浜松総局 仲瀬駿介
なかせ・しゅんすけ 福井県おおい町出身。2016年入社。社会部、三島支局、袋井支局を経て2023年から浜松総局。趣味はスポーツ観戦。
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40キロ超ジャンボカボチャ収穫 「みんなに見てほしい」 浜松・花川小
浜松市中区の花川小の3、4年生13人が11日、同校の畑で栽培したジャンボカボチャの収穫を行った。40キロ超に育ったカボチャに満足げな表情を浮かべて作業に取り組んだ。 5月に種を植え、近所に住む園芸家天野和幸さん(83)の指導を受けながら児童が水やりを行うなど、大切に面倒を見てきた。7、8月の猛暑で生育が進みにくかったが、収穫した4株のうち1株は直径60センチ、重さ約40キロにまで成長した。 児童はカボチャを観察したり、たたいて感触を確かめたりしていた。今月中は校内に展示する予定。3年の清水亜錬君(9)は「こんなに大きくなるなんて。自分たちで育てたカボチャを学校のみんなに見てほしい」と笑顔
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静岡県ユースU-12サッカー大会 浜松地区で開会式
「NTT西日本グループカップ県ユースU-12(12歳以下)サッカー大会」(県サッカー協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の浜松地区の開会式が9日、浜松市南区の遠州灘海浜公園球技場で行われた。浜松、湖西両市の67チームが10月7日から約1カ月間、県大会の出場権を懸けて熱戦を繰り広げる。 8グループに分かれて1次予選リーグを行い、上位3チームとシードの7チームが決勝リーグを戦う。リーグ1、2位に加え、今大会は浜松地区の出場枠が1増えたため、各組の3位によるトーナメントを勝ち抜いた2チームも県大会に進出する。 開会式では可美サッカースポーツ少年団のキャプテン佐野煌太君(11)が「仲間と夢の舞台
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来春開催の「花博2024」へ オリジナルラッピングバス運行 遠州鉄道、31日から
浜松市西区のはままつフラワーパークと浜名湖ガーデンパークで来春開催される「浜名湖花博2024」に向け、遠州鉄道(同市中区)は31日から、花博をPRするラッピングバスの運行を開始する。浜名湖花博20周年事業として開催される一大イベントの機運醸成へとつなげる。 浜名湖を連想させる水色を基調とし、サクラやチューリップ、バラといった開催時期に見頃を迎える花をちりばめている。運行開始に先駆けて30日、同社の浜松西営業所(西区)でお披露目され、はままつフラワーパークの「ふらまる」、市マスコットキャラクターの「出世大名家康くん」も駆け付けた。 運行期間は来年6月16日まで。主催する浜名湖花博20周年記
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津毛利神社「豊栄の舞」奉納へ 10月例大祭 晴れ舞台向け準備 浜松
浜松市南区の津毛利神社で10月7、8の両日、例大祭が執り行われ、4年ぶりに地元小学生が「豊栄の舞」を奉納する。今年は中学生も参加し、例年以上の規模になるという。子どもたちは本番に向け、熱のこもった練習を続けている。 1年の五穀豊穣(ほうじょう)への感謝を込めて行われる豊栄の舞。同神社では、神社の新築に合わせて1990年に始まった。例年小学5年生に参加を募っているが、コロナ禍で過去3年間実施できなかったため、今年は中学生も受け入れた。10月1日まで練習会を開き、舞を仕上げていく。 同神社でこのほど、本番衣装の着付け講習会が開かれ、舞指導を行う神職の若松洋子さんが白衣や緋袴、かんざしの着け方
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浜松でジオラマグランプリ 国内外モデラーの作品集結 27日まで
国内外のプロモデラーや愛好家のジオラマ作品が一堂に集結する「浜松ジオラマグランプリ」(NPO法人はままつ未来会議主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が24日、浜松市中区のザザシティ浜松西館で始まった。1次審査を通過した43点の中から、一般来場者らによる投票でグランプリを決定する。27日まで。 昭和の民家や人々の暮らしなど懐かしい風景を再現した作品、「親を亡くした少女とサーカス団の出会い」とのテーマで創作したファンタジー色の強い作品など、細部までこだわり、卓越した技術の光るジオラマが並ぶ。同市出身の情景作家山田卓司さん(63)ら4人が審査し、一般投票と合わせて入賞作を決める。 初出展という県内
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元気に響け「老人パワー」 平均年齢77歳の男声合唱団 26日浜松市中区で演奏会
浜松市を拠点とする平均年齢77歳の男声合唱団オーロラは26日、創立21周年記念演奏会を同市中区のアクトシティ浜松で開催する。本番に向け、団員らが練習に励んでいる。 同団は2002年、川島順三前会長が歌好きの仲間と結成。現在44人が所属し、市内の演奏会などに出演している。記念演奏会は創立10周年と15周年に開催し、20周年の昨年も予定していたが、新型コロナウイルスの影響で1年延期した。 当日は21年間の歩みや世代の曲などのテーマごとに、演奏旅行のヨーロッパで歌った「森へ行きましょう」や、中島みゆきの「地上の星」など19曲を披露する。同市出身で、本紙窓辺を執筆中の歌手ERIKOさんも出演し
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マンホール「ドイツ蓋」撤去 国内で唯一現存、浜松市保管へ 設置は大正から昭和初期
浜松市中区に設置されている「ドイツ蓋(ぶた)」と呼ばれるマンホールのふたがこのほど、周辺の道路工事に伴い撤去された。正確な年数は不明だが、大正から昭和初期ごろに設置されたとみられるという。ドイツ由来の、国内ではこの場所にのみ現存していた貴重品で、当面は下水道工事課で保管する。 直径65センチメートルで、放射状の模様と二つのひし形を組み合わせたような模様、ボルトで留める部分が2カ所あるのが特徴。中心は旧浜松市の市章とみられるマークも確認できる。市によると、戦後まで下水管用として使用され、数十年前に新たな下水管が整備されて以降、使われなくなったという。 長年ドイツ蓋を観察している、マンホー
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モンゴルの恩人 26年ぶり再会へ 吉川さん(袋井) 遭難時救われた感謝伝えたい 写真手がかり、思い結実
袋井市の会社員吉川弘行さん(68)が15日、26年前にモンゴルで遭難した際に助けてくれた現地住民との再会を果たす。名前さえ判然とせず、手がかりは写真のみ。手を差し伸べてくれた命の恩人に会ってお礼が言いたい-。吉川さんの一念は国境を越え、2人の縁を再び結び付けた。 「内心もう会えないかもって思ってた。(再会は)奇跡だよなあ」。1枚の写真を眺め、感慨深げに語る。写っている人物は異国の地で吉川さんを救ったオトゴンジャルガルさん(52)とその家族。再会が決まってから日に日に思いが増している。「当時のことや近況、話したいことがたくさんある。何だかそわそわする」と笑う。 1997年7月、吉川さんは
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遊びで親子と触れ合い 幼児教育・保育専攻生が準備 浜松学院大で交流会
浜松学院大(浜松市中区)は8日、親子を招いた交流会「親子ひろば」を同大で開いた。保育士、幼稚園教諭を目指す学生がレクリエーションを用意し、子どもたちと触れ合った。 市内に住む1歳以上の未就学児と保護者6組が参加。幼児教育・保育専攻の学生が作った、絵本を題材とした劇「パネルシアター」を披露したり、手遊びを行ったりした。洗濯のりや泡状のハンドソープなどを使って泡スライム作りにも挑戦し、参加者と一緒に楽しんだ。 学生が親子と接する機会を提供しようと初めて開催した。3年の藤田帆乃加さん(20)は「念入りに準備したので、喜んでもらえたと思う。学んだことを保育の現場でも生かしたい」と話した。 同大
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茶況(8月4日)農園で紅茶作り体験 袋井
袋井市の西村農園はこのほど、紅茶作りのワークショップを同農園で開いた。家庭でもできる紅茶の作り方を学んだ。 自園栽培のやぶきたやさやまかおりなどの二茶を使用。揉捻(じゅうねん)、発酵、乾燥といった一連の工程を体験した。希望者は茶園に入り、摘採作業にも挑戦した。完成した紅茶は飲み比べを行い、作り手ごとの味の違いを確認した。 茶を手作りできることを広く知ってもらおうと、客からの依頼を受けて不定期に開催している。(仲瀬駿介) 鹿児島四茶が上場 静岡茶市場 静岡茶市場に鹿児島県本土物四茶が上場した。頴娃のさえみどりとゆたかみどりを中心に、約5千キロが入荷した。値動きは堅調で、500から400
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家族連れ 光の仕組み楽しく学ぶ 浜松科学館で特別展
浜松科学館(浜松市中区)で9月3日まで、夏の特別展「これって光?キラッとライトな10の実験」が開かれている。身近な道具や体験を通じて光の仕組みを楽しく学ぶことができ、小中学生や家族連れなどが訪れている。 カメラやメガネなど、光を利用した道具を「鏡」「レンズ」「色」に分類。鏡と光を使って模様を描いたり、3色のピースを組み合わせてドット絵を作ったり、光の性質が学べる計10テーマの実験を用意。目を輝かせて挑戦する親子の姿が見られた。各エリアの最後に、科学的に工夫して写真を撮影するスポットが設けられ、写真コンテストも開催している。入場料300円、未就学児は無料。 プラネタリウム100周年を記念したパ
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家族連れ 光の仕組み楽しく学ぶ 浜松科学館で特別展
浜松科学館(浜松市中区)で9月3日まで、夏の特別展「これって光?キラッとライトな10の実験」が開かれている。身近な道具や体験を通じて光の仕組みを楽しく学ぶことができ、小中学生や家族連れなどが訪れている。 カメラやメガネなど、光を利用した道具を「鏡」「レンズ」 「色」に分類。鏡と光を使って模様を描いたり、3色のピースを組み合わせてドット絵を作ったり、光の性質が学べる計10テーマの実験を用意。目を輝かせて挑戦する親子の姿が見られた。各エリアの最後に、科学的に工夫して写真を撮影するスポットが設けられ、写真コンテストも開催している。入場料300円、未就学児は無料。 プラネタリウム100周年を記念し
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夜空照らす多彩な演出 ふくろい遠州の花火 最高峰の技術で魅了
袋井市が誇る夏の風物詩「全国花火名人選抜競技大会ふくろい遠州の花火」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が29日、同市の原野谷川親水公園で開かれた。多彩な演出の花火が次々と大輪を咲かせ、夏の夜空を照らし出した。 今年はプログラムを一新。競技コンクールを前面に打ち出した。日本煙火芸術協会から選抜された10人の花火名人が8号玉2発とスターマインを打ち上げ、最高峰の技術で観衆を魅了した。花火とオペラ、講談の異色の共演もあり、最後は「日本一ジャンボワイドスターマイン」の数千発の花火で豪快に締めくくった。 コロナ禍で4年ぶりの開催となった今大会。会場には復活を待ちわびた県内外のファンらが詰めか
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茶況(7月28日)社福法人 アイス商品化 袋井産ほうじ茶使用
袋井市の社会福祉法人デンマーク牧場福祉会は、同市産ほうじ茶を使った「ほうじ茶アイスクリーム」を商品化した。運営するデンマーク牧場や市役所の売店で取り扱っているほか、インターネット通販での販売も行っている。 同法人の農福連携事業の一環で、地元の笠原地区の生産者2軒から仕入れた茶葉を使用。食べやすさにこだわり、ほうじ茶の香ばしさとミルクの濃厚な味わいとのバランスに試行錯誤を重ねたという。今後、和菓子店での販売やふるさと納税の返礼品への登録も予定している。 販売開始に伴い、市役所でこのほど、試食会が開かれた。150食分を来庁者や市職員に振る舞い、アイスをPRした。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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「ふくろい遠州の花火」初ライブ配信も 29日、4年ぶり開催 準備入念
静岡県を代表する夏の風物詩「全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が29日、袋井市の原野谷川親水公園で4年ぶりに開催される。地元住民、事業者にとって待望の復活となる一方、安全対策などの課題も多い。本番当日に向け、入念な準備に努め、広報活動にも力を入れている。 「(中止の)3年間は物足りなかった。この時を待ちわびていたので血が騒ぐね」。そう笑うのは初回から会場に足を運んでいるという市川二二生さん(75)=同市=。全国百以上の花火大会を見て歩くほどのファンだが、ふくろい遠州の花火は「日本でも指折り」と語る。市川さんのように再開を待ちわびていた
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藻を使って「グリーン給食」 袋井の小中などで提供 将来の食料危機 貴重なタンパク源 環境問題 考える
川や海などで見られる藻、その味は-。袋井市の小中学校などで、藻を使った「グリーン給食」が提供された。日本で初めてという一風変わった試みは藻類の培養・研究に取り組むイービス藻類産業研究所(宮城県石巻市)の協力で実現した。“未来の栄養食”とも言われる藻類。市の担当者は「身近な給食に取り入れることで、子どもたちに食の問題に対する関心を持ってほしい」と期待する。 「これから藻を食べる時代がきっと来る。今日の給食は歴史の第一歩」。袋井南小の給食の時間、卒業生の寺井良治社長が語り掛けた。献立はご飯、黒はんぺんの揚げ物、大根の香りあえなど。一見普通のメニューだが、揚げ物の衣に藻
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8月、袋井で学生設計、製作フォーミュラカー日本大会 EVクラス連覇へ決意
学生が設計、製作したフォーミュラカーの性能などを競う「学生フォーミュラ日本大会2023」が8月28日から、袋井市の小笠山総合運動公園で開催される。出場する静岡理工科大(同市)フォーミュラプロジェクトの壮行会が24日、市役所で開かれ、前回優勝を果たした電気自動車(EV)クラスの連覇へ、決意を新たにした。 未来のエンジニアの育成を目的とした大会で、21回目。国内外から68チームが出場し、EVとガソリンエンジン車の2クラスに分かれて静的審査、動的審査で採点する。同大は「手足のように操れる車」をマシンコンセプトに、低重心、高い操舵(そうだ)性能、軽快な加速性能を実現。今大会は両クラスの合計点を競う
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段ボールアート 袋井高生が大作 ミツバチをモチーフ 市子ども施設
袋井高(袋井市)の美術部が、市の子ども支援室「ぬっく」のエントランスに段ボールアートを展示した。かわいらしい作品が、相談に訪れた市民を出迎えている。 タイトルは「はにかむ」。ミツバチをモチーフとした高さ2メートル、幅5メートルの大作で、リアリティーとかわいらしさのバランスに苦労したという。施設職員から「エントランスが明るい雰囲気になる作品を」との依頼を受け、構想から2カ月かけて制作した。 同施設でこのほど、部員11人が作品の仕上げと設置作業に取り組んだ。プロジェクトリーダーを務めた副部長の小林史弥さん(16)は「自分たちが想像している以上の作品に仕上がった。喜んでもらえたらうれしい」と話した
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茶況(7月21日)茶文化テーマに袋井で連続講座 22日から
袋井市の松下コレクションを活かす会は22日午後1時半から、世界の茶文化をテーマとした連続講座「ティーロード 茶は世界をつなぐ和の心」を同市浅名のメロープラザで開催する。 茶文化の振興を目的に開催していて、今年で6回目。茶の起源の研究などに取り組む元愛知大教授で、同会顧問の松下智氏が講師を務める。東南アジアやヨーロッパの喫茶風俗をはじめ、世界の喫茶具、茶が広がったルートを解説する。煎茶や紅茶、ほうじ茶などの同市産茶の試飲もある。 講座は1月20日までの全6回で、申し込み不要。途中参加も受け付ける。資料代で毎回500円が必要。 問い合わせは同会事務局<電090(6595)7089>へ。
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⚾藤井(袋井)が逆転サヨナラ弾 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(磐田第1試合) 駿河総合 010010001―3 100000004x―5 袋井 ▽本塁打 藤井(袋) ▽三塁打 矢野(袋)▽二塁打 池田(駿)西尾、矢野(袋)▽暴投 出井2(駿) ▽試合時間 2時間13分 【評】袋井は逆転サヨナラ本塁打で駿河総合との接戦を制した。 袋井は2点を追う九回二死一、二塁、矢野の適時二塁打で1点差に迫ると、続く二、三塁の好機で藤井が初球を左翼スタンドに運び、勝負を決した。投げては左腕矢野が粘りの投球で3失点完投。 駿河総合は終盤まで試合を優位に運んだが、最後に力尽きた。 9回二死 公式戦初の一発 劇的な結末が待っていた。九回裏二死。1点差
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茶況(7月14日)袋井産茶葉100%使用 ほうじ茶飲料開発 茶振協
袋井茶振興協議会はこのほど、袋井市産茶葉を100%使用したペットボトル飲料「東海道どまん中ほうじ茶」を開発した。市役所の売店や観光案内所、市内ファーマーズマーケットなどで販売している。 袋井茶の需要拡大などを目的に昨年度から始まった「特色ある新しいふくろい茶研究事業」の一環。炭火とガスで焙煎(ばいせん)した茶葉をブレンドし、苦みや渋みを抑えつつ、香り豊かで爽やかな味わいに仕上げたという。本年度分は905ケースを製造した。 市役所で試飲会を開き、来庁者や市職員らの意見も開発の参考にした。ペットボトル飲料で袋井のほうじ茶の認知度を高め、将来的にはリーフ茶の商品化も検討するとしている。
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中学の部活動地域移行 情報公開や説明不可欠【西部記者コラム 風紋】
中学校の部活動のあり方を見直そうと、袋井市で「部活動地域移行推進協議会」が発足した。専門的指導者の普及を進め、将来的な地域クラブ化も見据える。ただ、実現には指導者の人材確保などの課題があり、地域の理解と協力が求められる。 協議会はPTAや学識経験者、スポーツ・文化芸術活動関係者らで構成する。初会合では、既設の部活動から休日の活動で専門的指導者を任用することを決定。指導者は教員以外とすることも確認した。各校の状況を確認した上で今後の対応を検討する。 市教委は2020年から、教員以外も部活動の指導を行える部活動指導員制度を導入し、現在ソフトボール、卓球、剣道など10団体で11人の指導員を任用
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クラウンメロンの香料開発 袋井の静岡県温室農協支所など 知名度向上へ期待
袋井市の静岡県温室農業協同組合クラウンメロン支所と大手香料メーカー小川香料(東京都)はこのほど、県西部特産のクラウンメロンを活用した香料を共同開発した。菓子や飲料などに使用され、同メロンのさらなる知名度の向上へとつなげる。 同支所が出荷基準を満たさないメロンを提供し、食べ頃を迎えた芳醇(ほうじゅん)な香りを再現した。最高級メロンの本物感を出すことに試行錯誤したといい、試作段階では地元生産者らの意見も取り入れた。 同支所によると、気温の上がる夏場に規格外のメロンが出やすく、大半はピューレにしていたが一部は廃棄されていた。香料の原料とすることで廃棄削減につながることも期待する。 リリース発
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規格外野菜、格安で販売 廃棄減へ生産者タッグ 森町で取り組み
生産者が協力して規格外野菜を格安で販売する取り組みが、森町谷中の遠州森鈴木農園で行われている。お値打ち価格での販売に加え、同町特産のトウモロコシの集客力を後押しに売り上げを伸ばし、廃棄される農作物の削減につなげる。 同農園の直売所には、週末限定で静岡市葵区の鈴生(すずなり)が出店している。用意したのは生産している枝豆の中で色や形がふぞろいな「規格外品」。味に問題はないものの店で販売することができず、加工用として扱ってきた。正規品の半額以下の値段で販売することで、200キロ以上売れるという。 同社は規格外品の加工に多大なコストがかかるため、廃棄処分を検討していた。話を聞いた鈴木農園の鈴木弥
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被害判定自動化へ「研究」 罹災証明書発行で導入可否判断 袋井市長
袋井市の大場規之市長は13日開かれた市議会6月定例会の一般質問で、罹災(りさい)証明書の発行事務について、被害判定を自動化する発行システムの有用性を研究していると報告した。木下正氏(緑風会)への答弁。 同市は従来、証明書の発行までに被害状況を把握し、規模に応じて調査方針を決定。被災者の申請に基づいて1件ごとに被害の認定調査を行っている。大規模災害時は人員の確保が課題で、1件ごとに異なる事務処理に対応するため職員の負担も大きいという。 被害判定を自動化するシステムを導入する自治体が全国的に増えているため、他市町の事例を参考にして導入の可否を判断する。大場市長は同様の機能に加え、災害見舞金や
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森町・極楽寺「あじさい園」 1万3千株が色とりどりに
「あじさい寺」の別名で知られる極楽寺(森町一宮)で7月2日まで、あじさい園が開園している。約1万3千株のアジサイが色とりどりの花を咲かせていて、参拝者が写真撮影や散策などを楽しんでいる。 同寺は創建された約1300年前から裏山にアジサイが群生していたと伝わる。より多くの人々に見てもらおうと、先々代の住職が50年ほど前に参道に移植した。現在はアナベル、カシワバアジサイなど50種類以上が植えられている。 同寺によると、ホンアジサイやヒメアジサイも15日ごろまでに色づきが進み、見頃のピークを迎えるという。岡田昌孝住職は「雨の日はまた違った表情が楽しめる。日本の四季を感じてほしい」と話した。
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袋井で「クラウンメロンクリームパンコンテスト」 岐阜のパン工房が最優秀
遠州地方特産のクラウンメロンのクリームを使った創作パンの味やアイデアを競う「第10回クラウンメロンクリームパンコンテスト」の最終審査会が8日、袋井市の静岡県温室農業協同組合クラウンメロン支所で開かれた。全国から集まった41点の中から、岐阜県恵那市のパン工房ボネロの「恋するクラウンメロン」が最優秀賞に選ばれた。 クラウンメロンの全国的な知名度のさらなる向上を目指し、パンや菓子のクリーム製造を手がける友栄食品興業(大阪市)が、同支所と協力して開催している。新型コロナウイルス感染拡大などの影響もあり、袋井市での開催は5年ぶり。 同社製クラウンメロンクリームを使用することが条件で、ベーカリーや
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記者コラム「清流」 町が誇る特産品
この時期の森町には、日の昇らない時間から長い行列ができる場所がある。特産トウモロコシ「甘々娘」を買い求める列。来訪者は県内外を問わない。前日の夜から並ぶ猛者さえいる。初夏の風物詩としてすっかり定着しているようだ。 今年も遠州森鈴木農園の初収穫を取材した。販売開始を今か今かと待つ列の中、10時間近くたってようやく購入できたという男性に話を聞いた。「どうやって食べるか今から楽しみ」。ほころんだ顔を見て少しうらやましく思った。 一方で不満に思うこともある。町のアピールが控えめなことだ。シーズンの到来をもっと大々的に発信すれば良いのに、と。全国に根強いファンがいるキラーコンテンツで、観光振興にも
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袋井のジュニア楽団 本場ウィーンで研修 「音楽は世界共通」実感 市長に活動を報告
オーストリアの首都ウィーンで音楽研修を実施した袋井月見の里ジュニアオーケストラの島野雅代代表らがこのほど、袋井市役所に大場規之市長を訪ね、活動内容などを報告した。 市月見の里学遊館を拠点に活動する同楽団は5~18歳の約60人が活動している。研修には11人が参加し、春休み期間を利用して11日間滞在。第一線で活躍する著名な演奏家から指導を受けたり、同年代のコメンスキースクール管弦楽団と演奏交流したりした。最終日にはコンサートを開催し、現地の人々に研修の成果を披露した。 島野代表は写真を交えて子どもたちの様子を紹介し、同国音楽界の巨匠クルト・シュミット氏から市長宛てに届いた手紙を手渡した。島野代表
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森町鍛治島地区で県道崩落 大雨
森町の山間部に位置する鍛治島地区では、県道大河内森線の一部区間約50メートルが崩落し、付近の鍛治島橋も通行止めになっている。 町などによると、鍛治島橋に大量の流木が引っかかり、河川の流れを阻害したことで道路が洗掘されたとみられる。崩落現場の先で暮らす約30世帯は迂回(うかい)路を利用している。橋を渡った先にも2世帯5人が住んでいるが、崩落を受けて近隣住民らが山道を徒歩で通れるようにしたため、完全な孤立には至っていないという。 橋の先にある集落で、家族3人で暮らす農家の浦上正男さん(78)は「一日も早く復旧してほしいというのが本音だが、近所の皆さんや町の対応のおかげで何とか生活できる。これ
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人気のキッチンカー集結 エコパでフェス 4日まで
静岡県内外の人気キッチンカーが一堂に集結するグルメイベント「エコパキッチンカーフェス2023」(静岡新聞社・静岡放送主催、エコパハウス共催)が3日、袋井市愛野の小笠山総合運動公園で開幕した。約40店舗が出店し、家族連れやカップルなどでにぎわっている。4日まで。 ほっこりダイニングきら(浜松市東区)の「焼津港直送漬けマグロ串カツ」や輝楽(浜松市西区)の「浜松発祥!アイスコルネット」などのご当地グルメに加え、ケバブサンド、ブラジルの豆料理フェイジョアーダといった世界各国の料理を販売するキッチンカーも並ぶ。県外の出店者では、宮城県岩沼市の牛たん利久が人気を集め、来場者が長蛇の列をつくった。 2
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プロの技術体感 三遠ネオフェニックス選手と児童交流 袋井・三川小
