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「唐人お吉」しのび献花 下田、芸者の舞や高校生演奏も

 開国史の悲劇のヒロインとして知られる「唐人お吉(斉藤きち)」の133回忌法要(下田市観光協会主催)が命日の27日、同市のお吉ケ淵で営まれた。約100人が参列し、数奇な一生に思いをはせた。

献花する参列者=下田市のお吉ケ淵
献花する参列者=下田市のお吉ケ淵

 お吉が身投げした稲生沢川付近のお吉ケ淵では、読経に続いて地元の芸者や住民らが献花した。お吉と恋人の鶴松に見立てたコイ2匹を放流。菩提(ぼだい)寺の宝福寺でも法要を執り行った。市民文化会館では「お吉祭り芸能大会」が開かれ、芸者による舞や下田高箏曲部の演奏が繰り広げられた。
 協会によると、下田の芸者だったお吉は幕末、美貌が奉行所の目に留まり、17歳で米国総領事のハリスに仕えたと伝わる。一方で奉公後は「唐人」として世間からさげすまれ、船大工の鶴松とも離別。商売も失敗し、1891年に51歳で生涯を閉じたという。

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