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きれいな、かわいいお経紹介 下田 上原美術館で名品展

 特別な料紙を用いたり扉絵が描かれたりした経典を集めた名品展「きれいなお経 かわいいお経」が下田市の上原美術館で開かれている。4月16日まで。

善財童子絵を解説する田島さん=下田市の上原美術館
善財童子絵を解説する田島さん=下田市の上原美術館

 19点が並ぶ展示の目玉は、平安後期の「三大紺紙金字経」と呼ばれる3点。紺色の紙に金色の画材を使って経をしたためていて、文字が美麗に浮かび上がるかのよう。このうち大般若経巻百四十二(荒川経)は新収蔵。
 鎌倉後期から南北朝時代にかけての「善財童子絵」(新収蔵)は、菩薩(ぼさつ)の道を求める童子が教えを求めて各地を尋ねる内容を描いた。描写場面の基となる経典「華厳経断簡」(奈良時代)も並べて展示した。
 法華経の一文字一文字がすべて一基の宝塔に納まるよう書写された「一字宝塔法華経断簡」(新収蔵)も注目を集めている。
 同館主任学芸員の田島整さん(53)は「お経はとっつきにくいイメージを持たれるかもしれないが、視覚的に興味深い作品も数多くあるのだと知ってほしい」と説く。

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