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宮城氏(菊川市選挙区) 県議選不出馬を表明 2氏の戦いへ

 自民党県連総務会長の宮城也寸志氏(63)=菊川市、3期=は24日、県議選(3月31日告示、4月9日投開票)に立候補しないことを明らかにした。同日の県連役員会で説明した。地元支部の公認を得られず、事実上の出馬断念に追い込まれた格好。同市選挙区(定数1)はすでに立候補を表明している元菊川副市長の赤堀慎吾(64)と会社経営の黒田茂(55)の2氏の一騎打ちになる公算が大きくなった。
 自民党菊川支部は昨年春ごろから赤堀氏の擁立を目指して動き出し、10月の役員会で赤堀氏の推薦を決めた。宮城氏の進退表明を待たずに候補者選定を進めた背景には、多選に批判的な声や赤堀氏の行政経験に対する期待感などがあった。
 赤堀氏の公認申請を受けた県連は、宮城氏の進退が定まらないことを理由に公認を見送り、決定が4カ月ずれ込んだ。宮城氏は、総務会長の重責を果たすため続投を望む一部県議らと、分裂を避けようと勇退を促す地元重鎮との間で決断を迫られていたとみられる。
 地元党員からは「退路を見つけてから辞めるよう求めるべきだった」と支部や県連の対応に疑問の声が上がった。宮城氏は役員会後の取材に「勝っても負けても遺恨が残る。茶業振興など県政の課題が残り、住民や後援会にも心配をかけるが、地元がまとまる方向になれば」と話した。

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