袋井市立三川小で1日、バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の三遠ネオフェニックスによるバスケ教室が開かれた。4年生17人が競技を楽しみながらトップアスリートと交流した。 土屋アリスター時生選手と元選手の鹿毛誠一郎アンバサダーを招き、パスやドリブル、シュートの指導を受けた。土屋選手はシュートを決めるためのポイントとして「狙いを定めること」とアドバイスを送った。児童は2人からボールを奪うゲームなどにも挑戦し、プロの技術を体感した。 地元のミニバスケットボールチームに所属している西原悠結君(9)は「大きくてシュートを打てなかった。僕もあんな選手になりたい」と目を輝かせた。 愛知県東三河と
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4市町の期成同盟会発足 太田川治水対策 加速要望へ
袋井、磐田、掛川、森の太田川流域4市町でつくる「太田川水系治水対策推進期成同盟会」が30日、発足した。関係機関に対して太田川の治水安全度を高めるための整備や計画の更新などを要望し、各自治体が実施する河川愛護や活用など関連施策についての情報交換の場としても活用する。 流域市町で床上床下浸水や護岸崩壊などの被害が相次いだ昨秋の台風15号をはじめ近年の豪雨災害の頻発化、激甚化に伴い、太田川を管理する県と流域治水の政策を進める国に治水対策事業の加速化を求める組織が必要として、発足へ調整を進めてきた。水防活動や河川改良事業の促進に取り組んだ「太田川原野谷川治水水防組合」を前身とし、流域の総合的な治水
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待ってました!!初夏の味覚 森町トウモロコシ 「甘々娘」収穫開始【動画あり】
トウモロコシの栽培が盛んな森町で24日、特産品種「甘々娘(かんかんむすめ)」の収穫が本格的に始まった。同町谷中の遠州森鈴木農園では、取れたての初夏の味覚が直売所に並び、大勢の人が買い求めた。 午前4時半ごろ、日の出とともに収穫作業を開始し、従業員が食べ頃のトウモロコシを手際よくもぎ取った。初日は1万5千本を販売。直売所には前日の午後8時から待機する人もいた。10年以上購入しているという浜松市の会社員木下英吾さん(52)は「毎年この時期を楽しみにしている。いろんな食べ方で味わいたい」と笑みを浮かべた。 抜群の甘みと粒の柔らかさが特徴で、市場に出回りにくい希少性から静岡県内外にファンが多い。
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男子モーグル杉本選手 出身地袋井で抱負 26年冬季五輪へ手応え
北京冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグル日本代表の杉本幸祐さん(28)=袋井市出身=が22日、市役所に大場規之市長を訪ね、2022~23年シーズンの活動を報告した。自身が集大成と位置づける26年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けて「良いスタートが切れた」と手応えを口にし、来季以降のさらなる飛躍を誓った。 杉本さんは昨季、2年に1度の世界選手権とワールドカップ(W杯)の計14戦に出場し、最高成績は世界選手権8位、W杯6位だった。「我慢のシーズン」を掲げ、高難度ジャンプの完成度向上などの課題と向き合いながら、目標としてきた世界ランキング8位以内を確保した。オフシーズンの現在は新たに
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家康題材の時代劇上演 劇団静岡県史 迫力の殺陣シーンも 21日、袋井・月見の里学遊館
劇団静岡県史(菊川市)は21日、徳川家康が題材の時代劇「家康の味方ケ原戦」を袋井市月見の里学遊館で公演する。主宰で脚本・演出の松尾朋虎さん(51)や団員が16日、市役所に大場規之市長を訪ね、本番に向けて意気込みを語った。 「家康の味方ケ原戦」は現在の浜松市で家康が武田軍に大敗した三方ケ原の戦いを軸に、家康の生い立ちや家臣との絆を描いた。殺陣のシーンも盛り込まれ、迫力のある内容に仕上がっているという。 家臣の一人である本多正重を演じる小川千脩さん(12)=袋井中1年=、本多忠勝役の赤堀愁さん(23)、家康のおじにあたる水野信元役の藤森美香さん(43)が見どころなどを紹介した。地元では初の舞
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静岡人インタビュー「この人」 プロジェクションマッピング企画の発案者 永井駿矢さん(袋井市)
袋井高パソコン部による、法多山尊永寺でのプロジェクションマッピングを企画立案した。プロジェクトリーダーとして部員をまとめ、約10カ月間かけて「袋井の四季」をテーマにした映像作品を完成させた。4月9日の本番には2千人以上の観覧客が訪れた。同部副部長。17歳。 -企画を終えての感想は。 「達成感と安堵(あんど)感が大きい。これだけの作品を完成できた、やり遂げたという気持ち。発案者だが、部として初挑戦だったので、本当にできるのか不安もあった。無事成功してホッとしている。最初は部員からも『できるわけない』という意見があったが、最後は全員笑顔で終えられて良かった」 -提案した理由は。 「花火大
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ふくろい花火復活「間近で楽しめる」前面 ポスター、動画でPR
袋井市で7月29日に4年ぶりに開催される「全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)の機運醸成に向け、実行委員会が公式ポスターとPR動画を制作した。国内有数の花火大会の盛り上げに活用する。 動画は約30秒で、過去の花火の映像とともに4年ぶりの開催をPRする内容。実行委のホームページなどで公開する。ポスターはアピールポイントの一つである「間近で楽しめる花火」を前面に押し出した。市内公共施設や商業施設、県内主要駅などに配布予定。 今大会は交流サイト(SNS)を通じた発信力強化にも努めている。実行委担当者は「ポスターや動画をはじめ、さまざまな情報
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ふくろい遠州の花火7月29日開催決定 4年ぶり、静岡県内最大級
袋井市の夏の風物詩「全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が7月29日午後7時半から、同市の原野谷川親水公園で開催されることが8日までに正式に決まった。新型コロナウイルス禍を乗り越え、静岡県内最大級の花火大会が4年ぶりに復活する。 「全国から花火名人が再集結!ふくろい遠州の花火に再点火!」をテーマに、日本煙火芸術協会から選抜された10人を招いた。最高峰の競技会でも認められた技術を披露する。 過去3年間はコロナ禍で安全対策が難しいなどとして開催を見送り、代替イベントを実施してきた。今年はプログラムを見直して開催時間を30分短縮する一方、3
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女子ソフト 静岡県選抜主将 伊藤さん(袋井中)全国V報告
都道府県対抗全日本中学生女子ソフトボール大会に本県選抜として出場し、初優勝に貢献した袋井市立袋井中3年の伊藤百星さん(14)がこのほど、市役所に大場規之市長を訪ね、優勝の喜びを報告した。 大会は3月に千葉県で開かれ、48チームが参加。伊藤さんの選抜入りは21年度に続いて2年連続。今大会は主将を務め、全試合に1番キャッチャーで出場した。4人の投手陣を巧みなリードで引っ張り、6試合でわずか5失点の堅守のチームで要を担った。 伊藤さんは前回大会で初戦敗退だったことにも触れ「先輩たちの悔しさを晴らすことができてよかった」と振り返った。ソフトボール部では投手にも挑戦中で、夏の大会に向けて練習に励ん
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袋井の創作絵本「おうさまのメロンはどこへいった?」 初の大臣賞 全国広報コンクール
袋井市が手がけた創作絵本「おうさまのメロンはどこへいった?」が、2023年の全国広報コンクール(日本広報協会主催)広報企画部門で最高位の特選に選ばれ、総務大臣賞を受賞した。全国各地から集まった広報企画のアイデアなどを競う審査会で、同市では初の快挙。市は受賞を契機にさらなる情報発信へとつなげるとしている。 同部門には68点の応募があり、静岡県内自治体では唯一の入賞だった。「おうさまの-」は地域資源を生かしたPR事業の一環で、2021年に生産開始100周年の節目を迎えた特産のクラウンメロンを題材とした絵本の募集企画から誕生した。市内外から寄せられた100点以上の作品の中から最優秀賞に輝き、現在
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袋井高生 茶摘みに汗 勤労体験で地元産業に理解
袋井高(袋井市)はこのほど、茶摘み勤労体験実習を同市内で実施した。2、3年生約510人が同校南側に隣接する茶園に入り、摘採作業に取り組んだ。 新茶シーズンに合わせ、地元産業に対する理解を深めてもらおうと毎年開催していて、今年で41回目。近所の茶問屋「お茶の宝玉園」の寺田直樹代表から指導を受け、一芯三葉から一芯四葉の要領で丁寧に摘み取っていった。収穫した茶葉は同社で製茶し、生徒や来校者、近隣住民らに配布する予定。 茶摘み体験は初めてという2年の久保田実雅さん(16)は「色がきれいでおいしそうな茶葉を選んで摘んだ。頑張って収穫したので、飲むのが楽しみ」と話した。
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なぞなぞラリーやイベント 家族で楽しむ新緑の法多山 袋井
法多山尊永寺(袋井市豊沢)で29日、新緑の季節を迎えた境内を散策しながら楽しめる「わくわく新緑まつり」が開幕した。なぞなぞラリーをはじめ、家族向けのイベントを多数用意している。5月7日まで。 5カ所に設けられたなぞなぞを解いてキーワードを集めると、限定品の「いちごミルクだんご」などがもらえる。初日から100組以上の参加があるという。持仏堂の天井画「百蟲図(ひゃくちゅうず)」の一般公開や親子写生大会の入賞作品の展示が行われているほか、大型連休限定の御朱印も用意している。 境内に植えられた約千本の「青葉モミジ」の見頃に合わせ毎年開催している。3~5日は飲食店、雑貨屋などが出店し、ステージパフ
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袋井、森の新茶 出来上々初取引 前年より7日早く 手合わせの音響く
袋井市と森町で14日、新茶初取引が行われた。いずれも前年より7日早い。両市町の取引所で開所式が開かれ、茶業関係者やJA、市町の職員らが新茶シーズンの到来を祝った。 茶ピア取引所(同市岡崎)での式典には約50人が出席した。4工場から5口34キロが持ち込まれ、最高値は袋井茶の語呂合わせで2万9618円。売り手と買い手が一対一で価格交渉する相対取引が行われ、JA職員と茶商の商談が成立すると手合わせの音が響いた。 同町森の町茶業センターでは関係者が手締めを行い、茶業のさらなる発展を祈願した。式典終了後の取引には2工場の11口18キロが上場。町内の茶商が外観や茶葉の香り、水色などを入念に確認し、目
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「森のお茶」繁栄さらに 茶商組合、小国神社で祈願 森町
新茶シーズンの到来に合わせ、森町茶商組合は13日、同町一宮の小国神社で「遠州森の茶献茶祭」を執り行い、関係者が町の茶業のさらなる繁栄を祈願した。 町内の生産者や茶商、JA職員、商工団体代表ら約50人が出席。煎茶道静風流の天野智堂さん、守本湖堂さんがお点前を披露し、神前に茶を供えた。同組合の松浦芳雄組合長はあいさつで「いよいよ新茶の季節を迎える。伝統、文化を継承しつつ、森の茶の魅力を発信していく」と強調した。 一宮地区の茶園で森の茶をPRする初摘みも行われ、太田康雄町長や茶娘姿の「遠州の小京都森町プロモーション大使」らがもえぎ色の茶葉を摘み取った。初取引は前年より7日早い14日に行われる。
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静岡人インタビュー「この人」 袋井商議所会頭に就いた 豊田浩子さん(袋井市)
2022年11月に第8代会頭に就任した。同商議所では史上初の女性会頭で、全国515ある商議所の中でも女性会頭は現在3人のみという。袋井市内で管材、住設などの卸を手がける丸尾興商専務。63歳。 -就任後の感想は。 「大変さよりもやりがいを感じている。自分自身は仕事をする上で性別を意識することはないが、親しくしている女性経営者らから喜んでもらえるなど、想像以上の注目度を感じる。こうした状況を商議所の発信力強化に生かしたいと思っている」 -現状の課題は。 「恒例のふくろい遠州の花火の4年ぶりの開催に向けて一丸で取り組んでいる。コロナ禍で疲弊した地域経済の活性化にも力を入れたい。商議所の組織
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プロジェクションマッピングや作品展示 地域活性化へ生徒発案 袋井高生 挑戦成功に感無量 法多山尊永寺でイベント
袋井市の法多山尊永寺で9日、挑戦する高校生の応援イベント「Fukuroi High Schools Challenge」が開かれた。袋井高パソコン部によるプロジェクションマッピングをはじめ、同校文化部に所属する生徒が活動の成果を披露した。 午後7時過ぎ、本堂に桜や祭り、紅葉など“袋井の四季”を表現した映像が音に合わせて次々と映し出された。境内は幻想的な雰囲気に包まれ「ふくろい遠州の花火」をイメージした花火で締めくくると、観覧客から拍手がわき起こった。 地域活性化への貢献を目的に生徒発案で始まった企画で、半年かけて準備を進めてきた。一般社団法人ペイフォワード静岡(同市)が発表の機会を提供するな
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挑戦する高校生応援 生徒発案「大好き」詰まった映像目玉 9日、法多山でイベント
挑戦する高校生の応援イベント「Fukuroi High Schools Challenge」が9日、袋井市の法多山尊永寺で開催される。目玉は袋井高パソコン部によるプロジェクションマッピング。生徒発案の企画が大好きな地元へ元気を届ける。 地域活性化に貢献しようと始まった取り組み。本堂に「袋井の四季」を表現した映像を投影。桜や紅葉、祭りなどを映し出し、最後は「ふくろい遠州の花火」をイメージした花火で締めくくる。事業費はクラウドファンディングや企業協賛で募った。同市や近隣の企業、団体が後押しする。 近藤優樹部長ら制作グループのリーダーが市役所を訪問。大場規之市長に作品を披露し、イベントをPRし
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茶況(4月7日)袋井産茶販売や手もみ体験会も 法多山でまつり
袋井茶振興協議会はこのほど、恒例の「ふくろい春のお茶まつり」を袋井市の法多山尊永寺で開いた。袋井産茶を味わおうと、多くの観光客が訪れた。 1、2の両日開かれ、茶業青年団や茶商組合に所属する市内の茶業関係者などが出店。自慢の茶を販売したほか、袋井市茶手揉(てもみ)保存会による手もみ茶の実演や体験会、茶の入れ方教室、お茶当てクイズなども行われた。初日はJA遠州中央と市の女性職員らが茶娘に扮(ふん)して来場者に茶を振る舞った。 袋井茶のPRを目的としたイベントで、コロナ禍により4年ぶりの開催となった。
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厳選の森町 若者に発信 女性職員目線 映像と音楽、印象的に PR動画 公開
森町はこのほど、若者世代がターゲットのPR動画を作成した。若手女性職員の目線を取り入れ、4分弱に地域の魅力を詰め込んだ。ユーチューブの公式チャンネルで公開している。 30代以下の女性職員で構成し、情報発信役を担う森女HAPPYプロジェクトの活動の一環。2022年度の取り組みの集大成として、撮影地の選定や構成などに携わった。 町内約20カ所で撮影した100カット以上の素材の中から厳選し、遠州森のまつりや北部のマウンテンバイク施設、町産トウモロコシなどを取り上げた。ナレーションや紹介文は入れず、音楽と映像で視聴者を引きつけるよう工夫した。 22年度のプロジェクトリーダーを務めた斎藤陽奈さん(30
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子どもの門出 地域でお祝い 小中新1年生参列し神事 森町・小国神社「勧学祭」
森町一宮の小国神社で2日、新たな門出を迎える地域の子どもの健康と学業成就、通学安全を祈願する勧学祭が執り行われた。 一宮、園田の14地区からなる氏子地域に住む小学1年生、中学1年生17人が保護者と参列した。 氏子総代がとりまとめた参列者の名簿を神前に供えて祝詞を奏上し、代表の児童生徒が玉串をささげて充実した学校生活を送れるよう祈った。神事の終了後、子どもたちに神職から授与品が手渡された。 同神社によると、地域の宝である子どもたちの成長を祝う恒例の行事として昭和ごろから行われているという。参列した嶋奏人君(6)は「神様に友だちがいっぱいできるようお願いした。勉強も頑張りたい」と話した。 (袋井
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地域安寧願い 十二段舞楽 森町・天宮神社
森町の天宮神社で1日、例大祭の前夕祭が執り行われ、国指定重要無形民俗文化財の「天宮神社十二段舞楽」が奉納された。五穀豊穣(ほうじょう)と、地域の安寧を願って地元の小学生や氏子、舞楽保存会のメンバーが舞をささげた。 十二段舞楽は天下太平への祈りを込めて子どもたちが太刀舞を繰り広げる「太平楽」や、暴れる獅子をおとなしくさせる所作を表現し、悪霊を退散させる「獅子」などからなる。30歳以下の氏子で構成される「天社轂(てんしゃこく)団」と森小の児童が笛や太鼓、かねの音色に合わせ、舞殿上で優雅な舞を披露した。 同神社によると、十二段舞楽は705年に社殿を造営した際、都から訪れた神官が記念に奉納した舞
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茶況(3月31日)袋井の晩茶研究会 世界大会出場報告 市長に意気込み
2月に開かれた「にっぽんの宝物JAPAN大会」で、袋井市の晩茶研究会の乳酸菌発酵茶を原料としたスパークリングティー「bodhi(ボーディー)」がドリンク部門のグランプリに輝いた。8月の世界大会に出場する。 全国大会に向けて抽出方法や容器デザインを見直し、生産地の菩提(ぼだい)地域にちなんだ名称に変更した。審査では味や健康効果、放任茶園の茶を活用する生産態勢をアピールし「ノンアルコール飲料の定番になり得る」と評価されたという。 同研究会がこのほど、市役所に大場規之市長を訪問。池田佳正副会長は「茶業界代表として頑張ってくる。この商品を世界の人々に知ってもらいたい」と意気込みを語った。
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袋井市と静岡社会健康医学大学院大 地域の健康 共同で研究
袋井市と静岡社会健康医学大学院大(静岡市葵区)はこのほど、袋井健康長寿研究「ふくけん!」の共同実施に関する協定を結んだ。2023年度から同市で健康調査や予防医学研究に取り組み、地域の健康づくりに貢献する。 同大では2021年から2年間、賀茂地区で行った「かもけん!」に続く取り組み。市民計約3千人に骨密度や運動機能の検査などを、5年をめどに数回繰り返す。長期的に健康状態を追跡し、フレイルや認知症など加齢性疾患のリスク因子の解明を進める。結果は市民講座などで随時還元していく予定。 市内で締結式が開かれ、大場規之市長と宮地良樹学長が協定書に署名した。大場市長は「市民の皆さまが健康診断の受診や適切な
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森町認可保育園が完成 需要高まり 50年ぶり開園へ
4月1日に開園を迎える認可保育園「プティ森町園」(森町飯田)の落成式が28日、同園で開かれた。太田康雄町長をはじめ町議、地域住民らが出席し、町では約50年ぶりに開園する認可保育園の完成を祝った。 木造2階建ての546平方メートルで、保護者にも喜ばれるおしゃれな内装に仕上げた。園庭は人工芝を敷き、安全に遊べる環境を整えた。0~5歳の70人の受け入れが可能で、一時保育にも対応。初年度は4歳までの40人程度の入園を予定している。 運営するのは志太榛原地域を中心に保育園や美容室を展開するペッツ(焼津市)。経営する保育園は6カ所目で、県西部は初めて。式では前川敦代表取締役が「地域の皆さんと園を盛り上げ
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AI行政サービス 袋井市、実証へ 静岡県内初「行かない窓口」目指す
袋井市は新年度から、AIで行政サービスを案内する「AIチャットボット」からオンライン申請まで一気通貫型の誘導を図る実証事業を開始する。“行かない窓口”の実現に向けた県内初の試み。市民サービスの利便性向上、市役所の業務改善につなげる。 対象は転出、転入届の予約や給水届など28項目。従来の仕組みは、必要な手続きが分かりづらいなどの課題があった。システムを連携することで必要な手続きが可視化され、AIチャットボットから直接申請することも可能になるという。 期間は来年3月末までで、効果検証を踏まえてオンライン申請の拡充などを検討する。大場規之市長は27日の定例記者会見で「
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茶況(3月24日)袋井茶業者大会 品評会受賞者ら表彰
袋井市の袋井地区農協茶業委員会はこのほど、2022年度の袋井茶業者大会を同市の茶ピアで開いた。各種品評会で最高賞を獲得した生産者らへの表彰などが行われた。 JA静岡経済連の担当者が静岡県内の荒茶生産量や単価など昨年の概況を説明し、ティーバッグ茶や有機栽培茶の需要が高まっていることなどを紹介した。 共催の袋井茶振興協議会の鈴木勝会長は「コロナ禍が収束しつつある中で少しずつ茶のPRの機会も増えている。愛好者のさらなる獲得とリーフ茶の消費拡大に取り組みたい」とあいさつした。 主な表彰者は次の通り。 第29回東海道どまん中袋井茶大賞 丸尾製茶(袋井南地区)▽第31回袋井市茶園共進会 鈴木勝馬
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芸人と綱引き よいしょ 袋井 小学生ら お笑い交流
袋井市内の小学生が体を動かしながらお笑い芸人やアスリートと交流する「よしもと運動会」がこのほど、市総合体育館さわやかアリーナで開かれた。 お笑いコンビの「ジョイマン」や「バンビーノ」、「サバンナ」の八木真澄さんら吉本興業所属の芸人と元プロバスケットボール選手の石橋貴俊さんが参加。1~6年の約140人が4チームに分かれ、デカパンリレーや綱引きなどで競い合った。会場には保護者らも訪れ、子どもたちに声援を送った。 同施設の供用開始3周年の記念イベントとして、運営会社のシンコースポーツが企画した。昨年9月に開催予定だったが、悪天候のため延期となっていた。ハンドメードマルシェも同日開かれ、市内の雑貨店
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ソフト女子全国「V目標」 県選抜の伊藤さん(袋井中)決意 市長訪問
静岡県選抜として千葉県で26日から行われる「都道府県対抗全日本中学生女子ソフトボール大会」に出場する袋井市立袋井中2年の伊藤百星[ももせ]さん(14)が22日、市役所に大場規之市長を訪問し、全国の舞台での活躍を誓った。 県選抜への選出は2年連続。セレクションで県内各地から集まった100人以上の中から18人のメンバーに選ばれた。伊藤さんは野球をしていた兄の影響で小学2年からソフトボールを始めた。身体能力を生かしたプレーが持ち味で、同校ソフトボール部ではキャプテンを務めるなどチームの中核を担う。 全国大会はリードオフマンの役割が期待されているという。伊藤さんは「出場するからには優勝が目標。チ
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防災、高齢者施策は 県議選袋井市・森町選挙区 立候補予定者が討論
袋井青年会議所は20日夜、県議選(31日告示、4月9日投開票)袋井市・森町選挙区の立候補予定者による公開討論会を市月見の里学遊館で開いた。自民現職の渡瀬典幸氏(60)と無所属現職の伊藤和子氏(65)、無所属新人の伊藤謙一氏(36)が防災対策や高齢者施策などのテーマで意見を交わした。 防災について伊藤和氏は浅羽海岸での津波対策などを例に「地域での対策に予算をかけるべき」と提言。災害ボランティアの体制整備の必要性も訴えた。「抜本的なインフラ整備が必要」とする伊藤謙氏は「民間団体や企業などとの協定締結も同時に進める。情報発信も課題だ」と指摘した。渡瀬氏は「避難所の環境を整備して災害関連死を防ぐ。
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石松ら扮し行列 森町で「まつり」 供養祭など
幕末に活躍した森町ゆかりの侠客(きょうかく)「森の石松」をしのぶ3年に一度の大祭「森の石松まつり」(町観光協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が19日、同町内で開かれた。仮装行列や供養祭などが行われ、観光客でにぎわった。 町のプロモーション大使8人が石松や親分の清水次郎長らに扮(ふん)し、役場から天宮神社までを練り歩いた。沿道には地元住民らが訪れ、行列に手を振ったり、写真を撮ったりしていた。 石松が眠る大洞院で行われた供養祭では、石松役の小寺由里子さん(22)が威勢良く口上を披露。全員で三度がさを投げて祭りを締めくくった。地元和菓子店が開発した「森の石松だんご」の限定販売なども行われた。 石
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茶況(3月17日)茶業発展向上に尽力 鈴木さん功労者表彰 袋井市長に報告
茶業の発展向上に顕著な功績があったとして、袋井市宇刈の生産者鈴木芳之さん(75)がこのほど、JA静岡経済連から「茶業功労者表彰」を受賞した。 鈴木さんは高校卒業と同時に就農し、品評会、共進会に積極的に出品するなど生産性や製造技術の向上に努めた。また、袋井茶振興協議会会長をはじめ、市農業委員や農地利用最適化推進委員などを歴任。地域の茶業発展に貢献してきた。 市役所を訪問した鈴木さんは大場規之市長に受賞を報告。「大変名誉なこと。できる限り袋井の茶業振興のために力を尽くしていきたい」と述べた。
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袋井「推奨品プレミアム」 新たに6商品認定
袋井市の袋井商工会議所はこのほど、地元の自慢の逸品をPRするブランド事業「袋井商工会議所推奨品プレミアム」に、新たに5事業所の6商品を認定した。同市の袋井新産業会館キラットで認定式が開かれた。 会員企業の商品を掘り起こし、地域のブランド力強化につなげる取り組み。現在23品目が認定を受けていて、販売促進に活用している。同商議所は今回認定された商品も掲載したチラシを5千部作成した。観光イベントなどで配布する。 式で豊田浩子会頭が各事業所の代表者に認定証を手渡し「袋井らしさを発信できる商品ばかり。地域活性化にも貢献してもらいたい」とあいさつした。 認定品は次の通り。かっこ内は事業所名。 お
