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袋井の強盗致傷 懲役8年を求刑 地裁浜松支部公判

 袋井市の知人男性宅に仲間を連れて侵入して暴行を加え、現金などを脅し取ったとして強盗致傷と住居侵入の罪に問われた指定暴力団稲川会系組員の無職の男(55)=神奈川県横須賀市=の裁判員裁判論告求刑公判が8日、静岡地裁浜松支部(大村泰平裁判長)で開かれ、検察は懲役8年を求刑した。

静岡地裁浜松支部
静岡地裁浜松支部

 検察側は論告で、男性の逃亡を防ぐために金づちや粘着テープを持参したり、見張り役を用意したりしたことから「事前に強盗の意思があったことは明白」と強調。けがの程度や被害金額も重大で「悪質性は相当に高い」と指摘した。
 弁護側は、被告が男性宅を訪れた後、男性から金銭による解決を提案されたことなどを受け、初めて金品を奪おうと考えたと訴えた。強盗致傷罪は成立しないとして、懲役5年6月が相当と主張した。
 起訴状などによると、被告は2022年9月4日、袋井市の50代男性宅に侵入し、男性の顔を金づちや拳で殴った後、仲間と共謀して男性の手足を粘着テープで縛り、現金約230万円と乗用車など約10点(計655万円相当)を奪ったとされる。男性は45日間のけがを負った。

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