テーマ : 下田市

「梅原龍三郎と伊豆」 4月16日まで 上原美術館で特別展

 日本近代洋画を代表する梅原龍三郎(1888~1986年)の特別展「梅原龍三郎と伊豆」が4月16日まで下田市の上原美術館で開かれている。伊豆とゆかりの深い梅原の作品など56点が並ぶ。

富士山を描いた作品を解説する土森さん=下田市の上原美術館
富士山を描いた作品を解説する土森さん=下田市の上原美術館

 静浦の一角を描いた油彩画「江ノ浦 残月」(1936年)は同館新収蔵で初公開。オレンジ色の山が海面に映り、月が残る夜明けが印象的に表現されている。会場では描かれた地域ごとに分けて展示し、梅原と伊豆の縁を紹介している。
 同館によると、梅原は43年に伊豆の国市へ疎開。大仁ホテルの離れをアトリエに多くの作品を残した。関係者から貸与された滞在時の日記も展示。初公開の品という。
 梅原は20歳でフランスに渡り、ルノワールを訪問するなど交流を深めた。「憧れのルノワール」と題した一角を設け、ルノワール作品や影響を受けた梅原の絵画も展示。代表作「ナルシス」も並ぶ。
 同館の梅原に焦点を当てた展覧会はおよそ13年ぶり。主任学芸員の土森智典さん(46)は「豊かな色彩が印象深いかもしれないが、ルノワールに影響を受けた繊細な奥行きも梅原作品の魅力だ」と説く。

いい茶0

下田市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