藤枝ジュニアお茶大使」の市内在住の中学生4人が、来場者に玉露を振る舞った。 生徒はおいしい玉露の入れ方や特徴を説明して提供した。来場者からは「おいしい」「良い香り」「甘い」と好評で行列を作った。同協議会は、「全国手もみ茶振興大会・全国手もみ製茶技術競技大会」が11月16日に岡部町の朝比奈いきいき交流センターで開催されることもPRした。 (藤枝支局・青木功太)
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「W周年」へカウントダウン 藤枝市 サッカーのまち100周年・市制施行70周年 ボードやロゴお披露目
藤枝市は23日、来年の市制施行70周年とサッカーのまち100周年に向けたカウントダウンボードの除幕式を市役所で行った。関係者と市民計約130人が出席し、周年イヤーへの機運を高めた。全国公募した両周年共通のロゴマークも決定し、お披露目した。 北村正平市長や藤枝商工会議所の山田寿久会頭、市サッカー協会の岸登志満会長らがロープを手に持ち、一斉に幕を下ろした。ボードには周年イヤーまで「あと70日」と、周年事業の共通テーマ「つなぐ藤色物語 未来へのキックオフ」、新たに決まったロゴマークが書かれている。市役所ロビーに設置した。北村市長は「10年、100年先へとスタートを切る意義ある1年にしたい」と述
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11月解体の工場外壁 みんなでお絵描き 「もったいない」出来 藤枝・マルタカテクノ60周年
藤枝市八幡の医療機器の開発製造会社「マルタカテクノ」(大河原吉貴社長)は21日、創業60周年記念の一環で、老朽化に伴い11月から解体する工場棟などの外壁に市内外の子どもたちが絵を描いたイベント「みんなのキャンバス」を同社で行った。社員やその家族、絵を描いた子どもたち、地元住民らが来場し、完成した壁画を眺めて楽しんだ。 解体するのは製品の製造工場と事務所、試験室の計3棟。女性社員が解体前に工場の壁に子どもに絵を描かせたいと発案した。絵を描いたのは広幡こども園、たちばな保育園、岡部聖母幼稚園の子どもたちや、藤枝特別支援学校、吉田特別支援学校、静清高生ら約150人。今月から作業を始め、屋外で使え
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秋空に昇る「朝比奈大龍勢」 藤枝市岡部町殿地区 5年ぶり通常開催
2年に1度の伝統行事の静岡県指定無形民俗文化財「朝比奈大龍勢」が21日、藤枝市岡部町殿地区で行われた。新型コロナウイルス禍の影響で5年ぶりの通常開催。市内外から訪れた多くの来場者が秋空に昇る大龍勢を楽しんだ。 大龍勢は戦国時代ののろしが起源とされる古式ロケット花火。全長15メートル以上で先端の「ガンタ」や火薬を詰めた「吹き筒」などからなり、ガンタに入った「曲」といわれる仕掛けを上空で打ち出す。 朝比奈川流域の玉取や羽佐間といった地域から13の「連」と呼ばれるチームが参加した。高さ約20メートルの常設櫓(やぐら)から連ごとに受け継がれた技法で手作りした大龍勢が昼に14本、夜に12本打ち上
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黒電話、ダイヤル式テレビ… 昭和の懐かしい部屋再現 藤枝市郷土博物館
藤枝市郷土博物館の特別展「昭和レトロモダン展」が11月26日まで、同博物館・文学館で開かれている。昭和時代の家の居室や家電製品などを展示し、懐かしさを演出している。 昭和グッズコレクターの冨永潤さんのコレクションなどが並ぶ。1965~75年代に設定した茶の間や台所、欧風の暮らしへの憧れが反映された75年ごろの洋間、小学生の姉妹をイメージしたかわいらしい子ども部屋を再現している。設置されたソファや椅子に座ることができ、高齢の来場者は部屋の様子を眺めながら当時の生活を懐かしんでいた。 昭和のゲームセンターや温泉街にあったピンボールゲーム「スマートボール」も体験できる。黒電話、真空管ラジオのほ
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彩り豊かな藤枝ヘルシー弁当 JA、民間、市共同開発 29日フェスで発売
JA大井川(杉山芳浩組合長)と藤枝市の手作り弁当店「食彩ステーションランナー」(鈴木栄年社長)、市は18日、地場の農産物を取り入れて共同開発した「ふじえだ健やか弁当」をお披露目した。杉山組合長や鈴木社長ら関係者が市役所に北村正平市長を訪ね、完成の報告と試食会を行った。 同JAが地産地消と市民の健康づくりの推進を目的に、市に開発を提案した。大河ドラマ「どうする家康」のブームを受け、地産地消や旬の食材、適切なタンパク質の摂取など、徳川家康の健康法にあやかったメニュー。市健康推進課管理栄養士の井原侑希さん(26)が栄養計算し、食彩ステーションランナーが製造した。おいしそうな見た目と量、栄養バラ
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藤枝、焼津市の共同ごみ処理施設「クリーンセンター」11月着工 関係者ら安全祈願
藤枝、焼津両市が共同で藤枝市仮宿、高田地区に建設している新ごみ処理施設「クリーンセンター」の安全祈願祭と起工式が17日、建設予定地で行われた。11月からの着工に先立ち、事業主体である志太広域事務組合の管理者の北村正平藤枝市長や副管理者の中野弘道焼津市長、設計・施工事業者ら関係者約100人が工事の安全を祈願した。2026年12月に完成、27年1月から供用開始する予定。 同施設は焼津市の一色清掃工場、藤枝市の高柳清掃工場とリサイクルセンターの老朽化を受け、ごみの焼却や不燃物処理機能を集約する計画。敷地面積は2・75ヘクタールで、建設事業費は224億円に上る。 神事が執り行われ、北村藤枝市長と
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“プロの仕事”魅力 知ろう 藤枝・西益津中1年生 地域の経営者ら招き総合学習
藤枝市立西益津中の1年生84人がこのほど、市内の事業所や店舗などの経営者らを招いた総合学習「プロのお話を聞く」に取り組んだ。地域の職業に関心を持ち追究するとともに、地元の魅力を知るのが狙い。さまざまな職種で活躍するプロの仕事への思いなどに耳を傾けた。 生徒は前後半に分かれ、四つのうち興味のある二つの職業の話を聞いた。志村接骨院(同市藤枝)の志村雅基院長(60)は、下を向いてスマートフォンを使う時に首にかかる力が27キロと説明。「なるべく使う時間を決めて負担をかけないこと」と正しい姿勢の大切さを強調した。 生徒は実際に志村院長のストレッチも体験。「どこを伸ばしているのかを意識するように」と志村
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茶況(10月16日)「茶寿の日」に手もみ茶 藤枝の保存会 高齢者施設に贈呈
藤枝市茶手揉保存会(杉本昭雄会長)は、市内の高齢者施設7カ所に手もみ茶を贈呈した。108歳を祝う10月8日を「茶寿の日」として、1998年から毎年行っている。 同市時ケ谷の特別養護老人ホームふじトピアでは、杉本会長が藤枝の手もみ茶(やぶきた)200グラムが入った箱を増田啓介施設長に手渡し、「近年、飲む機会が減っている手もみ茶をおいしく飲んでもらいたい」と述べた。 (藤枝支局・青木功太)
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西益津小児童が「乙女の舞」奉納 藤枝・田中神社例大祭 五穀豊穣を祈願
藤枝市郡の田中神社は15日、例大祭を開いた。大手と田中1~3丁目の各町内会に住む市立西益津小5、6年の女子児童6人が舞姫となり、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する「乙女の舞」を奉納した。 氏子総代や地域住民、保護者らが見守る中、白装束に身を包んだ児童は約5分間、凜(りん)としたまなざしで堂々と舞った。6年の鈴木ひなのさん(11)は「緊張したけど、しっかり踊ることができて安心した」と笑顔を見せた。 例大祭は新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりに通常開催した。同神社総代の小沢義雄代表(73)は「地域の輪が生まれた。子どもたちも練習の成果を十分に発揮してくれて、良い踊りだった」と目を細めた。
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藤枝の交差点死亡事故 現場診断で再発防止策検討 藤枝署など
藤枝署は13日、藤枝市青南町1丁目の市道交差点で9月12日に発生した交通死亡事故の現場診断を行った。同署や道路管理者の市などの関係者と地元住民ら約20人が参加し、再発防止策を検討した。 事故は午前10時10分ごろに発生。軽乗用車と自転車が出合い頭に衝突し、自転車の女性(81)が亡くなった。現場は信号機と横断歩道がなく、交通量はあまり多くない変形四差路。同署によると、自転車の女性はヘルメットを装着していて、軽乗用車の左側に衝突したという。 参加者は亡くなった女性に黙とうをささげた後、状況を確認した。交差点にごみ収集場があって見にくい点や法定速度の標識がないことなどを指摘。カーブミラーの設置
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藤枝市「朝ラー」ガチャ登場 市内10店自慢の一品モチーフ 観光案内所、店舗に設置
藤枝市は、市の食文化「朝ラーメン」の魅力を発信するため、市観光協会と市民有志の団体「朝ラー文化軒究会」と連携し、若者や子どもに人気のガチャガチャを活用したまちおこしプロジェクト「街ガチャin藤枝 朝ラーメンガチャ」を開始した。市内10店舗の自慢の朝ラーメンをモチーフとしたアクリル製キーホルダーを販売する。1回300円。 観光客だけでなく、地元にも愛される新たな土産品としてPRし、地域活性化につなげる狙い。国の地域活性化起業人制度を活用して同市に派遣されているインターネット関連会社DMM.com(東京)の井上久美子さん(40)の提案を企画化した。 11日からマルナカ(志太)、ちっきん(田
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“日本一”の長唄と地踊り、熱く 3年に1度「藤枝大祭り」最終日
「日本一の長唄と地踊り」で知られる3年に1度の藤枝大祭りは最終日の8日、藤枝市藤枝の祭典本部前の千歳交差点で参加14区が順番に長唄と地踊りを披露し、祭りの盛り上がりは最高潮に達した。 夕方になると、各区の屋台が祭典本部前に続々と集結。上伝馬区を皮切りに自慢の踊りを繰り広げた。市部区は「まつり」と「越後獅子」を披露し、集まった見物客を魅了した。 交差点では屋台を動かす梃子(てこ)棒を若衆が押し、豪快に屋台を何度も回転させ、沿道から大きな拍手が送られた。 屋台同士がすれ違う時は、軽快なリズムと音色を奏でるおはやしと勇ましいかけ声を響かせ、威勢を見せ合った。夜は参加14区の東部に位置する下伝
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屋台引き回し威勢良く 若衆、豪快なかけ声 藤枝大祭り2日目
「日本一の長唄と地踊り」で知られる3年に1度の藤枝大祭りは2日目の7日、藤枝市の旧東海道周辺で参加14区が自慢の屋台を威勢良く引き回した。 藤枝大祭りの屋台は正面から突き出た梃子(てこ)棒で操作するのが特徴。曲がり角に差しかかると、若衆らが梃子棒を両手で担いで力強く振り、ぎしぎしと木製の車輪をきしませながら屋台を方向転換させた。「ヤーレコーノセー」「ヤレヤレヤレヨー」「ワッショイ」と豪快なかけ声が響き、地域は活気に満ちあふれた。 1995年に大祭りに初めて参加して10回を迎えた五十海区は、3歳から80代までの住民約300人が屋台を引き回した。にぎやかに練り歩く住民を見守る大塚高弘中老団長
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3年に1度の「藤枝大祭り」開幕 地踊り、屋台引き回し 8日まで
「日本一の長唄と地踊り」で知られる3年に1度の藤枝大祭りが6日、藤枝市の旧東海道藤枝宿周辺で開幕した。8日まで屋台が引き回され、街は祭りムードに包まれる。 大祭りは志太地域最古の社、飽波神社(同市藤枝)の例大祭。周辺の全14区が参加し、長唄に合わせた地踊りや屋台の引き回しが見どころ。 初日は上伝馬と岡出山両区の子どもから大人までの住民が伝統の地踊りを同神社で披露した。上伝馬区は約130人が「五郎」「秋の野に出て」、岡出山区の約200人は「五郎時致」「雛鶴三番叟」の演目をそれぞれ繰り広げ、多くの見物客をくぎ付けにした。各地区では屋台を勇壮に引き回した。 大祭りは新型コロナウイルス禍の影響
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「上踊りの競演」で見物客を魅了 左車、下伝馬の2地区 藤枝大祭り
藤枝大祭りが藤枝市の旧東海道藤枝宿周辺で開幕した6日夜、左車区と下伝馬区による「上踊りの競演と長唄の宵(よい)」が同市のセブン―イレブン藤枝本町3丁目店駐車場で行われた。大祭りに参加する14区の中で上踊りを披露できる2地区が、自慢の伝統演目で多くの見物客を魅了した。 隣接する両区は4年ぶりに開催した大祭りを盛り上げようと、同店の協力を得て初めて〝競演〟を企画した。左車区は静岡雙葉中3年の染谷心優さん(15)が「越後獅子」、下伝馬区は藤枝中3年の笹野花帆さん(14)が「お兼」をそれぞれ披露。長唄の音色に合わせ、屋台の上で優雅に舞った。唄と三味線、おはやしを担当する両区の「地方(じかた)」も合
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異なる視点で藤枝再生挑戦 地域創生研究員に大正大生任命
藤枝市と包括連携協定を結ぶ大正大(東京)の学生が、地域づくりの研究に関する実地調査を進めている。学生は市の地域創生研究員に任命され、北村正平市長が4日、市役所で辞令を交付した。 活動するのは3年生2人と2年生20人で、首都圏在住者が中心。3年生は約1カ月、2年生は前半と後半に分かれ12日間ずつ滞在し、藤枝の課題解決に向けた地域実習に取り組む。 3年生は「宣伝、広告目的の手書き文字は消費者の行動を変えるのか?」「地域に愛される商品開発」と個別にプロジェクトを設定して研究する。2年生は「人生・地域・未来」をキーワードに、市内の企業経営者らに生き方や地域の魅力、課題などを取材し、地域社会の未来を豊
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市民に届ける 新聞も安心も 藤枝の5販売店「地域貢献大賞」
配達バイクに見守りカメラ 防犯防災に一役 新聞販売所の地域活動をたたえる日本新聞協会の「地域貢献大賞」に4日、藤枝市の新聞販売店5社が共同で取り組む活動「新聞販売店バイク車載カメラ見守り」が選ばれた。5社を代表し、藤枝江崎新聞店の江崎晴城社長(59)は「地元の同業者や行政、警察、企業が一丸となった成果を評価された」と喜び、「継続性のある取り組みが県内外でも広まってほしい」と期待を込めた。 市民の暮らしを守るために2011年、市と市自治会連合会、藤枝署と「安全安心サポートネットワーク」を締結。配達や集金などの業務中に、市民の生命財産や生活に支障を来す恐れがある状況に気付いた場合、関係機関に
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「あつ森」活用 「ふじえだ島」三つ目誕生 藤枝市と静産大制作
藤枝市と静岡産業大の学生はこのほど、ニンテンドースイッチの人気ゲーム「あつまれ どうぶつの森」を活用した観光プロモーション第2弾として、制作に取り組んできた「にほんいさんふじえだ島」を公開した。市民会館で体験ブースを設け、子どもたちがゲームを楽しんだ。 歴史、文化、伝統PR 市と学生5人は7月から「島」づくりを進めてきた。2021年に制作した「ふじえだサッカーの島」と「ふじえだお茶の島」に続く三つ目の島となる。今回は歴史と文化、伝統をテーマに、3年に1度開催する藤枝大祭りや、岡部町朝比奈地区で伝承される県指定無形民俗文化財「朝比奈大龍勢」、徳川家康ゆかりの地の田中城、旧東海道の松並木など
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藤枝大祭り記念して御朱印 「神様を身近に」 藤枝・飽波神社
藤枝市藤枝の飽波神社(浅井真澄宮司)は、3年に1度開催される藤枝大祭り(6~8日)を記念して作製した御祭神の御朱印を授与している。初穂料200円。 御朱印は、医術を教え人々にさまざまな知恵を授ける神「少彦名命(すくなひこなのみこと)」と、人々の汚れをはらい清める神「瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)」の2種。浅井宮司(77)の孫で静岡デザイン専門学校3年の野々香さん(21)が手がけた。浅井宮司は「神様を身近に感じて親しみを持ってほしい」と話す。 大祭りは志太地域最古の社である飽波神社の例大祭。旧東海道藤枝宿周辺で開催され、14区が参加する。長唄と三味線、おはやしの生演奏に合わせた地踊り、
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浦安の舞「楽しく踊りたい」 藤枝・高柳神社例大祭へ、高洲小児童練習
藤枝市高柳の高柳神社は7日午後2時から例大祭を開く。本番に向け、高洲小6年の女子児童が地域の安全と平和、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願して奉納する「浦安の舞」の練習に励んでいる。 焼津神社で巫女(みこ)を務めた大石クミさん(51)の指導を受け、児童は9月上旬から土日を使って同神社で練習を積んできた。平日もそれぞれ自宅で動きを覚えるなど余念がない。9月下旬の稽古では鈴と扇を手に、約5分間の曲に合わせて全体の流れと動きを確認した。 同校の大石真愛さん(11)は「踊るのは楽しい。本番は表情を豊かに楽しく踊りたい」と意気込みを語った。 当日は、例大祭に合わせたイベントも実施する。境内で紅白の餅ま
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伝統の地踊り披露 藤枝大祭り6日開幕 体験会と安全祈願
3年に1度開催される藤枝大祭り(6~8日)のプレイベント「地域の伝統文化体験会」が1日、藤枝市民会館で開かれた。雅楽楽器や三味線、おはやしの体験、雅楽と長唄の鑑賞会が行われ、市民は一足早く祭りの雰囲気に酔いしれた。 東京芸術大音楽部卒業生の雅楽と長唄協会の会員らによる長唄の演奏が披露され、美しい音色が響き渡った。大祭り本番に向けて練習してきた全14区の子どもたちは、それぞれ長唄の曲に合わせて地踊りを繰り広げた。 園児から中学生までを対象とした体験エリアでは、子どもたちがプロの長唄奏者の指導を受けながら伝統楽器に親しんだ。 藤枝茶の手もみや呈茶、飲み比べ体験もあり、藤枝の茶文化を発信し
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藤枝大祭りへ準備着々 子どもら練習に熱 10月6~8日開催
「日本一の長唄と地踊り」として知られる藤枝市の藤枝大祭り(10月6~8日)に向け、市内の各地域で準備が進んでいる。新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりに開催される祭典を間近に控え、毎晩の地踊りの練習にそれぞれ熱が入る。 市生涯学習センターでは小坂区が27日、法被を着た約50人の子どもと大人による稽古に励んだ。日本舞踊師範の藤間秀祐美さん(57)の指導を受けながら、本番で披露する「菊づくし」と「元禄花見踊」の曲に合わせ、全体の流れや動作、姿勢などを確認した。市立藤枝中央小5年の橋本美結さん(10)は「先生の踊りを参考にして頑張りたい」と意気込み、同校5年の八田莉愛さん(10)も「一つずつ丁寧
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地球環境史ミュージアム移動型展示 昆虫標本に児童夢中 藤枝・高洲小 400種1000点並ぶ
藤枝市立高洲小で10月5日まで、ふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡市駿河区)の移動型展示「ミュージアムキャラバン」が行われている。「昆虫の世界」をテーマに、チョウや甲虫の標本400種千点以上が並ぶ。 県内のチョウやカミキリムシ、クワガタ、アジアやユーラシア大陸、南アメリカなど世界のカマキリ、バッタ、コガネムシの標本が飾られている。休み時間になると多くの児童が展示スペースを訪れ、スケッチしたり、タブレット端末で写真撮影したりして見入っていた。 2年の山岸凜羽さん(7)は「チョウの柄や羽がきれい。飼ってみたい」と話した。 移動型展示は同ミュージアムが遠方の人にも博物館を楽しんでもらおうと20
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茶況(9月25日)介護老人施設に大茶樹の葉寄贈 藤枝市茶振興協議会
藤枝市茶振興協議会はこのほど、藤枝の大茶樹(同市瀬戸ノ谷)で摘んだ茶葉からできた「長寿の香り」を介護老人保健施設グリーンヒルズ藤枝(同市宮原)に寄贈した。 50グラム入りの茶葉3袋を贈った。5月の八十八夜に市茶手揉保存会のメンバーらが手摘みで収穫し、丹精込めて仕上げた。受け取った岡田真司施設長は「いただいたお茶を飲んで、施設利用者の皆さんには元気に過ごしてほしい」と話した。 大茶樹は高さ約4メートル、周囲約33メートル。樹齢300年以上で、県内最古の茶樹とみられる。茶葉は長寿の縁起物とされ、毎年、高齢者施設に寄贈している。今年で27回目を迎えた。 (藤枝支局・青木功太) 静岡県産秋
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たすきつないで4時間力走 藤枝 リレーマラソンに1088人
「第2回4時間耐久リレーマラソンinふじえだ」(アクタガワ主催)が24日、藤枝市の藤枝総合運動公園で行われた。県内外の子どもから高齢者まで計1088人がエントリーし、自然の中を駆け抜けて仲間にたすきをつないだ。 1チーム2~10人で陸上競技場を発着点に、1人1周(約1・2キロ)の特設コースで4時間の周回数を競った。午前9時、参加者は合図とともに一斉にスタート。仲間の声援を受けながら、野球場内や起伏のある坂など走り応えのある道を力走した。ソロ(1人)の部も同時に実施された。 陸上競技場の芝生エリアは子ども向けの陸上教室、同公園の中央広場では飲食と土産の出店、似顔絵やリラクゼーションなどの各
