藤枝銘菓⚽サッカーエース最中 2種類の味開発 和洋菓子店
藤枝市本町の和洋菓子店「フォンテーヌ府中屋」は、市のサッカーのまち100周年を記念して藤枝銘菓「サッカーエース最中(もなか)」の新しい2種類の味を開発した。開発者の同店の山本健太さん(42)と妻友香さん(50)が25日、市役所に北村正平市長を訪ね、完成の報告と試食会を行った。
1957年に藤枝東高で国民体育大会サッカー競技が開催されたことを機に、市内数軒の菓子職人が共同開発し、小豆あんのサッカーエース最中が誕生した。今回は市の補助金を活用して商品作りに挑戦。サッカーグラウンドの芝の緑色を演出した藤枝市市之瀬産の抹茶を使った抹茶あん、藤色とピッチ上で躍動するサッカー選手をイメージして、市と友好都市である宮古島市の特産品の紅芋を使用した紅芋あんを追加した。開発時は紅芋の水分調整や最中の皮の火加減、硬さなどに苦労したという。
山本さんと友香さんは、完成した2種類と既存の小豆あんの最中が入った箱を北村市長に手渡した。北村市長は試食し、上品な味わいと皮の香ばしさを称賛。「藤枝をPRする商品として発信したい」と述べた。山本さんは「藤枝の商店街が活性化してほしい」と期待した。
最中は1個150円(税込み)。29日に市民体育館で開かれる食イベント「フード!スマイルフェスティバル」で、3個入りセットを550円(税込み)で発売する。同日は同店でも販売開始する。
(藤枝支局・青木功太)