あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 御殿場市

富士ざくらホテル(小山町)小沢健男社長 訪日客と合宿客に照準【キーパーソン】

 2018年にオープンした小山町須走の富士ざくらホテルを運営する。当初ターゲットにしたインバウンド(訪日外国人)需要が新型コロナウイルス禍で消失し、富士山麓の準高地という立地を生かしてスポーツ合宿の誘致に乗りだした。回復基調にあるインバウンドとの2本柱で集客を図る。

小沢健男社長
小沢健男社長

 ―スポーツ合宿の利用状況は。
 「20年10月に誘致を始めてから増え続け、22年は5千人が宿泊した。23年は1万人を見込む。9割が陸上の団体で、箱根駅伝常連の順天堂大学も定期的に訪れる。利用者の目的は強くなること。須走は環境が整っている。周辺にトレーニング施設が多く練習内容に合わせて選択できる。富士山の存在は大きなモチベーションになっていると聞く」
 ―合宿受け入れの対応は。
 「合宿コーディネーターを雇用し、視察に訪れる指導者に周辺施設を案内する。トレーニング内容に応じた食事提供や周辺施設への送迎サービスも好評だ。敷地内にトレーニングジムとコインランドリーを設けた。専用のクロスカントリーコースを整備している」
 ―今後の戦略は。
 「インバウンドとスポーツ合宿、両方の営業に力を入れる。合宿は長期休暇期間に集中し、稼働率を上げるにはインバウンドが必要。繁忙期は客室の半分まで合宿客に充てる。近隣の宿泊施設と合同で合宿客を受け入れる試みを始めた。送迎バスの貸し借りなど、さまざまな面で連携して、地域ぐるみで合宿客を受け入れたい」
 (御殿場支局・矢嶋宏行)

 おざわ・たけお 伊藤忠商事などを経て2016年に富士ざくらホテルの運営会社を設立した。御殿場市出身。65歳。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

御殿場市の記事一覧

他の追っかけを読む