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“街なか図書館” 大学生が企画、地元の中高生ら本紹介 下田

 下田市中心部の大横町通りに23日、“図書館”がお目見えした。「未来の下田図書館プロジェクト」と題した市主催の社会実験の一環で、読書コーナーや読み聞かせブースなどが登場した。24日午後4時まで続く。

お勧めの書籍を紹介する中学生(右)=下田市の大横町通り
お勧めの書籍を紹介する中学生(右)=下田市の大横町通り

 下田のまちづくりに携わっている日本大と駒沢女子大、筑波大の学生が中心になって企画。約200メートルを歩行者天国として開催した。読み聞かせのブースでは、下田高の生徒らが園児と児童向けに絵本を紹介。「みんなの本棚ゾーン」と銘打った一角では、市内の中高生らが路上でお気に入りの一冊を並べ、来場者に見どころを解説した。
 酒屋やギャラリーも参加し店内に酒や食関連の本を並べ、来店者は読書と飲食を楽しんだ。24日も「日新堂菓子店」店主の横山郁代さん(72)によるトークショー(午後1時~)などが開かれる。同店のマドレーヌは三島由紀夫が好んで食したといい、横山さんが三島との思い出を語る。
 日大大学院1年の池田桃果さん(22)は「読書を身近に感じてもらうとともに、私たちも今回の取り組みをまた新たな展開につなげたい」と振り返った。
 市内では市立図書館の老朽化が課題になっていて、長年移転や建て替えが検討されてきたが実現していない。一方で、町中の施設に図書館の書籍を置いたり貸し出したりする「まちじゅう図書館」などを実施して市民の読書習慣の推進を図っている。
 (下田支局・伊藤龍太)

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