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「自助、共助が大切」 阪神大震災語り部 菊川で防災講演

 ふじのくに防災士菊川市委員会は18日、防災講演会を同市の菊川文化会館アエルで開いた。阪神大震災の被災体験を語り継ぐ「語り部KOBE1995」の長谷川元気代表とメンバーの柴田大輔さん(36)がそれぞれ、震災で家族を失った自身の体験を話し、自助と共助の大切さを強調した。

阪神大震災の被災体験を話す長谷川代表(左)と柴田さん=菊川市の菊川文化会館アエル
阪神大震災の被災体験を話す長谷川代表(左)と柴田さん=菊川市の菊川文化会館アエル

 長谷川代表は小学2年生の時に震災に見舞われ、母と弟を亡くした。母や弟と一緒に食卓を囲んだりサッカーボールを蹴ったりする夢を見続けるなど心に負った傷を明かし、「周囲の大切な人が一瞬にしていなくなってしまうこともある」として普段から感謝を口にするよう呼びかけた。
 柴田さんも、家屋の倒壊で閉じ込められた恐怖と弟2人を失った悲しみを話した。地元消防団の分団長として取り組んでいる救助訓練の様子も紹介し「人とのつながりを持ち、自分の命は自分で守る心構えが大切だ」と呼びかけた。

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