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ウミガメ保護へ意見交換 御前崎小が発起人 全国6校参加 産卵状況や取り組み発表 

 ウミガメ保護の学習を通して交流を深める「第1回全国小学生ウミガメ会議」が17日、オンライン形式で行われ、御前崎市の御前崎小5年生など全国のウミガメ産卵地から6校が参加した。各地の産卵状況や保護活動の取り組みを意見交換し、海洋動物を守る大切さや環境保全に対する意識を共有した。

ウミガメ保護に関する学習成果などをオンライン形式で紹介する児童=御前崎市の御前崎小(写真の一部を加工しています)
ウミガメ保護に関する学習成果などをオンライン形式で紹介する児童=御前崎市の御前崎小(写真の一部を加工しています)

 発起人となったのは御前崎小の児童たち。同市で絶滅危惧種アカウミガメの産卵回数が減少している問題を調べる中で、同じようなテーマで探究学習する全国の仲間と理解を深めたいと企画した。下田市の朝日小のほか、高知、鹿児島、沖縄の3県の小学校に参加を呼びかけた。
 事例紹介で御前崎小5年生は、アカウミガメの子亀を飼育していることや保護監視員が早朝に行う砂浜の見守り活動に同行したことなど学習成果を発表。砂浜の浸食進行や大量のごみが漂着している現状も報告した。
 一方、朝日小は伊豆半島南端ではここ数年、産卵回数が増加したことを伝えた。今後、下田海中水族館と連携し、観光客らに海洋環境保護を訴えるポスターを作製するという。他県の小学生もそれぞれ独自の取り組みなどを紹介し、情報共有した。
 御前崎小5年の広畑柚乃花さん(11)は「他地域の現状や活動を知ることで新たな知識を得ることができた。これからもウミガメ保護に向き合っていきたい」と述べた。
 (御前崎支局・市川幹人)

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