Ｊ２藤枝軸に地域活性化　官民会合、来訪者の宿泊消費促進

　藤枝市はこのほど、フットボールツーリズムの推進に関する会合を市産官学連携推進センターで開いた。サッカーＪ２藤枝ＭＹＦＣの奮闘を機に、来訪者を増やし観光交流人口の拡大と地域経済の活性化に向け、経済関連の事業者や団体、同クラブの関係者ら３５人が新シーズンの取り組みについて話し合った。
　市は本年度、プロスポーツ観戦を目的とした宿泊者への最大３千円の助成制度を新設した。観光交流政策課の担当者は、日帰りや他市に宿泊していた来訪者が宿泊地に藤枝を選び、想定の３倍の利用があったことを報告。一方で、その半数が市内で寄り道をせずに帰ってしまうという課題を指摘した。
　２０２４年度から、宿泊に加えて飲食や土産などの地域消費を助成の対象とする制度改正の方針も示した。河野一行副市長は「サッカーを核に街全体が活性化する絵を官民連携で描きたい」と述べた。