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ボッチャ杉村、パリ出場権へ全力 「目の前」に集中 パラ大会連覇を
東京パラリンピックのボッチャ個人の脳性まひBC2で金メダリストの杉村英孝(伊豆介護センター)が19日、藤枝市立朝比奈第一小の児童との交流後に取材に応じた。来年パリで開催されるパラリンピックに向け「まずは出場権を取ることに全力を尽くす。そのさきにある大きな目標の大会連覇に向けて、しっかり取り組んでいきたい」と意気込みを語った。 8月のジャパンパラ大会後、9月上旬はブラジルの国際大会に出場した。12月には「今年の一番大きな大会になる」と話すアジア・オセアニア選手権が控える。「全ての大会がパリに向けて大事になってくる。目の前の試合を全力で戦いたい」と言葉に力を込めた。 交流では児童に体験を通じ
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「ガールズ・ミーティング」藤枝の製茶問屋を取材 商品開発へ、地域資源活用
若い女性の視点から藤枝のまちづくりを考える「ふじえだガールズ・ミーティング」は16日、地域資源を生かした商品開発を本格的に始動させた。メンバーの藤枝市在住・在学の女子生徒、学生が「藤枝の惜しいを推しに変えよう!」をテーマにアイデアを具体化するため、同市茶町の製茶問屋「松田商店 真茶園」への取材に臨んだ。 松田真彦社長が同社の事業や商品、日本茶と藤枝茶の良さを紹介。メンバーは人気商品とその購入者の年齢層や、若者に焦点を当てた商品、インスタグラムを使ったPR活動などを質問した。実際に商品も見て、茶の品種や魅力、製造について理解を深めた。 本年度のガールズ・ミーティングの参加者は計27人。3チ
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災害時の担い手に 藤枝市内の中学生 傷病者搬送手順学ぶ
藤枝市立総合病院の災害派遣医療チーム(DMAT)の看護師5人がこのほど、防災・減災教育を市立大洲中で行った。2年生75人が総合学習の一環で、大規模災害時を想定した傷病者の搬送方法や応急処置法などを学んだ。 生徒は看護師の指導を受け、心肺蘇生法に挑戦。グループごとに分かれ、要救助者を発見するところから声かけや周囲の人に協力の呼びかけ、119番、胸骨圧迫、AED使用までの一連の流れを体験した。 担架を使った傷病者の搬送では、担架を上げる時や下ろす時、運ぶ時の合図の大切さや、進行方向に進みやすい持ち方で丁寧な搬送などを確認した。骨折といったけがの応急処置として、三角巾と添え木を使って関節2カ所
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藤枝市制施行70周年・サッカーのまち100周年へ 市が事業実施計画案決定
来年、市制施行70周年とサッカーのまち100周年を迎える藤枝市は12日、周年事業の実施に向けた実行委員会を市役所で開き、事業実施計画案を決定した。 実行委員会と市民からのアイデアを反映した新規事業は計58件。サッカーボールをバトンに見立ててつなぐ市民参加型の「サッカーリレー」をはじめ、人気サッカーアニメとのコラボ、朝ラーメンや蓮華寺池公園といった市の食文化と観光地、地域資源を活用した事業が提案された。 各年代のサッカー大会、子ども向けのイベント、既存の市の事業なども多数盛り込んだ。今後、事業費の検討や事業の磨き上げを行い、12月の実行委員会で最終確定する予定。 会合では、周年イヤーの来
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地域の情報 発信強化 藤枝市と藤枝江崎新聞店、本社が連携協定
藤枝市と藤枝江崎新聞店、静岡新聞社・静岡放送は12日、「市民向け情報発信の推進に関する連携協定」を締結した。連携事項には、市政情報や地域の取り組みと話題の発信、市民生活に必要な情報提供、効果的な発信の実現などを盛り込んだ。地域コミュニティーの活性化と市民サービスの向上を目指し、各種媒体を有効活用した情報発信を進める。 同新聞店は生活情報誌「ふじえ~ら」に市民からの情報発信を載せる。6月に静岡新聞SBSデジタル「@S+(アットエスプラス)」内のコンテンツとして誕生したアプリ版では、既に市の広報誌「広報ふじえだ」や市の公式LINE(ライン)アカウントなど生活に密着した情報をまとめて提供している
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茶況(9月11日)茶の入れ方学ぶ 住民向け出前講座 藤枝市
藤枝市はこのほど、出前講座「なにげない一杯のお茶で最高のおもてなし」を同市高洲の通所介護たかすで開いた。高洲地区の住民18人が藤枝茶の特徴や茶の入れ方を学んだ。 市お茶のまち推進室の職員らが講師を務めた。参加者は地元ブランド茶「藤枝めぐみ」の茶葉を使って丁寧に入れ、1煎目のうまみや甘みに「家で入れるお茶と全然違う」などと驚いた様子だった。冷茶の作り方や茶の保管、飲み終わった茶葉の活用方法などについても質問し、茶への理解を深めた。 (藤枝支局・青木功太)
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つり傘作りに児童挑戦 夢を書き込み 丁寧に色付け 10月藤枝、花火「朝比奈大龍勢」で打ち上げ
藤枝市岡部町朝比奈地区で伝承される県指定無形民俗文化財の古式ロケット花火「朝比奈大龍勢」(10月21日)の開催を前に、地元の朝比奈第一小の全校児童55人がこのほど、本番で打ち上げられる龍勢に内蔵する三つの「つり傘」作りに挑戦した。 地域住民でつくる「宮上龍勢連」が製作に協力した。児童は、事前に考えた子どもたちが手をつないでいるデザインの直径5メートルの大傘を色付けしたり、手形を押したりした。黄、黄緑、緑の3色と同地区に生息する県準絶滅危惧種「モリアオガエル」が描かれた二つの直径3メートルの小傘には「野球選手になれますように」「ヒーローになりたい」などと自分の夢を書き、オリジナルの傘を装飾し
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藤枝市 サッカーのまち100周年 ミュージアム 市民会館に 市長答弁
藤枝市の北村正平市長は7日の市議会9月定例月議会の一般質問で、来年の「サッカーのまち100周年」を記念した特設ミュージアムを市役所に隣接する市民会館内に開設する方針を明らかにした。多田晃氏(藤新会)への答弁。市によると、来夏ごろの開館を目指す。 同会館1階ロビーに設置する。蹴球都市としての100年の歩みや、元日本代表でドイツ1部リーグ、アイントラハト・フランクフルトに所属する長谷部誠選手(39)ら同市出身の有名選手、藤枝東高や藤枝順心高など全国で活躍するユース年代の関連展示などを予定している。 2月から休館中の日本サッカーミュージアム(東京)からの借用品や、3月末に閉館した静岡サッカーミュー
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藤枝に「静かな夜過ごす」キャンプ場整備 24年3月開業予定 交流人口拡大へ
藤枝市の中山間地域の活性化に向け、同市瀬戸谷地区のびく石ふれあい広場を有効活用し、官民連携で宿泊・滞在拠点施設を整備する事業が4日、始まった。事業主の東海ガス(焼津市、丸山一洋社長)が中心となってニーズが高まるキャンプ場を整備し、交流人口の拡大を目指す。2024年3月にオープンする予定。 新たに開設する施設名は「びく石山 静かな夜のキャンプ場」(仮称)。同社は、瀬戸谷温泉ゆらくの隣接地に新陶芸センターや道の駅を複合的に整備する市の「ふじえだ陶芸村構想」に共感。地域に貢献する新規事業として、滞在型の観光拠点となる宿泊施設を提案し、主体的に事業を進めることになった。 コンセプトは「夜を静かに
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茶況(9月4日)ブレンド茶試飲、利き茶も体験 藤枝の製茶問屋が催し
藤枝市茶町の製茶問屋「松田商店 真茶園」の小泉純也さん(46)による茶葉の合組の試飲と利き茶の体験会が4日、同所で行われた。地域の歴史や文化の体験プログラムを集めたイベント「藤枝おんぱく」の一環。市内外からの参加者が体験を通じて、茶の魅力と奥深さを学んだ。 小泉さんは茶審査技術最高段位の10段を持つ。参加者に浅蒸しと深蒸しのブレンド茶を提供し、香りが強いほうじ茶や紅茶が合組しやすいなどと説明。「自分好みの味を見つけてもらうのがブレンド」と助言した。 参加者は茶の種類を当てる利き茶にも挑戦。小泉さんの指導を受けながら藤枝茶と知覧茶(鹿児島)、宇治茶(京都)の3種の茶葉や抽出液の色、香り、味
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頭キーン!かき氷早食いリレーに歓声 藤枝・瀬戸谷地区
藤枝市瀬戸谷地区の農産物を使用した「せとやのかき氷」が地域代表の逸品を紹介する市の「藤枝セレクション2023」に認定されたことを受け、記念イベント「せとやのかき氷早食いリレー競争」が2日、同市本郷の藤の瀬会館で行われた。市内の親子連れら約60人が参加し、勢いよくかき氷を食べ進めた。 瀬戸谷温泉ゆらくとキッチンせとや、おれっぷ大久保グラススキー場、市陶芸センターで夏季限定で販売した4種のかき氷を用意。1チーム4人が1杯ずつ食べてリレーし、最も早く完食したチームが優勝というルールで2部制で競った。 参加者はスタートの合図で一斉にスプーンで口の中にかきこんだ。子どもたちは途中、冷たさで頭が痛く
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多彩な遊び、親子の笑顔いっぱい 藤枝で「子育てフェスタ」
藤枝市は2日、年少未満の子どもを連れた市内在住の家族を対象に「子育てフェスタ」を市生涯学習センターで開いた。約350人の親子連れが工夫を凝らした多彩な遊びを楽しんだ。 子育てに関する情報や親子で楽しめる場を提供することが目的。市内14カ所の地域子育て支援センターと運動に特化した子育て支援施設「れんげじスマイルホール」が合同で実施し、市保育協会が協力した。 同施設の跳躍器具やトンネルなど体を使った遊具をそろえ、子どもたちは大はしゃぎ。汗をかくほど大きく体を動かし、笑い声が響き渡った。ビニールを使ったロケットの手作りおもちゃの製作やボールプールといったブースも設け、保護者は子どもの姿を撮影し
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点字歌詞でカラオケを 藤枝光文庫、高校生と大学生が40曲 全国の施設に寄贈
藤枝市音羽町のNPO法人藤枝光文庫(石神利之理事長)はこのほど、大学生と高校生ボランティアの協力で点字の歌詞集100冊を完成させ、全国の盲学校や県内の障害者福祉施設などに寄贈した。 歌詞集の題名は「ヒットソング40 2023」でB5判127ページ。静岡福祉大の学生と藤枝順心高、焼津中央高の生徒計7人が製作に携わった。 学生らは7月下旬から夏休みを利用し、意見を出し合って最近の流行曲や昭和、平成の名曲など40曲を収めた。点字で表現しにくい英単語が少ない曲を選ぶ工夫もした。石神理事長の指導を受けながら、歌詞や曲名、歌手名をパソコンで打ち込み、点字プリンターで印刷して製本。8月下旬に宛名書きや梱包
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茶況(8月28日)北海道恵庭市で藤枝茶の魅力PR 9月、産業祭に出展
藤枝市は9月9日、友好都市の北海道恵庭市の特産品が並ぶ産業祭に出展し、藤枝茶を販売する。花の拠点「はなふる」を会場に交流ブースを設け、藤枝茶の魅力をPRする。 ティーバッグのお得パックを中心に売り込む。市内の茶業関係7団体(茶商6、生産者1)でつくる「TEA SEVEN協同組合」も参加し、詰め放題や有機和紅茶の販売などを消費拡大につなげる。 市は干しシイタケの詰め放題も行う。 (藤枝支局・青木功太)
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藤枝の課題、静岡県内学生が解決プラン発表 静岡理工科大講座
藤枝市と包括連携協定を結ぶ学校法人静岡理工科大はこのほど、学生らが藤枝を舞台に地域活性化策を考える「地域課題解決講座」のプラン発表会を市内で開いた。同法人が運営する静岡県内の大学、専門学校、高校、中学校から計33人が、4日間のグループワークやフィールドワークで検討した内容を披露した。 学生らは「コンパクト+ネットワークのまちを創るために」をテーマに、6グループに分かれて研究を進めてきた。蓮華寺池公園や市郷土博物館、岡部宿大旅籠(はたご)柏屋、玉露の里といった観光施設の見学も踏まえ、観光客の減少や空き家の増加、人口減少などを地域の課題に挙げた。 市の担当者と有識者による審査が行われた。最
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藤枝特産「藤里梨」をPR 品評会出品の梨直売
藤枝市梨業振興会は26日、藤枝特産の梨「藤里梨」のPRイベント「第33回梨果ちゃんフェア」の一環で、直売会「ふれあい広場」を市生涯学習センターで行った。25日の品評会に出品した梨を販売し、整理券を持った来場者が買い求めた。 品評会は多汁で甘さに酸味が加わり、濃厚で大玉が多い「豊水」で実施。振興会に所属する13農家のうち8農家が出品し、外観と食味が審査された。直売会では、品評会に出品した1箱8個入りの3千円の梨と会員が用意した4個入りの千円の袋詰めが並んだ。 品評会の表彰式も行われ、金賞を受賞した杉本博志さん(兵太夫南)ら上位入賞者4人が賞状と記念品を受け取った。北村正平市長は「藤里梨の味
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静岡県警職員×高校生 公立8校の剣道、柔道部生徒と合同稽古で交流
藤枝市の県警察学校は26日、警察職員と公立高校の剣道、柔道部に所属する生徒との合同稽古会を同所で開いた。高校生に警察活動への理解を深めてもらうための新たな試み。職員と生徒ら計約90人が、剣道と柔道の稽古を通じて交流を深めた。 警察学校はこれまでも藤枝市葉梨地区の小中学生らに指導してきた。県内の各高校の生徒を集めた合同稽古会は初めてで、警察職員の指導力の向上を兼ね、警察学校の武道館を活用して実施した。 参加した高校は富士東、富岳館、静岡農、島田、池新田、掛川工、浜松商、浜松湖北の計8校。剣道の稽古会では約50人の生徒が教官から基礎や細かな技術の指導を受けた。警察職員と実際に稽古し力強いか
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ヤマメ「取れた!」 藤枝の園児が笑顔 NPO法人、体験企画
藤枝市若王子の藤枝保育園の園児約60人が23日、ヤマメのつかみ取りを体験した。静岡県中部の建設業など23社でつくるNPO法人「創造の集いなずな」が地域貢献活動の一環で企画した。 園庭にビニールプールを設け、島田市笹間下の釣り堀「やまめ平」から提供された15~20センチほどのヤマメ100匹以上を放した。年少から年長までの園児はプールに入ると、大はしゃぎ。ヤマメを素手で捕まえ、「取れた」「やったー」と満面の笑みを浮かべて喜んだ。ヤマメはその場で塩焼きにして味わった。 同法人は夏の思い出作りとして企画し、実施施設は市内の保育・教育施設から抽せんで決定した。
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「田の虫おーくーれー」 藤枝・岡部町殿地区 豊作願い「虫送り」 子どもら 大たいまつに火
藤枝市岡部町殿地区で23日夜、火の中に飛び込む害虫を駆除し、虫を供養して豊作を祈願する農行事「虫送り」が行われた。子どもから大人まで多くの地元住民が参加し、水田脇の直径30~50センチ、高さ約2メートルの大たいまつに火をともして歩いた。 虫送りは毎年8月23日に実施する伝統行事。戦前、害虫駆除として各地の農村で実施されていたが、戦後は農薬の普及などでほとんど行われなくなった。殿地区でも一時途絶えたが、1980年ごろから村おこしの一環で地元有志が復活させ、今では夏の風物詩になっている。 子どもたちはたいまつを手に、水田沿いに設置された111基の大たいまつに火を付けながら、約1キロのあぜ道を
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記者コラム「清流」 気を引き締めた運転を
藤枝署が飲酒運転による交通事故の防止を図るために行った検問の様子を取材した。今まで検問を実施中の署員に遭遇したことや取材したことはほとんどなかった。「テレビでよくこういう映像があったな」と思っていたところ、現場から急に背走を始めた不審な車両と出くわした。 署員が笛を鳴らしながら走って追いかけた。車両は停車し、検問中の全署員が駆け付けた。様子を見ていると、飲酒運転していたが、基準値には達していなかったようだ。その後も、免許不携帯など交通違反の運転手が見つかった。 運転手にはそれぞれ言い分があるだろうが、ルールを破って良い理由にはならない。取材して一番感じたのは「人ごとに捉えてはいけない」と
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上位入賞を藤枝市長に報告 松涛全国空手道選手権 4選手ら
東京・国立代々木第二体育館で7月に開かれた第24回松涛連盟全国空手道選手権大会で、上位入賞した藤枝市内在住の同連盟所属の選手らが22日、市役所に北村正平市長を訪れ、結果を報告した。 訪問したのは日本空手松涛連盟県本部の菊地伸幸本部長をはじめ、菊地将元さん(藤枝将陽館)と杉山悠大さん(藤枝高洲支部、浜松開誠館高2年)、柴田聖子さん(藤枝支部)、夏賀則子さん(同)。4選手はいずれも形の部に出場した。菊地将さんは一般10部(80歳以上)で優勝。高校男子の杉山さんと一般9部(75~79歳)の柴田さんは準優勝、一般4―5部(50~59歳)女子の夏賀さんは3位と好成績を収めた。 菊地将さんは「稽古一
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茶況(8月21日)藤枝茶の魅力、北海道でPR 「研究部」生徒
藤枝市在住の中高生らでつくる「藤枝茶楽研究部」の生徒が18~20日、市と友好都市の北海道恵庭市を訪れ、藤枝茶の魅力をPRした。 参加したのは日比璃音さん(科学技術高2年)と石川隼さん(青島中3年)、松下陽菜乃さん(高洲中3年)の3人。次世代の藤枝茶ファンの獲得を目指す藤枝市の「藤枝茶次世代交流促進事業」の一環。現地の小学生に急須での入れ方や茶の種類、効能などを説明し、藤枝市の特色も紹介した。 恵庭市の花の拠点「はなふる」では、約300杯の藤枝茶の試飲サービスを行い、来場者からは「程よい渋みと甘みがおいしい」などと好評を得た。恵庭市の市長と副市長、教育長にも訪問し、藤枝の茶畑の写真を見せな
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⚽帰ってきた!全国PK選手権大会 藤枝で国内外372チームが熱戦
「第31回全国PK選手権大会 in Fujieda」(同実行委員会主催)が19日、藤枝市の藤枝総合運動公園サッカー場と陸上競技場で開幕した。新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりの通常開催。国内外から372チーム1835人が参加し、20日まで熱戦を繰り広げる。 「日本代表(高校生以上男女)」や今大会から新設した「U-15(中学生男女)」、「キッズ(小学生未満4~6歳男女)」、「ファミリー」など年代別に計10部門を用意し、1チーム4~5人のトーナメント戦が行われた。参加者は豪快なシュートや好セーブをするとハイタッチし、観衆からも大きな歓声が上がった。国外からは韓国・楊州市サッカー協会が参戦した
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ビジネスプラン 藤枝西高に最高賞 食品ロスと料理負担削減 藤枝、焼津8高校発表会
藤枝、焼津両市内8校の高校生が自由な発想と創造力で考案したビジネスプランの発表会が18日、藤枝市立駅南図書館で開かれた。2市と日本政策金融公庫が連携して開催した志太ビジネスハイスクールの最終回。同公庫の担当者や地元若手起業家らが審査員を務め、9チーム約35人の生徒は地域課題の解決に向けた案を発表し、藤枝西高が最高賞の優秀賞を受賞した。 生徒は7月下旬からマーケティングの専門家ら講師の指導で約1カ月間、講義やグループワークを通じて磨き上げたプランを発表会で披露。商品、サービスの特徴や考案のきっかけ、収支計画、販売と広告方法などを盛り込んだ。 藤枝西高の生徒は、食品ロス削減対策として調理道
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静岡県内6大学が合同オープンキャンパス 藤枝で高校生と交流
藤枝市と包括連携協定を結ぶ静岡県内6大学でつくる市大学ネットワーク会議は17日、高校生を対象にした合同オープンキャンパスを市産学官連携推進センターで開いた。各大学の学生と職員らが進学を希望する高校生の質問や相談に応え、交流を深めた。 6大学は静岡産業大、静岡大、常葉大、静岡福祉大、県立大、静岡理工科大。学生と職員は各ブースに高校生を呼び込み、マンツーマンや集団で対談した。大学や1人暮らしの生活、各学科の授業内容、受験に備えた勉強方法など高校生が知りたいことに丁寧に対応した。 6大学連携共同講座「しずおか中部“未来学”」も行われ、県内の高校生58人が参加した。「ポス
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「整列!敬礼!」藤枝の児童1日消防隊員に 志太消防本部が教室
志太消防本部は18日、藤枝市内の小学生を対象とした夏季教室を藤枝消防署で開いた。5、6年生17人が訓練の体験を楽しみながら、防火・防災意識の向上や消防の仕事への理解を深めた。 児童は消防隊員の指導を受け、訓練礼式の基本動作に臨んだ。号令に従って整列し、敬礼や休め、右に倣えなどの動きを学んだ。その後は3班に分かれ、資機材の取り扱いを体験。防火衣と呼吸器の着装や無害の煙の中から避難する訓練、水消火器による放水を行った。はしご車などの車両も見学した。 高洲南小6年の越間碧人君(12)は「防火衣が重かった。これを着て走ったり救助したりするのは大変そう」と話し、青島北小5年の土屋匠人君(10)は「
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ぴかぴか土団子作り 親子で楽しむ 藤枝・志太教育会館の講座
