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記者コラム「清流」 タクシーなき夜

 師走の下田。バーでほろ酔い気分でいたら、マスターから衝撃的な一言が飛び出した。「タクシー、深夜営業やめたんだってさ」
 (酒好きの)新聞記者とタクシーの関係は深い。飲酒中に事件が起きるとタクシーに頼らざるを得ず、長年幾度も助けられてきた。
 事業者の深夜営業終了は運転手の不足と高齢化によるところが大きい。近隣の町議会では政府が推進する「ライドシェア」の夜間活用も話題になったが、そもそも運行管理するタクシー会社が人手不足なので、過疎地の伊豆南部に有効かは不透明と言うほかない。
 今後は需要を見極めつつ、官民一体での議論が必要だろう。とはいえ、下田支局の“夜の足”確保は喫緊の課題だ。「これを機に酒を控えたらどうですか」と後輩。いやいや、楽しみを奪わないでくれよ…。
(下田支局・伊藤龍太)

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