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⚾プロの夢「叶」えた運命の捕手 常葉大菊川高・鈴木叶 ドラフト4位指名

 東京都内で26日に開かれたプロ野球ドラフト会議。ヤクルトから4位指名を受けた常葉大菊川高の鈴木叶捕手(17)は、捕手出身の2人の指導者に導かれて、プロという夢の舞台に到達した。

肩車で仲間から祝福される鈴木叶捕手(上)=26日午後、菊川市(写真部・小糸恵介)
肩車で仲間から祝福される鈴木叶捕手(上)=26日午後、菊川市(写真部・小糸恵介)

キャッチャー出身 恩師2人と出会い成長  元々は内野手だった鈴木が捕手になったのは中学1年の秋。所属していた浜松南リトルシニアの鈴木彰宏監督(55)からコンバートを告げられた。当時、鈴木は内野手に強いこだわりを持っていたが、捕手との出合いが「大きな分岐点」(鈴木)となった。
 シニア入団時は身長約150センチとチームで最も小柄。だが負けん気の強さと野球センスは非凡だった。鈴木監督は「(鈴木は)周りを見る目があり、良い意味で素直すぎない」と、捕手向きの性格と見て、抜てき。自身が捕手出身だったこともあり、指導に熱が入った。「叶はずっと嫌がっていた。内野用グラブを持ち、かたくなにミットをはめなかった」と笑う。
 当初は二塁送球はワンバウンド。だが猛練習で力を付け、あこがれの常葉大菊川高へ進学した。やはり捕手出身の石岡諒哉監督(34)からは送球時の足運びやブロッキングの動作、配球のノウハウなど細かな部分まで鍛えられ、技術が積み上がった。2人の恩師から捕手道をたたき込まれた。「勝敗に直結するポジションでもあるし、今はやって良かったと思っている」
 父剛さん(48)は「彰宏監督に基礎を教わり、石岡監督から高度な技術を学んでここまで成長させてもらえた。良い指導者の方々に恵まれた」と感謝。夢を叶(かな)え仲間から祝福を受ける愛息を見つめ、ほほえんだ。
 (運動部・吉沢光隆)

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