藤枝市田沼の志太教育会館は17日、生涯学習講座を同会館で開いた。志太地区の小学生と保護者約100人が参加し、光る土団子作りに挑戦した。 参加者は同地区の小学校教諭の指導を受け、陶芸用の土団子を1~2センチの大きさに丸め、亀裂が生じないように丁寧に固めた。程よい固さになったら、土団子が入っていたプラスチック容器とふたでこすり、蛍光灯の明かりが映るほどに磨き上げた。 完成すると、児童は互いに見せ合ったり「できた」と喜んだりして製作の達成感を味わった。母親と参加した島田市立六合小2年の宇佐美和奏さん(8)は「ひびが入った時に水を付けて修復する作業は難しかったけど、表面がつるつるになって楽しかっ
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心疾患 リハビリ環境整備 藤枝市立総合病院とサンライフ藤枝 運動療法で連携へ
藤枝市立総合病院と市勤労者福祉センター「サンライフ藤枝」(矢野清美所長)は16日、心不全など心疾患の治療を受けた患者の再発予防の協力に向けた開始式を同病院で開いた。再発防止に効果的な運動療法を連携して取り組み、退院した患者のリハビリが継続できる環境を整える。 日本人の死因の第2位となっている心疾患の患者は時間的、距離的といった通院の負担などを理由に、退院後もリハビリを継続できず、再入院が多いという課題がある。同センターは運動療法が可能な公共施設。利用料は1回100円と安価で、退院後の患者を支援する役割を持つ。 同病院は、リハビリに通う患者に合わせた適切な運動量を記録する「運動処方箋」と同
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茶況(8月14日)玉露の里で夏祭り 20日、藤枝
藤枝市岡部町の玉露の里の夏祭りが20日午前10時~午後3時、同所で開かれる。夏休みに合わせ、子どもや親子連れらが楽しめる茶関連の体験やワークショップを開催する。 茶室「瓢月(ひょうげつ)亭」での抹茶たて体験や、子ども向けに茶あめすくい取りを無料で実施する。うちわ絵付けや、朝比奈龍勢・昆虫館でパラシュート作りのワークショップも行われる。 問い合わせは玉露の里<電054(668)0019>へ。 (藤枝支局・青木功太)
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藤枝市役所サッカー部 全国自治体、史上初V7 最多34回目を報告
藤枝市役所サッカー部が、茨城県ひたちなか市で開催された第49回全国自治体職員サッカー選手権大会(4~9日)で大会史上初の7連覇と史上最多34回目の優勝を果たした。報告会が10日、市役所で開かれ、市職員らが快挙をたたえた。 サッカー部を代表し、五十川訓久部長(病院総務課)は「大会を知る中堅、ベテラン選手と新人を含む初出場の選手が融合してチームが一つになった成果」と振り返った。市制施行70周年と蹴球都市としての歩みが100周年を迎える来年を見据え、「8連覇に挑戦する。気を引き締めて成長していきたい」と語った。 安藤寛和主将(クリーンセンター推進課)が、職員と藤枝MYFCの鎌田昌治会長から花束
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藤枝旧市街地活性化へ意見交換 市が初会合
藤枝市は9日、旧市街地の総合的な再生の推進を図るために設置した藤枝旧市街地活性化協議会の初会合を市役所で開いた。行政や金融機関、教育、観光、商業など幅広い分野の関係者ら約30人が出席し、旧市街地の再生と活性化に向けて意見交換した。 事務局が市の藤枝旧市街地総合再生基本計画(2022~31年度)の概要と事業計画を説明した。地域ブランド力と地域経済力、回遊性、生活利便性をそれぞれ向上する基本方針に基づき、市の各課で取り組む良好な景観形成や商店街の誘客促進など具体的な施策を紹介。地域の歴史と文化、自然環境の特性を生かしたまちづくりを推進する都市再生整備計画(23~27年度)も示した。 出席者か
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消防ホース握り水圧体感 焼津で志太消防本部教室 小学生、煙の中避難訓練も
志太消防本部は8日、少年消防クラブ夏季教室を焼津市の市消防防災センターで開いた。新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりの実施。市内の小学4年から6年までの児童21人が参加し、訓練の体験を通じて消防の仕事を学んだ。 児童は消防隊員の補助を受けて放水を体験した。放水時の反動に負けないよう、左足を前に出して体重をかけ、体を安定させた。濃煙迷路体験室で無害の煙をたき、視界が悪い状況で外に避難する訓練にも挑戦。ハンカチで口を押さえ、低い姿勢で出口を探した。 防火衣を着装して記念撮影したり、はしご車や救急車といった車両を見学したりして楽しんだ。119番を受信する情報指令課や災害対策本部室など庁舎内も訪
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新基幹産業 創出へ 産学官民 意見共有 藤枝市、総合戦略懇話会
藤枝市は8日、市デジタル田園都市総合戦略の策定に向けた懇話会を市役所で開いた。政府のデジタル田園都市国家構想に基づき、「第2期ふじえだ健康都市創生総合戦略(藤枝市まち・ひと・しごと創生総合戦略)」を改訂し、幅広い分野の意見を聴取するために設置した。自治会や経済界、大学、金融機関、デジタル分野の有識者ら約30人が出席し、新基幹産業の創出へ考えを共有した。 懇話会の会長に静岡産業大の堀川知広学長を選出した後、事務局は現在の創生総合戦略の評価と検証を報告した。少子高齢化と人口減少が進む中、所得水準の向上や産業の高付加価値化、産業まちづくりと一体的な交流人口の誘導を課題に挙げた。 2027年度までの
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茶況(8月7日)久能山で藤枝茶PR 振興協
藤枝市茶振興協議会は5日、藤枝茶の試飲と販売を静岡市駿河区の久能山東照宮で行った。厳しい暑さが続く中、来場者に水出し茶を提供してPRした。 JA大井川藤枝工場の職員らがブースを設け、藤枝親茶(しんちゃ)をメインに、水出しティーバッグや蔵田茶、朝比奈玉露を無料試飲、販売した。地元ブランド茶の藤枝かおりのペットボトルや藤枝一香、市之瀬地区の抹茶などもそろえ、来場者から好評を得た。 当日は大河ドラマ「どうする家康」の放映の影響で約1500人の観光客が久能山東照宮を訪れ、そのうち約1200人が藤枝茶を味わった。 (藤枝支局・青木功太)
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藤枝の夜空彩る花火5000発
第43回藤枝花火大会(藤枝市観光協会主催)が7日夜、同市の蓮華寺池公園で開かれた。新型コロナウイルス禍で4年ぶりの開催。約5千発の花火が真夏の夜空を彩り、多くの来場者を魅了した。 迫力のあるスターマインや10号玉の尺玉10連発、サッカーボールとフジの花をイメージした藤枝らしい創作花火が打ち上がった。来場者は夜空に次々と広がる大輪を眺め、写真撮影したり歓声を上げたりして、思い思いに夏の風物詩を楽しんだ。 (藤枝支局・青木功太)
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富士山と藤枝の風景捉える 宮崎さん(富士)写真展 藤枝
富士市の写真家宮崎泰一さん(47)の写真展「富士山と藤枝への想い」が13日まで、藤枝市岡部町の岡部宿大旅籠(はたご)柏屋ギャラリーなまこ壁で開かれている。富士山と藤枝を題材にした作品約40点が並ぶ。 会場1階には富士山を背景にした裾野の冬花火や新茶風景、丘の菜の花から見える富士の夜景などを展示した。昨年撮影した富士山の写真をまとめたカレンダーも月ごとに飾っている。2階は岡部宿大旅籠柏屋の竹あかりや藤枝の体験イベントでの一場面、志太天神ひな街、県指定無形民俗文化財の朝比奈大龍勢の様子を捉えた作品がそろう。 宮崎さんは「富士山の絶景写真はもちろん、藤枝の風景写真も楽しんでほしい」と話した。
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まとい行列や出店 夏の風物詩楽しむ 藤枝・上伝馬商店街
藤枝市の上伝馬商店街で5日夜、「納涼夏まつり」が開かれた。新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりの開催。待ちに待った夏の風物詩を多くの地元住民らが楽しんだ。 東西約400メートルを交通規制した商店街では、飲食を販売する出店が並んだ。藤枝西幼稚園児のパレードや藤枝太鼓の演奏、まとい行列も行われ、祭りを盛り上げた。 商店街近くの同市本町1丁目の駐車場では、長楽寺商工振興会が夏まつりを実施し、模擬店やゲームのブースを設けた。
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中高生31人 看護の仕事体験 藤枝市立総合病院
藤枝市立総合病院は4日、中高生を対象とした「看護部1日職場体験会」を実施し、県中部の中学2年から高校3年までの生徒31人が現場で看護の仕事を体感した。 看護師による講話が行われ、生徒は同病院の機能や看護の役割、魅力、大変さを学んだ。4グループに分かれ、防護服の着用やバイタルサインの測定を体験。救急病棟や手術室、臨床工学センターなど院内の施設を見学し、現場の雰囲気も確認した。集中治療室(ICU)や一般病棟といった各部署の看護師は仕事内容とやりがいを紹介し、看護の魅力をアピールした。 参加した清流館高2年の中村好花さん(16)は「具体的な仕事を見たくて参加した。普段は見ることができない施設を
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旅人の弁当作りに挑戦 藤枝・岡部宿柏屋で旅籠の食事講座
藤枝市岡部町の岡部宿大旅籠(はたご)柏屋で5日、江戸時代の旅人に振る舞われた旅籠の食事を学ぶ講座が開かれ、親子連れが旅人の弁当作りを体験した。 岡部宿近くにあるおにぎり店「ゆとり庵」の植田稔雄店主(69)の指導を受け、子どもたちはかまどを使って炊きあげた1升半のご飯を使い、おにぎり作りに挑戦。ビニール手袋を着用した手に塩を付け、丸く団子状に握り、徐々に形を整えた。丁寧に握って三角形が完成すると、「おいしそう」と笑顔を見せた。 大根とこんにゃくを焼いてみそを塗った田楽も作り、おにぎりに加えた。出来上がった弁当はそれぞれ持ち帰った。 参加者は「おむすび」と「おにぎり」の語源の違いについて、
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企業版ふるさと納税 藤枝市、静岡県内外47社に感謝状 22年度寄付総額過去最多
藤枝市は2日、2022年度企業版ふるさと納税で市に寄付をした県内外の47社に感謝状を贈った。寄付総額は例年の約6倍となる3200万円超と過去最多。女性の創業・就業支援やDXの推進、サッカーを核としたまちづくり、移住定住の促進などの事業に活用する。 藤枝市の小杉苑で贈呈式が行われた。寄付企業を代表して、村上開明堂(静岡市葵区)の村上太郎社長とアイワホールディングス(同)の藤井嗣也会長が北村正平市長から賞状を受け取った。北村市長は「本市独自の創生に向けた取り組みに支援をいただき、大変心強い。今後の取り組みをさらに発展させていくためには、皆さまとの連携が必要。皆さまの企業活動にも貢献できるよう努
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藤枝市役所サッカー部、目指せ全国7連覇 壮行会で意気込み
4日開幕の第49回全国自治体職員サッカー選手権大会(茨城県ひたちなか市)に出場する藤枝市役所サッカー部の壮行会が1日、市役所で開かれた。部員とスタッフが出席し、北村正平市長や市職員らを前に、大会史上初の7連覇と史上最多の34回目の優勝に向けて意気込みを語った。 サッカー部の五十川訓久部長(病院総務課)は「新たな記録に挑戦する大会。優勝旗を藤枝に持ち帰ってくることで、蹴球都市藤枝を全国に力強く発信するとともに、お世話になっている方々に少しでも元気と明るい話題を届けたい」とあいさつ。北村市長は「一戦一戦全力を挙げて戦ってほしい。優勝旗を持ち帰って皆さんの勇姿をまた見られることを楽しみにしている
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藤枝産食材で親子料理教室 給食メニューで地産地消学ぶ
藤枝市学校給食課は1日、市内3カ所で藤枝産の食材を使った「夏休み親子料理教室」を開いた。小学生と保護者が協力して、米や生シイタケ、ミニトマト、抹茶など藤枝特産の食材を生かした給食メニューの調理を楽しんだ。 メニューは、トウモロコシご飯と若鶏のハーブ焼き、キュウリのおひたし、チンゲンサイとシイタケのスープ、フルーツ抹茶白玉の5品。市内の小中学校で実際に提供されている。 市生涯学習センターでは、親子8組18人が参加した。三角巾とエプロン姿の児童は、中部給食センターの調理員と栄養士の指導を受けながら料理に挑戦。慣れない手つきながらも、保護者の補助を受けて丁寧に具材を切り分けたり、鍋でゆでたり、
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「シルビアがあったから」 藤枝東高サッカー部宿舎のホテル閉業へ OB、現役生感謝
サッカー名門校の藤枝東高の部員が宿舎として利用し、経営難を理由に閉業する藤枝市稲川のホテルシルビア(菊川一夫社長)で31日、「ありがとうシルビアの会」が行われた。OBや現役部員、学校教員、後援会関係者ら計約50人が集まり、長年サッカー部員の生活を支え続けた菊川社長(80)と副社長の妻千枝子さん(79)、長女の内藤朝子さん(56)に感謝の気持ちを伝えた。 OBからはJ2ジュビロ磐田の山田大記選手(34)や藤枝MYFCの平尾拳士朗選手(22)ら現役プロ選手が駆け付けた。山田選手は「シルビアがあったから今の僕たちがいる。感謝と恩返しの気持ちを大切に持ち続け、自分の人生を頑張っていきたい。元気でい
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茶況(7月31日)煎茶などセール JA大井川藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場は18日まで、煎茶などを安値で販売する「ひまわりセール」を行っている。帰省者を狙い、夏場の売り上げを伸ばす。 やぶきた茶「天下一」や深蒸し、中蒸し、抹茶など限定6品目を2割引き以上で販売する。急須とフィルターインボトルも2割引きのセール価格。茶関連商品をまとめた「夏の福袋」や、くず餅など夏のスイーツをそろえ、水出し茶も好評を集めている。 同工場は31日まで、緑茶夏セールも実施中。藤枝茶ブランドの藤枝かおりや稲葉の雫(しずく)、山の息吹などの袋詰めセット商品を販売している。 問い合わせは同工場<電054(643)5511>へ。
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親子で学ぶ科学の世界 藤枝市教委がイベント サイエンスショーや体験講座も
藤枝市教育委員会は29日、科学体感イベント「フジエダ☆サイエンスキッズラボ」を市生涯学習センターで開いた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙教育センターや静岡科学館る・く・る、ディスカバリーパーク焼津天文科学館、静岡大が協力した。科学に関する多彩な企画が用意され、多くの親子連れでにぎわった。 メイン企画の静岡科学館サイエンスショーでは、同科学館の職員2人が風船やビニール袋を使って実演しながら、空気の流れや重さなど性質を説明した。大きな風船が浮く原理や家でも遊べる空気砲の作り方を紹介。子どもたちと一緒に、段ボールやゴミ箱の空気砲の中に煙をためて発射し、空気の流れを確認した。 オリジナルの
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手製まな板や育てたモロヘイヤ 生徒が販売 静鉄ストアで藤枝特別支援学校イベント
静鉄ストア(静岡市葵区)と藤枝特別支援学校(藤枝市)は18日、同校高等部の生徒が手作りした作業製品を販売するイベント「ふじとくプロダクト販売会」を同市のしずてつストア藤枝駅南店で開いた。持続可能な開発目標(SDGs)をテーマに生徒が手がけた商品約300点が並んだ。 生徒135人が陶芸や農耕、木工など九つの作業班に分かれ、4月から準備してきた。この日は、約30人が木製のまな板のほか、校内で栽培したモロヘイヤや大葉の加工品、皿、壁飾りなどの商品を売り込んだ。「いかがですか」「手に取ってみてください」と笑顔で声をかけたり手を振ったりして来店客にアピールし、完売を目指して接客した。 販売会は同社
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⚾藤枝北 競り勝つ 全国高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(焼津第2試合) 藤枝北 001000100―2 001000000―1 浜松城北工 ▽二塁打 青木(藤)高林(浜)▽野選 伊藤(浜) ▽試合時間 2時間10分 【評】藤枝北が浜松城北工との接戦を制した。 藤枝北は三回、2死三塁から法月の左前適時打で先制した。同点で迎えた七回1死二、三塁、高森の三ゴロが野選を誘い、三塁走者の宮嶋が生還した。投手陣は3人の継投で相手打線を3安打に封じた。 浜松城北工はミスが失点につながった。 (藤枝支局・青木功太) ▶高校野球しずおか 特設ページ イニング速報/日程・結果/トーナメント表/関連記事
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⚾磐田西継投 逃げ切る 全国高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(焼津第1試合) 湖西 010000201―4 10000310×―5 磐田西 ▽二塁打 森長(湖)榊原(磐)▽暴投 鈴木(磐)▽捕逸 小野田(磐) ▽試合時間 1時間56分 【評】磐田西が粘る湖西を振り切った。 磐田西は初回、播磨の三盗で相手の送球がそれる間に生還して先制した。同点で迎えた六回は榊原と佐治の連続適時打で3点を追加。七回にも相手の失策で加点した。 湖西は九回に1点を返した後、2死一、二塁の好機をつくったが、及ばなかった。 2番手鈴木 好救援 先発負傷で緊急登板 磐田西は同点で迎えた六回、榊原と佐治の中軸の連打で3点を挙げ、主導権を握った
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茶況(7月17日)都内で藤枝茶PR 市内の7団体
藤枝市内の茶業関係7団体(茶商6、生産者1)でつくる「TEA SEVEN協同組合」はこのほど、都内で藤枝茶キャンペーンを実施した。夏場の需要拡大とPRを目的に、新茶や茶の焼き菓子などを販売した。 藤枝市と包括連携協定を結ぶ大正大のアンテナショップ「ガモールマルシェ」(東京・巣鴨)を会場に、多くの地域住民や観光客らが藤枝茶を買い求めた。冷茶の試飲や、抹茶とほうじ茶、和紅茶を使用したクッキーはいずれも好評。茶の詰め放題も行列を作った。 (藤枝支局・青木功太)
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新聞使ってバッグできた 藤枝・青島北小4年生 エコの大切さ学ぶ
藤枝市立青島北小の4年生約90人が12日、環境をテーマにした総合学習の一環で、新聞紙を活用してエコバッグの製作に取り組んだ。保護者と共に作業を通じて、エコの大切さを学んだ。 吉田町の塚本新聞店と藤枝市の薮崎新聞店藤枝営業所育伸社が協力して実施した。児童は本紙の8日朝刊の広告紙面「駿府城夏まつり」を使ってバッグ作りに挑戦。塚本新聞店の塚本成男社長の指導を受けながら、丁寧に新聞紙を折り、のり付けをして完成させた。 曽根優さん(9)は「のり付けが大変だったけど、楽しかった。水筒などを入れて旅行に持っていきたい」と笑顔を見せた。 (藤枝支局・青木功太)
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絆深め 歌声磨く 藤枝の小中高生 アカデミー開講 東京混声合唱団が指導
プロの東京混声合唱団(東混)と藤枝市が連携して実施する「子ども合唱アカデミー」の本年度開講式がこのほど、同市の藤枝地区交流センターで開かれた。市内の小中高生24人が来年1月の東混との共演コンサートに向け、練習を開始した。プロの特別指導を受けながら腕を磨く。 合唱を指導するのは2019年度からアカデミーの講師を務める東混団員の松尾明日香さん。「毎回の練習を大切にして、楽しいと思えるよう一緒に頑張ろう」と呼びかけた。児童・生徒を代表して佐藤ひなたさん(高洲中2年)は「心を一つに仲を深め、すてきな歌声を作り上げたい。コンサートで最高の歌声を響かせる」と抱負を語った。 開講式後、メンバーはゲームなど
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茶況(7月10日) 手もみ実演でPR 藤枝市茶手揉保存会
藤枝市茶手揉保存会がこのほど、手もみの実演と新茶の販売を同市の蓮華寺池公園内にある茶文化発信施設「とんがりぼう」で行った。会員8人が手もみを披露し、公園の来訪者に茶どころ藤枝をPRした。 希望者は会員の指導を受けながら、手もみ体験を楽しんだ。手もみの水出し茶の試飲も行い、好評だった。新茶の販売は外国人観光客が土産に購入するなどして注目を集めた。(藤枝支局・青木功太) 緑茶購入量19・7%減 5月家計調査 総務省がまとめた家計調査(全国の2人以上の世帯)によると、5月の緑茶購入量は前年同月比19・7%減の65グラム、支出額は6・7%増の475円だった。ペットボトルなど茶飲料への支出額は0
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藤枝・大旅籠柏屋で七夕イベント 親子連れ楽しむ 流しそうめんも
藤枝市岡部町の岡部宿大旅籠(はたご)柏屋で8日、恒例の七夕イベントが行われた。あいにくの空模様となったが、多くの親子連れが訪れ、さまざまな催しを楽しんだ。 岡部地区の子どもらが書いた短冊計約400枚と七夕飾り、風鈴が飾られ、来場者の注目を集めた。流しそうめんでは約30メートルの竹を使い、子どもたちは箸を伸ばして容器いっぱいになるまで盛った。 金魚すくいや似顔絵コーナー、焼津高書道部のパフォーマンスも行われ、イベントを盛り上げた。 入館者 35万人突破 山本さん家族に記念品 藤枝市岡部町の岡部宿大旅籠柏屋は8日、江戸時代の旅籠の様子などを伝える歴史資料館として2000年11月に開館して
