発光カーブミラー増設へ 通過車の減速確認 藤枝市が全国初導入
藤枝市は市内の交差点で実証実験をした発光カーブミラーについて、通過車両の速度抑制効果が確認できたとして、さらに4カ所の交差点に増設する方針を示した。関連予算案を市議会6月定例月議会に提出する。定例記者会見で北村正平市長が明らかにした。
ミラーは民間と共同で開発した。人工知能(AI)と連動した監視カメラで交差点に進入する車両を識別し、鏡の回りや鏡面の発光ダイオード(LED)を点灯させるシステムで、全国初の取り組みとして導入した。交差点への車両接近を知らせ、別の車両や歩行者らに注意を促す。
実験は、出合い頭事故が相次いでいた同市志太の青島東小西側にある交差点で2月に実施。設置前の通過速度は平均で時速13・8キロだったが、0・5キロの減速効果を確認したという。
市によると、通常のカーブミラーより設置費が高額のため、ピンポイントでの運用を想定している。今後、信号機がない▽見通しが悪い▽通行量が多い-といった悪条件が重なる交差点を選定し、11月ごろをめどに増設するとしている。