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医療介護の製品企画検討 現場の声共有し議論 袋井で産学官金
袋井市の産学官金連携組織ふくろい産業イノベーションセンターが主催する「医療介護現場アイデア実現ものづくりプロジェクト」が9日、同市で始まった。市内の製造業や医療福祉施設、金融機関などから25人が参加し、医療、介護の現場が求める製品の企画検討に取り組んでいる。 初回は市総合健康センターでワークショップを行い、医療、介護の従事者が抱える困り事などを共有。課題解決に向けた製品開発の話し合いでは、参加者から高さ調整が可能な移動式食卓用カート、設置が簡単なスロープなどの提案があった。 新たなビジネス機会の創出を目的に始まった試み。今後はアイデアを基にプロジェクトチームを立ち上げ、2023年度中に
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茶況(3月10日)茶業 経営安定へ 取り組みを共有 JA遠州中央が大会
JA遠州中央は、茶振興大会を袋井市の茶ピアで開いた。新茶期を前に、管内の茶業関係者約50人が安定的な農業経営に向けた取り組み方針などを共有した。 JAの担当者が昨年の荒茶生産や販売、流通の情勢を報告し、2023年度の振興施策として茶業の担い手育成や各種品評会への積極的な参加を挙げた。茶業部会委員会の大石顥委員長は「摘採適期を心がけ、良い茶が生産できるように一致団結をお願いしたい」とあいさつした。 昨年管内で開かれた品評会や共進会などで最高賞を受賞した生産者への表彰も行われた。
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静岡人インタビュー「この人」 地射手役を30年連続で務めた 藤田陽一さん(森町)
森町の小国神社で行われる伝統の神事御弓始祭(おゆみはじめさい)で、氏子の弓引き代表として弓を射る「地射手(ぢいて)」を30年連続で務めた。高校から弓道を始め、現在は県弓道連盟森支部の支部長。60歳。 -節目を迎えた感想は。 「まずは長い間、健康に務められたことに感謝している。初めは先輩方についていくことに精いっぱいで、これほど長く続けられるとは思ってもみなかった。今は地射手役の中でも最年長になった。リーダーとしての責任を持ち、伝統の神事を途絶えさせてはいけないとの思いで役目を担っている」 -30回目の神事をどのような思いで臨んだか。 「これまでと同じように平常心でいることを心がけたが
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ソフトボール「世界一の投打」伝授 五輪「金」渥美さんら 袋井中学校
元ソフトボール日本代表で、東京五輪金メダリストの渥美万奈さん(浜松市出身)と北京、東京の2大会で金メダルを獲得した峰幸代さんを招いた袋井中ソフトボール部の講習会が4日、袋井市内で開かれた。1、2年生12人が基礎を学んだ。 2人はキャッチボールのポイントとして、投げる方向につま先を向ける、体重移動を意識、捕球時にグローブを止めることなどを紹介。実践する生徒にアドバイスを送った。守備練習で峰さんは「誰でもミスはする。全員でカバーすることが大切」と語り掛けた。 渥美さんが打撃と守備の実技を披露し、世界一に貢献した一流のプレーに歓声が上がった。キャプテンの伊藤百星さん(14)は「構え方や打球への
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森町 高齢者の支援体制充実【未来につなぐ 遠州7市町23年度予算案⑦】
人口の3割を65歳以上が占める森町では、健康寿命の延伸を図る取り組みが盛んに行われてきた。県が65歳から自立して生活できる期間を算出した「お達者度」では、直近の結果で男性は35市町で3位、女性は4位に入るなど上位の常連。一方で高齢化の進展に対する危機感は強い。町は2023年度、大学と連携して高齢者への支援体制を拡充する。 町保健福祉センターで毎月開催される高齢者向けのお出かけ運動教室。70~90代の参加者が足踏みや屈伸、道具を使った運動に励む。町ではこのほかに認知症予防の脳活性化教室、居場所づくりなどの施策を展開していて、福祉課の担当者は「高齢者の自立支援事業は他の自治体と比べても手厚い」
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茶況(3月3日)可睡斎観光客に呈茶サービス 袋井の茶研究会
袋井市の豊沢と笠原三沢の両地区の生産者が販売促進などに取り組む豊沢三沢茶研究会は、行楽シーズンに合わせて同市久能の可睡斎で呈茶サービスを実施している。 県内外から訪れる観光客に袋井産茶のおいしさを知ってもらおうと5年前から続けている取り組み。境内の特設ブースで、参拝者に両地区で生産された「やぶきた」の煎茶を振る舞っている。研究会や各生産者が持ち寄った商品の販売なども行っている。 4、5の両日も午前9時から午後3時まで呈茶のサービスを行う。
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給食費の保護者負担分据え置き 森町
森町の太田康雄町長は3日、4月からの町内の公立幼稚園と小中学校の給食費について、保護者負担は据え置くとの方針を示した。 物価高騰に伴い、給食の単価は1食当たり幼稚園、小学校は258円から283円、中学校は301円から331円に引き上げる。一方、家庭で負担する年間増額分計約640万円は町が補助する。 子育て支援施策の一環で、財源にはふるさと納税を充てる。太田町長は「給食の質を維持するためにはやむを得ないと判断した。町を応援するためにいただいた寄付を子育て世代のために活用する」と話した。
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森町・吉川 医療資材の流出「元の姿に」 住民ら清掃、7トン回収
掛川市の山間部で保管されていた大量の医療資材が昨秋の台風15号で流出した問題で、漂着が確認されている森町で3日、地元事業所や住民有志らが河川清掃を実施した。被害の目立つ吉川約5キロ間で作業にあたり、一般ごみを含む約7トンを回収した。 県から委託を受けた町建設事業協同組合に所属する町内の建設会社や流域にあるアクティ森の社員のほか、太田川漁業協同組合の組合員、町職員、町議ら約50人が参加した。参加者は2手に分かれて流木に絡まった医療用のガウンやマスク、チューブなどを手作業で取り除いた。ごみは仕分けし、医療資材は同組合で保管する。 吉川はアユ釣りの人気スポットとして知られ、地元からはシーズンに
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袋井市 南側エリア整備【遠州7市町23年度予算案⑤】
袋井市が都市拠点に位置付ける袋井駅南地区新幹線南側エリア。市は2023年度、機能強化に向けた整備事業に着手する。中長期的に取り組む一大事業は市民の発想や民間活力も取り入れ「治水機能とにぎわい・魅力を有した活力ある都市空間」の創出を目指す。 「気軽に入れるカフェがあるとうれしい」「勉強できる場所を作ってほしい」。中学校で開かれた同エリアの将来像を考えるワークショップ。約30人の生徒が意見を出し合い、理想の街の姿を思い描いた。市は構想策定へ大学生や地権者らからも意見を募った。地域の声を参考にしながら成案化を進める。 対象範囲は現在農地となっている30ヘクタールで、立地条件の良さから07年から
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袋井市 給食費3月から値上げ 市議会一般質問
袋井市の鈴木一吉教育長は1日の市議会2月定例会一般質問で、市内の公立幼稚園とこども園、小中学校の給食費について4月から値上げすると表明した。竹村真弓氏(無会派)への答弁。 幼稚園とこども園は1食当たり10円増の240円、小学校は30円増の280円、中学校は50円増の350円に改定。おいしい給食課によると、小学校は35市町の平均と同額、中学校は平均を若干上回る見込み。生活保護世帯、市民税非課税世帯などに対してはこれまで通り就学援助制度などにより負担軽減を図る。 昨今の物価高による経費の上昇に伴う対応。学校給食センター運営協議会での議論を経て市教委が判断した。今後、物価の下落が見込まれる場合
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地域を挙げた観光振興 袋井市観光協会/村田繁樹会長【キーパーソン】
袋井市内でも観光客が徐々に戻りつつある中、本県ゆかりの徳川家康が主人公の大河ドラマ「どうする家康」の放送開始を観光業のさらなる活性化へとつなげる。行政をはじめ関係団体との連携も強化し、地域を挙げて観光振興を図っている。今後の戦略などを聞いた。 -就任から8カ月たっての感想は。 「観光の多様化が進み、時代に合わせた施策が必要。特に発信力の重要性を改めて感じている。協会としてPRすることはもちろんだが、SNSの影響力は大きい。主な利用者の若者世代をどのように呼び込むか。客足は回復傾向の半面、今は観光支援を利用した来訪も多い。一過性ではなく、リピーターとして定着させるための知恵を絞りたい」
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官民で建設事業課題解決 袋井市と業界団体 23年度、協議会発足
袋井市と、市内の建設会社などで構成する市建設事業協同組合は来年度、「“みらいのふくろい”を支える建設事業促進協議会」を発足させる。双方の協力、連携関係を一層強化し、建設産業や地域が抱える諸課題に対して官民共創で取り組む。 同協議会は①新たな社会インフラの維持管理方法②建設発生土処分の在り方③担い手不足・技術力の継承―をテーマに設定。現状把握、分析を行って課題を共有し、試行に向けた協議、検討を開始する。担い手不足・技術力の継承については静岡理工科大(同市)との連携も視野に入れる。 協議会の発足を前に市役所で27日、協定締結式が開かれた。永井智克之代表理事は「スクラム
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ロケットで全国に挑む 3月、種子島 静岡理工科大生 茶繊維や花火…地域文化取り入れ
エンジニアの卵がモデルロケットの打ち上げ技術を競う「第19回種子島ロケットコンテスト」に、静岡理工科大(袋井市)の学生サークル「スペーストラベラー」が出場する。地元特産品の茶や、県指定無形民俗文化財の龍勢花火の技を取り入れた自信作で全国に挑む。 大学や専門学校などから80チーム以上が参加する競技会で、静岡理工科大は打ち上げの高さを競う高度部門、機体の滞空時間を競うペイロード有翼滞空部門に出場。同部門では2019年に準優勝していて、今大会はその成績を上回ることを目指して準備を進めているという。 高度部門に出場するロケットは県産茶葉の繊維で作った紙で機体構造を形成。ペイロード有翼滞空部門のロ
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茶況(2月24日)茶の楽しみ方伝える 袋井・西村農園
袋井市の西村農園はこのほど、茶の楽しみ方を伝えるワークショップを同市の川会公会堂で開いた。 地域サークルが企画した催しで、同農園の西村淳子さん(59)が講師を務めた。西村さんは湯温や茶葉の量などのポイントを踏まえておいしい入れ方を指導。参加者は家庭で使用している急須を持参し、普段の入れ方との違いも確認した。 同農園は茶の魅力を広く知ってもらおうと、今後入れ方教室をはじめ、ほうじ茶や紅茶づくりの体験会なども予定しているという。
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森町23年度予算案 まちづくり、子育てに重点 一般会計最大91億円
森町は24日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は91億4100万円と前年度当初比4・2%増で、2年連続で過去最大の予算規模を更新。地域資源を活用したまちづくりや、子育て支援などを主要事業に位置づけた。 2014年から取り組む遠州の小京都まちづくり推進事業を、今年2月に策定した計画に基づき本格化する。古民家利活用のためのプロデュース業務委託事業に2千万円を計上し、藤江勝太郎邸のリノベーションに着手。計画に明記した歴史・文化継承拠点の整備に向け、町有施設の解体工事(1600万円)も実施する。 790万円を投じて「森っ子お助け隊」を設置し、ヤングケアラーへの対策や虐待防止につなげる
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茶況(2月17日)ほうじ茶新商品 製造へ試飲会 袋井茶振協
袋井市産ほうじ茶のペットボトル飲料の開発に取り組む袋井茶振興協議会(鈴木勝会長)はこのほど、新商品の製造に向けた試飲会を市役所で開いた。 本年度始まった「特色ある新しいふくろい茶研究事業」の一環。茶商組合の協力で原料のブレンドや抽出方法の異なる4種類の茶を来庁者や市職員に提供し、意見を募った。結果を参考にしながら開発を進め、5月ごろの完成を目指す。 秋冬番茶などの付加価値を高めようと、近年需要が高まっているほうじ茶に着目した。鈴木会長は「若い人たちへ手軽な茶の楽しみ方として提案できれば」と話した。
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袋井市23年度予算案 産業振興や教育に重点 一般会計388億円
袋井市は17日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比6・2%増の388億3千万円。5年連続で過去最大を記録した。「未来に向けた実践予算」を掲げて産業振興、教育・子育て、健康増進を重点項目に位置づけた。 県に事業化を働きかけてきた森町袋井インター通り線の整備促進事業に1300万円を計上した。昨年11月に県、森町と締結した覚書の対象区間の測量調査などを実施し、整備計画策定の準備に着手する。 幼児教育の質向上にICTを活用する。幼稚園、認定こども園の計13園に園務支援システムを導入(4200万円)し、0~2歳児クラスへの午睡チェックセンサーの設置や、連絡帳の電子化などにより
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森町PR大使 新たに2人 加藤さん、沢口さんを任命
森町産業祭実行委員会(実行委員長・太田康雄町長)はこのほど、地域の魅力の発信役を担う「遠州の小京都森町プロモーション大使」に同町出身の大学生加藤瑞貴さん(20)と、アルバイト店員の沢口美穂さん(27)=浜松市中区=を新たに任命した。 2人は書類選考と面接を経て選ばれた。任期は6日から2年間。現在活動中のメンバー7人、1キャラクターとともにラジオ出演や観光パンフレットのモデル、イベントでのPRなどに取り組む。 委嘱式が同町の町民生活センターで開かれ、太田町長が2人に委嘱状を手渡した。加藤さんは「生まれ育った町に恩返しする」と意気込み、沢口さんは「森町のことを知らない人たちに魅力を伝えていき
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記者コラム「清流」 好奇心持ち発見を
森町の小国神社で祭礼に供えられる古式神酒の醸造が行われているのを知ったのは昨年夏のこと。「神社の酒造り」に好奇心がかき立てられて取材を開始し、白酒(しろき)が完成するまでの約1カ月間に密着した。 普段立ち入ることのできない神饌(しんせん)殿で行われる醸造作業は独特の緊張感があった。数百年以上にわたり継承されてきた歴史の重みや関係者の努力が少しでも伝わればと記事を執筆した。掲載後には読者から「こんなことが行われているなんて知らなかった」との感想をいただいた。 袋井支局に赴任して3年。古式神酒をはじめまだまだ知らないことばかりと実感する。4年目も好奇心を持ち、たくさんの新しい発見をしたいと思
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茶況(2月10日)ティーバッグ茶 市内児童に贈る 袋井茶振興協議会
袋井茶振興協議会は子どもたちに地元の茶への理解を深めてもらおうと、市内の小学6年生約850人に袋井産茶を使った煎茶とほうじ茶のティーバッグ茶を贈っている。 同協議会は例年、小学3~6年が茶の知識や入れ方を競う「T-1グランプリ」を開催している。新型コロナウイルスの感染拡大により3年連続で中止となっていることから、代わりにプレゼント事業を実施している。 贈呈に合わせ、袋井茶の紹介動画も制作した。茶と一緒に配る案内紙のQRコードを読み取ると視聴できる。現在11校に配布済みで、15日までに完了する予定という。
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廃材墓石で暮らし明るく 袋井の石材店、照明器具商品化 重厚感に着目
墓石加工販売の石亀石材店(袋井市、加藤康弘社長)はこのほど、墓石を切り出した際の廃材を使った照明器具を商品化した。少子化の波などで遺骨が管理できず「墓じまい」が進み、墓石需要が低迷する中、石材の新たな可能性として期待を寄せている。 新商品「石蛍華」は幅、奥行き15センチ、高さ20センチで重さは5キロ。研磨した石をコの字形にくりぬき、明かりをともす「火袋」は障子と県西部の伝統織物「遠州綿紬」を貼った木枠をはめ込んだ。ホタルのようなやわらかい光が特徴で「暮らしに華を添えたい」との思いを込めて名付けた。 石材の新たな使い道を模索していた加藤社長が、石の持つ高級感や重厚感に着目。上質な空間を演出
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三倉森町生まれの栗 ビール、ジャムに 数量限定発売
森町三倉産の栗を使ったクラフトビール「森町生まれ みくら栗麦酒」と、「栗ジャム」が11日、同町などで数量限定で発売される。完成発表会が9日、同町のアクティ森で開かれた。関係者は新たな地域の名物として期待を寄せている。 企画したのは同町で山間地域の活性化に取り組む「森町ツーリズム研究会 森町でつながる推進部会」。同部会によると、栗を使ったビールは県内では珍しい。栗の持つ風味を生かし、飲み応えのある黒ビールに仕上げた。ジャムはラム酒が香る大人な味わいが特徴。ビールと一緒にバレンタインの贈り物としてもおすすめという。 同町北部に位置する三倉地区では、約10年前から耕作放棄地の活用策として県主導
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茶況(2月3日)袋井 寒茶づくり 伝統製法を学ぶ
晩茶研究会はこのほど、「ふくろい寒茶づくり」を袋井市の豊沢ふれあい会館で開いた。茶業関係者や一般の約20人が参加し、伝統的な製法を学んだ。 寒茶は日本茶としては珍しい冬場に作られる。参加者は枝ごと刈り取った茶葉をおけに詰めて蒸し、天日干しするまでの工程を体験した。茶がゆの食べ比べや、家庭で晩茶作りに挑戦するワークショップなども行われた。 古くから全国各地で行われている寒茶作りの体験を通じ、茶の魅力を知ってもらおうと開催している。
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厄払い開運祈り神事 「わっはっは」福招く 森町・小国神社
森町一宮の小国神社で3日、春一番の神事「節分祭」が執り行われた。ともに浜松市出身の俳優筧利夫さん、元宝塚歌劇団の俳優天玲美音さんが一般奉仕者とともに年男、年女を務め、1年の開運厄除へ祈りをささげた。 色とりどりの直垂(ひたたれ)姿の奉仕者52人が拝殿での神事に臨んだ。柳と梅の木で作ったむちで柱を打ちつけて邪気をはらう「鬼追(やら)い」や笑い声で福を呼び込む「福笑い神事」などが行われた。福笑い神事では打田文博宮司と筧さん、天玲さんの「わっはっは」の声を合図に奉仕者も一斉に声を張り上げた。 神事終了後、舞殿で豆まき神事が行われ、奉仕者が待ち構えた参拝者に福豆や福餅などを投げた。
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袋井青年会議所新理事長 大場市長を表敬
1月に就任した袋井青年会議所(JC)の内山智之理事長はこのほど、袋井市役所に大場規之市長を訪問し、今年予定している事業内容などを紹介した。 内山理事長は2009年に袋井JCに入会し、専務理事や副理事長などを歴任した。任期は12月31日までの約1年間。スローガンに「さらに向こうへ~新たなる一歩」を掲げ、会員の資質向上や会員拡大などに取り組むとしている。 内山理事長と新役員が訪れ、9月に創立55周年の記念式典を開催することや、関連事業を企画していることなどを報告。内山理事長は「行政と協力して取り組みたい」とあいさつし、同JCで活動経験のある大場市長は「OBとしても応援している。地域のために力
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リユース容器 ごみ減へ共有 持ち帰り客から回収→洗浄→再利用 袋井・8店で始動
循環型社会への一歩として、袋井市で何度でも使えるリユース容器のシェアサービス「メグルー」が始まった。企画したのは社会課題の解決に取り組む同市の一般社団法人ペイフォワード静岡(鈴木功三代表)。同様の試みは全国で広がりつつあるが、静岡県では先進事例とされ、同法人は行政とともに持続可能な街づくりを推進する。 1月上旬、鈴木代表が経営する「Honey!ハニー‼」など市内飲食店で事業がスタートした。持ち帰り商品などを入れるリユース容器は全店舗で共有。利用客は食べ終わったら容器を参加店に返却し、洗浄して繰り返し使う。これまで使い捨て容器で提供していた店は経費削減にもつながる。現在8軒で行われていて、参
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ラグビーの楽しさ伝授 アザレア・セブンが教室 袋井東小
袋井市を拠点に活動する女子7人制ラグビーチーム「アザレア・セブン」はこのほど、市立袋井東小の児童を対象としたラグビー教室を同校で開いた。子どもたちはラグビーボールを使ったレクリエーションなどを通じ、競技の魅力にふれた。 児童が地域住民の支援を受けて勉強や体験学習に取り組む「子ども刮目舎」の活動の一環として行われ、所属する1~6年生20人が参加した。横山里菜子選手、田村満孔選手、山中志歩選手の3人を講師に招き、タックルやパスに挑戦。4人一組でボールを運ぶミニゲームなども行い、選手と交流を深めた。 チームは2019年に同市を会場の一つとして開催されたラグビーワールドカップのレガシー創出事業と
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エアロビック 技術、表現競う 袋井で全国選手権
エアロビックのジュニア世代における国内最高峰の競技会「JOCジュニアオリンピックカップ全国エアロビック選手権大会in袋井2023」(袋井市、日本エアロビック連盟、日本体操協会主催)が29日、同市のさわやかアリーナで開かれた。各地の予選を通過した16歳以下の延べ254人が華麗なパフォーマンスを披露した。 一昨年、昨年は動画審査で、現地開催は3年ぶり。今大会から同アリーナに会場を移した。年齢別のシングル、トリオなど9部門は課題動作を取り入れた演技で技術、芸術、難度の合計点を競った。年齢区分のない「チャレンジ・チーム部門」は表現力やチームワークなどを審査した。 地元ゆかりの選手は、袋井高1年の
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茶況(1月27日)袋井の菩提酸茶 スパークリング準V 静岡の宝物グランプリ
袋井市の晩茶研究会が開発した「菩提(ぼだい)酸茶スパークリング」が、県内事業者を対象に商品や生産者の魅力を審査する静岡の宝物グランプリの素材・加工部門で準グランプリに選ばれた。 乳酸菌発酵茶を原料とし、飲みやすく仕上げたスパークリングティー。独特の味わいや食事との相性の良さに加え「伝統製法と最先端の技術を駆使して作り上げた新ジャンルの茶」とアピールした。 2月の全国大会を控え、同研究会はプレゼンテーションのブラッシュアップを進める。池田佳正副会長は「菩提酸茶スパークリングを全国でPRしたい」と話す。
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浅羽の海辺 活性化 袋井市「ビジョン」策定
袋井市の大場規之市長は27日の定例記者会見で、浅羽海岸周辺エリアの地域活性化に取り組む「袋井市海のにぎわい創出ビジョン」を策定したと発表した。地域住民、民間事業者などと連携し、施設整備や環境保全といった事業を本格化する。 平成の命山や防潮堤など沿岸部で進められてきた防災施設の整備に一定のめどが立ち、新しい地域の価値を官民一体で創出することを目的に2022年度からビジョン策定に着手した。同市南部を横断する国道150号線以南を対象範囲とし「保全」「利活用」「発信」の三つの観点から企画を打ち出す。 第1弾として浅羽体育センターなどが立地する同笠エリアを対象に設定し、5年かけてアクティビティゾー
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炭焼きレストランさわやか 3月から、ハンバーグ100円値上げ
静岡県内34店舗を展開する「炭焼きレストランさわやか」の運営会社さわやか(袋井市)は3月1日から、主力商品の「げんこつハンバーグ」と「おにぎりハンバーグ」を100円値上げすると決めた。 同社によると、昨年から続く原材料をはじめ、資材、エネルギー価格などの高騰に伴う対応で、価格改定は2年連続。その他、約30品目についても10%程度値上げする。 同社は「できる限りの対策を講じてきたが、価格の維持が困難になった。引き続きお客さまに満足いただけるよう努めていく」とコメントしている。 現在の「げんこつ」は1155円(税込み)、「おにぎり」は1045円(同)。
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茶況(1月20日)袋井で闘茶会 審査技術競う
袋井地区農協茶業委員会はこのほど、茶の審査技術を競う闘茶会を袋井市の茶ピアで開いた。同市の茶業関係者29人が出場し、団体の部はチーム秋田製茶、個人の部は秋田晃志さんが1位を獲得。秋田さんはチーム秋田製茶にも所属し、両部門での優勝を達成した。 品質判断能力の向上などを目的とし、3年ぶりに開催した。本県をはじめ京都、三重など10府県のやぶきたの荒茶を制限時間内に見た目や滋味などで判定し、正答の合計点を競った。優勝者と団体は3月の袋井茶業者大会で表彰する予定。 2位以下の主な結果は次の通り。 【団体】②袋井南自園グループ③チームにしたな 【個人】②秋田和宣③太田健教
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「目標持ち努力楽しもう」 東京五輪ソフト「金」山崎さん 森町・宮園小で教室
東京五輪ソフトボールの金メダリスト山崎早紀さん(掛川市出身)が19日、森町の宮園小を訪問した。静岡県の「オリンピック・パラリンピックレガシー教育推進事業」の一環。6年生が講話や実技指導などを通じてオリンピアンと交流を深めた。 山崎さんは講話で自身の体験を紹介。小学2年でソフトボールを始め、競技人生の中で故障などさまざまな壁に直面したと振り返った。その上で、そうした困難を乗り越える力の大切さを説き「努力を楽しみ、目標に向かって最後まであきらめないこと。後悔しないように頑張ってほしい」と語り掛けた。 実技指導では、キャッチボールやバッティングに挑戦。山崎さんが打撃、守備の実演を行うと、児童は