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静岡人インタビュー「この人」 NPO法人結び家の理事長 戸塚結花さん(焼津市)
5月、藤枝市高洲地区にこども食堂「お結び」をオープンした。おむすびを中心とした食事を提供し、貧困や孤食の問題を抱える家庭の子どもをはじめ、障害者や高齢者らの居場所づくりを目指す。磐田市出身。47歳。 -こども食堂の事業を始めた理由は。 「社会課題として日本は先進国なのに年々、貧困率が上がっている。藤枝市は貧困世帯が多いと同時に、障害者や高齢者の居場所も足りていないと聞いた。そういう人々を助けられる場所を提供したかった。子どもの学習支援も考えている」 -5月に初開催したこども食堂を振り返って感じたことは。 「こども食堂に興味を持つ方が多いと感じた。SNSでボランティアを募ったら大勢の方
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藤枝大祭りの雰囲気味わう 藤枝中2年生 長唄と地踊り学ぶ
藤枝市立藤枝中の2年生約160人が5日、総合学習の一環で、3年に1度開催される藤枝大祭りの見どころの一つである長唄と地踊りについて学んだ。 同校卒業生で日本舞踊師範の花柳照織さん(50)と、長唄演奏家の杵屋喜沙羅さん(45)が講師を務めた。花柳さんは「胸を広げて姿勢良く踊る」「下半身に力が必要」などと踊り方を説明し、実際に地踊りを披露。杵屋さんは三味線と長唄を実演し、生徒は大祭りの雰囲気を味わった。 同校が5月に行ったアンケートでは、大祭りを「知っている」と答えたのが41・4%と半数以下だった。藤枝大祭連合会の秋田弘武会長は「大祭りは人とのつながりをつくる力がある。参加して次世代に引き継
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サッカーで藤枝活性化 関係者ら意見交換 MYFCの機運活用
藤枝市は4日、官民連携でサッカーを活用した地域経済の活性化に向けて議論する「キックオフミーティング」を、JR藤枝駅前コワーキングスペース「未来共創ラボ フジキチ」で開いた。行政や経済、観光、スポーツなど関係機関・団体の代表者ら約30人が連携体制を確認し、活性化への取り組みを意見交換した。J2藤枝MYFCの奮闘の機運を生かし、観光交流人口の拡大を目指す。 各関係機関はMYFCに関連する助成制度やサービス、一元化した藤枝の情報を提供するアプリなどを紹介。出席者からは、観戦目的の県内外からの来訪者向けに藤枝の情報やサービスの効果的な発信の必要性について意見が上がり、「ハード面の整備も進めていくべ
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大井川で水難事故対応や連携確認 志太消防本部が訓練
志太消防本部は4日、藤枝市源助の大井川で水難救助訓練を実施した。水難救助班の隊員9人が、行楽シーズンを前に水の事故発生時の迅速な対応と連携を確認した。 ウエットスーツとライフジャケットを着用した隊員は、流れてくる要救助者役に対してロープを的確に投げ、岸まで引っ張って救出した。川に流されないよう隊員同士で肩を組んで浅瀬を横断する訓練にも取り組んだ。 同本部によると、昨年度は焼津市の海岸や藤枝市の瀬戸川など管内で8件の水難事故が起きたという。担当者は「夏はアウトドアでのレジャーを楽しむ機会が増えるが、事故を防ぐためには自然を甘く見ずに危険をきちんと認識し、計画を立てて行動することが大切」と呼
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藤枝の自動車学校に壁画 高校生制作 「安全運転心がけて」
藤枝市の指定自動車教習所マジオドライバーズスクール藤枝校(大塚雄太校長)はこのほど、藤枝北高と島田樟誠高の美術部員がそれぞれ制作した壁画の除幕式を藤枝校で開いた。島田樟誠高吹奏楽部の演奏とともに「未来」をテーマにした作品がお披露目され、完成を祝った。 縦2メートル、横1メートルの壁画を5枚組み合わせ、教習所コース内に展示した。藤枝北高は2年の佐藤雄太さん(17)の「教習生の心の支えになってほしい」との思いを基に、虹や遠くまで続く道を走る車、生き物が楽しく生きている様子を描き、明るい未来を表現した。 島田樟誠高は教習生に安全運転を心がけてもらおうと、大きな瞳に映し出された車の運転席側のドアから
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藤枝市、空き家対策強化へ 7月1日から条例施行 緊急措置可能に
藤枝市は、空き家対策を強化するため7月1日から「空き家等の適切な管理に関する条例」を施行する。空き家所有者の同意がなくても、市が必要最小限の範囲で危険を回避する緊急措置を講じることができる規定を盛り込んだ。 2015年に国の空き家対策特別措置法が施行されて以降、台風などにより近隣住宅に被害を与える空き家への対応ができないなどの課題が出ていた。今回施行する条例で法の内容を補完し、空き家の適切な管理を促進する。 条例では、犯罪の温床になりかねない空き家への対策について市独自の「軽微な措置」を導入し、地域の治安向上に資する対応を可能にする。周囲に著しく悪影響を及ぼす「特定空き家」の要件を満たさ
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災害時停電復旧 迅速対応へ連携 藤枝市と中部電力が協定
藤枝市は29日、中部電力パワーグリッドと災害時の停電の早期復旧に向けた連携協定を締結した。南海トラフ巨大地震や風水害で大規模停電が起きた場合に備え、災害時の迅速な対応と平時の連携体制を強化する。 平時には倒木による道路の通行支障や停電を未然に防ぐために樹木を伐採することや、電力の復旧を優先すべき病院など重要施設の情報共有を進める。災害時は停電情報や復旧状況の情報発信、緊急輸送路の障害物除去や停電復旧のための土砂撤去など道路の通行確保について協力し合う。 市役所で締結式が行われ、北村正平市長と同社藤枝営業所の遠藤達哉所長が協定書に署名した。遠藤所長は協定が2018年の台風24号に伴う大規模
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藤枝市、地域起業人制度活用 企業と連携協定 首都圏交流で経済活性化へ 民間から人材派遣
藤枝市は27日、オフィスプロデュースなどを手がけるヒトカラメディア(東京、高井淳一郎社長)と地域活性化起業人制度による派遣に関する連携協定を締結した。民間企業から経験豊富な人材を派遣する国の制度を活用して、首都圏と市内の企業のマッチングを推進し、地域経済の活性化につなげる。 コワーキングスペースやシェアオフィスなど首都圏と市内の拠点の連携強化や首都圏企業とのマッチングを通じて、関係人口の増加と新ビジネスの創出、市内企業の成長を促進する。同社は市内で実施したビジネス交流ツアー「フジエダ未来共創会議」の企画と運営に携わった経緯があった。 同社社員の伊藤陵さん(30)=静岡市葵区出身=が藤枝
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朝比奈大龍勢 伝統発信拠点に 藤枝 「昆虫館」リニューアル 資料や標本展示
藤枝市岡部町で伝承される県指定無形民俗文化財の古式ロケット花火「朝比奈大龍勢」の資料と昆虫標本を展示した「朝比奈龍勢・昆虫館」が24日、同町にオープンした。初日は大行列ができ、親子連れでにぎわった。 施設は「ふるさと世界の昆虫館」として民間が運営していたが、昨年3月に休業。伝統文化の大龍勢を伝える拠点と昆虫館の活用に向けて、地元と市が調整して施設内をリニューアルした。道の駅「玉露の里」の敷地内に設置している。 東南アジアを中心に世界中から昆虫を集めた原木直美さん(73)=焼津市=のチョウやカブトムシ、クワガタなど多数の標本が並ぶ。初日限定でカブトムシの無料配布やヘラクレスオオカブトに触ること
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医療的ケア児に入園枠 藤枝市、公立保育園で新設へ
藤枝市は24年度、公立保育園に入園を希望する日常的に人工呼吸器やたんの吸引など医療行為が必要な「医療的ケア児」のための受け入れ枠を新設する。従来は保育園の入園選考を親の勤務時間の長さなどに応じて審査してきたが、医療的ケアで短時間勤務を余儀なくされたり、思うように働けなかったりする家庭が親の在宅時間の長さで落選することが問題視されていた。新たに枠を設け、医療的ケア児の保育園での受け入れ強化を図る。市こども課によると、県内の公立保育園では珍しい措置という。 市は市立前島保育園に枠を設置し、本年度から受け入れ調整に入る。秋ごろから来年度の入園調整が始まるため、7~9月に入園手続きについて説明。希
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豪雨災害から身守れ 避難行動 時系列で確認 藤枝市が出前講座
藤枝市はこのほど、激甚化する豪雨災害から身を守るため、市民一人一人があらかじめ自身の防災行動を時系列で整理する市独自の「洪水災害版マイ・タイムライン」の作成を支援する出前講座を、同市の大洲地区交流センターで開いた。同地区の民生委員や児童委員、ケアマネジャー計約40人が参加し、台風接近時や大雨が予想される際に取るべき行動を確認した。 市河川課水害対策室の職員が講師を務めた。参加者は市南部の土砂災害・洪水ハザードマップを使い、自宅の浸水リスクや避難方法と場所、必要な持ち出し品、防災情報の入手手段などを確認した上で、マイ・タイムラインの用紙に記入した。職員は記入後の用紙について、自宅の玄関や台所な
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人命救助の6人に感謝状 志太消防本部 フットサル中に心肺停止の男性救う
藤枝市内のフットサルスタジアムで、プレー中に倒れた市内の男性(46)の命を救ったとして、志太消防本部は20日、競技者ら6人に感謝状を贈った。 6人は、競技していた片平翔太さん(28)=静岡市清水区=と岩本憲明さん(29)=同=、岡部博さん(41)=同=、土屋美都子さん(42)=藤枝市=、中村千江美さん(39)=島田市=、スタジアム運営会社社長の堀田正隆さん(59)=静岡市葵区=。 男性は1月29日、藤枝市宮原の藤枝フットサルスタジアムでプレー中に突如意識を失い心肺停止。6人は分担して119番や心臓マッサージ、自動体外式除細動器(AED)の使用、気道確保、声かけなどの救助措置を迅速かつ的確
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藤枝で玉露品評会 優等に前島祐さん 品質向上へ8点を審査
藤枝市茶振興協議会は21日、被覆茶(玉露)の本年度市品評会を同市岡部町のJA大井川旧朝比奈支店朝比奈茶取扱所で開き、岡部地区の生産者が8点を出品した。最高賞の優等は前島祐記さん、1等は前島信也さんがそれぞれ受賞した。 全国茶品評会で最高賞の農林水産大臣賞の受賞を目指し、品質向上を図ることが目的。県農林技術研究所茶業研究センターや県志太榛原農林事務所の職員ら4人が外観と香気、水色、滋味を見極めた。
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米大学生×藤枝市民 英会話で親睦 国際友好協 5年ぶり対面
藤枝市国際友好協会は21日夜、市民と米ヒューストン市にあるライス大の大学生との交流会「英語でしゃべらん会」を藤枝市の青島北地区交流センターで開いた。対面交流は新型コロナウイルス禍の影響で5年ぶり。小学生から大人までの地域住民と日本語コースを履修する大学生計約70人が参加し、英会話を通じて親睦を深めた。 小学生と中学生、高校生、大人に分かれて交流した。小学生は大学生が考えた英語を使ったゲームに大はしゃぎ。英語と身ぶりで表現した動物やスポーツを当てたり、米国のじゃんけんやリンボーダンスなど体を使ったりして楽しんだ。大人らは日本と米国の文化の違いや漢字の意味、趣味、日本のドラマなどをテーマに会話し
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藤枝の未来 若手が開く 市職員プロジェクト 方針や進捗報告
藤枝市は20日、市政の発展を目指して若手職員が施策を提案する三つのプロジェクトチームと市幹部との合同顔合わせ会を市役所で開いた。40人以上が出席し、本年度の取り組み方針や進捗(しんちょく)状況を共有した。 参加したのは新公共経営と市制施行70周年・サッカーのまち100周年、次世代型新庁舎構想の各プロジェクトチーム。チームの代表者が本年度の活動の方向性を紹介した。 2024年に向けて、4月に新たに立ち上がった市制施行70周年・サッカーのまち100周年のチームは、記念イベントや誘致事業などの検討を進めていると報告。周年事業のロゴマークの公募も提案する方針で「市の魅力を市内外に伝えられるよう取
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フジの新品種開発へ 藤枝市と静岡大農学部が共同研究 25年度登録目指す
包括連携協定を結ぶ藤枝市と静岡大は、フジの花の新たな品種開発に向け共同研究に取り組んでいる。開花時期の性質を利用し、フジを楽しめる期間を拡大することで交流人口の増加につなげる。市の事業「食と農のアンテナエリア形成」の一環で2022年度から始まり、フジに関する基礎調査や蓮華寺池公園でのアンケートなどを踏まえ、25年度中の新品種の登録を目指す。 研究しているのは同大農学部付属地域フィールド科学教育研究センターの八幡昌紀准教授(45)と富永晃好助教(38)のゼミで学ぶ学生。藤枝市仮宿地区を拠点とする同大の農場「藤枝フィールド」内のビニールハウスで、約700個体のフジの種子繁殖や、フジの枝を使った
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藤枝市 働きやすい職場認定、制度新設 7月、企業後押し
藤枝市の北村正平市長は15日、市内事業所の就労環境の向上や多様で柔軟な働き方の推進を目指し、事業所の取り組みを後押しする認定制度を新設すると明らかにした。市議会6月定例月議会で八木勝氏(藤のまち未来)の一般質問に答えた。 昨年11月、市の産学官金が連携して職場の環境改善を目指す「日本一働きやすい職場環境づくり会議」が発足し、企業の働き方改革を推進している。 本年度は男性従業員に育休を取得させた事業所を支援する男性労働者の育児休業所得奨励金と、働きやすい職場環境づくりを進める事業所に専門家を派遣する働き方改革アドバイザー派遣事業を開始。取り組みの促進に向け、7月から「働きやすい職場環境認定
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藤枝市 岡部町内谷に新工業用地 企業誘致へ整備方針
藤枝市は14日、企業立地の推進に向け、同市岡部町内谷地区に新たな工業用地を整備する方針を示した。北村正平市長が市議会6月定例月議会で岡村好男氏(藤のまち未来)の一般質問に答えた。 計画は国道1号藤枝バイパス広幡インターチェンジ(IC)近くの横内・三輪工業団地に隣接する約5・4ヘクタールの土地を候補地としている。地元住民や土地所有者との合意形成を進め、県の協力を得て開発可能性詳細調査を実施する予定。 市は2021年度、広域アクセス性の高い市東部の新東名高速道藤枝岡部ICに直結する高田地区に10・2ヘクタールの工業団地を完成させ、全6区画に企業の進出が決定した。現在は順次、工場や物流拠点の整備と
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藤枝市、市民会館のピアノ新調へ 市制施行70周年記念の一環
藤枝市の北村正平市長は13日、2024年の市制施行70周年記念事業の一環で、市民会館のフルコンサートピアノを新調し、24年11月に行う記念式典でお披露目する方針を明らかにした。6月市議会定例月議会で植田裕明氏(藤新会)の一般質問に答えた。 市民会館のピアノは1985年の購入から38年が経過し、市は市内の音楽関係団体からピアノ更新の要望を受けていた。2017年5月に有識者らによるピアノ選定検討委員会を設置し、購入機種について協議してきた。今月、品質や維持管理などを踏まえ、同委員会から河合楽器製作所(浜松市中区)の製品を第1候補とする提言書が提出された。 式典では、市が記念楽曲の制作を依頼し
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有償の高齢者外出支援始める 藤枝・西益津の住民団体 無償から移行
藤枝市西益津地区の住民ボランティア団体「西益津通院サポート隊」(梅原雅身代表)がこのほど、事業者でなくても住民の送迎を有料で担うことが可能な道路運送法の自家用有償旅客運送者に登録され、運行を開始した。地区内の移動困難な要支援者らを対象に、市内の病院や金融機関などに移送する。 同団体はこれまで、無償で高齢者の外出を後押ししてきた。4月に国土交通省が自家用有償旅客運送の事務と権限を市に移譲したことで、今回の登録につながった。市によると、無償から有償運送に移行した住民団体は県内で初めてという。 自宅から3・5キロ以内の銀行や郵便局、市役所などの施設までは片道300円、3・5キロ超の市立総合病院
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「面白い」「不快」性的な言葉の意味考え話し合う 藤枝・西益津中で性教育授業
藤枝市立西益津中は9日、1年生約80人を対象に性教育授業を同校で開いた。長年にわたって性教育や男女共同参画の推進に携わってきた元公立中学校教諭の山下泰さん(70)が作成した授業案を基に、生徒は性的な言葉の意味を考えた。 同校は5月にアンケートを行い、意味も分からず性的な言葉を口にする生徒が多いことなどが分かった。正しい知識を学んでもらうために山下さんの協力を得て授業を企画した。 生徒は、クラスごとに担任教諭から体と心の成長の時期を示す思春期について説明を受けた上で、学校や教室内で性的な言葉が聞こえることの是非を話し合った。「面白い」「大人に近づいている」などの肯定意見が上がった一方で、「
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⚽名門サッカー部と「幸せな時間だった」 藤枝東高生の宿舎・ホテルシルビアが今夏閉業 OBら名残惜しむ
サッカー名門校の藤枝東高の部員が宿舎として利用する藤枝市稲川のホテルシルビア(菊川一夫社長)が今夏ごろをめどに、経営難を理由に閉業することを決断した。同校をはじめ、市内の高校サッカー部員らの生活を長年にわたって支えてきた施設が、惜しまれながら幕を閉じる。 菊川社長(80)と副社長の妻千枝子さん(79)が1985年、知人の依頼で吉田町から通う藤枝東高のサッカー部員を自宅で受け入れたのがきっかけ。試合を見に行き続けると、知識がなかったサッカーを好きになったという。預かってほしいと頼まれる部員の人数も徐々に増え、96年に部員たちの部屋をホテルに移した。 2006年からは女子サッカーの強豪、藤
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緩和ケア病棟が着工 藤枝市立総合病院 24年3月新設
藤枝市立総合病院は5日、末期がん患者らの心身のさまざまな苦痛に対応する緩和ケア病棟の新設に向けて着工した。県中部では唯一の専用病棟になるという。2024年2月下旬に完工し、3月下旬の開設を目指す。 がんや後天性免疫不全症候群の患者が対象。病棟は本館8階南側の一部を改築して設置する。病室は計12床の個室を用意。自宅に近い環境で過ごせるよう配慮し、室内は患者家族の控室や患者専用の台所、談話室などを完備する。 緩和ケアは患者や家族に対し、病気に起因する痛みや治療に伴う副作用、心理的な不安などを和らげる医療行為。がん患者の増加に伴い、緩和ケアを充実させる動きが広がっている。
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プール開きに園児笑顔 花で彩り水遊び 藤枝のこども園
藤枝市北方の認定こども園藤枝橘幼稚園は5日、プール開きを行い、全園児36人と保護者、職員が水面に花を浮かべて活動の安全を祈った。 盤脚院(同市西方)住職の山田康淳理事長が般若心経を唱和しながら、年長園児の代表4人と職員は塩とアジサイやクチナシ、アルストロメリアなど季節の花を投げ入れ、約50平方メートルのプールの水面を鮮やかに彩った。 園児はプールサイドに並んで体操をし、シャワーを浴びたら準備完了。一斉に入水すると水の冷たさに歓声を上げ、花を集めて水遊びを楽しんだ。 年長のシベストロン・ジェイデン君(5)は「お花はきれいで良いにおいだった。これからいろいろな水遊びをしたい」と笑顔を見せた
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ブランド茶を児童に贈呈 藤枝・稲葉地区農業を考える会
藤枝市稲葉地区の農業従事者らでつくる「稲葉地区農業を考える会」(下田吉昭会長)は2日、市立稲葉小に地元産の新茶を贈呈した。 藤枝の主要農産物の茶に親しんでもらうことを目的に20年以上続けている。寄贈したのは稲葉地区の新茶のみを使ったブランド茶「稲葉の雫(しずく)」。1袋50グラム入りを150袋用意した。 下田会長らは同校を訪れ、児童を代表して6年生の岸星愛さん、須藤虹心さん、沢山治真君の3人に新茶を手渡した。下田会長は「稲葉地区で収穫した新茶を飲んで学校生活を楽しんでほしい」と話し、沢山君は「今後も学校のお茶を味わいながら、たくさん飲んでいきたい」と感謝した。 新茶は全校児童116人と
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豪快に屋台試し引き 藤枝大祭り10月開催 岡出山地区
藤枝市で3年に1度開催される藤枝大祭り(10月6~8日)に向け、岡出山地区の屋台の試し引きが28日、同地区内で行われた。大人から子どもまで約100人が参加し、豪快に屋台を引き回した。 岡出山自治会の尾原国仁会長(66)によると、同地区内には数年間で移住してきた人が多く、昨年からの1年間だけでも5世帯増えたという。一方で、大祭りへの参加人数は年々、減少傾向にある。尾原会長は屋台をお披露目することで「新しく移り住んできた方に大祭りを知ってもらい、参加してほしい」と思いを込める。 若衆らは屋台正面から突き出た梃子(てこ)棒を激しく振り、勢いよく屋台を方向転換させた。子どもは屋台に乗り、一足早く
