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東アジア文化都市 日韓交流の歴史、ソウルで公演 菊川の劇団静岡県史、川勝知事に成果報告

 日本と韓国の文化交流を深める「日韓交流おまつり2023 in ソウル」で、江戸幕府と朝鮮王朝の交流を描いた舞台「徳川家康公と朝鮮通信使」を韓国ソウル市で上演した菊川市の劇団静岡県史のメンバーがこのほど、県庁に川勝平太知事を訪ね、文化交流の成果を語った。

「徳川家康公と朝鮮通信使」をソウルで上演した劇団員ら=県庁
「徳川家康公と朝鮮通信使」をソウルで上演した劇団員ら=県庁

 韓国公演は「東アジア文化都市2023静岡県」の地域連携プログラムとして採択されて実現した。豊臣秀吉の朝鮮出兵を機に断絶していた朝鮮王朝との国交を、徳川家康らが回復していく物語の一部を中学生から社会人までの劇団員が披露した。10月22日に上演し、公演後には本県の観光PRも行った。
 朝鮮王朝との関係修復に奔走した対馬の大名、宗義智役を演じた赤堀愁さん(23)は「言葉の壁に不安を感じたが、現地の皆さんが温かく迎えてくれて通じ合えた」と振り返った。朝鮮通信使の長である正使を演じた藤森美香さん(44)は「朝鮮通信使の交流の歴史が今に続いていると肌で感じた」と語った。
 川勝知事は「大変時宜を得た物語であり、学びに値する」と高く評価し、劇団員をねぎらった。
 同劇団は11月26日、菊川市の菊川文化会館アエルで「徳川家康公と朝鮮通信使」の本公演(静岡新聞社・静岡放送後援)を上演する。問い合わせはアエル<電0537(35)1515>へ。

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