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歯の健康推進「8020コンクール」で最高賞 袋井の高橋さん(90)市長訪問
「噛むカムケア8020コンクール」(静岡県歯科医師会、県8020推進住民会議主催)で最高賞の県知事賞に輝いた袋井市高尾の高橋悦男さん(90)が18日、市役所を訪問し、大場規之市長に受賞を報告した。 高齢者の歯の健康づくり推進を目的としたコンクールで、80歳以上の県民が対象。高橋さんは同市での審査会を1位で通過し、県大会へと進んだ。食後と就寝前の歯磨きに加え、歯茎のマッサージを欠かさず行っているという高橋さんは親知らずを含む全32本の歯を健康な状態で維持している。 表彰状を携えて訪れた高橋さんは「丈夫に生んでくれた親に感謝している。これからも健康な歯を保ち続けたい」と述べた。大場市長は「袋
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平穏、豊穣 一矢に願い 森町・小国神社「御弓始祭」
森町一宮の小国神社で17日、遠州に春の訪れを告げる神事「御弓始祭(おゆみはじめさい)」が執り行われた。大勢の参拝者が見守る中、1年の平穏無事や五穀豊穣(ほうじょう)の願いを込めて矢が放たれた。 拝殿で祭典が行われ、静岡県内の弓道愛好者らが参列。弓矢に福が授けられた後、境内に設けた射場で武士装束姿の「地射手(ぢいて)」が30メートル先の的を目がけて矢を放った。見事に命中すると、観衆から拍手が起こった。 30年にわたり大役を務めている同町の会社員藤田陽一さん(60)は「長い間、健康で役目を果たせていることをありがたく思う。今年も地域の繁栄などを祈りながら弓を引いた」と振り返った。 同神社に
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エアロビ 全国へ決意 袋井ゆかりの選手が市長訪問
1月下旬に袋井市総合体育館さわやかアリーナで開かれるエアロビック競技の全国大会に出場する同市ゆかりの選手がこのほど、市役所を訪れた。大場規之市長に全国の舞台での健闘を誓った。 訪問したのは28日の「全国ユースフライト・エアロビック選手権大会」に出場する野田真香さん(10)=袋井北小4年=、同大会と29日開催の「JOCジュニアオリンピックカップ全国エアロビック選手権大会」に出場する村松芹奈さん(16)=袋井高1年=。 初の全国大会に挑む野田さんは「教わったことを意識して、悔いのないように演技する」と意気込み、村松さんは決勝進出を目標に掲げ「先生や家族など周りの人への感謝を忘れずに頑張りたい
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茶況(1月13日)PR冊子を増補改訂 袋井・荻原製茶
袋井市の荻原製茶はこのほど、同市の茶産業の歴史などを紹介するPR冊子「遠州袋井お茶紀行」に新たな内容を追加した増補改訂版を発行した。 2021年11月に発行した初版の完売を受けて増刷した。歴史学者の小和田哲男氏や地元郷土史家らの協力で袋井の茶業の起源など内容をさらに充実させ、10ページから14ページに増やした。同市の製茶工場と名所をまとめた地図も収録している。 1冊400円(税込み)で同社直売所や観光案内所で販売。 問い合わせは同社<電0538(23)4033>へ。
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大好きな袋井 プロジェクションマッピングで魅力発信 袋井高パソコン部が企画 行政、企業も協力
新型コロナウイルスの流行で落ち込む地元の元気を取り戻そうと、袋井高のパソコン部がプロジェクションマッピングの企画を立ち上げた。きっかけは1人の部員の提案。「生まれ育った袋井の魅力を伝えたい」。その情熱は行政や企業を動かし、地域を巻き込むプロジェクトとなっている。 「映えるように色合いを工夫したけど、どうかな」。昨年12月下旬、休日の学校に17人の部員が集まった。会場となる法多山尊永寺(袋井市豊沢)の本堂の模型に作成中の映像を投影し、修正点など意見を出し合った。4月の本番に向けて試行錯誤を繰り返す日々。部長の近藤優樹さん(17)は「前例のないことで大変だけど、やりがいがある」と充実の表情を浮
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稲作模した七段の舞 袋井・法多山で田遊祭
袋井市豊沢の法多山尊永寺で7日、県指定無形民俗文化財「法多山田遊祭」が執り行われた。新春恒例の行事で、檀徒(だんと)でつくる同祭保存会が稲作の工程を模した舞を奉納。今年1年の五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。 舞は全七段で構成される。「太刀の舞」「棒の舞」で舞台の諸尊堂を清め、第四段の「田打ち・牛ほめ」では、クワを担いだ兄弟と暴れ牛などが登場し、田を耕す牛の労をねぎらうユーモラスな掛け合いを繰り広げた。最後は花がさをかぶった若衆が舞い踊る「ソウトメ(早乙女)」で華やかに締めくくった。 同祭は室町時代から、門前地域の人々によって継承されてきたと伝わる。大弓放ちの神事を終えると3年ぶりに餅ま
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茶況(1月6日)茶業の発展を祈願 会員14人が初もみ 袋井市保存会
袋井市茶手揉(てもみ)保存会(鈴木せつ子会長)は、新春恒例の初揉会を同市の茶ピアで開いた。会員14人が初もみを行い、茶業発展を祈願した。 会員の技術向上を目的に毎年開催している。昨年同市で摘採したやぶきた、きら香の計約7キロを丹念にもみ込んだ。葉の水分を減らす「葉振い」や、形状を整える「転燥揉み」などの技を確認し、香り高い手もみ茶に仕上げた。完成品は大場規之市長らに贈る予定。 鈴木会長は「昨年は県大会で初めて優勝し、努力が報われた年だった。これを励みにして若い世代への技術の継承に取り組んでいきたい」と話した。
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水泳授業、市営プールで 施設老朽化、維持費削減 袋井市の4小学校で来年度から
老朽化に伴う学校施設の維持管理費の負担が全国的に課題となる中、袋井市教育委員会は来年度から、小学校の水泳授業を学校プールから市営プールに移行する。三川、高南、浅羽北、浅羽南の4校で調整が進められている。コスト削減に加え、民間人材を活用することで児童の泳力向上や教員の負担軽減にもつなげる。 同市の公共施設「月見の里学遊館」のプールで昨年6月、一般の利用客に混じって三川小の5、6年生を対象とした水泳の授業が試行的に行われた。インストラクターが授業を支援し、児童はより専門的な指導を受けられた。6年生の担任の三坂悠太教諭は「環境面だけでなく、教える側も指導方法についてアドバイスをもらえるのは大き
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スマホの使い方、高齢者が指南 袋井・森で講師育成に着手、同世代に分かりやすく
高齢者が同世代にスマートフォンの使い方を指南-。袋井・森地域シルバー人材センターは本年度、行政や企業と連携し、60歳以上を対象としたスマホ講師の育成事業に乗り出した。同様の試みは全国的にも珍しいという。高齢化社会が進む中でシニア世代の活躍の場を広げ、デジタルディバイド(情報格差)の解消を図る。 昨年11月初旬に袋井市のメロープラザで開かれた講習会。同市在住の60~80代が参加した。講師を務めるのはシルバー会員。電源の入れ方など基本動作からインターネットやメールの使用方法まで、分かりやすく説明した。この日が“講師デビュー”だった藤沢三男さん(66)は「戦々恐々だったが
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「住み続けたい街」大東建託調査 静岡県内版1位に初の森町
大東建託(東京都)が発表した「住み続けたい街ランキング2022」の静岡県版で、森町が初の1位に輝いた。豊かな自然や伝統文化などの特色に加え、移住定住施策の推進が評価されたとみられる。結果を受け、町は2023年も関連する施策の拡充を図っていくとしている。 調査は居住者を対象に行われ「生活利便性」「親しみやすさ」など8項目で採点。19年からの4年分の回答を集計している。同町は「静かさ治安」「自然観光」など4項目で県内1位と高い評価を得ていて、東海版でも3位に入った。 定住推進課によると、同町は仕事をしながら農業に取り組める環境があり、中山間地域の中では交通の利便性が高いため、首都圏からの移住
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新校舎「土木工学科棟あーすつりー」お披露目 静岡理工科大
静岡理工科大(袋井市豊沢)はこのほど、4月に開設した理工学部土木工学科の新校舎「土木工学科棟あーすつりー」の完成披露会を同大で開いた。関係者に向けて新しい学びの拠点をお披露目した。 新校舎は鉄筋コンクリートの4階建てで、延べ約3400平方メートル。普通教室や研究室のほか、図面演習などに取り組む多目的作業室などを備える。コンセプトとして、隣接する建築学科棟との一体性を表現。消費エネルギーを削減し、環境にも配慮した。 名称のあーすつりーには「学生と教員が融合し未来の地球環境を支える学問の発展と学生を育てる場所」などといった思いが込められているという。 披露会には同市や近隣市町の首長、学術関
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拝殿 お屋根替え完了 森町・小国神社 1年ぶりの姿、新年準備
森町一宮の小国神社で行われていた拝殿の「お屋根替え」が、このほど完了した。覆いが撤去されて約1年ぶりに“神社の顔”が姿を現し、新年を迎える準備が整った。 お屋根替えは約50年に一度、本殿など社殿群で行われ、今回は2019年に着工した。拝殿では1月に屋根を解体し、東大寺や出雲大社でも用いられる「檜皮(ひわだ)ぶき」の工法で修繕。劣化の進んだ飾り彫りや破風も復元し、伝統の技でよみがえった真新しい屋根が参拝者を迎えている。 同神社によると、1月1日午前5時ごろから初詣客が増え始め、10日ごろまでにぎわいが続くという。打田雅臣禰宜(ねぎ)は「きれいになった社殿へお参りし、
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森JVC準V報告 静岡県小学生バレー 町長訪問、全国へ決意
11月に行われた「第51回県小学生バレーボール大会兼県スポーツ少年団バレーボール交流大会」女子の部で準優勝した森JVC(森町)がこのほど、町役場に太田康雄町長を訪ねた。3月に本県で開催される全国大会への出場を報告した。 森JVCは森小を拠点とし、小学1~6年約20人が所属する。平均身長は150センチ程度と小柄ながら、レシーブ力が武器の堅守のチーム。県大会でも粘り強くボールをつなぎ、過去最高のベスト8を突破。決勝進出を果たし、初めての全国への切符をつかんだ。 レギュラーメンバーの6人や富田敏照監督らが訪問。名倉希織キャプテンは「全国大会でも森JVCらしい粘り強いバレーを見せたい」と抱負を述
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「遠州袋井牛」最優秀賞 県畜産共進会 生産者、市長に報告
袋井市産肉牛のブランド「遠州袋井牛」の生産者岩瀬茂吉さん(63)=同市湊=が、3日に開催された「県畜産共進会」肉牛の部(交雑種部門)で最優秀賞に輝いた。関係者がこのほど、市役所に大場規之市長を訪問し、受賞を報告した。 遠州袋井牛は今年4月に岩瀬さんら浅羽地区の生産者で構成する遠州袋井牛普及推進協議会がブランド化した。黒毛和牛とホルスタインを掛け合わせ、良質な肉質と脂が少ないヘルシーさが特徴。市内のスーパーや飲食店で取り扱っているほか、市のふるさと納税の返礼品にも登録されている。 永田慎次会長や岩瀬さんの息子・早人さん(29)ら協議会メンバーが来訪。優秀賞を獲得した永田会長は「ブランドを立
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新春華やかに ひな人形3千体お披露目 袋井市の可睡斎、元日から「まつり」
袋井市の新春を華やかに彩る「可睡斎ひなまつり」の開幕を前に、同市久能の可睡斎で27日、関係者向けの内覧会が開かれた。国内最大規模という約3千体のひな人形がお披露目された。会期は2023年1月1日から3月31日まで。 役目を終えて供養のために全国各地から持ち込まれたひな人形を展示し、子どもの成長への感謝や命の大切さなどを伝えようと毎年開催している。目玉は国登録有形文化財「瑞龍閣」に特設した32段の大ひな壇。約1200体の人形が並ぶ。ハート形のひな壇も初めて設けられ、かわいらしいひな飾りの数々が来場者を出迎える。 大河ドラマ「どうする家康」にちなみ、同寺とゆかりの深い徳川家康に関する展示も用
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福祉施設などに新米200キロ寄贈 袋井の団体
袋井市の宇刈地区大日で農地保全などに取り組む大日ほたるの里環境保全会(長谷川仁会長)は23日、同市の常設型コミュニティー「高南の居場所あえるもん」などに新米計約200キロを寄贈した。 同会は今年から休耕田を活用した米作りに取り組み、「厳しい社会情勢の中で生活に困っている人たちのために役立ててほしい」と、地域の交流の場を運営する団体や社会福祉施設などに寄付を行っている。 長谷川会長ら役員があえるもんを訪問し、稲葉ゆり子代表に目録を手渡した。長谷川会長は「大日の人たちが丹精込めて作った。おいしいご飯を食べて幸せを感じてもらえたら」とあいさつした。同所は来訪者に提供するランチやこども食堂で活用
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茶況(12月23日)自慢の農産品 市役所で販売 袋井
茶生産者をはじめ、袋井市内の農家が自慢の農産品を販売する「ふくろい農産物応援フェア」が26日まで、市役所で開かれている。24、25日は閉庁。 19日からの6日間、計11軒が日替わりで出店し、緑茶やほうじ茶に加え、スパークリングティーといった変わり種、ミカン、米、イチゴなども販売。市職員や来庁者でにぎわっている。 袋井産農産物のPRと9月の台風15号で被害を受けた生産者の販売支援を目的に、市農業振興会が企画した。
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次郎柿ワイン「お待たせ」 2年ぶり数量限定販売 森町内15店舗で購入可
森町特産の治郎柿を使った「遠州森町次郎柿ワイン」が22日、町内で発売された。昨年は製造中止となり、2年ぶりの販売。酒販店など15店舗で、数量限定で取り扱っている。 県指定天然記念物の原木から採れた柿をはじめ、同町産の治郎柿を100%使用。フルーティーな味わいが特徴で、飲みやすさから女性を中心に根強い人気があるという。 ワインは地元の特産品を使った新たな名物を作ろうと、町や商工会、生産者らで構成する遠州森町次郎柿ワイン推進協議会が企画した。昨年は天候不良により柿が不作で、初めて製造を取りやめた。今年は一昨年より3割程度増産し、約2800本を販売している。 同協議会は同日、完成祝賀式を小
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袋井市 重大ニュース発表 災害やまちづくりなど8分野
袋井市の大場規之市長は22日の定例記者会見で、今年1年の出来事を振り返る「ふくろい重大ニュース2022」を発表した。災害やまちづくり、スポーツなど8分野でまとめた。 企画政策課が集約し、市長をはじめ幹部職員が選定した。大場市長は特に印象的な出来事として台風15号と新型コロナウイルスへの対応を挙げ、「困難な状況を市民の皆さんの協力で乗り越えることができた。行政と市民の結びつきを来年も生かしたい」と総括した。 海のにぎわい創出プロジェクトの始動や、市が10年以上整備促進に取り組んでいる都市計画道路森町袋井インター通り線の整備方針に関する県、森町との覚書の締結、北京冬季五輪でフリースタイルスキ
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袋井の児童23人 恒例の通学合宿、座禅など体験
小学生を対象にした自然体験教室などを開催している市民団体「どろんこ教室」はこのほど、恒例の通学合宿を袋井市の可睡斎などで実施した。 袋井南、袋井西、高南、浅羽東の市内4小学校の3~6年生23人が参加。2泊3日で、下校後は同寺に集まって精進料理を味わった。夜は教え合いながら学習に取り組み、朝は寺から学校に通った。 共同生活や寺での修行を通じて子どもたちの協調性、自立心を養うことを目的とし、2年ぶりに開催。座禅に挑戦したほか、ミカン狩りや正月飾り作りも体験した。
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市民ニーズに対応 副市長2人案を可決 袋井市議会
袋井市が市議会11月定例会に提出していた、副市長を1人増員して2人とする条例の一部改正案が19日の最終本会議で、賛成多数で可決された。同市が副市長の2人体制を敷くのは2013年以来。 求められる行政サービスが高度化する中で市民のニーズに応えるための対応。浅羽海岸の活性化や都市計画道路森町袋井インター通り線の整備を受けての沿線地域のにぎわい創出、駅南地区の開発事業といった新規計画の着手に伴い、より付加価値の高い事業の推進も目的としている。 庁内の実務執行担当と渉外担当の二つの役割を想定し、外部との連携、情報収集役を担う副市長は今後県や国、民間企業出身者など幅広い人材と交渉を進める。大場規之
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23議案可決、閉会 袋井市議会11月定例会
袋井市議会11月定例会は19日、最終本会議を開いた。市職員の定年引き上げに関する条例の一部改正案や、同日提出された9500万円を追加する本年度一般会計補正予算案など23議案を原案通り可決し、閉会した。 追加提出された同補正予算は出産・子育て応援交付金の給付事業費で、2022年4月1日から23年3月末までに出産した世帯や妊娠届け出書を提出した世帯などを対象に出産応援分として5万円、子育て応援分として出生児1人当たり5万円を支給する。補正後の総額は396億6400万円。
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森町の風景、水彩で 絵画講座の作品展 袋井、25日まで
森町の絵画講座「遠州の写生めぐり」の作品展が25日まで、袋井市川井のギャラリー喫茶いこいで開かれている。講師を務める大須賀義明さん(77)と受講生16人が全12回の講座で手がけた写生画など21点を出展した。 舞楽「蟷螂(とうろう)」で知られる山名神社にあるカマキリの水口や、紅葉鮮やかな大洞院といった町内の風景などを水彩で描いた。繊細なタッチで表現した美しい景色を、訪れた人々が興味深そうに眺めている。 同ギャラリーの営業日は毎週木曜日から日曜日(第3木曜は除く)。
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シニアランナー 完走目指し疾走 袋井ですこやかマラソン
60歳以上のランナーが遠州路を駆ける「県すこやか長寿祭スポーツ・文化交流大会 すこやかマラソン2022」(県、しずおか健康長寿財団主催)が17日、袋井市の小笠山総合運動公園で開かれた。 県内各地から集まった89歳までの約100人が出場。3キロ、5キロ、10キロの3部門が行われ、エコパスタジアムを発着点に運動公園内に設定されたコースを走った。参加者は厳しい寒さに負けず、ゴール目指して力走した。 同大会は愛媛県で来年開催されるねんりんピックえひめ大会の選考会を兼ねていて、各部門の優勝者が出場権を獲得した。
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茶況(12月16日)世界の茶文化 実演交え紹介 袋井で多彩な催し
世界の茶文化の魅力を紹介する「袋井お茶大文化祭」(松下コレクションを活かす会、晩茶研究会主催)がこのほど、袋井市の茶ピアで開かれた。晩茶をテーマとした多彩な催しが行われた。 「BANCHAマーケット」では、県内外の生産者13軒が出店。同市の菩提酸茶をはじめ高知県の碁石茶、奈良県の天日干し釜炒り茶など自慢の晩茶を販売した。袋井市茶手揉保存会による紅茶の手もみ実演や寒茶作りの体験会などもあった。 晩茶に関する取り組み事例の発表が行われたほか、日本茶業中央会会長で衆院議員の上川陽子氏が今後の茶業の展望などについて講演した。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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袋井「フッピー」の年賀状 テンプレート公開 うさぎ年デザイン無料で
袋井市はこのほど、市キャラクター「フッピー」の年賀状テンプレートを新たに4種類製作した。うさぎ年にちなんだデザインを含む計12種類をホームページで無料公開し、利用を呼びかけている。 ウサギのかぶり物を着たフッピーや、フッピーとウサギが餅つきをしているデザインなどを追加。イラスト素材の無料ダウンロードも可能で、オリジナル年賀状が作製できる。 公開に合わせて市内郵便局などでPRしている。企画政策課の溝口千恵美さん(37)は「縁起の良いフクロウをモチーフにしたフッピーは年賀状にぴったり。ぜひ活用してほしい」と話した。
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火災防止や家内安全祈願 袋井・可睡斎の修行僧が托鉢
袋井市の可睡斎はこのほど、「歳末助け合い火防托鉢(たくはつ)」を同市内で実施した。修行僧が火災消除や家内安全、福徳円満を祈願しながら中心市街地を練り歩いた。 市役所で同日、出発式を行った。采川道昭斎主が火防の札を大場規之市長に手渡し、出席者全員で火の用心を三唱。ホラ貝の音を合図に修行僧が出発し、のぼり旗やお布施を受ける鉢(はつ)などを手に浄財を募った。 1300年以上の歴史を誇る火防大祭(15日)を前に、祭りのPRや防火への関心を高めることを目的とした恒例行事。浄財は社会福祉に役立てる。
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サッカーW杯の熱気、写真で 日本代表やメッシら40点 袋井・エコパスタジアム
サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会の速報写真展(静岡新聞社・静岡放送、共同通信社主催)が1月31日まで、袋井市愛野のエコパスタジアムで開かれている。強豪国を次々と破った日本代表の活躍を中心に、W杯の盛り上がりを現地から届いた写真で伝えている。 1階展示ホールに約40点が並ぶ。1次リーグ初戦で逆転勝ちを収めたドイツ戦から、PK戦までもつれたクロアチアとの決勝トーナメント1回戦まで、日本代表の全4試合の軌跡を紹介。スペイン戦で注目を集めた、三笘薫選手の決勝ゴールのアシストシーンをはじめ、選手たちの躍動感あふれる瞬間を捉えている。 日本代表の選手に加え、アルゼンチン代表のメッシやフラン
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松明道中や火渡り 袋井・可睡斎で「火まつり」 無病息災、家内安全を祈願
袋井市久能の可睡斎で15日夜、火防大祭「秋葉の火まつり」が開かれた。「松明(たいまつ)道中」や、心身の諸悪を焼き尽くすことで御利益が得られるとされる火渡りなどが行われ、大勢の参拝者が訪れた。 火伏せの仏「秋葉三尺坊大権現」をまつり、火防信仰で知られる同寺伝統の祭典。松明道中には、地域住民や消防団員ら約350人が参列した。御神火を移したたいまつを手に本堂前広場に設けられた火防霊場を目指して列をなし、一年の平穏無事に感謝し、防火の願いを込めてたいまつを護摩壇へと納めた。 白装束の行者「大膳講」による神事が行われた後、護摩木を並べて5メートルほどの火渡りの道をつくった。子どもから高齢者まで素足
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子育て支援など市長に政策提言書提出 袋井市議会
袋井市議会は12日、常任委員会がまとめた政策提言書を大場規之市長に提出した。三つの委員会が公共施設の運営や、子育て支援施策、持続可能な農業のあり方に関する調査結果を基に、課題解決へ向けた方策の実施を当局に求めた。 提言書ではコミュニティセンターのデジタル化の推進、活用を提案。子育て支援施策では総合相談窓口の設置を求め、浅羽支所での整備が検討されている「(仮称)袋井市こども交流館あそびの杜」に必要な機能にも言及した。農業分野では販路拡大や荒廃農地対策といった作物別の施策の実施を要請した。 大場市長に提言書を手渡した戸塚哲夫議長は「短期的に行える施策は来年度の予算への反映をお願いしたい」とあ
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冬の遠州路に1700人 袋井クラウンメロンマラソン 3年ぶりに静岡県外ランナーも
袋井の師走の風物詩「袋井クラウンメロンマラソン」(袋井市スポーツ協会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が11日、袋井市と掛川市にまたがる小笠山総合運動公園で開かれた。エコパスタジアムを発着点に、冬晴れの遠州路を市民ランナーが駆け抜けた。 一昨年はリモート形式で、昨年は県内在住者に限定して開催。3年ぶりに県外から受け入れ、25都道府県から参加があった。ハーフマラソンと10キロ、同市や近隣市町の小中学生を対象とした1・5キロの3部門に小学4年生から78歳までの約1700人がエントリーし、周回コースを走った。 ハーフマラソンでは、男子総合は浜松市の中川学さん(Honda-RC)が1時間10分29
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盛況「袋商ショップ」 20回記念のツナ缶も販売 11日まで
袋井市の袋井商高で10日、全校挙げて取り組む販売実習「袋商ショップ」が始まった。20回目の今年は、3年ぶりに一般客の受け入れを再開。新たな試みにも挑戦し、社訓の“おもてなしの心”で来場者を迎えている。11日まで。 クラスごとに店舗を設け、農産品や海産物、衣料品、自動車などを取り扱う。商品は地元事業者など29社から仕入れた。20回を記念して生徒が考案したオリジナルデザインのツナ缶も100個限定で販売している。 茶道部のお点前披露や、同校と袋井特別支援学校の生徒の作品展示も実施した。初日から地域住民や生徒の保護者、近隣市町の中学生らでにぎわった。 実践の中で経営や販
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茶況(12月9日)一年間の茶業に感謝 袋井・油山寺
袋井茶振興協議会はこのほど、「ふくろい茶感謝祭」を袋井市村松の油山寺で開いた。同市内の茶業関係者が、一年間の茶業への感謝を込めた。 毎年この時期に、中国から日本に茶を伝えたとされる栄西禅師の像がある同寺で行われている。本堂で報恩式が執り行われ、参列者を代表して鈴木勝会長らが袋井産の茶葉を詰めた茶つぼと茶箱を奉納。地域の茶業のさらなる発展を祈願した。
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学習の集大成「袋商ショップ」 生徒と成長、20回の節目 3年ぶり一般客受け入れ 10、11の両日
