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能登地震 現地の教訓伝える 道路寸断 想定すべき 下田消防本部 市長に報告

 能登半島地震に緊急消防援助隊として派遣されていた下田消防本部の職員が7日、同本部で管理者の松木正一郎下田市長に活動を報告した。派遣された職員は「道路が寸断された状況を今から想定すべき」と強調した。

救助活動に取り組む下田消防本部職員=石川県珠洲市
救助活動に取り組む下田消防本部職員=石川県珠洲市

 同本部からは1月1日から21日にかけ、延べ38人が石川県珠洲市に入った。病院からヘリポートへの被災者の搬送や、倒壊家屋での救助活動の支援などに励んだという。
 一方、陸路が遮断されたため、第1陣が1日夜に出発してから現地入りするまでおよそ2日半を要した。下田消防署消防司令の中村知広さん(46)は「伊豆半島も能登と地形が似ていることを考慮すると、他地域からの災害時の応援がなかなか来られない可能性が高い」とし、ヘリによる支援の受け入れ態勢構築の必要性を説いた。
 現地での救急車の運転時には現地職員が同乗し案内してくれたといい、「同様のケースは伊豆も想定しておくべき」とも訴えた。
 松木市長は「皆さんの活動を今後の防災対策に生かさなくてはならない」と強調した。
 (下田支局・伊藤龍太)

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