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静岡県内外の風景撮影 デジカメ同好会が藤枝で写真展 28日まで
藤枝デジカメ同好会の第17回写真展が25日、藤枝市生涯学習センターで始まった。会員10人が静岡県内外で撮影した風景写真など40点以上を展示している。28日まで。 金谷茶まつりや金沢市の夕日、藤枝市の瀬戸川の桜並木など自由に撮影した作品が並ぶ。新企画として「水」をテーマにしたコーナーも設置。蓮華寺池公園の池の水面に映し出された茶文化発信施設「とんがりぼう」と森林や、穏やかに流れる瀬戸谷の川の様子などを捉えた。
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地震の仕組み学ぶ 地区防災マップ作成へ 藤枝中央小
藤枝市立藤枝中央小の5年生80人は23日、防災教育の一環で、地区防災マップ作成のための総合学習に取り組み、地震災害や発生の仕組みなどを学んだ。 市危機管理センターの職員が講師を務めた。阪神淡路大震災や東日本大震災の被害状況を映像と写真で紹介し、プレート境界で地震が起こりやすいといったメカニズムを説明。南海トラフ巨大地震を踏まえ、危険な場所を日頃から確認しておく大切さを強調した。 児童は起震車で震度6弱の揺れを体験したり、防災ドローンの飛行の様子やトイレカーを見学したりした。青山颯馬君(10)は「自分で危ない場所を把握してマップに書き込みたい」と語った。 児童は今後、住んでいる地区の危険箇所を
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「チャットGPT」学ぶ 藤枝市、職員活用検討へ研修
藤枝市はこのほど、職員を対象に対話型人工知能「チャットGPT」の業務への活用検討に向けた体験研修会を市役所で開いた。約100人が参加し、各課業務での活用に必要な基礎知識を学んだ。 情報デジタル推進課の担当者がチャットGPTの機能を説明し、実際に活用が想定される文書作成や言語翻訳、議事録の要約などの事例を実演した。生成された回答を過信しすぎないなどの注意点や、個人情報を送信しないといった禁止事項も紹介した。 市は各課業務で実証可能な案件を検討し、問題点の整理や必要な運用ルールを整備した上で活用開始を目指す。
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新たな一歩、藤枝で学び 市民大学の第2期開講
藤枝市は19日夜、昨年度創設した藤枝市民大学の第2期を開講した。一般教養とリカレント(学び直し)教育、資格取得の3コースに前年比31人増の市内外から計542人が受講する。同日はリカレント教育コースの初回講義に先立ち、市産学官連携推進センターで開講式を行った。 本年度は各コースで講義数を第1期の6から10に拡充。試行的に取り組んでいた資格取得コースを本格的に実施し、受講して資格を取得した学生に報奨金1万円を贈る制度を創設した。スキル習得を生涯にわたって証明する世界標準規格の「学習歴のデジタル証明(オープンバッジ)」の発行は、リカレント教育コースに加え、一般教養コースの履修者を対象とする。生
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「朝ラー」つるん おかわり! 郷土食浸透へ市が初企画 藤枝の園児
藤枝市立前島保育園の園児約100人が18日、地元名物「朝ラーメン」をおやつの時間に味わった。地元の食文化を知って地域への愛着を深めてもらおうと市が初めて企画した。園児は口いっぱいに頬張り、「おいしい」と笑顔を見せた。 朝ラーメンは茶産地の藤枝で早朝から働く茶業関係者らのために、ラーメン店で提供が始まったとされる。園児はこの日のために、朝ラーメンの麺や具材をひもと折り紙で制作した作品を廊下に飾った。 同市の「支那そばしげもと」から提供された子どもでも食べやすい冷たいラーメンの麺とスープに、焼き豚やほうれん草などを加えた。園児は勢いよく食べ進め完食。「冷たくておいしい」「おかわり」「また食べたい
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藤枝市 建設業者へ災害情報迅速に 新システム導入
藤枝市は、甚大な被害をもたらした昨年9月の台風15号を教訓に、災害時の建設業との情報連携を強化する。従来の電話や紙による情報連絡体制を見直し、情報の伝達と可視化のためのシステムを導入した。豪雨災害の発災から復旧完了まで迅速かつ的確に対応する。 市河川課によると、これまでは災害の発生場所と内容を主に電話で建設業者に連絡していた。台風15号は土砂崩れや倒木、落石などの災害現場や被害に関する市民からの通報が計約880件に上り、実際の発生場所を取り違えたり、業者との情報共有に時間を要したりと混乱が生じたという。 浮き彫りになった課題の解決に向け、市はビジネスチャットアプリ「ラインワークス」とグーグル
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モルックで健康増進 藤枝老人クラブ 200人楽しむ
藤枝市内の老人クラブ54団体で構成する「さわやかクラブふじえだ連合会」は18日、健康活動事業の一環で、モルック大会を市民グラウンド野球場で開いた。市内5地区から60チーム計約200人が参加し、フィンランド発祥のスポーツを楽しんだ。 競技は木製の棒「モルック」を投げて1~12の数字が書かれたピン「スキットル」を倒し、50点ちょうどの得点を狙う。下手投げで投てきを繰り返し、倒した本数や数字に応じて得点が入る。ピンは倒れた場所で立て直す。 参加者は1チーム3人で臨んだ。50点を超えると25点に減点されるため、得点とピンの位置から50点にする戦略を練り、狙いを定めて投げた。作戦通りに得点が決まる
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フジキチ88プロジェクト 藤枝 活性化へ 若者が企画案 日常に彩り 満足度底上げ
JR藤枝駅前コワーキングスペース「未来共創ラボ フジキチ」を拠点に、藤枝市にゆかりのある若者らが地域活性化に向け考案した企画を発表し合っている。事業は市内外の社会人や学生ら全88人が登壇するまで続く交流イベント「フジキチ88プロジェクト」。地域を盛り上げる88の取り組みの実現を目指し、課題解決やまちづくりにつなげる。 事業は3月から始まった。毎月1回、4人のゲストが「やってみたいこと」をテーマに提案する。登壇者は地域おこし協力隊や企業の社員、動画クリエイター、大学生、市職員らと幅広く、毎回異なる。発表した企画について観客との意見交換会も設け、内容を充実させていく。 今月上旬に第3回を開催し、
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店舗、寺社...地域探訪で魅力学ぶ 藤枝・西益津中1年生
藤枝市立西益津中の1年生84人が16日、総合学習の一環で、市内の事業所や店舗、寺社を巡る地域探訪に取り組んだ。16グループに分かれ、「藤枝の魅力を探す」をテーマに博物館や製菓工場、製茶問屋、飲食店、スポーツ施設などさまざまな場所に足を運んだ。 事前学習で調べた同市藤枝の大慶寺では、大場唯央住職(39)が寺の歴史を紹介。生徒は県の天然記念物に指定されている樹齢770年の「久遠の松」や、永遠と継承の意味を持つ「久遠」についての説明にも耳を傾け、仏教への理解を深めた。 新井柚葉さん(13)は「たくさん地域を回って藤枝の良さを知りたい」と話した。生徒は学習の成果を新聞形式にまとめてクラスで発表す
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おむすび中心の食事提供 藤枝・高洲にこども食堂 毎月第2土曜開催、居場所づくり目指す
藤枝市で地域貢献に取り組むNPO法人結び家(戸塚結花理事長)は13日、同市高洲地区にこども食堂「お結び」をオープンした。おむすびを中心とした食事の提供を通じ貧困や孤食の問題を抱える家庭の子どもや障害者、高齢者らの居場所づくりを目指す。 藤枝や焼津、静岡各市から集まったボランティアらが毎月第2土曜の午後3~6時に開催する。メニューは無農薬の玄米を使ったおむすびに、月替わりの副食を添える。食堂は同市高洲の就労支援事業所を日借りして運営する。子ども無料、大人300円。 初日は清流館高の生徒や静岡産業大の学生らも手伝いに駆け付けた。スタッフは午後3時のオープン前から、おむすびや唐揚げ、卵焼きな
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「おてつたび」で茶業体験 藤枝の企業マッチング
藤枝市瀬戸ノ谷の製茶会社「市之瀬の里」(勝治義男社長)が15日まで、「お手伝い」と「旅」を通じて地域の関係人口を創出するマッチングサイト「おてつたび」を活用して県内外の訪問者を受け入れている。交流、関係人口の拡大と移住定住の促進が狙い。13日は、茶業界や地域住民との交流に興味を持つ北海道や東京、兵庫など6都道県から20~60代の8人が参加し、茶業を体験した。 予定していたてん茶の手摘みが降雨で中止となったため、参加者は同社の工場内で勝治社長からてん茶の製造工程の説明を受けた。茶業では欠かせない散茶機や床などを清掃したほか、蒸した茶葉の香りを楽しんだり、抹茶の味を堪能したりもした。 北海
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日本舞踊、指先まで美しく 藤枝の藤生流竹生会 14日に発表会
藤枝市内を拠点に活動する日本舞踊の流派「藤生流竹生会(ふじきりゅうちくぶかい)」の舞踊発表会(市新舞踊協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が14日午前9時半から、市民会館で開かれる。会員35人のうち7割を占める75歳以上のベテランメンバーと小中学生会員が力を合わせ、本番に向けて市内の交流センターなどで練習に励んでいる。 発表会は26回目。会員が53プログラムに出演する。スローガンは「いつでも夢を」。年を重ねても夢を持ち続け、稽古に取り組んできた日頃の成果を披露する。藤生流家元の藤生彩治郎(本名・仲田俊夫)さん(73)の指導を受け、曲に合わせた動きや、足と指先の角度、ポーズなど細かい技術を
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3週間の航海実習へ決意 焼津水産高校が壮行式 マグロ、カツオの一本釣りなど
焼津水産高は10日、県実習船「やいづ」で航海実習する生徒の壮行式を焼津市の焼津漁協地方卸売市場で行った。海洋科学科航海類型3年生と専攻科1年生の男女計35人が、3週間にわたる伊豆諸島東方海域での航海に出発した。 壮行式は全校生徒525人が安全な航海と大漁を願い、実習生を見送る恒例行事で、新型コロナウイルス禍により4年ぶりの実施となった。実習生はビンナガマグロやカツオの一本釣りなどを実践し、船乗りとしての心意気や大型船の操船技術、操業技術を学ぶ。船上での共同生活を通じて協調性も養う。 沼里智彦校長は「海の素晴らしさや怖さ、仲間と協力する大切さを知る貴重な機会。安全で実り多い実習にしてほしい
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今川家の320年 略年表に 初代範国~戦国大名10代氏真 藤枝の関口さん50年間研究
藤枝市文化財保護審議会委員の関口宏行さん(79)=同市旭が丘=がこのほど、静岡県ゆかりの武将今川家10代の約320年間を時系列で表した手書きの略年表を作成した。初代範国から戦国大名の10代氏真まで、約50年かけて研究してきた成果をまとめた。「今川家は県民にとってなじみ深い存在。卓抜した力量と政治力を持ち、動乱期を生き抜いた武将として、それぞれの生き方に魅力がある」と語る。 関口さんは小中学校の教員として働きながら、趣味の一環で藤枝市の清水寺や長慶寺、鬼岩寺といった県内外の今川家に関連する寺や神社、資料が残る図書館などを訪れ、足跡をたどってきた。「義元が桶狭間の戦いで油断して討ち死にしたこと
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藤枝サッカー100周年へ 産学官民 連携強化が鍵【記者コラム 黒潮】
藤枝市は2024年、サッカー発祥100周年を迎える。藤枝MYFCのJ2での奮闘や、元日本代表の長谷部誠選手(39)=藤枝東高出=が所属するドイツ1部リーグ、アイントラハト・フランクフルトがジュニアユース(中学生世代)チームを藤枝で発足するなど、機運を醸成する話題は数多くある。市全体で記念すべき年を盛り上げるには、産学官民のさらなる連携強化が重要になる。 藤枝は「サッカーのまち」として全国に知られる。J3アスルクラロ沼津の中山雅史監督(55)や現日本代表コーチの名波浩さん(50)、元日本代表の山田暢久さん(47)、長谷部選手ら日本サッカー界に歴史を刻んだ名高い人物はいずれも藤枝市出身。藤枝東
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「こどもの日」自然を満喫 藤枝でオリエンテーリング大会 親子連れ100人
藤枝市サッカー協会グループと静岡県オリエンテーリング協会は5日、「こどもの日オリエンテーリング大会兼静岡県民オリエンテーリング大会」を藤枝市の藤枝総合運動公園で開いた。静岡県内外から約100人の親子連れらが参加し、自然の中での遊びを楽しんだ。 個人と団体に分かれ、公園の地図とコンパスを持ち、制限時間内に設置された計30カ所のチェックポイントを探し出してポイントに付いている点数の合計を競った。 開始5分前に地図が配られると、参加者は高得点を狙うため、すぐさま移動ルートなどの作戦会議に入った。スタートの合図と同時に飛び出し、作戦通りに得点を稼ごうと、目的地に向かって起伏のある道を走ったり早歩
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竹馬やたこ揚げ 昔の遊び楽しむ 藤枝・岡部宿「かしばや端午の節句」
藤枝市の岡部宿大旅籠(はたご)柏屋で3日、昔の遊びなどを体験できるイベント「かしばや端午の節句」が始まった。5日まで。時間は午前10時~午後2時。初日から多くの親子連れが竹馬やけん玉、たこ揚げ、羽子板など約15種類の遊びを楽しんだ。 子どもたちは竹馬をうまく乗りこなしたり、空に高々とたこを揚げたりして大喜び。汗ばむ陽気の中で熱中した。先着100人限定のちまきづくり体験や、岡部地区で読み聞かせ活動をする「岡部おはなしの会」の紙芝居も行われた。 家族4人で訪れた市立青島東小5年の牟田幸祐君(10)は、ちまき体験や竹馬に挑戦し「難しかったけど楽しかった」と笑顔を見せた。 5日は午前11時~正
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静岡県内最古、樹齢300年以上「藤枝の大茶樹」 一番茶の収穫
樹齢300年以上で県内最古とされる藤枝市瀬戸ノ谷の「藤枝の大茶樹」で2日、今期の一番茶の手摘みが行われた。市茶手揉保存会のメンバーや茶娘の衣装を着た市職員ら約30人が参加し、摘採に汗を流した。 茶農家平口好三さん(80)方の敷地内にある大茶樹は、平口さんの先祖が種をまいたと伝わる。大茶樹は高さ4メートル、周囲33メートル。参加者は脚立などを使い、生葉18キロを収穫した。 大茶樹の茶葉は長寿の縁起物とされている。製茶した後、市内の一部高齢者福祉施設に贈呈する。 平口さんによると、今期は例年より温暖な気候の影響で生育が早く、霜の被害に遭わなかったため、初めて八十八夜に摘採できたという。「色
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IVR外来開設 画像下治療 体への負担軽減 藤枝市立総合病院
藤枝市立総合病院は4月から、IVR(画像下治療)センターの新設に伴い、IVR外来を開設した。県中部で唯一、保険診療の対象となる子宮の温存が可能な子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓(そくせん)術や、血管拡張術、血管奇形への血管内治療、気管支動脈塞栓術など県内で取り扱いの少ない治療に対応する。 IVRは超音波検査(エコー)やコンピューター断層撮影(CT)などの画像診断技術を応用し、患者の体内をリアルタイムで確認しながら血管内に挿入したカテーテルや針の医療器具で治療する。体への負担が少ないため、高齢者や手術リスクの高い患者に対して有効で、入院期間も比較的短く済むといったメリットがある。 近年、腫瘍や血管
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サクラエビかき揚げ、生シラス 海の幸求め 4年ぶり大井川港朝市
焼津市の漁港三大祭りの一つ「第29回大井川港朝市」(同実行委員会主催)が29日、同市の大井川港漁協魚市場で開かれた。新型コロナウイルス禍で4年ぶりの開催。待ちわびていた多くの市民や観光客が朝早くから、同港で水揚げされた生シラスやサクラエビのかき揚げ、釜揚げなど新鮮な海の幸を買い求めた。 サクラエビのかき揚げは整理券を配布して約1時間で完売。取れたての生シラスは1パック300グラム以上が500円で販売され、購入までの待ち時間が最大約2時間半と長蛇の列ができた。魚のすり身やサクラエビの釜揚げなどを使った限定500食の「漁師鍋」の無料配布も盛況だった。 地場産品の販売など計22の団体が出店した
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⚽J2藤枝戦観戦を応援 駐車場利用に「瀬戸谷温泉ゆらく」入浴券の特典 3日大分戦から適用
藤枝市は入浴施設「瀬戸谷温泉ゆらく」(同市本郷)と連携し、サッカーJ2の藤枝MYFCの本拠地戦に車で来場する観戦者を対象に、温泉入浴券の特典が付いた駐車場サービスを開始する。5月3日の大分トリニータ戦で初めて適用し、静岡県内外の観戦者を地域の観光誘客につなげる。 本拠地戦の時は、藤枝総合運動公園サッカー場の駐車場が1100円と有料になる。サービスは試合会場から約15分の藤の瀬会館(同市本郷)を駐車場とし、サッカー場の駐車代と同じ料金で温泉入浴券1人分が付いてくる。車を利用する観戦者は試合前に同会館に駐車し、ゆらくの無料送迎バスに乗って試合会場へ向かう。 市観光交流政策課によると、サービス
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一芯二葉、丁寧に茶摘み 藤枝・瀬戸谷小3年生 製造工程学ぶ
藤枝市立瀬戸谷小の3年生10人が27日、新茶の手摘み体験を同校茶園で行い、もえぎ色の新芽を一芯二葉で丁寧に摘み取った。 収穫した生葉は5キロ。児童は同市瀬戸ノ谷の製茶販売会社「市之瀬の里」(勝治義男社長)に持ち寄った。茶葉を投入する様子や、蒸して乾燥させる機械など工場内を見学し、製造工程を学んだ。 川村芽ゐ(めい)さん(8)は「初めて体験したけど、摘み方にもいろいろあって楽しかった」と話し、中村颯歩(いぶき)さん(8)は「お茶のことをたくさん知られて良かった」と笑顔を見せた。 体験は総合学習の一環。「お茶博士になろう」をテーマに、茶の入れ方や料理なども学んでいる。
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藤枝市長、難波静岡市長の発言を「大変歓迎」 大井川利水協加入巡り
藤枝市の北村正平市長は26日の定例記者会見で、県と大井川流域10市町などでつくる「大井川利水関係協議会」への加入について静岡市の難波喬司市長が「(正会員になることに)こだわっていない」と発言したことに関し、「協議会に入らなくてもいろいろな形で一体的にやる方が、地域全体で一丸になれるという考えを持っている。大変歓迎する。一緒にやっていきたい」と述べた。 難波市長は25日の定例記者会見で発言した。北村市長は、難波市長と流域市町との考え方の方向性についても「流域がまとまるのは大事なこと。(方向性は)一致しているのではないか」と見解を示した。
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小林さんに大臣感謝状 藤枝市の行政相談委員 4年活動 「地域のため経験生かす」
3月末まで藤枝市の行政相談委員を務めた小林洋さん(75)が総務大臣から感謝状を受けた。21日、市役所で贈呈式が開かれ、小林さんは総務省静岡行政監視行政相談センターの吉田功児所長から受け取った。 行政相談委員は総務大臣から委嘱される。ボランティアとして、国の行政機関などの業務に対する苦情や要望といった相談に応じ、公平な立場からあっせんを行う。 小林さんは4年間委員を務めた。在任期間を振り返り「よろず相談が最も印象に残っている。4年間、勉強の毎日だった。今後も地域のために経験を生かしたい」と述べた。北村正平市長は「これまで尽力したことを地域に戻っても指導してほしい」とねぎらった。 (藤枝支局・青
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藤枝セレクション3品認定 スイーツやイチゴ、かき氷 地域の逸品 全国に発信
藤枝市はこのほど、地域を代表する逸品を紹介する「藤枝セレクション2023」に、「藤枝ロール」(ホテルオーレ)と「苺一会」(ジャパン・ベリー)、「せとやのかき氷」(瀬戸谷活性化協議会)の3品を認定した。 藤枝ロールは藤枝産の和紅茶とイチゴを使い、柔らかい食感が特徴。苺一会は、きらぴ香と紅ほっぺ、かおり野、章姫の4品種から大きいサイズを厳選した。せとやのかき氷は高級抹茶やイチジクなどを使用している。 市役所で認定式が行われ、ホテルオーレの宮村幸良料理長とジャパン・ベリーの上山優社長、瀬戸谷活性化協議会の小田稔彦会長らが出席した。北村正平市長は「藤枝らしい元気と笑顔を届けることができる優れた
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ニホンカモシカの目撃情報相次ぐ 藤枝駅周辺
藤枝市内で20日、体長約1メートルの国の特別天然記念物ニホンカモシカが相次いで目撃された。藤枝署と市はパトロールを行ったが、発見できなかった。同署は既に山に戻った可能性があるとみている。 同署によると、同日午前7時5分ごろ、JR藤枝駅から西に約800メートルの同市下青島の路上で通行人の女性から110番通報があった。徐々に北上し、7時半ごろに駅から北西に約1・2キロの藤枝平成記念病院(同市水上)の南方で目撃された。以降、目撃情報は入っていない。同病院付近では時々、出没するという。
