子ども商店街 仕事体験 美容部員や新聞記者 架空通貨で買い物も 富士・昭和自動車学校
自動車学校内に店舗やワークショップが出店し、１日限定の商店街をつくるイベント「ヒナカラマチコ」が２８日、富士市比奈の昭和自動車学校で開かれた。子どもたちは職業体験に取り組み、手に入れた架空の通貨で買い物を楽しんだ。
子どもたちは会場入り口付近に設けられた「求人票ボード」を見て体験したい仕事を探した。化粧品店のブースでは、美容部員になりきってメークの説明をしたり、一緒に訪れた兄弟や親の頬にチークを塗ったりした。このほか、仕立屋の店員として体のサイズの測定や文章に見出しを付ける新聞記者の作業など計八つの仕事が用意された。
会場にはカレーやパフェなど１１の飲食店が並んだ。子どもたちは、仕事の報酬として受け取った架空の紙幣を使って買い物した。ステージでは地元の書道家や太鼓団体によるパフォーマンスが繰り広げられ、富士市の観光大使かぐや姫の近藤綾乃さんがＭＣを務めて会場を盛り上げた。
企画した昭和自動車学校の藤原隼人さん（３７）は「インターネットを使えば指一本で買い物ができる今だからこそ、働いて得たお金で買う喜びを子どもに知ってほしい」と話した。
（富士支局・沢口翔斗）
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