熱海土石流 「長期避難世帯」の認定 静岡県が一部解除
熱海市伊豆山で発生した土石流災害で静岡県は1日、市が警戒区域を解除したのに合わせ、被災者生活再建支援法に基づく「長期避難世帯」の認定を一部解除した。対象は認定を受けていた82世帯のうち、ライフラインが復旧し、区域内に帰宅可能となる44世帯。残る38世帯はライフラインの復旧状況に応じて段階的に解除する。
長期避難は、災害による危険な状態が継続し、住宅に長期間居住できない世帯を県が認定する仕組み。認定を受けると、住宅の被害程度にかかわらず全壊扱いとなり、最大300万円の生活再建支援金が受け取れる。解除によって今後、支援金を申請する場合は被害程度と再建の方法に応じて支給額が変わる。
県は全壊を除く82世帯を2021年12月16日に長期避難世帯として認定していた。