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大地震の初動態勢確認 藤枝市 職員抜き打ち訓練
藤枝市はこのほど、市独自で抜き打ちの職員動員訓練を行った。南海トラフ巨大地震の発生を想定し、職員約800人が緊急時の手順を確認した。 4月の人事異動に伴う各部署の動員態勢や情報伝達系統の確認、災害対策本部の初動態勢の確保が目的。同日午前6時55分に市内全域で震度6弱以上の揺れを観測したとの想定で行った。 午前7時に携帯電話のメールで連絡を受けた職員は、市役所や各地の防災拠点となる地区交流センターに徒歩や自転車などで集まった。各拠点の参集状況を防災行政無線で伝える情報伝達訓練も実施した。 市によると、参集状況は通知から30分以内で435人(54・31%)、1時間以内で645人(80・52%)だ
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藤枝大祭り屋台 位置情報システム導入へ 試し引きで運用試験 スマホ地図情報で案内
藤枝市で3年に1度開催される藤枝大祭り(10月6~8日)に向け、藤枝大祭連合会(秋田弘武会長)が導入を検討している屋台の位置情報システムの運用試験が16日、同市の上伝馬区と栄区で行われた。秋田会長によると、屋台の現在地を把握できるシステムの導入は県内初の試みという。地元住民が実際に屋台を引き、スマートフォンの特設サイトで正常な動作を確認した。本番は全14区の屋台に導入する方針。 屋台に衛星利用測位システム(GPS)端末を搭載し、スマートフォンなどの地図情報で案内する。祭り期間中、各地区の屋台は地域を広く運行するため、見物客らから屋台の位置情報に関する問い合わせが多く寄せられていた。 秋田
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フジが見頃 来場者続々 藤枝・蓮華寺池公園
藤枝市の蓮華寺池公園でフジが見頃を迎えた。池周りの散策路にある藤棚や鉢植えで鮮やかな紫色の花を咲かせ、多くの来場者を楽しませている。開花に合わせ、同公園では市最大のイベント「第40回藤まつり」(実行委員会主催)が5月5日まで開かれている。物産展やフジの展示、ステージショー、飲食ブースの出店など多彩な催しを繰り広げる。 藤まつりの開会式が16日行われ、実行委の江崎晴城会長(市観光協会長)は「蓮華寺池公園と藤まつりの魅力を広くPRし、多くの人に足を運んでもらいたい」とあいさつした。10代目の藤の里観光大使もお披露目された。 現在、フジは満開を迎え、見頃は1週間ほど続くという。30日まで夜間ラ
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新事業創出へタッグ 首都圏企業×市内企業×藤枝市 地元視察、魅力と課題 共有 交流ツアー企画
藤枝市は、首都圏と市内企業との関係構築や交流を通して、新たなビジネスの創出に取り組んでいる。藤枝の将来像や地方でのビジネス機会を首都圏企業の経営者や地元関係者らと共に考え、地域活性化へ関係人口の拡大につなげる。 3月、ビジネス交流ツアー企画「フジエダ未来共創会議」が市内で開かれた。参加したのは首都圏の不動産やIT、広告業界などと藤枝市内の企業の代表者ら40人以上。1泊2日で市内の企業や蓮華寺池公園、茶文化発信施設「玉露の里」を視察した。 参加者は5グループに分かれ、2日間で感じた藤枝の課題と魅力を発表した。首都圏からの参加者は「市政に対する市民の関心が高い」「駅周辺が活気にあふれ、子育ての環
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6月の静岡県大会上位入賞へ 救助訓練を開始 志太消防本部
志太消防本部藤枝消防署で12日、6月の県消防救助技術大会に向けた訓練が始まった。21人の隊員が技術や体力の向上を図る。 参加者は20~30代の若手が中心。ロープブリッジ救出やほふく救出など陸上の部4種目に出場する。隊員は互いに声をかけ合い、時間を計って迅速な救助を意識した。練習は平日午前に行う。 開始式で立林保藤枝消防署長は「市民の期待に応えるために全力で取り組んでほしい」と激励した。選抜救助隊長の後藤純一さん(33)は「技術、知識、気力の向上を目指し、市民の安全安心を守れるような隊員づくりを心がける」と県大会での上位入賞へ意気込んだ。 焼津消防署訓練センターでも訓練が始まり、障害突破
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記者コラム「清流」 藤枝の地名、日々勉強
藤枝に赴任し、東京勤務の時とは違って車で取材活動をする日々に変わった。1カ月が経過し、時間帯や場所によって混雑状況は分かるようになったが、地名は覚え切れていない。ナビを設定する際、検索に時間がかかったこともある。 家族で遊びに行く蓮華寺池公園の地名は「若王子」。「わかおうじ」と読んでいたが、正しくは「にゃくおうじ」だった。妻と一緒に驚いたのを覚えている。若王子と隣接する「五十海」は、読み方さえ分からなかった。住民から「いかるみ」と教えてもらい、すっきりしたと同時に恥ずかしい気持ちにもなった。 取材先の人は笑ってくれているが、今だけだろう。市役所で市内の地名一覧をもらえると聞き、すぐに向か
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茶況(4月10日)藤枝の茶園調査 生育が早く順調 JAなど
新茶シーズンを前に、JA大井川藤枝営農経済センターや県志太榛原農林事務所などはこのほど、藤枝市内の茶園で生育調査を行った。1月からの適度な降水量に加え、3月下旬からの気温の上昇が茶葉の生育に好影響を与え、前年に比べ3日ほど生育が早く、順調だという。 同JAと同事務所、藤枝市お茶のまち推進室の職員計7人が5カ所の茶園を回った。20センチ四方の測定枠とカウンターを使い、新芽の数や長さ、開葉の数、病害虫発生状況を確認した。 早場所は16日以降から摘採が始まる予定。
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藤枝・岡出山の小路整備に着手 蓮華寺池公園と旧市街地周辺の回遊性向上へ
藤枝市の北村正平市長は7日の定例記者会見で、蓮華寺池公園と旧市街地周辺の回遊性と居住性の向上のために、同市岡出山地区の小路の整備に着手すると明らかにした。3月に行った地域政策研究の成果発表会で、市と包括連携協定を結ぶ静岡理工科大の学生の提案が実現する。2024年3月下旬の供用開始を目指す。 市は旧東海道藤枝宿など歴史や文化資源が集まる旧市街地で新たな魅力を創出するため、旧市街地総合再生基本計画に取り組んでいる。岡出山小路の整備は同計画の一環。同大理工学部建築学科の学生は、小路に花回廊や人々の居場所となるポケットパークなどの機能を持たせる案を考えた。 整備する場所は、藤枝5丁目の旧東海道か
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フジ咲いた 藤枝の春 見頃は15日 蓮華寺池公園で開花宣言
藤枝市は5日、同市若王子の蓮華寺池公園でフジの開花を宣言した。昨年より6日早い。日本樹木医会の大石春夫県支部長によると、見頃を迎えるのは藤まつりが始まる15日ごろになる見通し。 池の南西にある標本木では、紫長フジが5日時点で二分咲き。標本木の前に北村正平市長や大石県支部長、フジを管理する藤育会の会員らが集まった。北村市長は開花を宣言し「フジは藤枝のシンボル。かぐわしい香りと美しい花の形が市民を魅了している」と語った。 フジの開花宣言は全国的に珍しく、市は2021年に独自の基準を設けた。標本木で5輪以上の花が咲いた房を5本確認できたタイミングで開花を宣言している。公園には20種250本のフ
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茶況(4月3日)有機農産物推進へ協議会を設立 藤枝市
藤枝市はこのほど、有機農業実施計画の実現に向け、オーガニックシティ推進協議会を設立した。本年度は市内の全小中学校(27校)の給食で有機茶のティーバッグを40回提供する。保育所や認定こども園でも有機粉末茶を使った菓子を提供し、有機農産物のブランド力を確立する。 市農業振興課によると、有機農産物は化学肥料を使わず、安心安全で環境に配慮した食材である一方、高価格のため消費面で課題がある。消費拡大に向けた戦略の一環として、学校給食を通じて子どもや保護者に有機農産物への理解を深めてもらう。 協議会は茶や米の生産者らで構成する。有機農業を地域ぐるみで推進し、有機農産物の生産や消費拡大の取り組みを活性
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“満開桜”幻想的 藤枝・蓮華寺池公園 ライトアップも
藤枝市で見頃を迎えた桜のイベントが各地で開かれ、多くの市民や観光客らが春の訪れを満喫している。 金比羅山・瀬戸川桜まつり(市観光協会主催)のメインイベントは1日、同市の志太河川敷公園で始まった。新型コロナウイルス禍で中止が続いていた同イベントは、4年ぶりの開催。2日まで、地元住民らによる出店やステージ発表などが行われる。 東海地区最大級の長さとされる瀬戸川沿い約2キロの桜トンネルのソメイヨシノは1日時点で満開。市観光協会によると、見頃は約1週間続くという。観光客らは桜の木の下で花見をしたり、写真撮影したりして楽しんだ。 蓮華寺池公園では6日まで、午後6時半~8時半に満開の桜がライトアッ
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ヘルメット着用 JR藤枝駅前でで広報 自転車運転時努力義務に
4月1日の改正道交法施行に伴う自転車乗車時のヘルメット着用努力義務化を控え、藤枝署と交通安全協会藤枝地区支部は31日、着用促進を図る広報活動をJR藤枝駅南口で行った。 通勤、通学時間帯の午前7時、ヘルメットをかぶった署員と交通安全指導員の5人が集まった。自転車や駅の利用者らに事故防止啓発のチラシを配り、義務化の内容や交差点での一時停止などを説明した。 同署交通課の担当者は「自転車死亡事故では頭のけがを原因とする人が最も多い。命を守る行動の一つとして、ヘルメットの着用をお願いしたい」と呼びかけた。
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茶、米生産者ら オーガニックシティ協議会 給食で提供、先端機器導入計画 有機農業 地域で推進 藤枝市
藤枝市は29日、有機農業実施計画の実現に向け、茶や米生産者ら約25人で構成する「オーガニックシティ推進協議会」の設立総会を市生涯学習センターで開いた。有機農業を地域ぐるみで推進し、有機農産物の生産や消費拡大の取り組みを活性化させる。 新年度は市内全ての小中学校の給食で有機茶や有機米を提供し、有機農産物の魅力を発信する。先端技術を活用した農業機器を導入し、生産性の向上や新たな生産者の確保を図るなどの事業を計画案に盛り込み、承認した。 協議会会長に茶生産者の杵塚民子さん(42)、副会長に稲作農家の松下明弘さん(60)を選任する役員案も承認された。 総会後は意見交換会が行われ、出席者からは「有機農
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藤枝大祭り10月開催へ 連合会長ら 日程決定で市役所訪問
藤枝大祭連合会(秋田弘武会長)と藤枝地区自治会(工藤道夫会長)は29日、藤枝市役所に北村正平市長を訪ね、3年に1度の「藤枝大祭り」を10月6~8日に開催することを報告した。 大祭りは志太地域最古の社である飽波神社(同市藤枝)の例大祭。周辺の自治会が参加し、長唄に合わせた地踊りや屋台の引き回しを展開する。本来は昨年が開催年だったが、新型コロナウイルス感染拡大で1年延期していた。 工藤会長は「今年こそにぎやかに開催したい」と述べ、北村市長は「ぜひ成功させてほしい」と応じた。 長唄地踊りを強調した大祭りのポスターのデザイン案も披露した。市内外の千カ所に張りPRする。 (藤枝支局・青木功太)
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藤枝にサッカー博物館 発祥100周年の来年開館へ
藤枝市が独自のサッカーミュージアムの新設に向けて関係機関と調整していることが28日、市への取材で分かった。JR藤枝駅周辺や蓮華寺池公園周辺の旧市街地などを候補地として交渉を進めている。3月末で閉館する静岡サッカーミュージアム(長泉町)の展示品などを活用する計画。藤枝のサッカー発祥100周年を迎える2024年中の開館を目指す。 市によると、昨年末に関係者から静岡サッカーミュージアムの展示品を引き取ってほしいとの提案を受けた。100周年を機に、藤枝総合運動公園内のサッカー展示室をリニューアルする予定もあったため提案と市の計画が合致したという。 閉館する長泉町の施設は管理していたスルガ銀行や県
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藤枝市 来年、市制施行70周年 記念事業実行委が発足 サッカーのまち100周年 活動方針など確認
2024年に市制施行70周年とサッカー発祥100周年を迎える藤枝市は28日、記念事業の実施に向けた実行委員会を立ち上げ、初会合を市役所で開いた。行政や自治会連合会、経済界など市政に関わる10団体の代表者が出席し、今後の活動方針などを確認した。 市とサッカーのまちの歴史と伝統を振り返り、藤枝に対する市民の誇りを醸成することが目的。都市ブランドを全国に発信し、人口拡大に向けシティープロモーションを推進する。事業の実施期間は24年1月1日~12月31日の1年間。 市直営事業に記念式典やパネル展の開催、ロゴマークの制作などを盛り込んだ。実行委員会では、市制70周年とサッカーのまち100周年の事業推進
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茶況(3月27日)茶の若者需要創出 中高生が飲み比べ JA大井川
JA大井川はこのほど、茶の需要創出事業に関する報告会を藤枝市のJA大井川本店で開いた。良質な茶の扱い方を学んだ市内の中高生でつくる「藤枝茶楽研究部」の7人が、3種類の茶を飲み比べ、ブランド茶「藤枝かおり」の茶葉を使用した新商品の菓子も試食した。 渋味や苦みを抑えるために、藤枝親茶と藤枝かおりの萎凋(いちょう)茶、朝比奈玉露を水出し茶で提供した。生徒は菓子と一緒に味わい、「お湯で入れるよりも渋味を感じづらかった」「玉露はうまみが出て、甘みと渋味のバランスの良い菓子と相性が良かった」と評価した。 JA大井川は茶を飲む機会が少ない若者の関心を深めようと、昨年4月から県茶業会議所と連携して茶の新
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中高生 薬剤師の業務体験 職業選択支援「お仕事見学会」 藤枝市立総合病院
藤枝市立総合病院は27日、薬剤師に興味を持つ中高生を対象とした「お仕事見学会」を同病院で行った。市内の生徒4人が参加し、薬剤師の現場で業務を体験した。 生徒は薬剤師の指導を受けながら、調剤に挑戦した。調剤室で薬剤を処方箋通りに集め、粉薬の量を慎重に量った。お湯を使い錠剤の種類によって溶ける時間を確認する体験をしたほか、産婦人科病棟などを担当する薬剤師からの業務説明も受けた。 医療関係の仕事に興味があって参加した市立広幡中3年の波多野煌大さん(15)は「医者や看護師の裏で患者を支えている仕事だと実感した。薬剤師になりたいと思えた」と話した。 見学会は例年、薬剤師を目指す大学生を対象に開催してい
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華やか志太天神 桜と共演 藤枝60カ所で展示 5日まで
志太地区伝統の「男の子のおひなさま」と呼ばれる志太天神や、100年以上前のひな人形を展示する「志太天神ひな街道」が4月5日まで、藤枝市の上伝馬商店街を中心に行われている。旧東海道藤枝宿周辺の商店や寺院など約60カ所で人形を一斉に飾っている。 志太地区では男の子が生まれると、学問の神様とされる菅原道真公の「天神雛(びな)」を贈る風習が残っている。茶どころの地区内は5月の節句が茶摘みの時期と重なるため、男女合わせたお祝いとして旧暦の桃の節句となる4月まで人形を飾る家庭が多いという。 商店街の上伝馬ギャラリーでは、立派な志太天神や華やかな御殿飾りなどが並ぶ。ピンク色の花を咲かせた桜も添えた。春
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記者コラム「清流」 原子力防災の意識向上を
「初めて知ることが多くて不安の方が大きい」。11日の藤枝市独自の原子力防災訓練に参加した50代女性は、危機感をのぞかせた。放射能汚染の有無を確認する検査や除染作業に加え、県外への広域避難。約15万人の市民の理解を得るには、相当な努力が必要になりそうだ。 市は昨年3月に原子力災害広域避難計画を策定したが、どれほどの市民が内容を把握しているだろうか。地域防災指導員を務める女性の言葉が、現状を物語っている。 女性は「12年前の福島県と同様の出来事がいつ起きてもおかしくない」とも話した。避難対応や計画の周知など課題は多く見つかったが、「3月11日」に忘れてはならないことを再確認できた。原子力防災
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島田市出身の俳優別所さん「バレーが自分の原点」 藤枝で仲間の大切さ語る
島田市出身の俳優別所哲也さん(57)の講演会(NPO法人藤枝市スポーツ協会、同市バレーボール協会主催)がこのほど、市生涯学習センターで行われた。「スポーツで培ったチカラで夢を叶(かな)える」と題し、バレーボールに励んだ中高生時代に出会えた仲間らの大切さを語った。 別所さんは中学時代に競技を始めた。藤枝東高に進学し、全国大会を目指して日々努力した高校時代の思い出を写真で振り返った。1年時に部活をやめたいと思ったと言うが、「やめずに済んだのは競技の魅力や仲間の支え、チームのつながりがあったから」と打ち明けた。 米国で映画デビュー後、スポーツを通じて撮影スタッフらと親睦を深めたことや、国際短編
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アーモンド見て食べて 藤枝で祭り 餅や甘酒提供も
見頃を迎えたアーモンドの花を楽しめる「葉梨アーモンド祭り」が21日、藤枝市北方の葉梨西北活性化施設「白ふじの里」で開かれた。 葉梨第一自治会と地元企業の明治東海工場が協力して取り組むアーモンドの里づくりの一環。新型コロナウイルス禍で4年ぶりに開催した。 会場では、施設名物のアーモンド餅や甘酒が無料で振る舞われ、多くの来場者でにぎわった。農産物の販売や餅つき体験なども人気を集めた。 施設裏の葉梨川沿いに植えられた約30本のアーモンドの木は薄いピンク色の花を咲かせ、来場者は写真撮影して楽しんだ。自治会によると、花は満開を迎え、見頃が約1週間続くという。 (藤枝支局・青木功太)
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茶況(3月21日)ほうじ茶の焙煎実演 藤枝の茶農家
新茶シーズンを前に、藤枝市瀬戸谷地区で茶園を営む箕作めぐみさん(40)による、ほうじ茶の焙煎(ばいせん)体験が19日、同市の茶文化発信施設とんがりぼうで行われた。箕作さんが煎茶を土鍋で焙煎し、参加者はほうじ茶の香りと味を楽しんだ。 箕作さんは茶農家の1年間の仕事を紹介。一番茶は二番茶よりも栄養価が高いことや、浅蒸し茶と深蒸し茶の違いなど茶の奥深さを説明しながら、煎茶、和紅茶、釜炒り茶を提供した。 箕作さんは「お茶は新茶の時期になると注目されやすいが、年間を通して季節ごとに魅力や面白さがあることを知ってほしい」と話した。
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山頂から「志太九景」望む 藤枝市 案内標柱と看板 設置
藤枝市はこのほど、金比羅山から望む志太平野の九つの景勝地「志太九景(しだくけい)」を案内する標柱と看板を設置した。今月下旬には桜(ソメイヨシノ)が見頃を迎えるとされ、山頂から藤枝の街並みとともに眺望できる。 志太九景は江戸時代から親しまれ、中国の「瀟湘八景(しょうしょうはっけい)」をまねしたものだという。市は金比羅山緑地再整備事業の一環で、魅力の向上を図り、にぎわいを創出する。 地元住民でつくる志太金比羅山保勝会のメンバー5人が協力した。「富士暮雪(ふじぼせつ)」や「藤枝晴嵐(ふじえだせいらん)」といった名の景色の方角を示す九つの標柱と、志太九景の説明が書かれた看板を山頂付近に立てた。 27
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藤枝市の駅周辺活性化 静岡県内初第4期へ 計画認定、59事業
藤枝市は17日、国に申請していた中心市街地活性化基本計画の第4期計画(2023~27年度)に関して、国から認定を受けたと発表した。JR藤枝駅周辺の約160ヘクタールを対象とした計画で、認定は同日付。市によると、第4期の認定は静岡県内で初となる。 計画では「イノベーションを生み出す、魅力あふれる生活・創造空間の創出」と「人と人、人と街がつながり、多くの人々でにぎわう交流空間の創出」の二つの基本方針を掲げた。目標指標として、第3期に続き、居住人口や昼間の歩行者の通行量、イベント来場者数の増加、空き店舗数の減少の四つを設定し、計59の関連事業を盛り込んだ。 藤枝駅前一丁目6街区と9街区の再開発
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回転名札 校長が発明 子どもの個人情報“くるっと”保護 藤枝・西益津小
藤枝市立西益津小の河原茂樹校長(59)が、防犯機能に優れた児童、生徒用の名札「くるっとネーム2.0」を発明した。個人情報を不特定多数の目に触れさせないよう名札を回転させて名前を隠せる工夫を施した。 全国の小中学校では、個人情報保護のため校外では名札を外す指導が広がっている。一方で、登下校時のけがや交通事故など緊急事態の際、すぐに名前が分かる名札の必要性が指摘されていた。 河原校長は4年前、藤枝市内の印刷会社「中央印刷」などと協力して第1弾の名札を開発。特許を取得し、商標登録した。今回発明した第2弾は、洋服の生地を傷めるとの教員や保護者からの相談を踏まえ、金具を使わないプラスチック製の差し
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第五福竜丸の歴史語り継ぐ 「核のない未来へ航海」 都立展示館学芸員 藤枝で講演
