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テーマ : 熱海市

静岡人インタビュー「この人」 熱海特産ダイダイの魅力発信に努める 高木康行さん(伊東市)

 熱海市特産のダイダイの価値と、活用の機運を高める「熱海だいだい和菓子プロジェクト」を7月に始動した。若手社員と商品開発や普及活動を行い、販路拡大も目指す。伊東市出身。

高木康行さん
高木康行さん

 -始めたきっかけは。
 「これまでもニューサマーオレンジなど伊豆地域のかんきつ類を使った和菓子の製造販売に取り組んできた。ダイダイの活用にも挑戦してきたが、独特の苦みや渋みに阻まれていた。そんな中、2年前に熱海市の生産者、岡野谷伸一郎さんと出会い、ダイダイの魅力を広めたいという熱意に共感し、商品開発に改めて挑もうと決意した」
 -ダイダイの魅力とは。
 「日本では正月飾りでの使用が中心で、あまり食用に使われてこなかった。しかし海外ではビターオレンジと呼ばれ、料理や菓子の香り付けなどに活用されている。さわやかな香りや風味、色にはさまざまな可能性が秘められている。和菓子にも絶対に合う使い方があるはずとの思いで、開発を続けてきた」
 -開発の成果は。
 「余分な苦みや渋みなどを取り除きつつ、香りを残したピューレの製造に成功した。昨年6月にはピューレを使った『だいだいしぐれ』の販売を開始し、今年9月には第2弾として『だいだい畑のあんドーナツ』を発売する。子どもからお年寄りまでが気軽に味わえる商品として期待している」
 -今後の抱負は。
 「国内でのダイダイの認知度を高めることはもちろんだが、欧州の食品展示会にダイダイを使った和菓子を出品するなどして販路を広げたい。また、地元の保育園や幼稚園でダイダイを使った和菓子教室を開き、幼い子どもたちにも地域の特産品の魅力を広めていきたい」
 (豊竹喬)

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