袋井市の袋井商高で10、11の両日、全校を挙げて取り組む恒例の販売実習「袋商(ふくしょう)ショップ」が開催される。生徒の手で長年引き継がれ、20回の節目の今年は3年ぶりに一般客を受け入れる。新型コロナウイルス禍前のにぎわいを取り戻そうと、生徒たちが準備に奔走している。 「いよいよ本番を迎える。高校生活の思い出になる時間を過ごしてほしい」。5日に行われた開店式。本年度の社長を務める松浦夏蓮さん(18)が全校生徒に呼びかけた。開幕を目前に控え準備は最終盤。商品の搬入や陳列などの作業が慌ただしく進められている。 袋商ショップは2003年、創立80周年の記念事業として始まった。企画から準備、運営
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東南海地震教訓、後世に 被災者「犠牲 減らせたはず」 袋井西小で「防災の日」講話
袋井市の袋井西小で7日、78年前の東南海地震への理解を深める「西小防災の日」が開かれた。5年生93人が、被災した地域住民らの体験を聞き、被害の甚大さや教訓を学んだ。 同地震は1944年12月7日に発生。同校では校舎の下敷きになり20人が犠牲となった。5年生児童は、被災者が自身の経験を基に製作した紙芝居を鑑賞し、クラスごとに語り部の話を聞いた。犠牲者を悼み、全校児童が黙とうも行った。 鈴木勝男さん(86)と藤城一英さん(84)が訪れたクラスでは、鈴木さんが「当時は地震という言葉さえ知らなかった。対応を知っていれば犠牲者は減らせたはず」と振り返った。藤城さんは「建物の下敷きになっても机の下に
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茶況(12月2日)丸尾製茶に大賞 どまん中袋井茶
「第29回東海道どまん中袋井茶大賞」(実行委員会、袋井地区農協茶業委員会主催)の第2次審査会がこのほど、袋井市の茶ピアで開かれた。大賞には丸尾製茶(袋井南地区)が輝いた。 9月の第1次審査を通過した上位10点が出品された。市内企業に勤務する社員14人が審査員を務め、出品茶の中から外観や滋味、香気などを基準にして好みの茶を選んだ。 準大賞には石川喜雄さん(三川地区)、松田明久さん(袋井南地区)をそれぞれ選出した。
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⚽日本代表にエール 袋井のサッカー少年「優勝目指して」 W杯カタール大会
サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会での日本代表の決勝トーナメント進出を受け、20年前の日韓W杯で代表のキャンプ宿泊地だった袋井市は2日、必勝祈願セレモニーを市役所で実施した。初のベスト8以上へ、地元サッカー少年らがエールを送った。 同市の少年サッカーチーム袋井西フットボールクラブの6年生が参加し、市が用意した「サムライブルーダルマ」にキャプテンの猿渡徹喜君(12)が筆を入れた。選手たちは大場規之市長らと日本コールを行い、代表のさらなる躍進を願った。 猿渡君は「強豪相手に先制されても最後まであきらめないプレーが印象に残った。ベスト8ではなく、優勝を目指して頑張ってほしいとの思いを込
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ゼロカーボンシティ実現へ 袋井市がロゴマーク披露
袋井市はこのほど、2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにするゼロカーボンシティの実現に向けて作成したロゴマークの披露式を同市愛野のエコパスタジアムで開いた。取り組み推進へ決意を新たにした。 ロゴマークは機運醸成を目的に市民らから募集し、同市在住の大学生望月優真さん(21)の作品が選ばれた。「CO2」「∞」の文字がモチーフで、クラウンメロンや市の花のコスモスなどを取り入れた。「袋井らしいゼロカーボンシティを実現してほしい」との思いを込めたという。 式典は選定に関わった静岡ブルーレヴズのプレシーズンマッチの前に実施。望月さんへ大場規之市長とブルーレヴズの山谷拓志社
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プレミアム付き商品券販売開始 3日午前8時から 森町商工会
森町商工会は12月3日午前8時から、町内在住、在勤者が利用できるプレミアム付き商品券「森上げよう!プレミアム商品券」の販売を開始する。 コロナ禍で地元事業者への支援策として始まり、3回目。1冊1万円、プレミアム率は30%。8千冊限定の販売で1世帯5冊まで。高齢者らに配慮して代理の購入も可能とした。取り扱い店数は昨年から10件増えた181店舗。有効期間は来年2月末まで。販売期間は3~5日で3、4日は森町総合体育館、5日は町商工会館で午前9時から販売する。いずれも午後4時までで、売り切れ次第販売を終了する。 問い合わせは同商工会<電0538(85)3126>へ。
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合言葉は「フクロイイ!」袋井市がPR動画公開 ダンスで魅力表現
袋井市はこのほど、地域の魅力を発信するPR動画の公開を開始した。撮影には市民や地元事業者らが協力し「フクロイイ!」を合言葉に食や観光資源、地域活動などをアピールしている。 女優やモデルなど幅広く活躍する中国出身のロンモンロウさんが出演。エコパスタジアム、遠州三山など同市の名所で特産のクラウンメロンや茶などを紹介しながら、袋井のイメージを取り入れたかわいらしいダンスを繰り広げている。 市民に加え、静岡ブルーレヴズとアザレア・セブンの選手も登場する。最大の見どころはラストでエコパスタジアムを舞台に園児や市キャラクターの「フッピー」ら総勢約100人でダンスを繰り広げるシーンという。 動画はユ
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特別枠設定、職員の挑戦促す 2023年度予算編成で袋井市長方針
袋井市の大場規之市長は29日、2023年度の予算編成について、新型コロナ対策など各事業の着実な推進に加え、予算要求の特別枠「チャレンジ&スマイル実践枠」を設けて職員の積極的な挑戦を促すとの方針を示した。市議会11月定例会で、近藤正美氏(緑風会)の代表質問に答えた。 チャレンジ&スマイル実践枠は職員が企画立案した、地域の将来を見据えた事業を広く募集する制度。大場市長は制度の狙いを「挑戦する文化を袋井のブランディングの中核に位置づけ、街全体に広がり定着することを目指す」と述べた。 編成方針に掲げる視点にはイノベーションへの挑戦、若い世代の夢や希望をかなえる取り組みの推進、リスクに対する備えの
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エコパや法多山視察 袋井市の友好都市 宮城・岩沼市訪問団と交流
袋井市の友好都市・宮城県岩沼市の訪問団が25日、エコパスタジアムなど袋井の名所を視察した。親善交流を目的とした訪問で、相互理解を深めた。 岩沼市民交流協会の会員ら19人が来訪。同スタジアムではピッチや選手のロッカールームを見学し、職員から会場となった2019年のラグビーワールドカップ(W杯)、02年サッカーW杯について説明を受けた。一行は法多山尊永寺や津波避難施設「平成の命山」も見学した。前日は市役所へ表敬訪問した。 両市は東日本大震災の復興支援を契機に交流を深め、2013年に防災交流都市協定を、16年には友好都市協定を締結した。来年1月には袋井市の訪問団が岩沼市を訪ねる予定。 岩沼市
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茶況(11月25日)茶がゆ御膳など特別メニュー提供 2日、法多山のカフェ
袋井市観光協会は12月2日、「袋井の銘茶と法多山ライトアップに酔う夜宵」を法多山尊永寺(同市豊沢)内のごりやくカフェで開催する。市内生産者の自慢の茶を使った特別メニューを提供する。 袋井茶の魅力を知ってもらおうと「ふくろい夜宵プロジェクト」の一環として企画した。3軒の農家と晩茶研究会の協力を得て、地元食材をふんだんに使った「茶がゆ御膳」とともに白葉茶や和紅茶、ほうじ茶など多彩な茶が味わえる。 午後6時スタート。定員は16人で先着順。参加費は3500円。問い合わせは同寺<電0538(43)3601>へ。
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農産品や雑貨販売、ステージも 袋井「エキマチフェスタ」にぎわう
袋井市はこのほど、中心市街地を巡る街歩きイベント「フクロイエキマチフェスタ」を袋井駅周辺で開いた。三つの会場で農産品や雑貨の販売、体験会などが行われ、大勢の市民らでにぎわった。 今年6月の第1弾に続いての開催。さらに規模を拡大し、前回を上回る約100団体が出展した。田端東遊水池公園ではステージイベントが繰り広げられ、市内の音楽教室や愛好団体がダンス、楽器演奏などを披露。息の合ったパフォーマンスで来場者を沸かせた。 会場近くの事業所ではワークショップが行われ、多肉植物の植え方講座や薬剤師体験が人気を集めた。南地区で発掘作業が進む大門遺跡の出土品などを紹介するパネル展、駅周辺の歴史発見ツアー
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一年の収穫に感謝 森町・小国神社で新嘗祭 農業など発展願う
森町一宮の小国神社で23日、稲作をはじめとする農業などの発展を願う「新嘗祭(にいなめさい)」が執り行われた。町内農業関係者らが、一年の収穫に感謝の祈りを込めた。 地元部農会の代表やJA職員ら約100人が参列。大祭用の装束姿の打田文博宮司が祝詞をささげ、巫女(みこ)の神楽舞を奉納した。神前には同町産の新米や特産の次郎柿、クラウンメロンなどを供え、豊作を祝った。氏子が生産した農作物の品評会、販売会も開かれた。 新嘗祭は毎年11月23日の宮中祭祀(さいし)に合わせて全国の神社で行われ、五穀豊穣(ほうじょう)や国家安泰などを祈願する。2月の耕作始めに行う祈年祭とともに重要な祭典の一つに位置づけら
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CO2排出ゼロへ ロゴ決定 袋井市の望月さん(静岡福祉大)デザイン
2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現を掲げる袋井市は、取り組みの象徴となるロゴマークを作成した。市民らから募集した作品の中から決定。啓発活動などで活用していく。 選ばれたのは静岡福祉大2年の望月優真さん(21)の作品。袋井らしくゼロカーボンシティを目指す様子を表現したという。「CO2」と「∞」の文字をモチーフとし、クラウンメロンや市の花コスモスなども取り入れた。 若い世代が地球温暖化対策について考える契機とするため、15~25歳を対象に募集。大場規之市長や環境水道部長、ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズ、女子7人制ラグ
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森町の地場産品 一堂 3年ぶり産業祭、58団体が出展
第35回森町産業祭「もりもり2万人まつり&農協祭」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が20日、町文化会館の駐車場で開かれた。町内事業所など58団体が販売、PRブースを出展し、町民らでにぎわった。 町菓子組合の加盟店やJA遠州中央などによる和菓子、治郎柿、茶などの地場産品の即売会が行われた。中には行列ができ、開場後30分で商品が完売した人気ブースもあった。 産業祭の目玉は友好町・北海道森町の物産コーナー。同町物産協会がいかめしやホタテ、昆布といった海産物を販売した。 地元産業の活性化やにぎわいづくりなどを目的とした恒例のイベントで、3年ぶりの開催。今年は感染症対策として規模を縮
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ランタンふわり 法多山 ふくろい夜宵プロジェクト開幕
袋井市の法多山尊永寺で19日、スカイランタンの打ち上げが行われた。同日市内で開幕した「ふくろい夜宵プロジェクト」(1月末まで)のオープニングイベントで、200基のランタンが境内を幻想的に照らした。 夜の法多山の魅力発信を目的に始めた催しで、2年ぶりの実施。家族連れやカップルなどが参加し、本堂前広場でカウントダウンを合図に一斉に照明入り紙風船を飛ばした。家族で訪れた同市の大竹夏葵ちゃん(7)は「高く上がれと思って飛ばした。ランタンがきれいですてきな思い出になった」と話した。 同プロジェクトは袋井の夜を楽しむをテーマにJR袋井駅周辺などにイルミネーションやあんどんを設置し、にぎわい創出につ
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茶況(11月18日)袋井で12月4日 お茶の文化祭 「晩茶」に焦点
袋井市の松下コレクションを活かす会は12月4日、世界の茶文化を発信する「袋井お茶大文化祭」を同市の茶ピアで開催する。 茶の多様性をテーマに、地方色豊かな「晩茶」に焦点を当てる。日本茶業中央会会長で衆院議員の上川陽子氏が「日本茶の将来について」と題して講演するほか、同会の松下智名誉会長の講演や県内外の茶業関係者の晩茶に関する取り組み事例の紹介も行われる。 同会発足5周年を記念し開催する。市内外の生産者が自慢の商品を販売する「BANCHAマーケット」や、寒茶づくりのワークショップなども予定している。入場無料、午前10時~午後4時。
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秋のクラウンメロン 良品そろう 品評会最高賞は松山さん 袋井
クラウンメロンの秋作品評会(県温室農業協同組合クラウンメロン支所主催)が18日、袋井市小山の同支所で開かれた。最高賞の優等賞には、同市の松山昌弘さんが選ばれた。 4地区で行われた予選会を通過した40人の生産者が6玉一箱で出品。県内の市場関係者らが審査員を務め、網目の美しさや外観のそろい、風味をはじめとする内容で採点した。松山さんは特に食感や味が高く評価されたという。 その他の主な結果は次の通り。 1等 ①八木祐子(袋井市)②原弘明(同)▽2等 ①山崎靖史(磐田市)②増田明(掛川市)③井口貴彦(袋井市)④浅井基裕(同)⑤金原純一郎(同)▽3等 ①桑原吉斉(同)②安井孝政(同)③杉浦邦太郎
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オリパラ競技、家族で楽しむ スケボーなど挑戦 袋井でイベント
五輪、パラリンピック競技を家族で楽しむ「FUKUROI SPORTS DAY2022」(袋井市主催)がこのほど、市総合体育館さわやかアリーナで開かれた。普段体験機会の少ない競技に触れようと、多くの市民らでにぎわった。 BMX、スポーツクライミング、ゴールボールなどの体験コーナーを設け、市スポーツ推進委員や市内で活動するクラブチームの選手らが指導した。スケートボード体験教室では、小学生が足の置き方やブレーキのかけ方、ターンの仕方といった基礎を学び、悪戦苦闘しながらも楽しそうに挑戦した。 21年に開かれた東京五輪・パラリンピックの盛り上がりの継続や、市民のスポーツに対する取り組み意欲の喚起な
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静岡県1部リーグ昇格 ホームを大切に高みへ サッカーチームORAN袋井代表/安原直哉氏【本音インタビュー】
今シーズンからORAN袋井に改称。2024年までにサッカー東海リーグ昇格、30年にJFLへの参入を掲げ、チーム史上初めてプロ契約の監督を招くなど強化に力を入れる。新体制で臨む初年度の手応えと課題を聞いた。 -ここまでの手応えは。 「県2部リーグ12連勝中で、最終戦を残して1部昇格を決めた。目標としてきた全勝優勝もあと一歩。3年間昇格できず、今シーズンは勝負の年と位置づけていた。その中でここまでは満足のいく結果を出せている。選手はカルロス・アルベルト・ゴンサルヴェス監督の下、今まで以上に質の高いトレーニングを積んでいる。技術の向上はもちろん、モチベーションを維持しながらリーグ戦に臨めている
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茶況(11月11日)鈴木長十商店 総合V 森の茶仕上品評会
「森の茶仕上品評会」(森町茶商組合など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、町茶業センターで開かれた。価格別で審査を行い、総合優勝には2年連続で鈴木長十商店が輝いた。 「森の誉」「森の香」の2部門に組合所属の製茶問屋が計56点を出品。県内茶業関係者が外観や香気など4項目で採点した。総合2位の優秀賞は太田茶店が受賞した。 各部門の入賞者は次の通り。 【森の誉】優等 太田茶店▽1等1席 同▽同2席 八幡屋茶舗▽2等1席 鈴木長十商店▽同2席 太田茶店▽同3席 松浦製茶 【森の香】優等 鈴木長十商店▽1等1席 同▽同2席 太田茶店▽2等1席 松浦製茶▽同2席 同▽同3席 八幡屋茶舗
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記者コラム「清流」 国体取材で感じたこと
栃木県で開催された国民体育大会を取材した。ひたむきに競技と向き合う選手の姿はもちろん、競技後でも嫌な顔一つせず丁寧に取材に応じる姿勢にも感銘を受けた。 特に印象に残った出来事がある。ボクシング競技を取材中、話を聞いた選手から「僕、新聞に載るんですか?」と声を掛けられた。そうだと答えると「すごい!うれしいです!」と続けた。その選手は高校生。なじみが薄いはずの世代の彼が新聞に掲載されることを喜んでいることに驚いた。 身の引き締まる思いがした。自分は彼に応える記事を書けただろうか。彼だけでなく、直筆の手紙で感想を送ってくださる読者もいる。こうした気持ちに報いることができる仕事をしたい。改めてそ
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皇室献上へ「次郎柿」箱詰め 厳選160個、磨いて包装 森町
皇室へ献上する森町の特産品「次郎柿」の箱詰め作業が7日、同町の町民生活センターで行われた。毎年恒例で、献上は109回目。町職員が160個を厳選し、きり箱に梱包(こんぽう)した。 町内の農家21軒で収穫された計695個を、職員が色つややサイズなどを確認した。丁寧に磨いて1個ずつ包装し、40個ごとに計4箱に詰めた。作業に従事した総務課主事の安形絵美さん(29)は「細心の注意を払って詰めさせていただいた。森町のおいしい柿をぜひ召し上がってもらいたい」と話した。 今年は収穫量が多く、大きさは例年並みかやや大きめ。甘みが乗っている。出荷はいつもより1週間ほど早く始まったという。 町によると、19
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屋台集結、舞児還し 盛大にフィナーレ飾る 遠州森のまつり閉幕
森町中心部で3日間開催された「遠州森のまつり」は6日、熱気に包まれながら幕を下ろした。最終日は祭りを締めくくる「舞児還し(まいこがえし)」が行われ、盛大にフィナーレを飾った。 舞児還しは舞を奉納した舞児を各町内へ送り届ける祭事。金守神社から三島神社にみこしを戻した後、14町の屋台が同神社に集結した。舞児を乗せて出発し、おはやしやかけ声に合わせて勇壮に引き回しを繰り広げた。 森のまつりは三島神社の祭礼として古くから続く伝統行事。コロナ禍により3年ぶりに平年通りの形で行い、大勢の見物客が詰めかけた。大石清悟頭取会長は「無事行うことができ、町民の皆さんに喜んでもらえて良かった」と振り返った。
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9日から秋の火災予防運動 イオン袋井店、消防署が広報活動
秋季全国火災予防運動(9~15日)を前に、袋井消防本部袋井消防署は6日、火災予防の広報活動を袋井市のイオン袋井店で実施した。 チラシを配布し、買い物客に住宅用火災警報器の取り付けや点検、交換を呼びかけた。会場には消防車や救急車を展示。はしご車のバケットへの搭乗体験などが行われ、家族連れでにぎわった。 同本部によると、管内(同市、森町)での住宅用火災警報器の設置率は78%と、全国平均の84%を下回っているという。同本部は設置支援事業などを通じ、普及促進に取り組んでいる。
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秋彩る「森のまつり」 町内にきらびやかな屋台やみこり 6日まで
森町の秋を彩る伝統の「遠州森のまつり」が6日までの3日間、三島神社(同町森)を中心に開かれている。14地区がきらびやかな装飾の施された屋台を引き回し、街中に祭りばやしが響き渡っている。 同神社の祭礼として古くから続く一大行事。夜には屋台がぶつかり合う激しい練りが繰り広げられることなどから「森のけんか祭り」としても知られる。中日の5日はみこしの渡御が行われ、地元小学生の引くみこしが神社を出発し、金守神社を目指して約1時間30分かけて町内を巡った。 コロナ禍により一昨年は中止、昨年は規模を縮小しての実施だった。感染症対策を徹底して3年ぶりに平年通りの形で開催した。 最終日は午後0時半からみ
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茶況(11月4日)移動販売車を導入 袋井の宝玉園
お茶の宝玉園(袋井市豊沢)は11月から、移動販売車を導入した。イベントなどで、茶の発信に活用する。 これまでイベントに参加する際には、車両3台で資材や商品を運搬しなければならず、会場での設営は時間がかかった。移動販売車の導入によって省力化につながり、より多くのイベントに出展することが可能になった。 商品の管理が簡単になり、受け渡しもスムーズになったという。寺田直樹代表は「新規客の開拓のきっかけにもなれば」と期待する。(袋井支局・仲瀬駿介)
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明治安田生命保険「私の地元応援募金」 袋井市に22万円 市役所で贈呈式
明治安田生命保険はこのほど、同社が展開する「私の地元応援募金」として袋井市に22万3500円を寄付した。袋井営業所の伊藤由美子所長らが市役所を訪問し、大場規之市長に目録を手渡した。 同市への寄付は2020年度から続けていて、出身者や市内での勤務経験があるなど、ゆかりの従業員からの募金などを活用している。伊藤所長は「袋井が元気になる取り組みに役立ててほしい」とあいさつした。市は健康増進に関する事業などに充てるという。
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日韓W杯開催地の袋井 中田やゴン中山のサイン公開 カタール大会にエール
2002年サッカー日韓ワールドカップ(W杯)開催地の袋井市は1日、当時市内に滞在した日本代表選手らの直筆サイン入りパネルを市役所で公開した。20日開幕のカタール大会に出場する日本代表への応援企画の一環。地元のサッカー少年らがエールを送った。 高さ2メートル、横1メートルのパネルには、フィリップ・トルシエ監督をはじめ中田英寿さんや中山雅史さんら24人のサインが書かれている。葛城北の丸でベースキャンプを行った代表チームから市に贈られた。市内各地で展示し、その後は市役所の倉庫で保管され、20年ぶりにお披露目した。 除幕式には同市を拠点とする小学生サッカーチーム「Fukuroi FC」の選手14
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PFI導入の体育館 岡田特命担当相視察 袋井
岡田直樹内閣府特命担当大臣は31日、袋井市総合体育館さわやかアリーナを視察した。PFI(民間資金活用による社会資本整備)推進を担当する岡田大臣は、PFIの手法を導入した同施設の運営状況などを確認した。 大場規之市長や施設職員が概要、供用開始から3年間での利用者数の推移などを説明。施設見学ではバリアフリーや、防災設備といった機能面の特徴を紹介した。 政府はPFI事業の対象拡充に向け、関連法の一部改正案を臨時国会に提出している。市によると、同施設は全国的にも珍しいPFIで整備された体育館。岡田大臣は冒頭「先進事例の効果を確認して改正法案に生かし、より利用しやすい制度としたい」と述べた。 (
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防災にも役立つ技能習得 袋井 初心者向けにキャンプ講座
袋井市と同市のどまんなかセンターは29日、初心者向けのアウトドア講座「みずべdeゆるっと防災ワンデイキャンプ」を原野谷川親水公園(同市愛野)で開いた。アウトドア・プロデューサーの松山拓也さん(49)=磐田市=を講師に迎え、防災に役立つスキルを学んだ。 松山さんはテントの設営方法やキャンプ時の衣類、道具の選び方を紹介。少ない水での食器の洗い方をレクチャーし、キャンドル作りのワークショップも行った。参加者は溶かしたろうにクレヨンを混ぜ、好みの色のキャンドルを完成させた。 アウトドア人気が高まる中、市のみずべ活用推進事業ミズベリングの一環で開催した。浜松市西区のパート岩崎江利子さん(43)は「
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「大黒天像」豊橋から出開帳 森町・小国神社 参拝者続々と
小国神社(森町一宮)で30日、愛知県豊橋市の船形山普門寺に奉安されている「大黒天像」の開帳が始まった。両寺社を含む遠州、三河地域の一社三山による企画で、同神社で仏像が祭られるのは歴史上初めてという。静岡県内外から大勢の参拝者が訪れ、約500年前に造像された貴重な姿に手を合わせている。31日まで。 大黒天像は室町時代に造られた木彫の立像で、招福や五穀豊穣(ほうじょう)などの御利益があると伝わる。開帳は大黒天が同神社の祭神である大己貴命(おおなむちのみこと)の神仏習合した姿という縁で実現した。林義将住職が天竜浜名湖鉄道で運び、神社まで届けた。 今回は特別に大黒天像の撮影や交流サイト(SNS)
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茶況(10月28日)地域学講座 静岡理工科大で表彰式
静岡理工科大(袋井市豊沢)でこのほど、茶振興をテーマとした「地域学講座」の表彰式が開かれた。最高賞の市長賞は茶園でのマルシェの開催を提案した大西遥さん、生熊大誠さん、関祐人さん、大石壮馬さんのグループが選ばれた。 主婦や高齢者らをターゲットとし、利き茶、茶摘みなどの体験を通じてファンを獲得するプラン。消費を呼び込み、地域活性化につながると強調した。アイデアは実現に向け、市や生産者と検討するという。 同講座は大学と市の共同開催。5グループの計画案を茶業関係者らが審査した。式では4人が発表を行い、大場規之市長から賞状などが手渡された。
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森町袋井インター通り線 整備方針で覚書締結へ
袋井市の大場規之市長は28日の定例記者会見で、11月14日に県や森町と都市計画道路森町袋井インター通り線の整備方針に関する覚書を締結すると発表した。計画の本格化が期待され、大場市長は「地域の活性化へ大きな一歩だ」と述べた。 同路線は森町の新東名高速道森掛川インターチェンジ(IC)から袋井市の東名高速道袋井ICや国道1号を結ぶ広域幹線道路で、国道150号までつながる。2009年の期成同盟会の発足以来、両市町が整備促進へ取り組んできた。現在一部区間で事業着手されているが、全体の供用開始時期は未定。 覚書の対象は太田川をまたぐ2・3キロ区間。橋の架設など事業の進め方が課題となっていた。同区間の
