記者コラム「清流」 型にはまらない強み
プロ野球オリックスの紅林弘太郎内野手(藤枝市出身、駿河総合高出)に毎年年末にシーズンを振り返るインタビューをしている。
天然キャラで知られ、かつてスポーツ紙に「紅林24時」と題して風呂場での熱唱、1日4食といった奔放で豪快な行動が取り上げられた。「これじゃ自分が変わったやつみたいじゃないですか」と否定していたので、野球に取り組む姿勢は至って真面目であることをフォローしておきたい。
ポストシーズンに活躍するのはなぜか尋ねたところ「リーグ戦では毎日結果を残さないと来季の評価につながるとか考え過ぎてしまう。日本シリーズはもうシーズン終わりだから気が楽なんです」とのこと。型にはまらない思考が大舞台で強みになるのだろう。3年連続の日本シリーズ。本領発揮に期待したい。
(運動部・結城啓子)