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災害復興考えるシンポ 先進事例や被災想定、市民と共有 下田市

 下田市は11日、大規模災害からの再建策について事前に考える「復興まちづくりシンポジウム」を市民文化会館で開いた。先進事例や被災想定を市民と共有する狙い。

研究者らが登壇したパネル討論=下田市民文化会館
研究者らが登壇したパネル討論=下田市民文化会館

 パネル討論を実施し、災害からの文化財の保全や救護に詳しい国立文化財機構文化財防災センターの後藤知美研究員らが登壇した。後藤研究員は東日本大震災の被災地において、特に祭典や芸能といった無形文化財が地域の精神的な結び付きを可視化する機会になったと解説。「被災者が生活再建の実感を得るのに『人とのつながり』は非常に重要。それを実現するのが無形文化財だ」と訴えた。
 基調講演した静岡大防災総合センターの原田賢治准教授は、県の第4次地震被害想定における南海トラフ地震の市内の想定死者数約5100人を取り上げた。その上で災害の発生は予期できないとし、短期に実現可能な対策の必要性を強調。「住民たちが地域のリスクを共有し、継続的に対応策を見直すことが重要」と説いた。

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