高齢者外出支援車を運行 藤枝市 サロンや集団健診に活用
藤枝市は26日、高齢者らの外出支援を行うデマンドバス「ふじえだ足(あし)すと号」の運行を開始した。サロンの利用や会食会、集団健診などの送迎をアシストする。
ボランティアで地域福祉活動に取り組む団体の活動であることが条件。一人では目的地に行けず、家族の支援も受けられない高齢者らが主な対象になる。車両は最大8人乗りで、運転手は市の職員が務める。
市によると、交流会への参加を希望していても、移動が困難なことを理由に断念する高齢者が多かったという。これまでの買い物支援サービスでは対応できていなかった部分の移動を支援するため、市が主体となって運行することを決めた。
市役所で出発式があり、北村正平市長や利用希望者らが出席。車両にマグネットシートを貼り付けた。北村市長は「サロンに行きたくても行けないとの声を多く聞いた。暮らしを便利にすることにつながれば」と話した。