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妊娠関連の行政手続き 来月からオンライン申請 袋井市
袋井市は11月から、妊娠に関する行政手続きでマイナンバーカードを活用したオンライン申請を開始する。妊婦の負担軽減や支援充実を図る試みで、同様の取り組みは静岡県西部地域では初めて。 導入するのは妊娠届出書と母子健康手帳交付アンケート。従来は市総合健康センターか浅羽保健センターに来庁して記入する必要があった。今後はマイナンバーカードのポータルサイトを通じて自宅などで申請できる。 来庁前に申請することで母子健康手帳交付の手続き時間も短縮。書類提出後の保健師らによる面談も事前確認が可能になり、より個々の状況に応じた支援を実現できる。 健康づくり課主査の鈴木伶奈さん(36)は「妊婦さんがより短い
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焼き芋「甘くておいしい」 袋井・今井幼稚園、地域住民に振る舞う
袋井市太田の今井幼稚園で26日、毎年恒例の「焼き芋会」が開かれた。園児が地域住民らと一緒に秋の味覚を味わった。 今井地区の住民でつくる「今井幼小応援する会」が駆け付け、同会メンバーや園児が栽培した紅はるかを園庭に設置した焼き窯で40分ほど焼き上げ、出来たてを振る舞った。園児は熱々の焼き芋をおいしそうにほおばった。 食育に加え、地域住民との交流を目的に実施している。年長組は自分たちでサツマイモを洗い、アルミホイルで包んだ。久野彩愛ちゃん(6)は「おいしくなーれと思って包んだ。甘くておいしい」と笑顔を見せた。
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農地被害復旧など市長に要望書提出 袋井市農業委
袋井市農業委員会はこのほど、台風15号による農地の災害復旧や今後の農地基盤整備に関する要望書を、大場規之市長に提出した。予算措置や補助制度の新設といった対応を求めた。 市内各地で農作物や施設などが被害を受けたとして、被災農家が営農再開できるよう支援の実施を要望した。農地の集積・集約化に向けた農業基盤整備などに対する支援要請も盛り込んだ。 市農政課によると、台風15号の接近に伴う土砂災害で被災した農園、農道などは40件超。水害の被害を受けた農家は25件を数える。北部地域を中心に被害が広がったという。 市役所を訪れた永田勝美会長は「意欲ある農業者のため、復旧に力を入れてほしい」とあいさつ。
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記者コラム「清流」 奪われた地域のシンボル
袋井市の中心部を流れる原野谷川に小さな歩道橋が架かっていた。名前は岡野橋。水位が上がると本体が漬かることからもぐり橋の愛称で知られ、生活道路としてだけでなく地域のシンボルとして長年親しまれてきた。 同市が舞台の映画「明日にかける橋 1989年の想い出」では、走って渡ると願い事がかなう明日橋(あしたばし)の名で登場。主人公が渡って過去にタイムスリップする場面が描かれた。 その岡野橋が台風15号で流失した。翌日の現場には大勢の人が訪れ、ショックの大きさが伝わってきた。台風はシンボルを奪っただけでなく、市民生活にも大きな爪痕を残した。亡くなった方もいる。もしも、明日橋があれば-。そう思わずには
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茶況(10月21日)法多山で「大茶会」 世界の茶文化や魅力発信
袋井市の法多山尊永寺でこのほど、「法多山大茶会 オチャノコサイサイ」(実行委員会主催)が開かれた。世界の茶文化と茶の魅力を発信するイベントで、県内外の愛好者らでにぎわった。 イベントは2日間行われ、市内の若手生産者をはじめ、全国の茶業関係者が出店。晩茶や白葉茶など丹精込めて生産した自慢の茶や海外から取り寄せた銘柄、茶器などを販売し、中国、韓国など世界各国の茶が楽しめる茶席も設けられた。 全国有数の茶産地である本県のPRを目的に、同寺や観光団体、地元茶業関係者らが企画した。
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爽やか香水で袋井・幸浦地域発信 地元協議会とメーカー開発
袋井市浅羽南地区の住民でつくる幸浦地域まちづくり協議会はこのほど、地元の香料・食品素材メーカー高砂フードプロダクツと共同で幸浦地域をイメージした香水「オードトワレ幸浦」を開発した。関係者が市役所を訪ね、大場規之市長に完成報告した。 地域貢献の取り組みとして同社が協議会に香水の作成を提案。プロジェクトを立ち上げ、半年かけて製作した。香りを選定する際には、幸浦コミュニティセンターの利用者や市職員ら400人以上による投票で決定した。 フローラルブーケとかんきつ系の香料を組み合わせ、爽やかな香りに仕上げた。1500本製作し、幸浦コミュニティセンターがイベントなどで紹介するほか、市が首都圏交流会な
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地域経済活性化、デジタル化推進など市長に要望 袋井商議所
袋井商工会議所は18日、2023年度の市行政に関する要望書を袋井市の大場規之市長に提出した。地域経済の活性化やデジタル化に向けた施策の推進などを要望した。 原油・原材料価格高騰に対する支援策など新規案件14件、公共工事と資材の地元業者への発注など継続案件3件を盛り込んだ。市が実施予定の市道掛之上祢宜弥線の道路整備計画については、河川堤防のり面の階段状化などの計画変更を求めた。要望書は役員会や各部会からの意見を集約した。 水谷欣志会頭は「コロナ禍の長期化や円安などの多様な課題に取り組む中で、より一層のご協力をお願いしたい」とあいさつ。大場市長は「さらなる地域経済の活性化に向けて取り組む。互
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サッカーワールドカップ 日韓共催20年 開催地の袋井で特別展
2002年サッカー日韓ワールドカップ(W杯)の開催地の袋井市で、開催20周年記念の特別展が12月18日まで開かれている。市役所1階ロビーの特設スペースで当時の地域の盛り上がりや活動の様子を紹介。来月開幕するカタール大会の応援機運の盛り上げを図る展示も行われている。 準々決勝のブラジル対イングランド戦など3試合が行われたエコパスタジアム周辺の雰囲気やW杯に向けた市民、行政の取り組み、国内外のサッカーファンへのおもてなしをまとめたパネル、写真などを展示している。 カタール大会に出場する日本代表への応援メッセージの記載台も設置。市民からのエールを25日まで募集していて、日本サッカー協会(JFA
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袋井商議所 新会頭に豊田浩子氏内定 丸尾興商専務
袋井商工会議所は18日までに、任期満了に伴い10月末で退任する水谷欣志会頭(63)=サンワNETS社長=の後任に、副会頭の豊田浩子氏(62)=丸尾興商専務=が就任する人事を内定した。27日の臨時議員総会で正式決定する。 豊田氏は袋井市出身。1984年に同社へ入社し、経理課長や経理部長を歴任した。現在は県開発審査会委員、市都市計画審議会会長代理なども兼務する。同商議所では2017年から副会頭を務めている。同商議所によると、全国515商議所のうち、女性会頭は現在3人だという。 任期は11月1日からの3年間。豊田氏は取材に「市との連携を強化し、まずはコロナ禍で疲弊した地域経済の活性化を図る。3
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子育て環境向上を 市民と市議が座談会 袋井
袋井市で子育て支援に取り組む「ふくろい子育てネットワーク・みんなのぽっけ」は15日、子育て世代の市民らと市議会議員との座談会を同市の豊沢ふれあい会館で開いた。30~60代の15人が参加し、子育て環境の向上に向けて意見交換した。 市の現状と子育て施策を紹介した後、育児の負担を軽減する方策や10年後、20年後の子育ての在り方について議論した。参加者からは出産後に気軽に相談でき、支援を受けられる環境の充実を求める声などが上がった。 市民が議会や行政に直接提言できる場を設けようと、2020年から実施している。昨年はオンライン形式で、対面開催は2年ぶり。内容は後日、市役所に展示する。同市の主婦鈴
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茶況(10月14日)袋井産ほうじ茶のポンせんべい開発 茶業関係者ら
袋井市内の茶業関係者と浜松市北区の障害福祉サービス事業所「くるみ共同作業所」は、袋井産ほうじ茶を使ったポンせんべい「ふくせん」を開発した。20日にグランシップ(静岡市駿河区)で開幕する世界お茶まつりでお披露目する。 静岡茶の商品開発や販路拡大を支援するChaOIフォーラムが袋井市を通じて両者をつないだ。同市産の米も使用し、米の甘みの中にほうじ茶の香ばしさを感じる上品な味わいが特徴。名称は「食べた人に幸福が訪れるように」との思いが込められている。 関係者が市役所を訪れ、大場規之市長に完成を報告した。11月から市役所の売店でも取り扱いを開始する。
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茶況(10月7日)製茶や入れ方 親子で学ぶ 袋井・工場見学会
袋井市山崎の荻原製茶でこのほど、同市在住の親子を対象にした製茶工場の見学会が開かれた。幼稚園児や小学生とその保護者4組が参加し、茶の製法などを学んだ。 荻原克夫代表が講師を務め、参加者は蒸しから乾燥、出荷まで一連の工程を見学した。茶の入れ方教室も行われた。荻原代表は白湯を入れて茶葉を浸してから湯を注ぐ方法を紹介した。 同市の笠原コミュニティセンターが主催する市民講座の一環。同社が管理するミカン園での収穫体験も行われた。
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永嶋(静岡西)鈴木(静岡農)組 準V 栃木国体クライミング
第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」第4日は4日、栃木県各地で行われ、静岡県はスポーツクライミング少年女子ボルダリングで永嶋美智華(静岡西高)、鈴木結菜(静岡農高)組が準優勝した。少年男子リードの鈴木音生(東海大翔洋高)、鈴木大翔(藤枝西高)組は8位入賞。 クライミング(栃木県壬生町総合運動場特設会場) ▽少年男子リード決勝 ⑧静岡(鈴木音、鈴木大) ▽少年女子ボルダリング決勝 ②静岡(永嶋、鈴木) 高1コンビ躍動 少年女子ボルダリング スポーツクライミング少年女子ボルダリングで永嶋(静岡西高)、鈴木(静岡農高)組が準優勝を果たした。リードの3位に続き、国体初出場の高校1
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袋井で先端技術イベント VRやロボット 機能体験にぎわう
国が定めるデジタルの日に合わせ、先端技術の体験イベント「ふくろいみらeフェア」(袋井市主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が1日、同市上山梨のショッピングセンターパティオで始まった。2日まで。 通信、映像技術などの企業6社が出展。専用のゴーグルを装着して映像空間に没入するVR(仮想現実)や、道案内、荷物の運搬などが可能な自律走行型ロボットの機能を体験できるブースなどが並ぶ。会場は親子連れなどでにぎわっている。 市民にデジタルをより身近に感じてもらおうと初めて開催した。今後も関連のイベントを企画するという。同フェアは入場無料。午前10時~午後4時。
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茶況(9月30日)袋井茶大賞 上位入賞10点が2次審査へ
東海道どまん中袋井茶大賞(実行委員会、袋井地区農協茶業委員会主催)の第1次審査会がこのほど、袋井市の茶ピアで開かれた。上位入賞の10点が2次審査へと進んだ。 市内生産者が普通煎茶と深蒸し煎茶計22点を出品した。県中遠農林事務所やJA職員、地元茶商らが審査員を務め、外観や香気、水色、滋味の4項目で採点した。 2次審査進出者は次の通り。 丸尾製茶(袋井南)、竹原秀哉(同)、松田明久(同)、石川喜雄(三川)、やまも製茶(袋井南)、にしたな(三川)、秋田製茶(笠原)、松井淳(三川)、木根益夫(笠原)山崎製茶協同組合(同)
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森町の県道袋井春野線 片側交互通行で再開 住民安堵、通学可能に
台風15号の接近に伴う崩落で通行できなくなっていた森町問詰の県道袋井春野線で29日、片側交互通行による通行が再開された。交通面などで影響を受ける現場以北の住民からは「これで安心して通行できる」と安堵(あんど)の声が広がった。 現場は24日以降全面通行止めとなっていて、その間、北部に住む約千人の足に支障が出た。市街地への行き来には山道へ迂回(うかい)しなければならず、通勤時など混雑する時間帯には事故や渋滞が生じたという。 通行再開を受け、区間運休となっていた秋葉バスサービス(同町森)の「秋葉線」では、同日テスト運行を実施。30日から一部区間で運行を再開する。保護者の送迎、家庭学習で対応して
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森町 名誉町民に書家・杭迫さん 3月創設、第1号
森町は3月に創設した「森町名誉町民」の称号第1号を、同町出身で日本を代表する書家杭迫柏樹さん(88)=京都市=に贈った。称号贈呈式がこのほど、町文化会館小ホールで開かれた。 杭迫さんは同町森の生まれ。周智高(現在の遠江総合高)卒業までの18年間を地元で過ごした。その後は京都市を拠点に書家として活動を開始し、これまでに日本芸術院賞、京都府文化賞特別功労賞などの受賞歴を誇る。現在も日展名誉・特別会員、日本書芸院名誉顧問といった要職を務めている。 式典には町関係者80人が出席。太田康雄町長から杭迫さんへ称号記と記念品が手渡された。太田町長は式辞で「町を挙げて末永く顕彰することで、杭迫先生がふる
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袋井市長が定例会見 台風15号被害状況と対応報告
袋井市の大場規之市長は27日の定例記者会見で、23日の台風15号による被害状況と今後の対応を報告し「早期復旧に向けて取り組む」と述べた。 市は26日に罹災(りさい)証明書、被災証明書の発行申請の受け付けを開始。住宅の床上浸水被害があった123件には戸別訪問などを行い、心身の健康支援を実施した。災害ごみ対策として、可燃ごみは中遠クリーンセンターで搬入を受け付け、不燃ごみは30日まで、罹災証明書なしで中遠広域粗大ごみ処理施設での搬入を受け入れている。いずれも無料。 市によると、市役所と浅羽支所に設けられた観測所で累計雨量が200ミリを超え、同市春岡の山名小では319ミリ、友永の三川小では32
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ボランティア 台風15号被災地域へ派遣 袋井市社協が開始
袋井市社会福祉協議会は27日、同市内で台風15号による豪雨災害の被害を受けた地域へのボランティア派遣を開始した。相談窓口を設置し、派遣依頼を受け付けている。 市内全域でニーズの聞き取り調査を実施し、初日は3件の依頼が寄せられた。市社協と災害時の連携協定を結ぶ袋井青年会議所(JC)の会員17人を派遣し、春岡地区の80代女性宅では、災害ごみの搬出や自宅の片付けなどが行われた。家主の息子の尾上邦夫さん(59)=東京都=は「家の中を見て途方に暮れていた。皆さんの協力で何とか片付けられると思う」と感謝した。 参加した袋井JCの榛葉美希理事長は「自力での片付けが困難な方もいると思う。JCは長年地域の
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森町の県道崩落、生活に支障 台風15号被害 復旧見通し立たず
台風15号の接近に伴う豪雨で森町問詰の県道袋井春野線が崩落した影響により、現場以北の住民の交通に支障が出ている。同線は山間地域と市街地をつなぐ交通の要衝。周辺住民は早期の復旧を望むが、見通しは立っていないのが現状だ。 町の中心部や町外への通勤、通学などで同線を日々利用しているのは約千人。崩落後は山道を迂回(うかい)路として使っているが、すれ違いが困難で、脱輪などの事故も相次いだ。県が交互通行の措置を取っているが、通勤時間帯などには渋滞が生じている。 影響は学校教育にも及んでいる。森小、森中に通う子どもたちは、崩落で秋葉バスが区間運休になり公共交通機関による通学手段を失った。当面は保護者の
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五輪 スキー男子モーグルの杉本さん 母校・袋井南小を訪問
2月の北京冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグルに出場した杉本幸祐さん(27)=袋井市出身=が22日、母校の袋井南小を訪れ、トレーニング体験会を開いた。6年生約100人が“先輩”と交流し、世界で活躍するアスリートの練習法を学んだ。 杉本さんはラダーとマーカーを使って体のバランスや柔軟性、敏しょう性を鍛えるトレーニングを紹介。最初は複雑な動きに苦戦していた児童も徐々にこつをつかんでいった。質疑応答では、大会での緊張の乗り越え方を尋ねられ「特別な時こそ普段通りを意識している」と答えた。谷沢胡実さん(12)は「テレビで応援していた先輩に会えてうれしい。バスケをやっている
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袋井で駅前フェスタ 多彩な催しでにぎわい創出
袋井市の袋井商工会議所青年部はこのほど、「フクロイエキマチフェスタ」をJR袋井駅前で開いた。“プチ縁日、プチマルシェ”をコンセプトに多彩な催しを用意し、家族連れなどでにぎわった。 eスポーツやコーンホールなどの体験ブースを巡るスタンプラリーが行われ、全て回った参加者は抽選会に参加した。静岡理工科大による小学生向けの理科実験教室が開かれたほか、射的、ヨーヨー釣りなどもあった。 2020年に袋井新産業会館キラットのオープンを記念して開催を予定していたが、コロナ禍で延期になっていた。今後も同様のイベントを継続し、駅前のにぎわい創出につなげるという。入沢梓会長(43)は「
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茶況(9月16日)園児10人茶摘み体験 袋井
袋井市山田のヤマイシ石川製茶の茶園でこのほど、市立三川幼稚園の園児を対象とした茶摘み体験会が開かれた。 年長児10人が参加。石川喜雄代表から指導を受けた後、四番茶の芽を一芯二葉で丁寧に摘み取っていった。摘採した茶葉は各家庭に持ち帰り、緑茶や紅茶を作るという。 子どもたちに地元で生産されている三川茶の魅力を知ってもらおうと開催していて、今年で8年目。石川代表は「子どもの頃からお茶への関心を持ち、お茶を飲むことが習慣になってくれたらうれしい」と話した。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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森町の和梨ビール 甘酸っぱく上品な香り 数量限定、17日発売
森町産の和梨を使用したクラフトビール「森町生まれ梨麦酒ペアビア」が17日から、同町を中心に1800本限定で販売される。発売前の発表会が15日、アクティ森(同町問詰)で開かれ、関係者が出来栄えを確認し、販売の好調を祈願した。 町や天方地区の住民有志らでつくる「森町ツーリズム研究会 森町でつながる推進部会」の地域振興策の一環で、今年で2年目。同町の野末農園から仕入れた「幸水」と「豊水」を掛川市の醸造所で加工した。甘酸っぱいフルーティな味わいと、梨の上品な香りが特徴という。 発表会には、部会メンバーや同農園の野末直嗣代表らが出席。吉筋恵治会長は「今年も良い仕上がりのビールができた。町外の方にも
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電動アシスト自転車試乗 10月2日、アクティ森で体験会
電動アシスト自転車の利活用促進に向け、森町は10月2日、特別試乗会を同町問詰のアクティ森で開催する。秋の風景を楽しみながら乗り心地や性能を体験できる。入場無料。 同町で自転車事業を展開する企業、団体が出展し、ヤマハ発動機の「PAS」、デイトナの「DE01」など、町ゆかりの自転車を用意。同所を発着点に初級、中級、上級の3コースを走る。特産品販売会も同時開催する。 町は本年度、町民を対象に購入費用の助成事業を開始するなど、電動アシスト自転車の普及に取り組む。町産業課係長の福島光英さん(45)は「体験したら快適さが伝わると思う。特に利用したことがない人には試乗してほしい」と話す。 イベントは
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市監査に長年貢献 大庭市議に全国表彰 袋井市役所で伝達式
長年にわたり袋井市監査委員を務めている大庭通嘉市議(70)が、都市監査委員制度の発展に寄与したとして全国都市監査委員会表彰を受賞した。市役所でこのほど、表彰伝達式が開かれた。 大庭市議は1994年9月に市議会からの選出で初めて任命された。以来、通算7年9カ月もの間、市の財務の執行や経営に係る事業の管理を監査し、市政の発展に貢献している。市によると、本年度表彰を受けた議員選出の監査委員は全国で5人という。大場規之市長から賞状を受け取った大庭市議は「少しでも市政の役に立てるようにとの思いで務めてきた。ミスを根絶できる仕組みづくりや制度設計に関わっていきたい」と述べた。
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皇室献上米、丁寧に収穫 森町で40年ぶり「抜穂祭」
皇室へ献上する米の収穫の祭典「抜穂祭(ぬきほさい)」が9日、森町谷中の農業村松久雄さん(74)の水田で行われた。同町での実施は1982年以来40年ぶり。 地域住民や農業関係者らが参列し、11月に宮中で行われる新嘗祭(にいなめさい)に供える神饌(しんせん)米の収穫作業に取り組んだ。 地元・小国神社の神職が神事を執り行い、白丁装束に身を包んだ村松さんや、妻くに子さん(74)らがコシヒカリの初穂を丁寧に刈り取っていった。収穫した米は精米して選別を行い、10月下旬に一升を献上する予定。 町内の農家の中でも高い栽培技術を誇ることから選ばれた村松さんは「(献上の)話を聞き、しっかりとした品質の米を
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茶況(9月8日)竹原さん、花島園に最優秀 袋井で荒茶品評会
第30回JA遠州中央荒茶荷口品評会がこのほど、袋井市の茶ピアで開かれた。普通煎茶と深蒸し煎茶の2部門で行われ、最優秀賞にはそれぞれ竹原秀哉さん(袋井)、花島園(森)が選ばれた。 同JA管内(袋井市、磐田市、浜松市天竜区、森町)から普通煎茶20点、深蒸し煎茶31点が出品。県茶業研究センターの職員や地元茶商らが審査員を務め、外観、香気、水色、滋味の4項目で採点した。 その他の主な受賞者は次の通り。 【普通煎茶】優秀賞 左口製茶(磐田)芦窪製茶共同組合(天竜) 【深蒸し煎茶】優秀賞 丸尾製茶(袋井)茶ピア茶業組合(同)
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家康とのゆかり発信へ 袋井市長、大河見据え観光振興
袋井市の大場規之市長は7日、2023年大河ドラマ「どうする家康」の放送開始を見据え、徳川家康と同市のゆかりをテーマとしたPR動画の作成、パンフレットの増刷などの観光振興に向けた取り組みを実施するとの方針を示した。市議会9月定例会一般質問で寺田守氏(自民公明クラブ)に答えた。 PR動画は来年1月から、ユーチューブやインスタグラムなどの交流サイト(SNS)で観光情報と併せて公開する予定。パンフレットは市内の観光施設をはじめ、浜松市が設置する大河ドラマ館に配架する。 袋井市を含めた県内8市1町では、浜松市を中心に広域周遊マップの作成や各市町のPRイベントの開催といった連携事業を検討中で、同事
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記者コラム「清流」 不屈の精神
日本代表が強豪アイルランドを破った「静岡ショック」で日本中を熱狂させたラグビーワールドカップから3年がたとうとしている。記者も、何度倒されても果敢に立ち向かうラガーマンの“不屈の精神”に魅せられ、テレビの前で声援を送った一人だ。 3カ月後、静岡ショックの舞台・袋井市に異動になった。ラグビー取材は楽しみの一つだったが、同時期に新型コロナが流行した。ラグビー熱に水を差された地元からは落胆の声が聞かれた。「何でこのタイミングなんだろう」。大会に関わった市職員のつぶやきが忘れられない。 感染拡大から2年が経過し、袋井では再びの盛り上げに向けた取り組みが進められている。コロ
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茶況(9月2日)茶の文化と魅力発信 袋井・法多山で17、18日イベント
味わう、見るなどの体験を通じて世界の茶の文化と魅力を伝える「法多山大茶会 オチャノコサイサイ」(実行委員会主催)が17、18日の2日間、袋井市豊沢の法多山尊永寺で開かれる。 あじさい広場には市内をはじめ全国各地の茶業関係者が出店。手塩にかけて育てた茶葉や国内外から取り寄せた銘柄、茶器などを販売する。出店者が各国の茶の入れ方を紹介するワークショップも開催する。 全国有数の茶産地である本県のさらなるPRにつなげようと、同寺や観光団体、地元茶業関係者らが企画した。会期中はこのほかにも多彩な催しを予定している。
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森町の魅力発信ヘ 「プロモーション大使」募集 産業祭実行委
森町産業祭実行委員会は30日まで、地域の魅力の発信役を担う「遠州の小京都森町プロモーション大使」を募集している。イベントへの参加やSNSなどを通じて町内外にアピールする。 さまざまな分野で活躍する人材の力を借りて町のPRにつなげようと、今年1月に発足。現在は大学生、映像クリエーターら7人が活動中で、ラジオ出演やショッピングモールでの売り子、観光パンフレットのモデルなどに取り組んでいる。 任期は2年で、町が指定した行事に参加可能、おおむね1時間以内で同町に通えるなどの条件を満たした18歳以上が対象。性別や未婚・既婚は問わない。書類と面接で選考を行う。 実行委で事務局を務める町産業課主事の
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地元の技術、参拝者にPR 電動アシスト自転車展示 森町・小国神社
森町一宮の小国神社で28日、ヤマハ発動機の電動アシスト自転車「PAS」と「YPJ」の展示が始まった。同町で駆動ユニットを製造するヤマハモーターエレクトロニクスと、PAS専門店エルドラード森町との共同企画で地域が誇る技術をPRする。 地元産業の応援を目的に、打田文博宮司とヤマハモーターエレクトロニクスの橘内透社長が話し合い、エルドラード森町の協力で実現した。展示場の除幕清祓(きよめはらい)式が行われ、関係者が開設を祝った。打田宮司は「先端技術に触れ、森町の奥深さを知ってほしい」とあいさつした。 1993年に世界初の電動アシスト自転車としてPASが発売されて以来、主要部品の製造が行われてい
