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スター精密 菊川、牧之原に新工場 国内生産倍に

 スター精密は9日、工作機械事業で主力のスイス型CNC自動旋盤の世界的な需要拡大に対応し、菊川、牧之原両市内にそれぞれ新工場を建設すると発表した。国内の生産能力を2倍へと増強する。

菊川市内に新設される工場のイメージ図
菊川市内に新設される工場のイメージ図


 新工場の一つは、菊川市三沢の現菊川工場敷地内に新棟(仮称・菊川南工場)を建設する。もう一つは牧之原市布引原に確保した用地に構える。菊川南工場で付加価値の高い中核部品を製造し、牧之原工場で組み立てを担い、最終製品化する。
 総事業費は計150億円。菊川南は2025年11月に、牧之原は26年7月に稼働開始を予定する。両工場の稼働後は、1カ月当たりの生産高が50台から100台へと伸びるという。
 同社は海外市場での営業力強化を目的に、インドに販売子会社を設置することも発表した。佐藤誠悟上席執行役員は減収減益となった23年12月期決算について「工作機械はシクニカル(循環的な景気変動)な分野であり、一時的な落ち込みとみている」とした上で、「医療部品関連を中心に急速に伸びるインド市場のシェア拡大を図りたい」と説いた。
 (経済部・河村英之)

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