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記者コラム「清流」 何のため、誰のため?

 「話せなかった分はこの後の懇親会で共有を」。賀茂地区6市町の首長が参加し、下田市で開かれた県主催の防災会議。報告者の話が想定以上に長引き、後半に予定していた首長間の意見交換は中止となった。その中で主催者から出たのが冒頭の言葉だった。
 近年、予想を超える気象災害が頻発している。防災をテーマに年1回、首長が顔をそろえて意見交換する場はまさに貴重な機会だ。被害が広範囲に及ぶ事例も多く、自治体間の連携強化は喫緊の課題と言える。
 会議の重要性を考えれば、時間の延長は選択肢に入れるべきだったはず。懇親会での“意見交換”は議事録に残るはずもなく、市町間でも共有できない。それとも会議以上に懇親会の方が大切だったのだろうか。本末転倒と指摘されても仕方ないだろう。
 (下田支局・伊藤龍太)

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