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袋井市職員、米ヒルズボロへ 3カ月間、初の長期海外派遣
袋井市は29日から3カ月間、姉妹都市の米国オレゴン州ヒルズボロ市に職員を派遣する。同市の長期海外派遣は初。国際的な感覚や視野を持った職員の育成、海外の先進的な取り組みの市政への反映につなげる。 派遣するのは課税課主査の鈴木恵美子さん(42)。過去に両市の国際交流事業に携わった経験を持つ。現地ではコミュニケーション部に配属され、産業育成のノウハウなどを学ぶ。鈴木さんは「自分自身の国際感覚を磨き、両市の発展に貢献できる活動を行いたい」と意気込みを語った。 両市は1988年、旧袋井市の市制施行30周年記念式典で姉妹都市提携を結んだ。以来、中高生の訪問派遣事業や、学生の受け入れなどを通じて交流を
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茶況(8月26日)需要拡大 取り組み提案 静岡理工科大講座
袋井市と静岡理工科大(同市豊沢)が開講した茶振興をテーマとした「地域学講座」の発表会がこのほど、同大で開かれた。学生22人が、茶の需要拡大に向けた取り組み案を発表した。 グループごとに茶と観光、情報発信などのテーマで検討。茶畑の眺望を生かしたマルシェイベントの開催などのアイデアを提案した。SNSを活用した効果的なPR方法を紹介する班もあった。 計4日間で生産現場の見学、グループワークなどを重ねて提案をまとめた。発表会は市やJA職員、市内の茶業関係者も聴講した。
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乳がん、セルフチェックで早期発見を 袋井市が啓発品配布
袋井市は9月中旬から、同市在住の30~69歳の女性約1万9800人に乳がんのセルフチェックの啓発品を配布する。早期発見への意識を高め、早期治療に結びつける。 同市は30歳以上の女性を対象に乳がん検診を実施しているが、昨年度の受診率は45・4%。受診率の向上を目指して検診をPRしていて、同事業もその一環。手に装着する補助具と、確認する際のポイントやがん検診の情報を掲載したチラシを配布する。 乳がんは女性の40~60代が好発年齢。セルフチェックで比較的早期に発見できるという。健康づくり課保健師の吉村磨依さん(28)は「早い段階から乳がんへの関心を高めたい。(啓発品が)がん検診を受けるきっかけ
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省エネ設備の更新支援 袋井市が補助金創設 最大20万円助成
袋井市の大場規之市長は24日の定例記者会見で、同市の個人事業主や市内に事業所を有する法人などを対象に事業用設備の省エネルギー設備への更新を支援する「袋井市省エネルギー設備導入支援事業費補助金」を創設したと発表した。 光熱水費の節減による経済的負担の軽減、脱炭素の推進を目的とした取り組み。対象設備はLED照明やルームエアコン、冷凍冷蔵庫などで、2023年2月17日までの事業の完了が条件。補助対象経費の半額以内で最大20万円助成する。 1日から受け付けを開始し、既に数件の申請が寄せられているという。各事業所へのPRを進める。大場市長は「物価高で苦しむ事業者の負担軽減や経済の活性化につなげたい
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全国ムエタイV 袋井市長に報告 浅羽中3年の鈴木さん、田中さん
国内トップのアマチュアのムエタイ選手が競い合う「WMC JAPAN アマチュア大会」を制した袋井市在住の中学生2人が22日、市役所に大場規之市長を訪問し、優勝報告とともに今後の目標を語った。 訪れたのは浅羽中3年で「HIDE GYM」に所属する鈴木愛虎(あいと)さん(14)と田中瑛流さん(15)。鈴木さんは打ち合いも蹴り合いも対応できるオールラウンダーでジュニア50キロ級で優勝。田中さんは多彩な技とスピードが持ち味で同45キロ級を制覇した。いずれもタイトルは複数保持しているが、同大会は初の優勝。 2人は自宅が近所の幼なじみ。ともに格闘技好きの父親の影響でムエタイを始め、同ジムでは競い合っ
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全国高校総体セーリングV 出口愛海さん(袋井出身)が報告
和歌山県で12~16日に開催された全国高校総合体育大会のセーリング競技に出場した袋井市出身の出口愛海さん(18)=茨城・霞ケ浦高3=、美帆さん(15)=磐田南高1=姉妹が22日、市役所に大場規之市長を訪問した。愛海さんは女子420級(2人乗り)種目の優勝報告と、卒業後の目標について語った。 2人は学生時代ヨット部だった父・大輔さん(46)の影響で競技を始めた。中学まで浜松市のクラブに所属し、愛海さんは充実した競技環境を求めて県外の強豪校へ。今年はオランダで開かれたユース世界選手権にも出場するなど飛躍を遂げた。美帆さんは地元で大輔さんと二人三脚で腕を磨き、初のインターハイで女子レーザーラジア
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高校生が仕事内容学ぶ 地元企業の研究会開始 袋井
袋井市や近隣の高校2年生向けの地元企業研究会が23日、市教育会館で始まった。同市に事業所を置く15社の説明を聞き、仕事内容などについて理解を深める。26日まで。 初日は19人が参加し、運送業と建設業、印刷業の3社のブースを回った。各社の担当者は企業の歴史や業界の特徴などを説明。高校生の質問にも答えた。期間中は製造業、介護福祉、サービス業などの企業も説明を行う。 高校生の地元企業への関心を高め、地域での就職につなげようと市が開催している。山本龍心さん(16)は「働く意味を考える良い機会。たくさん話を聞きたい」と話した。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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袋井8020審査 最高賞は高橋さん 上位入賞者を表彰
袋井市が実施した「8020コンクール」の上位入賞者の表彰式がこのほど、市役所で開かれた。最高の市長賞および県歯科医師会会長賞には同市高尾の高橋悦男さん(90)が輝いた。 高齢者の歯の健康づくり推進を目的に2007年から開催している。今年は31人が参加し、市内の歯科医が歯の状態などを審査した。高橋さんは食後の歯磨きと朝夜の歯茎のマッサージを欠かさず、今も32本維持しているという。その他、優秀賞は牧田武之さん(83)、特別賞は前田綾子さん(90)がそれぞれ受賞した。 大場規之市長と、磐周歯科医師会の小原仁会長から賞状、記念品を受け取った高橋さんは「本当にありがたいこと。これからも丈夫な歯を維
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学生フォーミュラ「歴代最高8位超え目標」 静岡理工科大生が抱負
全国の学生が設計、製作した車の性能を競う「学生フォーミュラ日本大会2022」(9月6日開幕、小笠山総合運動公園)に出場する静岡理工科大(袋井市豊沢)フォーミュラプロジェクトの壮行会が22日、市役所で開かれた。集まった市民や職員らに意気込みを語った。 未来のエンジニアの育成を目的に開催されている恒例の大会。例年国内外から100チーム程度の出場があるという。ガソリンエンジン車、電気自動車(EV)の2部門で車検、静的審査、動的審査の3項目で採点する。同大チームはEV部門にエントリーした。「ハヤブサ」をコンセプトに掲げたマシンを製作中で、歴代最高の8位超えが目標という。 壮行会では製作中のマシン
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新ブランド「遠州袋井牛」販売開始 普及推進協議会、市長に報告
遠州袋井牛普及推進協議会(永田慎次会長)が18日、袋井市役所に大場規之市長を訪ね、同協議会が立ち上げた同市産肉牛の新ブランド「遠州袋井牛」の販売開始を報告し、地域ブランド定着へ抱負を語った。 協議会は浅羽地区の若手肉牛生産者が設立。地域の畜産の継承を目指し、ブランド化に取り組んできた。遠州袋井牛は黒毛和牛とホルスタインを掛け合わせた交雑品種で、赤身と脂身のバランスの良さが特徴。今年4月に商標登録が完了し、市内のスーパーなどで販売しているほか、市のふるさと納税の返礼品にも登録されている。 年間の出荷頭数は500頭約250トンを見込む。今後は販売促進にも力を入れていく。永田会長は「市やJAな
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親子で防災知識学ぶ 袋井、消防の仕事体験学習
袋井消防本部は20日、少年消防クラブのメンバーらを対象にした体験学習会を袋井市の袋井消防庁舎・市防災センターで開いた。管内(同市、森町)の小学生が消防署の仕事を体験して防火、防災に関する知識を身につけた。 同本部は地域の防火、防災リーダーの育成を目的に小学4年生を対象に少年消防クラブ員を募集し、体験学習会などを開催している。この日は同クラブの児童と父母ら計53人が参加。グループごとにはしご車や地震体験車への搭乗、放水訓練などに取り組んだ。 父親が消防士という森町の朝比奈大惺君(10)は「普段どんな仕事をしているのか、大変さが分かった」と話した。
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茶況(8月19日)「ごりやくロール」開発 袋井
お茶の宝玉園(袋井市豊沢)はこのほど、同地区のごりやくカフェと、農薬無散布一番茶を使用した「ごりやくロール」を共同開発した。9月から数量限定で販売する。 和紅茶、玄米茶、ほうじ茶の三種類。それぞれ生地やクリームに混ぜ合わせ、濃厚な茶の味に甘夏、ブルーベリーといった地元産の果物を組み合わせた。約10年前に宝玉園で販売していたケーキで、消費者の要望を受け、リニューアルしての再販を決めた。ごりやくロールは9月に法多山尊永寺で開かれる茶関連イベントでお披露目し、以降予約販売を行う。
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茶況(8月12日)家族でほうじ茶作り 袋井・西村農園
西村農園(袋井市大谷)はこのほど、家族向けのほうじ茶作り体験会を同農園で開いた。市内外から集まった参加者が、フライパンを使った簡単なほうじ方を学んだ。 西村淳子さん(59)が、ふるいに掛けた棒茶を強火と弱火で繰り返しほうじる方法を紹介。親子でほうじ茶作りに挑戦し、完成した茶を味わった。 夏休みの思い出作りとして企画した。今後も不定期で開催するという。西村さんは「子どもたちに楽しかったと言ってもらえて良かった。こうしたイベントからお茶に興味を持ってもらえたら」と話した。
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サーファー6人 国内最高峰アマ大会に出場 袋井市長に活躍誓う
国内最高峰のアマチュアサーフィン大会「第56回全日本サーフィン選手権大会」(20日開幕、宮崎県宮崎市)に、袋井市在住のサーファー6人が出場する。大会に向けて5人が市役所を訪問し、大場規之市長に全国の舞台での活躍を誓った。 6人は同笠海岸をはじめ近くの海岸で腕を磨き、それぞれ県予選の各部門を優勝、準優勝した。代表してジュニアクラスを制した森大斗さん(17)が大場市長から激励金を受け取った。来年からプロツアーへの参戦が決まっている森さんは「アマチュアでは最後の大会なので、優勝を目指して頑張りたい」と力強く語った。 4人は「実力を出し切って優勝したい」「いつも通りのサーフィンで大会を楽しみたい
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抗原検査キット 袋井市、無料配布へ 条件満たす18~39歳
袋井市は15日から、発熱など軽度の症状がある市民を対象に抗原検査キットを無料配布すると発表した。新型コロナウイルスの感染急拡大に伴う発熱外来の逼迫(ひっぱく)解消に向けた取り組み。 対象は基礎疾患がない、妊娠の可能性がないなどの条件を満たした18~39歳。市総合健康センター駐車場で、ドライブスルー方式で配布する。検査で陽性判定が出た場合、県の「自己検査・療養受付センター」に登録を促し、公的支援につなげる。 市健康づくり課の鈴木立朗課長は「検査キットの配布によって医療逼迫の早期解消につながることを期待している」と話した。 事前予約制で、14日午前0時から受け付けを開始。市ホームページから
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臨時の発熱外来窓口開設 袋井市、13日と15~19日
新型コロナ感染拡大に伴い、袋井市は13日と15~19日の6日間、臨時の発熱外来窓口を開設する。お盆時期の医療機関の休診をカバーし、中東遠医療圏域の発熱外来などでの逼迫(ひっぱく)状況の緩和につなげる。 中東遠総合医療センターの協力で市休日急患診療室に設置する。通常は日曜日や国民の祝日などに内科、外科の診療を受け付けているが、期間中は発熱外来に限定する。 同市によると、市内や近隣の医療機関における発熱外来の受診希望者数は増加傾向が続いているという。地域包括ケア推進課主幹の原田雅弘さん(48)は「医療従事者の負担軽減につなげたい」と話した。 受診希望者は事前に窓口受付に氏名や年齢、症状など
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弥生時代の袋井を今に 郷土資料館で遺跡展 目玉は木棺
袋井市に残る弥生時代の遺跡で発掘された代表的な出土品から、同時代の袋井での暮らしを紹介する企画展「袋井の弥生時代遺跡」が9月11日まで、市郷土資料館(同市浅名)で開かれている。 市内には同時代の遺跡が約30カ所あり、同展では市の発掘調査で見つかった石包丁や土器、クワ、銅鐸(どうたく)、銅鐸形土製品など約70点を展示。当時の人々が稲作や祭祀(さいし)などを行っていたことを解説している。 目玉は北部地域の「徳光遺跡」から出土した全長190センチの木棺。資料館によると、県内では同年代の木棺が見つかること自体珍しく、形を残した状態で発見されるのは極めてまれという。素材は近畿地方に自生するコウヤ
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個性診断で絵本おすすめ 凸版印刷のシステム活用 袋井図書館
個性診断を通じて絵本をおすすめ-。袋井市高尾町の市立袋井図書館は9日、凸版印刷(東京都)の絵本紹介システムを活用する新サービスの実証事業を開始した。図書館になじみの薄かった新規利用者を獲得し、新たな絵本との出合いにつなげる。31日まで。 市と同社が昨年結んだ、地方創生の推進に向けた連携協定の取り組みの一環。公立図書館での同システムの実証は全国で初めて。対象は2~6歳で、館内に設置されたタブレット端末で44の質問に回答することで個性を診断し、結果に基づいて司書が選んだ170冊の絵本の中から4冊を紹介する。 利用した同市の主婦川手早稚さん(39)は「詳しい診断結果が出ておもしろい。読んだこ
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神棚の基礎知識 小国神社で教室 森町、神道文化継承へ
森町の小国神社は6日、神棚・神具の専門店「神棚の里 静岡木工」(吉田町)と合同の神棚まつり教室を同神社で開いた。県内外の参加者が神棚の基礎知識や神札の祭り方などを学んだ。 同社社員が講師を務め、神棚を設置するタイミングや場所、神具の並べ方などを解説。拝礼の作法は神社と同じ二拝二拍手一拝が基本とし「厳密にはお辞儀の角度が異なるが、どちらも敬う気持ちが大切」と語り掛けた。 同社が神道文化の次世代への継承を目指して今年始めた取り組みで、全国の神社で同様の催しを行う方針という。神職による同神社の歴史講話や、境内散策なども行われた。
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茶況(8月5日)茶振興題材 講座を開講 袋井市、静岡理工科大
袋井市と静岡理工科大(同市豊沢)はこのほど、茶振興を題材とした地域学講座を開講した。学生が生産現場のフィールドワークなどを通じて茶業への理解を深め「茶とコト消費の組み合わせによる需要拡大」につながるアイデアを提案する。 22人が参加し、観光資源としての利活用、SNSでの情報発信などのテーマで検討する。初日は茶の関連事業を手掛ける実業家の講演が行われ、2日目は市内茶農家を訪問。茶園見学や茶摘み、番茶作りなどを体験した。 講座は25日までの4日間。最終日は茶業関係者や市職員らに検討結果を提言する。
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平和の尊さ、写真展で訴え 袋井市勤労者協議会
安心して暮らせる社会づくりなどに取り組む袋井市勤労者協議会(桑原清剛会長)の「平和写真展」が10日まで、市役所市民ギャラリーで開かれている。戦時下の資料を通じて戦争の愚かさや平和の尊さを訴えている。 「戦争をしない・させない」をテーマに、原爆投下後の広島、長崎の惨状を紹介する写真パネルや、日の丸と「神風」の文字が入った腹巻き、鉢巻きなど当時の貴重な資料約40点が並ぶ。世界の平和度指数を示した地図も展示し、来庁者が足を止めて眺めている。 平和事業の一環で毎年開催していて、14回目。桑原会長は「戦争は市民を巻き込む愚行。活動を通じて戦争をしない、させないという思いを引き継いでいきたい」と話し
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記者コラム「清流」 待ち遠しい本当の日常
ようやく。袋井市と森町で開かれた祭典を取材中、祭りばやしを聞いて思った。コロナ禍での生活が2年を経過し、少しずつ日常を取り戻しているように感じる。 袋井市上山梨地区の伝統行事「山梨祇園祭り」は、一昨年が中止、昨年は神事のみで、3年ぶりにみこしの渡御などが行われた。森町の「祇園例大祭」も屋台の引き回しを解禁した。地域住民のいきいきと祭りを楽しむ姿が印象に残っている。 ただ、どちらの祭りも制限が設けられていた。主催者は何とか開催するために苦心したと思うが、制限なく実施したかったのが本音だろう。いつも通りの祭りができるようになった時、本当に日常が戻ったと言える。その日が来ることを今か今かと待ち
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ボルダリング施設で出張図書館 袋井、児童ら本も運動も楽しむ
袋井市立袋井図書館はこのほど、小学生向けの「出張としょかん」を同市堀越のボルダリング施設プラネットクライミングジム袋井店で開いた。参加児童は物語を楽しんだ後、ボルダリングを体験した。 市内の1~4年生22人が参加。会場にちなんで“登る”をテーマにした絵本などの読み聞かせを行い、子どもたちは興味深そうに話に耳を傾けていた。ボルダリング体験では、同ジムの代表から指導を受け、高さ約4メートルの壁に挑戦した。 市では子どもに読書への親しみを持ってもらおうと、飲食店や体育館など、図書館以外の人が多く集まる施設で同様の催しを実施している。市郷土資料館と自動車販売店での開催を予
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アート制作通し児童ICT学ぶ 静岡理工科大で講座 袋井
袋井市教育委員会はこのほど、小学生向けのメディアアートの体験講座「もじ・モジ・じっけんワークショップ」を同市豊沢の静岡理工科大で開いた。市内の3~4年生17人が、アート制作を通じて情報通信技術(ICT)について学んだ。 2020年から同大の協力を得て開催している。情報学部の定国伸吾准教授や学生有志が講師を務めた。子どもたちは同大敷地内で枝や葉などを集めて文字を作り、ICT機器を使って好きな言葉をはがきに印刷した。 袋井北小4年の鈴木瑛人君(9)は「素材を探すのが楽しかった。作業は難しかったけど、お兄さんたちに優しく教えてもらって作ることができた」と話した。
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結成50年の森町青葉少年野球クラブ 初の全国「思い切り勝負」 亡き恩師に活躍誓う
全国各地のブロック大会を勝ち上がった少年野球チームが日本一を決める「全国スポーツ少年団軟式野球交流大会」(4日開幕、奈良県)に、森町青葉少年野球クラブが出場する。県大会、東海大会を制し、結成50年にして初めてつかんだ夢の舞台。亡き恩師への思いを胸に全国の強豪に挑む。 同クラブの発足は1972年。卒団生は400人を数え、甲子園の出場選手も輩出した。現在は飯田小、森小の1~6年生23人が練習に励む。現チームは6年生を主体とした強打のチームで、切れ目なくどこからでも得点できる。冬場は1日800回の素振りで打力を磨いた。 県大会と東海大会は自慢の打線がつながり、7試合で計72得点を記録。これまで
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SBS国際ユースサッカー「世界レベル感じる好機」 元代表トーク
「2022SBSカップ国際ユースサッカー」の開幕を前に、アトランタ五輪代表の松原良香さんと元日本代表の佐藤寿人さんのトークショー(静岡新聞社・静岡放送、エコパハウス主催)が31日、袋井市愛野のエコパスタジアムで開かれた。SBSカップへの出場経験がある2人が大会の意義などについてトークを繰り広げた。 松原さんは「ユース年代で世界のレベルを感じ、海外でプレーしたいと思うようになった」と述懐。佐藤さんはワールドカップで活躍するために必要なことを考える契機になったといい「SBSカップを長年続けていることが日本サッカーの発展につながっている」と強調した。 両者は「日本代表」、「静岡サッカーの未来」
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茶況(7月29日)連続茶文化講座が開講 袋井
連続茶文化講座「多種多様な茶の世界」(松下コレクションを活かす会主催)の初回講座がこのほど、袋井市浅名のメロープラザで開かれた。 同市の茶文化の発信を目的とした企画で、60年以上茶文化研究などに取り組む元愛知大教授の松下智氏(92)が講師を務める。初回は県内外の茶業の専門家、研究家ら約30人が参加。松下氏は「チャの世界」をテーマに、茶の原産地や世界への普及の仕方などを解説した。 第2回は8月27日午後1時半から、同施設で開催する。以降2月まで、計4回の講座が行われる。
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全国フットサル出場を報告 浜松チーム所属の小学生、袋井市長に
8月5日から東京都で開催される「JFAバーモントカップ 第32回全日本U-12フットサル選手権大会」に出場するマリオフットサルスクール(浜松市)所属の袋井市在住の小学生4人が28日、市役所に大場規之市長を訪ね、全国大会への意気込みを語った。 訪問したのはキャプテンを務める沼野蕾虎君(12)=袋井南小6=と、平松進大郎君(12)=同=、永井心君(11)=山名小6=、沢巧真君(11)=袋井北小5=。「全日本U-12フットサル選手権県大会」の連覇に貢献した。 4人は「静岡の代表として優勝を目指す」「最後までボールを追う」「全試合無失点で優勝したい」「全力でプレーする」と抱負を述べ、大場市長は「
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浜松医大などシンポ 「人生会議」の大切さ紹介 森町
浜松医科大(浜松市東区)地域医療学講座と県西部保健所、中東遠の市民団体などはこのほど、「地域医療シンポジウムinもりまち」を森町文化会館で開いた。 町家庭医療クリニックで指導医を務める棚橋信子さんが講演した。棚橋さんは、もしもの時に本人が望む医療・ケアについて医師や家族と事前に話し合う「人生会議」の大切さを紹介。関わった患者の事例を交え「どう生きたいかを伝えるチャンスで、深刻に話し合う必要はない。地域で語り合えることが大事」と強調した。 棚橋さんに加え、公立森町病院在宅医療支援室長の巧麻理さん、町訪問看護ステーションの和田都子副師長らによるパネル討論も行われ、人生会議や在宅療養などをテー
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戦争の惨状紹介 袋井市役所で写真・絵画展、7月29日まで
戦争や原爆の惨禍を通じ、平和の大切さを伝える写真展「原爆と人間」と「高校生が画(えが)いたあの夏の日絵画展」(新日本婦人の会袋井支部主催)が29日まで、袋井市役所市民ギャラリーで開かれている。 写真やパネルで原爆が投下された広島、長崎の被害状況などを紹介。広島市の高校生が被爆体験者の体験談を基に描いた絵画も展示し、息絶えた子どもを背負った母親、やけどで苦しむ人々の姿など当時の惨状を描いた作品が並ぶ。 同支部が2012年から毎年この時期に開催している。荒井治子支部長は「今だからこそ、平和について考えるきっかけになれば」と話した。
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全国総体活躍誓う 袋井在住の3高校生、市長に「練習の成果出す」
8月3日から徳島県鳴門市で行われる全国高校総体の陸上競技に出場する袋井市在住の高校生3人が21日午後、市役所に大場規之市長を訪問し、全国での活躍を誓った。 訪れたのは男子100メートル、200メートルの銭田瑞生さん(17)=袋井高3=、女子三段跳びの栗田葉音さん(17)=磐田北高3=、男子400メートルハードルの鈴木空さん(17)=同=。3人は6月の東海大会で好成績を残し、銭田さん、鈴木さんは初の、栗田さんは二度目のインターハイ出場を決めた。 表敬訪問では、代表して銭田さんが大場市長から激励金を受け取った。3人は「これまでの練習の成果を出し切る」「厳しい練習を重ねてきたので、楽しみたい」
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袋井の小中学校に交通安全DVD 遠州トラック贈呈
遠州トラック(袋井市)はこのほど、同社が製作した交通安全啓発用DVDを市教育委員会に贈った。市教委を通じて市内の小中学校などに配られた。 子どもたちの交通事故防止と安全安心な地域社会の実現を目指した取り組み。DVDは小中学生と高校生向けの2種類で、死角や内輪差などトラックの特性を解説している。全クラスに配布し、交通安全指導に活用する。幼稚園やこども園、高校などにも贈った。 市教育会館で贈呈式が開かれ、同社の早川貴久業務管理部長らが出席した。早川部長は「子どもたちの交通安全意識の向上に役立ててもらえたら」とあいさつし、鈴木一吉教育長は「教材を活用することで、交通事故を減らせるよう努めていき
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疫病退散など祈り 森町・山名神社の祇園例大祭で舞楽
山名神社(森町飯田)の祇園例大祭が16日、同地区内で始まった。国指定重要無形民俗文化財の「天王祭舞楽」が奉納され、地元の小中学生ら15人が疫病退散や五穀豊穣(ほうじょう)へ祈りを込め、八つの演目を披露した。17日まで。 室町時代に現在の大阪から伝わったとされる同舞楽は、昆虫や動物のかぶり物を身に着けて舞うのが特徴。清めの舞「八初児」や「鶴」、「蟷螂(とうろう)」などで構成され、「鶴」の舞では、背中に羽を付けた2人が笛や太鼓の音に合わせて両手を広げるなどして鶴を演じた。 今年は8町内での屋台の引き回しが3年ぶりに行われた。最終日の舞楽奉納は午後4時から。
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茶況(7月15日)23日から茶文化講座 袋井