東京都立第五福竜丸展示館(江東区)の学芸員市田真理さん(55)の講演会がこのほど、藤枝市生涯学習センターで開かれた。米国のビキニ水爆実験で被ばくした焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」の歴史の語り継ぎ手として、若者から高齢者までの幅広い年代に核兵器廃絶を訴えた。 2021年に87歳で亡くなった元乗組員の大石又七さんら被ばく者の証言を交えながら、当時の様子や第五福竜丸以外の日本漁船も被害を受けたことを説明。米国と旧ソ連・ロシアを筆頭に、世界で核実験が何度も繰り返されてきた歴史などを紹介した。 第五福竜丸が廃船処分後、東京・夢の島のごみの中に放置されていたことにも触れ「福竜丸は二度と海を走ることはな
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藤枝市民大学リカレント教育 修了者の学習歴をデジタル証明 国内自治体で初発行
藤枝市はこのほど、藤枝市民大学の2022年度リカレント(学び直し)教育コースの修了者に対し、スキル取得を生涯にわたって証明する「学習歴のデジタル証明(オープンバッジ)」を国内の自治体で初めて発行した。公的機関からの証明を受け、今後の就職や転職、起業活動に生かしてもらう。 同コースの基礎講座と専門講座でそれぞれ6講座のうち、5講座以上に出席した受講者に対し、オープンバッジを発行した。本年度の発行件数は計84件。 同コースの講師や受講者の交流会が同市の市産学官連携推進センターで行われ、約20人が修了証を受け取った。修了者は「学びの記録が残り、他者にも説明できるのが便利。知識と経験を生かして地
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茶況(3月13日)浅蒸し茶を使用 ビール3種開発 藤枝でお披露目
藤枝市地域おこし協力隊の満藤直樹さん(53)や地元製茶業者らが、藤枝の浅蒸し茶を使ったクラフトビール「藤枝エール」を開発した。地元住民に向けたお披露目会がこのほど、同市仮宿の日本料理店「百の木」で開かれた。 ビールは3種類で、浅蒸し茶の茶葉の量がそれぞれ異なる。ビールの醸造に不向きとされる浅蒸し茶を製茶業者が抹茶化し、茶のうまみを表現できる製法に挑戦した。 お披露目会に参加した住民15人は味の違いを楽しんだ。満藤さんは「幅広い世代から好評を得ている」とうなずき、開発に携わった萩原製茶の萩原正史代表(51)は「茶の香りがしっかりしている。藤枝の茶の魅力が広まってほしい」と話した。 市内外
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⚽鈴木さん(サッカーU―16女子代表)にエール 藤枝中 卒業式代わりに壮行会 16日から国際試合へ
サッカーU-16(16歳以下)女子日本代表に選ばれた藤枝市立藤枝中3年の鈴木由真さん(15)の壮行会が13日、同校で開かれた。16日から始まる沖縄県での国際試合に出場するため、17日の卒業式に出席できない鈴木さんに向けて、3年生約180人が激励と別れの言葉を送った。 3年生を代表して7人の生徒が「諦めず頑張る由真ちゃんと友達になれて良かった」「つらいことや大変なことがたくさんあるかもしれないけど、頑張ってね」などとエールを送った。 友人と共に涙を流した鈴木さんは、寄せ書きを受け取り「代表になれたのは周りの支えがあったから。卒業式に出席できないのは悲しいが、本当にこの学年で良かった」と感
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藤枝市の施策学生が提案 研究成果発表会 地域課題解決へ
藤枝市と包括連携協定を結ぶ県内大学の学生による本年度の地域政策研究の成果発表会がこのほど、同市の市産学官連携推進センターで開かれた。学生は地域イノベーションや多文化共生の推進など各テーマに基づいて藤枝で調査し、施策提案と合わせて同市幹部らに報告した。 6大学9研究室の学生ら計45人が参加した。静岡理工科大理工学部建築学科のテーマは「地域文化資源を生かした地域ブランド化と観光・交流の推進」。藤枝旧市街地で新たな魅力創出に向け、周辺の環境や公共施設、イベント状況、新しい拠点などの基礎調査を実施した。 藤枝旧市街地総合再生計画区域内にある岡出山地区の小路が花回廊となる仕掛け作りや、人々の居場所
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藤枝駅前一丁目9街区再開発事業 特定業務代行者が決定「地上21階建て」 高層複合施設、26年度末完成へ
藤枝駅前一丁目9街区再開発準備組合は、民間の専門的な技術力やノウハウを活用し、安定的に事業を進めるため公募していた特定業務代行者を、鉄建建設名古屋支店(名古屋市)に決定した。同社との基本協定は1日に締結済み。近く、県に再開発組合設立の認可申請を行う。2024年度に着工し、26年度末の完成計画が確定した。6日までの関係者への取材で分かった。 事業は、藤枝駅北口東側の約3千平方メートルの飲食店や住宅などが並ぶ街区を再開発する計画。地権者が20年7月に同組合を設立し、藤枝市が駅前に適した都市環境を形成。都市防災に寄与する事業として、22年3月に都市計画決定している。 計画では、同組合が地上21
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茶況(3月6日)茶文化発信施設でチャリティー茶会 11日、藤枝
ひなまつりチャリティー茶会が11日午前10時から、藤枝市の蓮華寺池公園内の茶文化発信施設とんがりぼうで開かれる。先着100人。 同市の旧東海道藤枝宿や上伝馬商店街周辺で、4月5日まで行われている「志太天神ひな街道」の近隣イベントの一環。1階の屋外出店スペースでは煎茶、2階は抹茶を振る舞う。各階無料。 藤枝の歴史と茶を巡る「歴史まちあるき」のシールラリーも開催中。飽波神社や市郷土博物館・文学館など八つの地点で六つ以上のシールを集めると、商店街の上伝馬ギャラリーで茶屋の商品と交換できる。
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職場環境改善へ提言 藤枝の産学官金 男性の育休取得促す
藤枝市の産学官金が連携して職場の環境改善を目指す「日本一働きやすい職場環境づくり会議」は3日、従業員がやりがいを持って活躍できる職場の実現に向けた提言書を北村正平市長に提出した。委員長を務める静岡産業大経営学部の土居繭子准教授が北村市長に手渡した。 提言書は職場環境の向上と働き方改革の推進、多様な人材の活躍、健康経営の推進の四つを柱にまとめた。男性の育児休業の取得促進と家庭参画の強化を重点テーマに、時間単位の有休やフレックスタイム制の導入、企業主導による従業員の健康管理などを施策の方向性に盛り込んだ。 土居委員長は働きやすい職場環境の利点として、離職率の低下や従業員の意欲向上、優れた人材
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木町地区住民有志 藤枝中央小にボール寄贈
藤枝市木町地区の住民有志らでつくる「木町をよくする会」(若林寿樹会長)は2日、市立藤枝中央小にドッジボールやバレーボールを寄贈した。アルミ缶回収の収益金などで用意した。若林会長らメンバー6人が同校を訪れ、飯塚稔文校長に目録を手渡した。 同校卒業生のメンバーは母校の学校運営に貢献したいとして、必要な備品の寄贈を続けている。ボールは体育の授業や休み時間での遊びに使われる。 若林会長は「ボールを使って遊び、元気にけがのないよう過ごしてほしい」と話した。飯塚校長は「子どもたちに還元できる活動をしていただいて本当にありがたい」と感謝した。
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長谷部選手に続け! サッカー独Eフランク、藤枝に中学生チーム
サッカー元日本代表の長谷部誠選手(39)=藤枝東高出=が所属するドイツ1部リーグ、アイントラハト・フランクフルトが、藤枝市でジュニアユースチームを発足することが2日、明らかになった。4月から活動を始めるという。同市の北村正平市長が2日の市議会本会議で明らかにした。欧州1部リーグの下部組織が県内にできるのは初めて。 市によると、同クラブは、ドイツのトップチームへの昇格や世界で活躍できる選手の育成戦略として、他国へのチーム設立を進めているという。 2022年11月、長谷部選手は藤枝市と同クラブのサッカー交流が進む中で「ドイツ、欧州の方が進んでいる部分が多くある。選手、指導者として、さまざま
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“藤枝愛”満載 中学生が弁当 青島1年の吉永さん 駅前活性化企画に協力
藤枝市立青島中1年の吉永小姫さん(13)が考案し再現された弁当の試食会が2日、青島中で行われた。試食した藤枝駅前商店街振興組合の理事らの意見を参考に改良を加え、2023年度中に駅前のイベントでの販売を目指す。 試食会は、駅前商店街の活性化に向けた同組合と地域の企業による企画の第1弾。生徒に藤枝の魅力を知ってほしいという同校の思いとも合致し、協力して実施した。 1年生は総合学習の一環で、空き店舗リニューアルやお弁当開発など六つのテーマに分かれ、地域活性化につながる企画案を作った。吉永さんの案はお弁当開発のテーマで最優秀賞に選ばれ、弁当・仕出しの喜久屋の村松繁明代表(47)が再現した。 吉
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藤枝市 丸七製茶の工場敷地に観光拠点 旧街道、茶文化を発信
藤枝市の北村正平市長は1日、抹茶スイーツ店「ななや」を展開する製茶問屋の丸七製茶(島田市)と連携し、藤枝市西部に位置する上青島地区の同社工場敷地で、日本遺産の旧東海道や藤枝の茶文化を発信する観光拠点づくりを進める方針を明らかにした。今夏から施設整備に着手し、2024年春の開業を目指す。 市議会2月定例会本会議で、植田裕明氏(藤新会)の一般質問に答えた。 同社は島田市との市境に近い旧東海道沿いに工場を構える。同社から工場敷地前の街道沿いに残る日本遺産の構成文化財「東海道松並木」の景観を生かした新たな観光施設の整備の提案があった。 松並木沿いに宿場町を連想させる門扉を設置する。市によると、
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瀬戸谷に滞在型宿泊施設 藤枝市長答弁 官民連携、24年春開業へ
藤枝市の北村正平市長は28日、中山間地域の活性化に向けて、瀬戸谷地区のびく石ふれあい広場を有効活用し、官民連携で滞在型宿泊施設を整備する方針を明らかにした。今夏以降に着手し、2024年春のオープンを目指す。市議会2月定例会本議会で、岡村好男氏(藤のまち未来)の代表質問に答えた。 同地区では市が21年度、陶芸を活用して交流人口拡大を図る「ふじえだ陶芸村構想」を打ち出した。構想の拠点として、入浴施設「瀬戸谷温泉ゆらく」の隣接地に新陶芸センターや道の駅を複合的に整備し、新たなまちづくりを進めている。 一方、同地区には市が設置する大久保キャンプ場以外の宿泊施設がないため、東海ガスが陶芸村拠点施設
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静岡県内移住希望者の受け入れ態勢強化 就業受け皿整備推進を【とうきょうウオッチ/取材ノートから】
新型コロナウイルス禍でリモートワークが普及し、地方に移住したり、首都圏との「二拠点生活」をしたりする人が増えている。そんな中、認定NPO法人ふるさと回帰支援センター(東京)が移住相談者を対象に調べた2022年の都道府県別移住希望地ランキングでは、静岡県が3年連続となる1位を獲得した。 同センターや県によると、20~70代以上の幅広い世代が本県への移住に高い関心を持っているという。観光地の伊豆や、新幹線が停車する三島、富士、静岡、浜松などの評価が高い。首都圏とのアクセスの良さをはじめ、温暖な気候、豊かな自然に恵まれ、子育てしやすい環境にあることが人気の主な理由だろう。 静岡市はシニア層の相
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掛川・きみくら 羽田空港に専門店 コロナや火災乗り越え
丸山製茶グループのきみくら(掛川市)は31日、東京・羽田空港第3ターミナル直結の複合施設「羽田エアポートガーデン」内に、茶専門店をオープンする。出店は4店舗目で都内では初めて。国内外から訪れる空港利用客らをターゲットに、日本茶の魅力発信と消費拡大を狙う。 東京五輪・パラリンピック前の2020年3月に開店予定だったが、新型コロナウイルス禍で延期を余儀なくされた。昨年4月は静岡市葵区呉服町に出店したが、8月に発生した雑居ビル火災の影響で現在も休業が続く。 歯がゆい出来事が続いたが、羽田での開店に向けて準備を進めてきた。阿部佳乃子副店長は「今考えられる中で一番良い商品を提供できる」と胸を張る。
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三つ以上の言語で考え発表 静岡の森さん銀賞 都内でプレゼン大会
三つ以上の言語で自由に考えを発表する多言語プレゼンテーション大会が22日、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれ、日本人や日本の学校に通う外国人留学生ら13カ国の計44人が参加した。静岡県内からは3人が出場し、会社員森優希さん(25)=静岡市清水区=が銀賞を受賞した。 県内からの参加は、森さんと秋田大2年の市川翔天さん(21)=静岡市葵区出身=、浜松学芸高2年の小田木美緒さん(17)=浜松市中区=。 森さんは中国語やフランス語など計6言語で話した。自身や他人の考え方を客観視する大切さを強調し「自分の考え方の癖を知ることで、他人の気持ちを想像しやすくなる」と語った。 市川さんは専門で学んで
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宮下さん(浜松)最優秀賞 「家族の日」写真コンクール
内閣府はこのほど、子育てを支える家族や地域の大切さに関する写真を募集した「『家族の日』作品コンクール」の表彰式を開いた。「地域の絆」部門で、浜松市東区の会社員宮下昌格さん(41)の「右、左、前、後ろヨシっ!!」が最優秀賞に輝いた。 カメラ撮影が趣味の宮下さんは、交差点で旗振りをする妻安代さん(40)に先導され、幼稚園から帰宅する園児たちが手を挙げて道路を渡る場面を捉えた。子どもたちのかわいらしさや、安代さんの優しいまなざしが表現されている点が高い評価を得たという。 式典には安代さんと長男、長女の家族4人で出席。小倉将信少子化対策担当相から表彰状を受け取った宮下さんは「良い思い出になった」
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災害時の個人情報取り扱い 周知へ説明会 内閣府が予算計上
内閣府は2023年度、熱海市伊豆山の土石流災害を踏まえて22年度中に策定する防災分野の個人情報の取り扱い指針を広く周知するため、自治体職員を対象にした説明会などを各地で開催し、災害時の適切な個人情報の活用や地域の災害対応力の向上を目指す。23年度政府予算案に関連経費600万円を計上した。 政府は改正個人情報保護法の施行に合わせ、熱海市の事例を参考にして、災害時の安否不明者の氏名公表に関する自治体向けの統一指針の策定に取り組んでいる。 3月に有識者検討会の初会合を開いて以降、公表範囲や条件などの議論を進めている。指針策定後も災害の振り返りや自治体の意見を踏まえた事例の追加、内容の見直しを行
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保育士を手厚く配置 補助を拡充、人手不足改善へ 園児巡る事件受け政府
政府は2023年度、4、5歳児を担当する保育士を手厚く配置するため、追加で保育士を雇う場合の人件費補助を拡充する。全国で相次ぐ送迎バス内への園児の置き去りや保育所での虐待を受けた措置。幼児教育や保育の質の向上と現場職員の負担軽減を図る。 静岡県内では9月に牧之原市の認定こども園で園児が送迎バス内に置き去りにされ、死亡する事件が発生。11月には裾野市の私立保育園で園児への虐待が発覚した。 保育現場で起こる問題の背景に、保育士の人手不足や過度な業務の負担があると指摘されている。政府は保育現場の勤務環境や人員不足を改善し、子どもの安全安心を守る体制の強化につなげる考えだ。 利用定員121人以
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榮太樓總本鋪の副社長 細田将己さん 静岡県特産使い商品開発【とうきょうウオッチ/インタビュー】
江戸時代の文政元(1818)年から200年以上続く老舗菓子店。東京・日本橋に本店を置く。県茶業会議所が主催した県産茶の魅力発信イベントに協力し、茶と和菓子の関係などを紹介した。東京都世田谷区出身。49歳。 -ゆかりのある静岡県産の茶とコラボした。茶と菓子の組み合わせをどう捉えるか。 「母が清水の三保出身という縁があり、個人的にも知っている土地の産物のイベントに参加できたのはうれしかった。茶があってこその菓子だ。洋菓子を含め、今は茶を使った菓子が多いが、茶と一緒に召し上がっていただく上では、菓子には茶を取り込まない方が望ましい。それほど、茶を尊重している」 -静岡の特産物を使ってどんな菓
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裾野の不適切保育「誠に遺憾だ」 こども政策担当相
小倉将信こども政策担当相は2日の閣議後会見で、裾野市の私立さくら保育園で保育士が1歳児に暴力や暴言を繰り返していた問題に関して「子どもの安全安心が最も配慮されるべき保育所であってはならない事案。誠に遺憾だ」と厳しく断じた。「日々、真面目に働いている全国の保育士にとって大変失礼な話だ」とも述べた。 小倉氏は、被害を受けた子供や家族などに対し、市が心のケアに当たっていると説明。「引き続き、(保育所を所管する)厚生労働省と連携し、県や市の対応を注視しながら、適正な保育所運営の確保を図っていきたい」との考えを示した。
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後を絶たない置き去り事案 保育現場の人員確保を【とうきょうウオッチ/記者余論】
牧之原市の認定こども園の送迎バス内に園児が置き去りにされ死亡した9月の事件以降も、特別支援学校などのバスや自家用車内に子どもを置き去りにする事案が全国で後を絶たない。政府は子どもの安全を守る緊急対策の関連経費234億円を2022年度第2次補正予算案に計上し、2023年4月から安全装置の設置を義務化する。大人の目で子どもを守る態勢が向上するが、事故の根絶に向けては人員不足という課題が依然として横たわる。 小倉将信こども政策担当相は記者会見で、繰り返し起こる同様の事案について「まだまだ現場が多忙で、意識が回っていない」と述べた。園児が亡くなる事故につながりかねない「ヒヤリ・ハット事例」も多数あ
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公園管理団体に指定 特種東海フォレスト 民間企業で全国初
南アルプス国立公園で保全活動を行う島田市の特種東海フォレスト(亀山寿夫社長)は17日、西村明宏環境相から自然公園法に基づく「公園管理団体」に指定された。悪沢岳と赤石岳、聖岳周辺での高山植物の保護柵や登山道の維持管理、山小屋の管理運営などの実績が認められた。民間企業の指定は全国初。 同日、環境省で山田美樹副大臣から指定書を受け取った亀山社長は「指定を機に、南アルプスのライチョウや高山植物の保護にますます取り組んでいきたい」と述べた。 公園管理団体制度は国立公園では環境相、国定公園では都道府県知事が、自然公園の管理に一定の能力を持つNPO法人や公益財団法人などを指定する。4月の改正自然公園法
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中央美術協会賞 掛川の永田さん 東京都美術館で16日まで展示会
中央美術協会の第74回中美展が16日まで、東京都美術館で開かれている。最高賞の協会賞に輝いた永田ますみさん(掛川市)ら、県内の9人を含む入賞入選者や会員の絵画作品が並んでいる。 協会静岡支部長を務める永田さんは「ありえない」と題した油絵を出展。重なっていたパイプ椅子がばらばらになって浮く様子を描いた。協会の担当者は「ウクライナなど世界情勢のようなものも暗示していると読み取れる」と評価する。 最高賞に次ぐ文部科学大臣賞を受賞した鈴木惇介さん(菊川市)はCGの戦争画を出品した。 そのほかの県内の受賞者は次の通り。 準会員賞 鈴木道夫(沼津市)▽入選 飯田文恵(菊川市)粥川美乃(沼津市)久
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大井川の恵みPR 藤枝、焼津、島田3市 東京都内で移住セミナー
藤枝、焼津、島田の3市はこのほど、合同移住セミナーを都内で開いた。「大井川の恵み」をテーマに、各市の先輩移住者がまちの魅力をアピールした。来場とオンラインで、首都圏の30~50代の15人が参加した。 藤枝市で居酒屋を経営する伊藤茂樹さん(45)=大分県出身=は、大井川の水の話題に触れ「水がきれいな街なので、全国的に評価が高い酒蔵が4カ所もある」と紹介。東京と焼津市で自家製ツナ専門店を営む関根仁さん(45)=福島県出身=は「焼津市は水産業や歴史などの素材が豊富。起業の支援も充実し、何事にも挑戦できる」と強調した。 友人の誘いをきっかけに、島田市伊久美地区に移住した加藤啓太さん(31)=岐阜
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安全装置補助費、義務外バスにも 子ども送迎対象、10万円程度
牧之原市で園児が送迎バス内に置き去りにされ、死亡した事件を受けた安全装置設置の義務化に絡み、小倉将信こども政策担当相は8日の閣議後会見で、義務化の対象にならない小中学校と放課後児童クラブに対しても、設置に1台当たり10万円程度を補助すると明らかにした。関連経費を同日閣議決定された2022年度第2次補正予算案に計上した。 対象は約1万1千台。設置する、しないは学校や施設側の判断に委ねる。国土交通省が年内に策定する装置の仕様に関する指針や市場価格を踏まえ、補助額を最終決定する。 来年4月から設置を義務化する幼稚園や保育所など約4万4千台の送迎バスについては、設置費用として1台当たり上限18万
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メンタルヘルスケアで地元に貢献 「cotree」社長 西岡恵子さん【とうきょうウオッチ インタビュー】
