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弥生時代の袋井を今に 郷土資料館で遺跡展 目玉は木棺

 袋井市に残る弥生時代の遺跡で発掘された代表的な出土品から、同時代の袋井での暮らしを紹介する企画展「袋井の弥生時代遺跡」が9月11日まで、市郷土資料館(同市浅名)で開かれている。

出土品から弥生時代の暮らしを紹介する企画展=袋井市郷土資料館
出土品から弥生時代の暮らしを紹介する企画展=袋井市郷土資料館


 市内には同時代の遺跡が約30カ所あり、同展では市の発掘調査で見つかった石包丁や土器、クワ、銅鐸(どうたく)、銅鐸形土製品など約70点を展示。当時の人々が稲作や祭祀(さいし)などを行っていたことを解説している。
 目玉は北部地域の「徳光遺跡」から出土した全長190センチの木棺。資料館によると、県内では同年代の木棺が見つかること自体珍しく、形を残した状態で発見されるのは極めてまれという。素材は近畿地方に自生するコウヤマキを使用し、同遺跡の有力者が埋葬されていたとみられる。
 市内での発掘調査の周知を目的に開催。現在発掘調査が行われている「大門遺跡」の最新の調査結果も紹介している。
 同資料館は24、31の2日間、学芸員が同展の見どころなどを解説するギャラリートークを開催する。いずれも午後1時半から、定員15人。申し込みは14日から受け付ける。問い合わせは同資料館<電0538(23)8511>へ。
 (袋井支局・仲瀬駿介)

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