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下田の路線バス 12日は運賃無料 市、利用実態把握へ

 下田市は12日、バス会社と連携し「路線バス運賃無料デー」を設ける。高齢化が進む市内において、公共交通利用者の動向を把握する狙い。

市内を走る路線バス。「無料デー」は観光客ら市民以外の利用も可能=下田市の伊豆急下田駅前
市内を走る路線バス。「無料デー」は観光客ら市民以外の利用も可能=下田市の伊豆急下田駅前

 市内を運行するバスの料金が終日無料。回数も無制限とする。市町境付近に「境界バス停」を設定し、“境界”を越える移動には料金がかかるが、下田側の料金は無料となる。一部の交通系ICカードも利用可。
 東海バスとの連携事業で、無料分は市が補塡(ほてん)。市は高齢化が進めば自家用車を運転できなくなる市民が増加、バスが重要な移動手段になり得るとして早期に改善点を確認する方針。路線ごとの利用者数や料金の妥当性などを調査し、役立てる。
 市内には水族館などが立地するが、徒歩で行きづらい施設も多い。少子化も課題となるなか、子供を含めた若者の周遊促進も図る意向という。ピーク時には年間120万人だった利用者(2008年度)が21年度は55万人ほどまでに落ち込んでいて、無料デーを利用促進につなげる狙いもある。
 市建設課主事の中田一誠さん(37)は「現在の利用者には偏りの傾向がある。まずは市民の日常使いにつなげたい」と強調する。
 乗車時に乗車票を受け取り、降車時に回収箱に投入する仕組み。問い合わせは同課<電0558(22)2219>へ。

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