東京都港区六本木に拠点を構えるITサービス企業の2代目。磐田市と連携協定を結び、9月の台風15号の被災者を中心とした市民向けに、無料のオンラインカウンセリングを実施している。磐田南高出。浜松市東区出身。32歳。 -磐田市の被災現場を目にしてどう感じたか。 「見慣れた風景が壊れてしまうのは初めての経験で、ショックを受けた。被災者をはじめ、テレビやSNSで被災情報を見る人にも心理的負担が大きかったはず。目に見えない心の傷が少しでも癒やされてほしいという思いで支援している。カウンセラーと初回のみ無料でマッチングしているが、状況次第で深い悩みを抱える人に2回目以降のケアの追加支援も検討したい」
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園バス安全装置、上限18万円補助 政府方針、1台当たり
小倉将信こども政策担当相は1日の閣議後会見で、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児が送迎バス内に置き去りにされ死亡した事件を受け、来年4月から設置を義務付ける安全装置について、バス1台当たりの補助上限を、工事費を含めて18万円と設定し、関連経費を2022年度第2次補正予算案に盛り込む方針を示した。 最終的な補助上限は、国土交通省が年内に策定する装置の仕様に関する指針や、市場価格を踏まえて決定する。装置の設置費用や登園管理システムの導入補助などを含め、子どもの安全を守る支援策として補正予算案に234億円を計上したことも明らかにした。 内閣府関係者によると、導入する安全装置はバス後方部
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浜松の鎌倉さん 東京スカイツリーの光デザイン最優秀賞
東京スカイツリー(東京都墨田区)の開業10周年企画としてデザインを公募した特別ライティングの受賞者発表会が20日夜、同所で行われた。浜松市北区三方原町の会社員鎌倉彩賀さん(29)の作品が最優秀賞に選ばれ、早速点灯された。28日を除く11月9日まで東京の夜空を彩る。 作品名は「to the SKY,like a TREE」。鎌倉さんはスカイツリーを「堂々と立ち、人々を見守っている『大きな木』のような存在」と話し、風に吹かれながらもたたずむ「強い木」を表現したと説明した。 関係者とともに点灯ボタンを押すと、らせん状に緑色と黄色、水色の光が輝き、「人と街と同じように成長してきたスカイツリーが、
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楽器店大賞 ヤマハ、ローランド、河合楽器受賞 ピアノなど各部門
全国楽器協会加盟店の店員が今年お薦めの商品を選ぶ「楽器店大賞2022」の表彰式が18日、都内で開かれた。ヤマハミュージックジャパン(東京)がピアノなど3部門、ローランド(浜松市北区)が打楽器とシンセ・電子楽器の2部門、河合楽器製作所(同市中区)は話題の楽器部門でそれぞれ大賞を受賞した。 ヤマハはコンサートグランドピアノ「CFX」とアコースティックギター「STORIA(ストーリア)」、音楽制作・配信機器部門のAGシリーズが選ばれた。 ローランドは電子ドラム「Vドラム TD-17」シリーズとデジタル管楽器「エアロフォン」シリーズ、河合楽器はグランドピアノ型のミニピアノが受賞した。 楽器店大
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通園バス置き去り緊急対策 安全装置6月完備目指す 政府、来年度義務化決定
牧之原市静波の認定こども園「川崎幼稚園」で9月に女児=当時(3)=が送迎バス内に置き去りにされ死亡した事件を受け、政府は12日の関係府省会議で、来年4月から全国の園で送迎バスに安全装置の設置を義務化することを柱とする緊急対策を取りまとめた。小倉将信こども政策担当相は、6月末までに装置設置を現場に働きかけるよう指示した。 義務化の対象は幼稚園と認定こども園、保育所、特別支援学校の幼稚部から高等部まで、児童発達支援・放課後デイサービスで、送迎バスの数は計約4万4千台に上る。経過措置の1年間はバス後部に点検表を設けるなどして降車後の車内確認の徹底を促す。小中学校と放課後児童クラブの約1万1千台は
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JR東海リニア試乗会 最高時速500キロの走行披露 山梨実験線
JR東海は5日、リニア中央新幹線の報道関係者向けの試乗会を山梨県の山梨リニア実験センターで開いた。2020年に投入した最新型「L0(ゼロ)系改良型試験車」の開発状況などを説明し、最高時速500キロの走行を披露した。 時速150キロを超して地上から浮上すると、約3分かけて500キロまで加速した。半径8千メートルの曲線を速度を保ったまま走行し、安定性をアピールした。着陸時は振動があり、同社は快適性の向上へ改良を続けているとした。 品川-名古屋間の27年開業を目指す同社は、工事に伴う大井川の流量減少問題などで静岡県との協議が難航している。 中央新幹線推進本部の生田元副本部長は流域住民の理解を
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静岡県に移住の魅力PR Jリーグ拠点4市、都内でセミナー
静岡県などは2日、静岡県内でJリーグチームを持つ4市が集まる移住セミナーを都内で開いた。サッカーに関わる理由などで本県に移住した4人が移住地の魅力をアピールした。本県に関心がある首都圏の20~50代の10人が参加した。 県のほか、チームの本拠地がある沼津、静岡、藤枝、磐田の各市が主催した。 かつてジュビロ磐田などでプレーし、現在は藤枝MYFCの中高年代のコーチを務める柄谷典宏さん(52)は、移籍で数多くの地域に住んできた中でも「静かな街並みの藤枝が一番住みやすい」と紹介した。 大阪府から沼津市に移った酒見陵平さん(28)は「沼津は東京からのアクセスが良く、生活の利便性が高い」と強調。同
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マグロ、カツオ… 焼津産食材の魅力伝える「食彩紀行」 都内料理店が限定メニュー提供
フレンチやイタリアン、日本料理の一流料理人が焼津市のミナミマグロやカツオなどを取り入れたメニューを提供する「焼津食彩紀行」が、都内で開催中だ。9月から焼津産の食材の魅力を発信している。 焼津市が、市内の加工業者と首都圏の外食業者との交流を図って企画した。都内のシェフやメニュー開発担当者が6月、焼津市内の生産製造の現場を視察。個別商談会でマッチングが成立した。 フレンチレストランなどを経営するオザミワールドは、10店舗のシェフがそれぞれミナミマグロのオリジナルメニューを考案し、9月末まで提供した。 このうち、ブラッスリーオザミ・東京スカイツリーソラマチ店(東京都墨田区)の菊地正樹料理長(
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園バス安全装置義務化 担当相、方針提示 牧之原置き去り
牧之原市静波の認定こども園「川崎幼稚園」で女児(3)が送迎バス内に置き去りになり死亡した事件を受け、小倉将信こども政策担当相は29日の関係府省会議で、園児の置き去りを防ぐための安全装置の設置を義務化する方針を示した。10月中の緊急対策の取りまとめに向け、改修費用などを財政支援する具体策をまとめるよう関係府省に指示した。 安全装置の使い方に関する指針と現場の安全管理マニュアルも作成する。対象は認定こども園や幼稚園、保育所など送迎バスを所有する全ての園となる。 小倉氏は会議後の記者会見で、有識者や視察した現場の声を踏まえ「人はミスをすることを前提とした対策が必要」と強調。人為的なミスを防ぐた
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政府緊急対策 バス安全装置の設置義務化が焦点 牧之原園児死亡
牧之原市静波の認定こども園「川崎幼稚園」で園児(3)が送迎バス内に取り残され死亡した事件を受け、政府は10月中の緊急対策の取りまとめに向けて検討を進めている。置き去りを防ぐための安全装置の設置義務化が焦点だが、現場からは装置を設置することによって、むしろ職員の安全意識が低下することを懸念する声が上がる。 「重要なのは、スピード感を持って安全装置を全国のバスに備え付けてもらうこと」。今月15日、小倉将信子ども政策担当相は安全装置を設置した送迎バスを内閣府で視察し、記者団に語った。 装置は車内の後方部にボタンが取り付けられ、エンジン停止後、制限時間内に押さないと警報が鳴る仕組み。見落としやす
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防災功労総理大臣表彰 熱海市消防団など本県3団体2個人
本年の防災功労者内閣総理大臣表彰の表彰式が13日、首相官邸で行われた。県内からは昨年7月に熱海市伊豆山で発生した土石流災害で人命救助、避難誘導に携わった県警や熱海市消防団などの3団体2個人が、岸田文雄首相から表彰状を受けた。 県警は広域緊急援助隊の派遣を要請し、救出救助や捜索といった災害警備活動を的確に実施したことが評価された。熱海市消防団は逃げ遅れた住民の避難誘導や、安全を守るための約3カ月の夜間パトロールが功績としてたたえられた。 富士市水防団も、昨年7月1日からの大雨による河川氾濫で溢水(いっすい)箇所への土のう積みなど水害対応に尽力し、地域の被害軽減に貢献したとして選ばれた。
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首相指示 園児ら送迎バス1万カ所点検へ 安全管理マニュアル整備も 牧之原園児死亡
牧之原市静波の認定こども園「川崎幼稚園」で女児(3)が送迎バス内に置き去りにされ死亡した事件を受け、岸田文雄首相は9日、小倉将信子ども政策担当相に全国で安全管理の一斉点検をするよう指示した。送迎バスを保有する保育所と幼稚園、認定こども園など約1万カ所が対象となる。 乗降時の子どもの人数の確認や、降車した子どもと当日の出席状況の突き合わせなど、安全管理徹底事項が順守されているかを各施設が調べ、自治体を通じて報告する。今月中に全施設の点検結果をまとめる。自治体による実地調査も年内をめどに行う。 内閣府、文部科学省、厚生労働省など関係府省の初会合も同日夕に開かれた。有識者らの意見も踏まえ、バス
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静岡県の暮らしや魅力紹介 都内で移住セミナー
静岡県はこのほど、「まちづくり」をテーマにした移住セミナーを都内で開いた。UターンやIターンをして地域活性化に取り組む3人が静岡県での暮らしや魅力を伝えた。静岡県に関心を持つ首都圏の20~60代約20人が参加した。 熱海市でまちづくり会社の代表を務める市来広一郎さん(43)=熱海市出身=、東京と焼津市で2拠点生活を送るウェブデザイン会社経営の渋谷太郎さん(47)=焼津市出身=、横浜市から東伊豆町に移住し、空き家を改装した宿泊施設を運営する荒武優希さん(31)が講師を務めた。 市来さんは移住地の選択について「静岡県の西と東で地域性は全然違う。自分の暮らし方をどれだけイメージできているかが大
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南海トラフ観測 御前崎沖の設備更新 気象庁概算要求で計上方針
気象庁は2023年度、南海トラフ巨大地震を観測するため御前崎沖に設置しているケーブル式常時海底地震観測システムの給電設備を更新する。全国の津波観測設備も更新し機器故障のリスク低減と安定した観測態勢の維持を図る。23年度予算概算要求に11億8300万円を計上する方針。 地震観測システムは08年に設置した。給電設備はデータ処理などを行う御前崎市の陸上局の一部で、システムに電力を送る役割がある。老朽化が進行しているため、設置してから初めて更新を要求する。 津波観測設備は全国102地点のうち25カ所を更新し、本県は5カ所のうち御前崎の1カ所が対象。 地震観測システムは今月中旬から、一部に障害が
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浜松の「パワーフード」魅力発信 都内で物産展
浜松市の山間地や浜名湖の食材を使った「パワーフード」の魅力を首都圏で発信する物産展(同市主催)が25日、東京都中央区の日本橋プラザビルで始まった。26日まで。 笑顔畑の山ちゃんファーム(天竜区)、ホテル運営の呉竹荘(中区)、うなぎいも協同組合(南区)が出店した。山ちゃんファームは春野地区産の大根を独自の製法で加工した「山のするめ大根」を出品。呉竹荘は西区舞阪町の生のりや北区引佐町の峯野牛などを使った7種類のキッシュを並べ、地産の食材をPRした。 うなぎいも協同組合は、ウナギを肥料にして栽培したサツマイモ「うなぎいも」を使用したスイーツを販売。うなぎいもと豆乳クリームが入った大福「うなもっ
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J1清水戦「カンボジアデー」 タイカ、自社製品を紹介 20日、アイスタ
J1清水エスパルスとスポンサー契約を結ぶタイカ(東京都港区、鈴木大登社長)は、20日にIAIスタジアム日本平で行われる清水-柏レイソル戦を「カンボジアデー」の冠試合とし、ブースを出展して自社製品とカンボジアの魅力をPRする。 同社は静岡市清水区で創業し、衝撃吸収素材を製造販売する。カンボジアに工場を設け、同国の学校にフットサルコートや筆記用具を寄贈するなど地域貢献活動に取り組んできた。冠試合は昨年に続き2回目。 ブースでは衝撃吸収素材アルファゲルを活用したキャラクター「ゲルぴよ」のカプセルおもちゃ販売機を置き、ゲル素材をアピールする。先着6千人にカンボジア製のトートバッグをプレゼントする
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静岡県内6社が食品PR 東平商会(長泉)銅賞 東京都内
健康や食に関する製品、サービスの展示会「ウェルネスフードEXPO」がこのほど、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれ、県内6社が自社商品をPRした。 本県の出展ブースは県産業振興財団フーズ・ヘルスケアオープンイノベーションセンターが設けた。県内食品メーカーの販路拡大を支援するのが狙い。 シラス製造加工のカネナカ商店(静岡市駿河区)は伝統商品「たたみいわし」を中心にアピールした。サクラエビや浜名湖のりなどでアレンジした「焼きたたみしらす」も並べ、人気を集めた。 総合商社の東平商会(長泉町)は三島市特産のニンジンを使った「ぎゅっとまるごとにんじんジュース」を出展。無添加と機能性表示食品である
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新興企業誘致で活性化 浜松市シンポ、都内で支援施策発信
浜松市は28日、シンポジウム「ハママツ・スタートアップ・ナイト」を都内で開き、来場とオンラインで参加した新興企業の経営者ら約300人に、同市のスタートアップ支援施策や浜松の魅力をPRした。先進的な技術を保有する企業を誘致し、経済活性化につなげる。 鈴木康友市長が登壇し「浜松は都市の利便性が高く自然も豊かな暮らしやすい街」とアピール。新しい時代に対応したものづくりを目指すためにも、新興企業との協業が必要だと訴えた。 鈴木市長や同市で急成長を遂げる企業代表者らによる討論会も行われ、地方都市のスタートアップ支援の現状や浜松の強みについて意見交換した。 同市天竜区出身でベンチャーのリンクウィズ
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選挙ポスターどこに注目? 静岡デザイン専門学校生3人が評価【参院選しずおか】
10日の投開票が迫る参院選。各候補者の遊説が熱を帯びる中、街中で見掛ける選挙ポスターは、有権者にとって候補者選択の重要な材料となる。どんなデザインが有権者の興味を引くのか-。静岡選挙区立候補者の各陣営が試行錯誤して制作したポスターを、静岡デザイン専門学校(静岡市葵区)の生徒にデザインと若者の目線から評価してもらった。 評価したのはグラフィックデザイン科3年の田端健生さん(21)、貝嶋優梨さん(21)、山下実保さん(21)の3人。静岡市中心部の掲示板で各候補者の選挙ポスターに目を凝らし、顔の表情や文字の色、レイアウトなどについて意見を交わした。 田端さんは自民新人候補と共産新人候補の党名と
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盛り土の安全対策規定 政府、防災基本計画を修正
政府の中央防災会議(会長・岸田文雄首相)は17日、国や自治体の災害対応の柱となる防災基本計画を修正した。昨年7月に熱海市伊豆山で起きた大規模土石流の教訓を踏まえ、盛り土の災害防止対応を新たに規定した。大規模災害時の安否不明者の氏名公表に備え、都道府県と自治体が事前から連携に努める方針も盛り込んだ。 全国の盛り土総点検の結果を受け、国が都道府県や自治体が行う安全性把握の詳細調査をサポートするほか、人家・公共施設に被害を及ぼす危険性が高いと判断された盛り土の撤去を支援する。自治体が所有者や開発行為者らに撤去命令などの是正指導をすることも明記した。 熱海の土石流では県が安否不明者の氏名公表にい
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7月上旬の大雨「適切な対応を」 気象庁長官
気象庁の長谷川直之長官は15日の記者会見で、昨年の熱海市の土石流や2018年の西日本豪雨など大規模災害につながる7月上旬の大雨に関し「災害をもたらすような集中豪雨は梅雨の末期に多い」と注意を呼びかけ、防災情報に基づく適切な対応を求めた。 梅雨のない北海道を除き、沖縄から東北地方までの全地域で梅雨入りした。長谷川長官は「梅雨入り直後に災害に見舞われる地域もある。梅雨時期は大雨のシーズンだと理解してほしい」と強調。大雨が予想される際は、局地的な豪雨をもたらす「線状降水帯」の半日前予報などの情報を基に、早期に備えることが重要だと説明した。 気象庁は、線状降水帯発生に伴う避難情報の発令時などに、
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流通自由化など農相に提言書提出 JC水産部会
日本青年会議所(JC)水産部会(古橋知樹部会長)は15日、農林水産省に金子原二郎農相を訪ね、地球温暖化に対応した官民一体の水揚げ情報共有ネットワークの構築など八つの要望をまとめた提言書を出した。 3項目を優先要望とし、このうち水揚げ情報共有ネットワークについては、温暖化により新たに捕れるようになった魚種を想定し、消費需要と加工技術のある地域とのマッチングを求めた。 ウナギ養殖の浜名湖養魚漁協(浜松市西区)の一員でもある古橋部会長は、絶滅が懸念されるニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」を例に挙げ、資源を守った上での流通の自由化が重要だと強調。農業・林業・水産業の活性化に向け、3者が連帯した特
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桜ケ丘病院 優先候補地選定 理事長が答弁修正「機構で考えた」
JR清水駅東口公園に移転が決まっている桜ケ丘病院(静岡市清水区)の移転経緯を巡り、病院を運営する地域医療機能推進機構(JCHO)の山本修一理事長は18日の衆院厚生労働委員会に参考人として出席し、東口公園について「当機構で(移転の)優先候補地と考えた」と述べた。4月下旬の参院決算委員会で、市が東口公園を優先候補地として示したとする自らの答弁を修正した形だ。 市は東口公園を含む候補地4カ所を優劣なく提示したと主張している。田辺信宏市長は13日の定例記者会見で、山本理事長の参院決算委での答弁に不快感を示した。 山本理事長は市から提示された4カ所の候補地の中から「患者の利便性、医療ニーズなど地域
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浜松市議会親睦会 ウクライナへ50万円 義援金、駐日大使に
ロシアから侵攻を受けるウクライナを支援するため、浜松市議会議員親睦会は6日までに、在日ウクライナ大使館に義援金50万円を贈った。和久田哲男会長(市議会議長)が東京都港区の同大使館を訪れ、セルギー・コルスンスキー駐日大使に目録を手渡した。 和久田会長は、3月の市議会の本会議で、ロシアの軍事侵攻を非難する決議案を全会一致で可決したことを報告。「悲惨な現状が一日も早く終わり、平和が訪れることを祈っている」と述べた。コルスンスキー駐日大使は「民間人に対する恐ろしい犯罪が行われている。支援に本当に感謝している」と語った。 市議会会派の自民党浜松も15万円を贈った。自民党で衆院外務委員長の城内実氏(
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袴田さんの早期再審開始を 救う会、東京高裁に請願書提出
旧清水市(静岡市清水区)で1966年にみそ製造会社の一家4人が殺害された事件で死刑が確定し、裁判のやり直しを求めている袴田巌さん(85)=浜松市中区=を支援する「無実の死刑囚・袴田巌さんを救う会」は20日、袴田さんの早期再審開始を求める請願書を、7100人分の署名を添えて東京高裁に提出した。 同会が93年から裁判所に提出した署名は累計で14万5578人分になった。袴田さんの姉ひで子さん(88)は提出後の記者会見で「裁判はまっすぐに巌の方を向いてやってもらいたい。再審開始を心から望んでいる」と訴えた。 袴田さんの再審請求を巡っては、静岡地裁が2014年に再審開始を認めた。東京高裁は18年に
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熱海土石流 原因調査へ技術支援 国交副大臣
渡辺猛之国土交通副大臣は7日の衆院厚生労働委員会で、熱海市伊豆山で発生した大規模土石流の原因調査に関して「必要な技術的支援を行っていきたい」と考えを示した。青山雅幸氏(無所属、衆院比例東海)の質問に答えた。 渡辺氏は「災害発生直後から土砂災害の専門家を現地に派遣し、行方不明者の捜索や二次災害防止のための助言を行ってきた」と説明。降雨の影響や火山性地質と土石流の関係など、発生メカニズムの分析にも専門家が協力するとした。 青山氏は、土石流の被害拡大を招いたと指摘される開発行為に関し「原因調査の結果に基づいた法的な規制が必要」と強調した。 (東京支社・青木功太)