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33年度以降クラス急減 小笠地区の高校募集 静岡県教委が地域協議会

 静岡県教委は27日、県立高再編案を盛り込んだ第3次長期計画の再検討を目的にした小笠地区の地域協議会第2回会合を菊川市役所で開き、同地区の高校募集学級数の将来推計を示した。2032年度までほぼ横ばいで推移し、33年度以降は毎年1学級ずつ減り続ける内容。池上重弘教育長は「比較的体力がある現状のうちに未来を描き、設計する必要がある。10年をのんびり過ごせない」と強調した。
 掛川と御前崎、菊川の3市長と教育長、各市域のPTA会長らが出席した。試算によると、募集学級数は32年度までは23年度比2学級減の27学級を維持するが、少子化の顕在化に伴い33~36年度の4年間で23学級まで急減する。
 久保田崇掛川市長は、横須賀高(掛川市)と池新田高(御前崎市)の再編が白紙になった前回会合を念頭に「いったん回避されたがこのままでいいとは思っていない。魅力を発信する取り組みが必要だ」と述べた。柳沢重夫御前崎市長は、若者定着に向けて「職業体験が非常に重要」と指摘。長谷川寛彦菊川市長は、広域の視点で持続可能性を探るべきとの考えを示した。
 池上教育長は「(両校の)合併ありきで議論を進めることはしない。視野を広げて地域全体で大きなグランドデザインを描いていきたい」と述べた。地域協議会は23年度も継続開催し、高校教育の将来像や地区別実施計画を議論する。

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