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ハード面、将来投資本格化 菊川市予算案 一般会計最大242億円

 菊川市は9日、2024年度の当初予算案を発表した。一般会計は23年度当初比17・8%増の242億4200万円で、過去最大の予算規模を3年連続で更新した。市は「未来夢づくり予算」と銘打ち、JR菊川駅南北自由通路整備や治水対策、認定こども園として開園する小笠北幼稚園の園舎や市道の整備などのハード整備を本格化させ、将来への投資を進める。
 長谷川寛彦市長は「市のポテンシャルを最大限に引き出し、磨き上げ、市民の夢を未来につなげていく」と説明した。
 一般会計の歳入は、市税が72億5700万円で、定額減税制度の影響から3・9%減を見込んだ。国庫支出金は駅や市道の整備に関連する補助金などにより、38・4%増の42億500万円。市債は約2・6倍の34億7100万円で、このうち24年度で発行期限を迎える合併特例債は23億1900万円を織り込んだ。
 歳出は経常的経費が3・1%増の165億2300万円。投資的経費はハード整備の推進に伴い、約2・2倍の55億9600万円に膨らんだ。
 主な新規事業は、3月にオープンする産業支援センターでの創業・事業承継支援など。相談機能を設けるほか、全国の事業者が参加するビジネスコンテストを開催し、地域課題の解決を目指す。菊川茶の海外輸出に向けた生産経営体の育成にも取り組む。運送会社と締結した連携協定を踏まえ、茶生産者らによる海外への商品サンプルの提供やイベント出品の時の輸送経費を一部補助する。
 4特別会計と3企業会計を合わせた総額は436億7100万円。予算案は13日に開会する市議会2月定例会に提出する。
 (掛川支局・山本萌絵佳)
菊川市2024年度 予算案、主な事業
 ◇菊川市(13日~3月28日)①242億4200万円②17・8%増③JR菊川駅南北自由通路整備(31億600万円)▽幼保施設整備事業(7億8200万円)▽創業・事業承継支援事業(1800万円)▽茶生産経営体育成推進事業(400万円)
 ※継続中のハード事業の本格化により過去最大規模となった。菊川茶の海外輸出など産業振興事業拡大にも力を入れる。
​ 市町名(議会会期)①一般会計規模②前年度比伸び率③主要事業(事業費)の順

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