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「新絶景フォトコン」 静岡県議選投票率向上企画 最高賞は熱海市選挙区

 静岡県選挙管理委員会は9日投開票の県議選で、投票率向上に向けた企画として実施した「新絶景!静岡県民フォトコンテスト」の最高賞に熱海市選挙区の写真を選出した。企画の盛り上がりもむなしく、県議選の投票率は44・62%と過去最低を更新し、無投票選挙区が選ばれる結果となった。

最高賞の「静岡代表景色賞」に輝いた「熱海市選挙区」の作品(県提供)
最高賞の「静岡代表景色賞」に輝いた「熱海市選挙区」の作品(県提供)

 最高賞は熱海湾を彩る熱海海上花火大会の様子を鮮やかに写し出した作品。決選投票で最多得票を獲得し、「静岡代表景色賞」に輝いた。浜松市出身の絶景プロデューサー詩歩さんによる特別審査員賞は、静岡市葵区、菊川市、袋井市・森町の3選挙区の写真が選ばれた。特設ウェブサイトで閲覧できる。
 企画は、県議選啓発キャラクターに起用したサッカー日本代表の森保一監督がワールドカップ(W杯)中に連呼した「新しい景色」から発案された。本県を代表する議員を決める県議選とイメージを連動させ、市町選挙とは異なる区割りの県議選34選挙区に着目してもらう狙いがあった。入賞作品を決める決選投票は、期日前を含む投票所に掲げたポスターのQRコードからスマートフォンを使って投票する仕組みで、投票所への来場を促す試み。無投票選挙区ではウェブ投票を可能にした。
 作品は県選管の予想を上回る3852点の応募あり、同選管や専門家が34選挙区ごと3点ずつ計102作品を絞り込んだ。各選挙区の代表作品1点を選ぶウェブ投票には1万3500以上の票が寄せられた。ただ、各選挙区の代表作品の中から入賞を決める決選投票には、無投票選挙区はウェブ、選挙戦のあった選挙区は投票所への来場と、二つの投票方式を合わせて計1676票と伸び悩んだ。
 県選管は「レベルの高い作品が多かった。投票率向上という結果は難しかったが、選挙区に関心を持ってもらうという役割は果たせた」と参加者に感謝した。
 

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