あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 藤枝市

虐待防止へ合同演習 静岡県警と児相 連携実践的に確認

 静岡県警と県内七つの児童相談所(児相)、静岡地検などは6日、児童虐待の防止に向けた合同研修会を藤枝市の県警察学校で行った。虐待が疑われる家庭に許可状を持って強制的に立ち入り、児童の安否を確認して一時保護などをする「臨検・捜索」演習に臨み、児相職員が保護者から暴力行為などを受けた際の通報、対応手順も実践的に確かめた。

児相職員や警察官らが「臨検・捜索」の演習に臨んだ合同研修会=6日午後、藤枝市の県警察学校
児相職員や警察官らが「臨検・捜索」の演習に臨んだ合同研修会=6日午後、藤枝市の県警察学校
「臨検・捜索」の演習では、現行犯逮捕の現場も実演した=6日午後、藤枝市の県警察学校
「臨検・捜索」の演習では、現行犯逮捕の現場も実演した=6日午後、藤枝市の県警察学校
児相職員や警察官らが「臨検・捜索」の演習に臨んだ合同研修会=6日午後、藤枝市の県警察学校
「臨検・捜索」の演習では、現行犯逮捕の現場も実演した=6日午後、藤枝市の県警察学校

 臨検捜索の演習は敷地内の模擬家屋を活用。ネグレクト(育児放棄)の母親が出頭要求や立ち入り調査などに応じないとの想定で、裁判所の許可状を示した上で自宅内に踏み込んだ。
 母親の連絡で姿を現した交際相手の男が許可状を破るなどして妨害すると、警察官役が男を現行犯逮捕。児相職員らは7歳の男児と12歳の女児の容体を連携して聞き取り、一時保護した。女児が「母と離れたくない」などと拒否する中、冷静な口調で説得を重ねた。
 合同の研修は10回目で、児相に併任・派遣配置されている警察官7人を含めた関係機関の計100人が参加した。児相職員が昨年、調査で訪問時に保護者に殴られた事件を踏まえた対応演習は新たに追加した。
 県警人身安全少年課の近田和弘企画補佐は「合同の研修はコロナ禍でできない時期もあったが、今後も内容を改良しながら毎年続けたい。参加者は経験を同僚らに広げてくれれば一層効果が高まる」と期待した。
 (社会部・荻島浩太)

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

藤枝市の記事一覧

他の追っかけを読む