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【時の人】静岡県高校野球連盟会長に就任した 石川徹さん

 副会長を経て会長に就いた。硬式野球の経験はなく、監督として指揮したこともない。ただ、生徒の人間的な成長につながる部活動であってほしいと願う。「高校野球をやって良かったと、大人になったときに人生の支えになったと思ってもらえるよう、力を尽くしていきたい」と抱負を語る。

石川徹さん
石川徹さん

 中学、高校時代は吹奏楽部に所属し、筑波大ではソフトボール部主将。教員として赴任した複数の高校で応援団の顧問に就き、スタンドから選手の雄姿を見つめた。袋井高では部長、副部長として野球部に携わり、掛川西高でも野球部副部長を務めた。
 野球が好きだったことに加え、生徒たちの一生懸命な姿を間近で見てきたことで情熱が高まった。「投手が力を込めて投げ、打者が思い切って振るという一球一球の真剣勝負の積み重ねで試合になる。そしてバックでは仲間が守備で支える。そんなところに魅力を感じている」
 目標を持ち、勝利を目指して努力する中で、何かを身に付けられることが部活動の良さだと認識する。「野球は専門的にやってきたわけではないが、逆にさまざまな角度から考えることができるとも感じている。経験豊富な方々が周囲にいるので皆さんと相談しながら、自分は少し異なる視点で見てきた部分を生かせたら」
 学校では、校長として全体を俯瞰(ふかん)する意識を持ちつつ、生徒一人一人との交流を大切にする。榛原高校長。菊川市出身。58歳。

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