袋井市茶文化資料館を管理運営している松下コレクションを活かす会は23日から、連続茶文化講座「多種多様な茶の世界」を同市浅名のメロープラザで開講する。 長年にわたり茶文化の研究などに取り組んできた元愛知大教授の松下智氏(92)を講師に迎え、来年2月までの全6回で茶の原産地、日本各地の晩茶などをテーマとした講座を開く。国内外の茶の試飲も楽しめる。 袋井の茶文化の発信を目的に開催する。定員50人で申し込みは不要。各講座の資料代500円が必要。 問い合わせは同会事務局の兼子春治さん<電090(6595)7089>へ。
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健康祈願、頭をコツン 3年ぶり「猿田彦」ら行列 袋井・山梨祇園祭り
袋井市上山梨地区の夏の伝統行事「山梨祇園祭り」(山梨祭典委員会主催)が15日開幕した。初日はてんぐ姿の「猿田彦」を先頭に地元神社の氏子らが行列をつくり、街中を練り歩いた。17日まで。 山名神社の祭典で、100年以上続いている。例大祭に続いてみこしを御旅所の若宮八幡宮に渡御した。猿田彦が持つ南天棒で頭をたたかれると1年健康に過ごせるとの言い伝えがあり、行列を待ち構えた地域住民らが頭を差し出した。 コロナ禍で一昨年は中止、昨年は神事のみ実施した。今年は行列の人数を減らし、6町の屋台の引き回しは、2カ所で3町ごとに行った。祭典委員会の西尾誠司会長は「3年ぶりで住民の皆さんにも喜んでいただいてい
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努力の大切さ伝える 明大バレー部前嶋さん、母校・袋井中で講演
袋井市立袋井中はこのほど、同校の卒業生で明治大バレーボール部の前嶋悠仁さん(18)を招いて講演会を開いた。前嶋さんは自身の経験を交えて後輩たちに努力することの大切さなどを伝えた。 前嶋さんは同校男子バレーボール部出身。全国中学校体育大会に出場し、トップレベルの選手として注目を集めた。日本航空高(山梨県)でも主将、エースとして「春高バレー」で山梨県勢初の優勝に導いた。 講演会は生徒会役員の質問に答える形式で実施した。うまくいかないことをどのように乗り越えるかとの問いには「コツコツ努力すること」とアドバイスを送った。中学時代の思い出なども披露した。 サーブやスパイクの実演も行い、力強いプレ
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水辺の「大切な宝」観察 スッポンにも興味津々 森町・宮園小
森町立宮園小の5年生が13日、地元の一宮地区で水生生物の観察を行った。静岡大教育学部の加藤英明准教授が講師を務め、水辺の生き物の生態に触れて環境について考えた。 児童は用水路に入って捕獲したカエルやエビなどを観察。保全生物学を専門とする加藤准教授はトノサマガエル、コオイムシといった全国的に減少傾向の生物を例に「森町から離れると見かけなくなる生き物ばかり。身の回りに大切な宝が存在している」と語り掛けた。身近な外来生物についても紹介した。 加藤准教授がスッポンを素手で捕まえてみせ、児童らが驚きの声を上げる場面も。首を伸ばしたり、抵抗したりするスッポンを興味津々の様子で眺めていた。 子ども
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涼呼ぶブルーベリーかき氷 砂糖控えめ アクティ森で限定販売
森町体験の里アクティ森(同町問詰)は7月末まで、地元産ブルーベリーをふんだんに使用したかき氷を限定販売している。暑い時期にぴったりな爽やかな味わいという。 ブルーベリーは鍛冶島地区の農家から仕入れた。砂糖は控えめにし、素材の味を生かした。特製シロップは好みに合わせて“追いシロップ”も楽しめる。氷の中には地元和菓子店のブルーベリー生クリーム大福が入っている。 1杯980円。各日数量限定のため、事前予約に対応している。問い合わせはアクティ森<電0538(85)0115>へ。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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境内包む 幻想的な光 袋井・法多山で万灯祭
袋井の夏の風物詩「法多山万灯祭」(同祭実行委主催)が9日、袋井市豊沢の法多山尊永寺で始まった。灯籠の光が境内を幻想的な雰囲気に包み込み、初日から大勢の参拝者が訪れた。10日まで。 同寺では、7月10日は本尊の厄除(よけ)観世音菩薩(ぼさつ)の縁日で、一年で最も御利益がある日とされる。本堂前や石段に「無病息災」「家内安全」などを祈願した灯籠が並べられ、家族連れやカップルが写真撮影などを楽しんだ。 10日は午前8時半から法要を執り行い、灯籠の点灯は午後10時まで。厄除ほおずき市などの催しも予定している。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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五輪通じ平和の大切さ 柔道銀の溝口さん、袋井・三川小で講演
袋井市友永の三川小で8日、バルセロナ五輪柔道女子銀メダリストで市スポーツ協会会長の溝口紀子さん(磐田市出身)の講演会が開かれた。6年生の平和学習の一環。児童19人が五輪を通じたスポーツの魅力や平和の大切さを学んだ。 溝口さんは「平和の祭典」である近代五輪の起源に触れ、「(五輪は)勝つことやメダルを取ることよりも、スポーツを通じて世界平和に貢献することが重要」と紹介。また、自身は小学6年時からオリンピックチャンピオンを夢見て努力を続けてきたと述べ、目標を持つことの大切さも訴えた。 6年生は総合的な学習の時間で平和や、平和のために自分たちができることを学んでいる。9月には修学旅行で広島県を訪
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記者コラム「清流」 被害防ぐには
森町の夏の味覚といえばトウモロコシ。人気品種「甘々娘」は生でも食べられ、抜群の甘みが特徴。シーズンが到来すると、県内外のファンが同町へ購入に訪れる。 一方で収穫期は盗難のリスクが高まる。昨年、約3000本の甘々娘が盗まれる事件が発生し、今年6月にはトウモロコシを盗んだ男が逮捕された。袋井署などが警戒を強化するが、被害を防ぐには生産者や地域で防犯意識を高めることが重要という。 同署によると、昨年は夏にかけて特殊詐欺が増加した。標的になりやすい高齢者の警戒心の醸成が課題だ。農作物の窃盗も詐欺も、被害を防ぐには自主防犯の大切さが共通する。ただ、自分事として捉えにくいのも事実。報道を担う一員とし
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土壌診断の費用一部補助 袋井市 原油・物価高騰対策
袋井市は原油価格・物価高騰対策として、市内農家を対象に土壌診断の費用の一部を補助する「土壌診断事業費補助金」を新設した。7月末からの受け付け開始を目指す。 土壌診断は農地の土を採取し、土壌内の養分数値を計測することで過剰な肥料の抑制や適正な施肥につなげ、肥料経費の削減を図る。 補助対象は販売農家が今年4月から来年2月末までに実施する診断の費用で、1カ所の検体につき経費の2分の1以内で最大千円、1人30件まで申請できる。 同市南部で白ネギ農家を営む西村友裕さん(37)は年間10回程度、診断を受けているといい「(診断は)作物の品質を高めることにもなるので、補助は大変ありがたい」と歓迎する。
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ハンゲショウ白く開花 見頃は10日ごろ 森町・鍛冶島地区
森町鍛冶島の「半夏生の里」で、自生するハンゲショウが開花し始めた。同所は国内有数の群生地として知られ、町内外から訪れた家族連れなどが周辺を散策したり、写真撮影を楽しんだりしている。 ハンゲショウは水辺などに群生するドクダミ科の多年草で、夏至から11日目に当たる「半夏生」の時期から小さな白い花を咲かせ、一部の葉っぱが白くなっていく。同所では、900平方メートルの湿地に約23万本が自生している。 住民有志でつくる「てんぽうの里 半夏生」が2013年から管理していて、地域活性化の一環として魅力発信などにも取り組んでいる。同団体によると、10日ごろに見頃を迎える見込みで、1週間程度楽しめるとい
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森町の次代担う小中高生を応援 高林賞2団体23個人
高林滋さん(72)=森町森=が創設した「森町青少年スポーツ文化振興基金 高林賞」の授与式がこのほど、町総合体育館で開かれた。町内の2団体23個人に贈呈した。 同町の次代を担う小中高生を応援しようと2016年に私財3千万円を投じて設立した。他の模範になっている個人団体に贈る「森っ子元気な応援助成」や、「スポーツ活動助成」「文化活動助成」を設けている。 授与式には東海大会を優勝し、初の全国大会出場を決めた森町青葉少年野球クラブが代表で出席。主将の畑中陽七太君(12)が授与証を受け取った。 このほかの受賞者は次の通り。 【森っ子元気な応援助成】フロル新体操 【スポーツ活動助成】乗松侑奈、
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森町ブルーベリー「飲んで食べて」 ビールとスイーツに
森町天方の鍛冶島地区で栽培しているブルーベリーを使用したクラフトビールとスイーツが2日から、町内を中心に数量限定で販売される。住民らによる地域おこしの一環。発売を前に商品発表会が1日、アクティ森(同町問詰)で開かれた。 天方の住民有志や県、町などで構成する「森町ツーリズム研究会森町でつながる推進部会」が、地元産ブルーベリーのブランド化を目指して取り組む事業で、今年で4年目。収穫期を迎える7、8月に毎年販売している。 鮮やかな赤紫色のビールは、爽やかな香りと酸味のある味わいが特徴。飲みやすいように通常のビールよりアルコール度数を抑えている。部会関係者によると、これまでで一番のできという。ス
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袋井出身の寺田さん 仏・自転車ロード優勝 市長に報告
今年3月にフランスの若手選手の登竜門に位置づけられる自転車ロードレース大会で、袋井市出身の寺田吉騎さん(20)が優勝した。寺田さんは28日、市役所に大場規之市長を訪ね、優勝報告とともに今後の目標などについて語った。 寺田さんは同市見取の生まれ。父秀一さん(53)の影響で小学1年から競技を始め、磐田北高を卒業後にプロを目指して海外へと渡った。現在はフランスのアマチュアチームに所属して同国内の大会を転戦している。 アマチュアの最上位カテゴリーの同大会はフランス北部のノルマンディー地方で開催され、20歳以下の選手110人が出場した。寺田さんは序盤から果敢に先行し、最後は1対1のスプリントで競り
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袋井市が性別欄廃止 7月1日から、申請書など212件
袋井市の大場規之市長は28日の定例記者会見で、7月1日から総合体育館利用許可申請書、介護保険被保険者証交付申請書といった申請書などの関連書類212件の性別欄を廃止すると発表した。 市は規則、要綱などで性別記載が必要な申請書など全340件の性別欄の見直しを行った。法令など根拠が明確な書類や、業務上必要な書類を除いて218件を削除可能とした。うちシステム改修を要する書類6件はシステム改修時に削除する予定。性別情報が必要な書類についても記載方法を工夫する。 今年2月に申請書などにおける性別記載に関する基本方針を策定した。共生社会の実現に向け、多様な性のあり方への理解促進に努めていく。
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不用品「リユース」推進 袋井市と森町、ジモティーと協定
袋井市、森町、両市町のごみ処理施設を運営する袋井市森町広域行政組合は28日、不用品取引などの地域情報サイトを運営するジモティー(東京都)と資源の再利用に関する連携協定を結んだ。同社との協定締結は県内初。7月から、ごみ処理施設に搬入された不用品を再利用する「リユース事業」を開始し、ごみの削減につなげる。 住民から回収した木製家具などの粗大ごみを対象に、再利用可能な品をサイトに出品し、無償譲渡する。リユース活動促進に向けた企画立案や広報啓発で協力することなども協定に盛り込んだ。 締結を記念して同日、「袋井森もったいない市」を中遠クリーンセンター(同市岡崎)で開いた。同センターに持ち込まれた再
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森町納涼花火大会 8月15日、4年ぶり開催
森町商工会は27日、夏の恒例行事「森町納涼花火大会」を8月15日に同町の太田川親水公園で開催すると発表した。開催は4年ぶり。感染症対策を徹底した上で実施する。 商工会の理事会で決定した。花火の規模は縮小しないが、打ち上げ時間を午後7時半~同8時半と例年より30分短縮。露店の出店はせず、飲食も自粛を要請する。 同大会は19年度が台風で、20、21年度はコロナ禍で開催を見送った。ポスターやチラシの準備などを進めているという。 鈴木康之会長は「町を元気づけたいとの思い。記憶に残る花火大会にしたい」と話した。
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香りの違い分かった! 茶特別講座で地域の魅力学ぶ 袋井・高南小
袋井市立高南小で23日、3年生を対象とした茶の特別講座が開かれた。近所の茶製造販売会社の代表を招いて、児童約60人が地域産業の魅力などに対する理解を深めた。 お茶の宝玉園(同市豊沢)の寺田直樹代表が講師を務め、茶の歴史や工程、健康効果などについて解説した。緑茶、玄米茶、紅茶といった9種類の茶を用意し、児童は製法による香りや味の違いを確認。お気に入りの茶を探した。 3年生は総合的な学習の時間で地域の魅力の発見に取り組んでいる。寺田代表が同校で同様の講座を行うのは10年目という。
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期日前投票 袋井の商業施設、割引やプレゼント【参院選しずおか】
参院選の期日前投票所を開設した袋井市上山梨のショッピングセンターパティオで23日、協賛イベントが始まった。多彩な特典を用意し、投票を呼び掛けている。26日まで。 投票所で受け取った証明書を指定の店舗で提示すると、割引や粗品プレゼントなどのサービスが受けられる。ビンゴスタンプラリーも行っていて、指定店舗で買い物してスタンプをもらい、9マスの縦横斜めのいずれか一列がそろうと、スタンプをもらった1店舗で500円券として使用できる。同所は昨年の県知事選、参院補選でも期日前投票所を開設していて、より多くの投票行動につなげようと今回初めて企画した。竹内範明社長は「投票率の向上に貢献できればとの思い。買
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中学女子トイレに生理用品を配置 森町議会 教育長答弁
森町議会6月定例会は23日、一般質問を行った。比奈地敏彦教育長は2学期から、町内2中学校の女子トイレに試験的に生理用品を配置すると報告した。利用状況やトイレへの配置の必要性を調査する。西田彰氏への答弁。 現在、町内の小中学校は保健室で生理用品を管理している。女子生徒全員を対象にアンケートも実施し、現状とニーズを把握した上で今後必要な支援や取り組みを検討する。 町教委が展開する男女共同参画社会の実現に向けた取り組みの一環。比奈地教育長は「子どもたちがさらに安心して学校生活を送れるよう努めていく」と述べた。 このほか、佐藤明孝、川岸和花子、岡戸章夫、増田恭子の4氏が登壇した。
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静岡人インタビュー「この人」 沢木勝さん(掛川市)県温室メロン品評会で最高賞を獲得
17日に開催された「第70回県温室メロン品評会」(県温室農協主催)で、クラウンメロン、磐田、静南の3支所に所属する組合員約360人の中から最高賞優等の農林水産大臣賞に選ばれた。最高賞の受賞は22年ぶり2度目という。自宅にガラス温室12棟を構え、家族4人でメロン農家を営む。クラウンメロン支所副支所長。63歳。 -受賞の感想は。 「甲乙付けがたいメロンがそろっていて、まさか優等を取れると思っていなかったので驚いた。市場の人たちに評価されたのは光栄なこと。5月の春作品評会でも優等だったので、続けて受賞できたこともうれしい。現在は息子が中心になって栽培を行っているので、彼にとっても励みになったと
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クラウンメロンマルシェ/街歩き「フェスタ」 袋井市内にぎわう
袋井市で19日、特産のクラウンメロンをPRするマルシェや、中心市街地を舞台とした街歩きイベントなどが開かれた。天候に恵まれて家族連れなどでにぎわい、関係者によると、コロナ禍以降で同市最大規模の人出があったという。 同市小山の県温室農協クラウンメロン支所では、移動販売業のリソルト(同市)が同農協などと協力し「クラウンメロンマルシェ101」を開催した。市内の飲食店など約20店舗が出店し、品評会に出されたメロンを使用したマルシェ限定の料理、スイーツを販売。メロンが当たるスタンプラリー抽選会、ハウス見学なども人気を集めた。 市は「フクロイエキマチフェスタ」と銘打ち、袋井駅周辺7会場でワークショッ
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夢や目標の大切さ語る 北京五輪代表・杉本さん 袋井南中で講演
2月の北京冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグルに出場した袋井市出身の杉本幸祐さん(27)が10日、在籍した袋井南中(同市愛野)で講演した。総合的な学習の時間の一環。杉本さんは競技への向き合い方や経験を交え、後輩たちに夢と目標を持つことの大切さを語り掛けた。1年の夏頃まで同校に在学していた杉本さんは「挑戦すること」をテーマに講演。目標を持つことでモチベーションが上がり、達成までの道筋が見えてくるとし「現状の把握から計画、行動の確認までを繰り返すことが大切」とアドバイスを送った。 質疑応答では、生徒から五輪の舞台に立った時の気持ちを聞かれ「ずっと夢見てた場所。いつもより緊張感はあったが、わ
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記者コラム「清流」 山間地のMTBパーク
森町三倉のマウンテンバイク(MTB)専用施設「ミリオンペタルバイクパーク」を取材した。4月に開業したばかりの同所では、幅広い世代の人たちが楽しんでいる。 中山間地に設けられたコースは全て手作りで、「上級者から初心者まで誰でも楽しめる」がコンセプト。週末限定の営業でも、毎週県内外から愛好者が訪れるという。山林の有効活用に加え、MTBを通じた地域活性化も期待されている。 記者もバイクを借りて体験させてもらい、山道を走る爽快感に圧倒された。「ダイエットにも効果的ですよ」の誘いに心が揺れた。 自然豊かな山林を満喫しながら、健康づくりにもなる。週末は家族や友人とミリオンペタルバイクパークでMTBを体験
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MTB活用、山林に価値 ミリオンペタル合同会社(森町)甚沢攻代表【キーパーソン】
森町三倉の山林にマウンテンバイク(MTB)専用施設「ミリオンペタルバイクパーク」を造成した。4月から土日限定で営業を開始していて、毎週末、県内外から愛好者が訪れている。中山間地域に整備した思いや展望などを聞いた。 -パークの魅力は。 「MTB愛好歴の長い社員らが中心になって作った、こだわりの詰まったコース。子どもから上級者まで誰もが満足できるパークを目指し、異なる難易度のコースを7種類用意した。今後、初心者コースも造成する予定。パーク内の雑木林で、四季を感じられるのも魅力の一つ」 -造成の経緯は。 「家族が山林を所有していて、将来私が引き継ぐことになる。自分の代で山の価値を高め、子ど
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世界一の背負い投げ伝授 五輪3連覇野村さん、袋井で小中生指導
袋井市は4日、五輪柔道男子60キロ級で3連覇を達成した野村忠宏さん(47)を招いた小中学生向けの柔道クリニックを市総合体育館さわやかアリーナで開いた。市スポーツ協会や袋井中柔道部などから約30人が参加し、基礎や技術を学んだ。 野村さんは礼儀作法について指導した後、得意技の背負い投げを伝授した。打ち込みでは相手との距離感や足の幅、向きを意識するようにアドバイスを送った。デモンストレーションも行い、世界一の背負い投げに子どもたちは目を輝かせた。 アトランタ、シドニー、アテネの3大会で獲得した金メダルも披露した。参加した袋井東小6年の諸井灯さん(11)は「基本から分かりやすく教えてもらって勉強
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トウモロコシ盗防げ 袋井署が警戒強化 昨年は50万円被害も
森町にトウモロコシの収穫シーズンが到来し、袋井署は町内の生産者に対して防犯対策の徹底を呼び掛けている。昨年、人気品種を狙った大規模窃盗事件が発生し、農産品の盗難防止という地域の課題が浮かび上がった。「丹精込めた農作物を盗ませない」-。地域一丸で警戒態勢を強化する。 「不審な人物や車両を見かけたらすぐに通報してほしい」。29日からトウモロコシの収穫を予定している村松さとる農園(同町飯田)で27日、同署生活安全課の担当者が防犯指導を行った。同署は5月末から当面、夜間巡回や検問を展開し、町内の警戒にあたる。同農園の村松悟代表(74)は「警察の協力はとても心強い。他の農家とも連携し、気をつけたい」
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朝採れ「甘々娘」雨中の収穫 森町の特産トウモロコシ
トウモロコシの生産が盛んな森町で27日、甘さが特徴の特産品種「甘々娘(かんかんむすめ)」の収穫が始まった。収穫期は7月いっぱい続く見通し。遠州森鈴木農園(同町谷中)では、採れたてのトウモロコシが直売所に並び、荒天にもかかわらず早朝から大勢の人が買い求めた。 午前4時半ごろ、町内最大規模の約16万平方メートルの農園で今年初めての収穫作業が行われた。従業員が手際よくもぎ取り、コンテナに詰めた。初日は約3万5千本を販売した。鈴木弥社長(46)によると、若干生育が遅れたものの、例年以上に糖度が高く仕上がったという。 町内では甘々娘のほかにも、甘みが特徴の「森の甘太郎」や「ゴールドラッシュ」といっ
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募集、採用のルール解説 ハローワーク磐田 地元事業所に説明会
磐田公共職業安定所(ハローワーク磐田)は23日、来春の新規学校卒業予定者の採用を計画している地元事業所を対象にした説明会を袋井市総合体育館さわやかアリーナで開いた。各事業所の人事担当者に新卒者らの募集、採用のルールなどについて解説した。 管内(磐田市、袋井市、森町)などから159事業所が参加し、ハローワーク磐田の学卒担当者が講師を務めた。昨年度の全体の採用実績を公表し、本年度の採用活動や募集のスケジュール、選考の留意点などを説明。求人票の各項目の記述方法も指導し、分かりやすく記入することを呼び掛けた。 ハローワーク磐田によると、新規学卒者のうち、管内の高校生の雇用情勢について求人件数は横
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書家川村驥山の墓前に献酒 袋井・油山寺 地元出身、生誕140年
袋井市出身の書家川村驥山(かわむらきざん、1882~1969年)の墓前に、名前を冠した地酒「驥山」を供える献酒式がこのほど、同市村松の油山寺で開かれた。コロナ禍により3年ぶりに行われ、地元関係者が今年で生誕140年の節目を迎えた郷土の偉人を顕彰した。 袋井商工会議所が驥山の生まれた5月20日に合わせて例年この時期に行っている。出席者を代表して酒をささげた水谷欣志会頭は「これからさらに『驥山』を飲んでもらえる機会が増えることを期待している。今後も先生の功績を次の世代へ伝えていく」とあいさつした。 日本酒「驥山」は、書家の第一人者として活躍した氏の功績を地域振興につなげようと、同商議所の地
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将来への希望を共有しよう 「人生会議」普及へノート 袋井市
袋井市はこのほど、人生を振り返って将来について考える同市版人生会議手帳こころのノートを制作した。市民が「自分らしく生きる」ためのツールとして活用につなげる。 生き方などを検討し、家族や友人らと共有する「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」の普及を目指して作った。全11ページで、人生の重大ニュースベスト5やライフスタイル、未来に向けてどんなふうに生きたいかなどを記入する。 医師、看護師らとワーキンググループを立ち上げ、1年かけて企画した。医療、介護従事者への説明会や研修会を開き、ノートを使ったACPの普及啓発方法を指導するほか、市民向け講座を通じて利用促進する。市地域包括ケア推進課
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女子ラグビーのアザレア・セブン エコパ大会意気込み、袋井市長に
14、15の2日間、袋井市愛野のエコパスタジアムで開かれる女子7人制ラグビー大会「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2022 第2戦静岡エコパ大会」に出場するアザレア・セブン(同市)がこのほど、市役所に大場規之市長を訪ね、意気込みを語った。 全国から大学、社会人のトップチームが参加する最高峰のリーグ戦。年間4大会を戦い、総合順位を決める。エコパスタジアムでの開催は昨年に続き2度目で、アザレア・セブンはゲストチームとして出場する。開催地の袋井市は副賞として特産のクラウンメロンを提供する。 アシスタントコーチを兼務する横山里菜子選手と、内野琴音選手らが訪問。横山選手は「ホームでチャレンジでき
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記者コラム「清流」 笑顔広げる幸福の象徴
袋井市のキャラクター「フッピー」が挑戦したSNSでの黒板アート投稿が、連続365日を達成した。誕生10周年記念の試みで、コロナ禍でファンとの交流につなげようと企画した。 フッピーは市制施行5周年の節目に誕生した。市の鳥フクロウをモチーフとしたデザインで、頭には市の花と木(コスモス、キンモクセイ)の飾り。好物は特産のクラウンメロンと茶で、市のPR役を担う。イベントの取材などで、子どもたちに愛きょうを振りまく姿をたびたび見かけている。 フクロウは幸福の象徴としても知られる。市民を笑顔にするフッピーの姿はまさに福を呼び込む存在だ。仕事中の記者もつい気になってしまう。そんなフッピーの活躍から目が離せ
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三浦環・政太郎の伝記、漫画に 袋井市教委制作 小学生に配布
袋井市教育委員会はこのほど、同市ゆかりのオペラ歌手三浦環と夫・政太郎の伝記漫画を制作した。市内の小学4~6年生約2600人に配布する。 昨年没後75年を迎えた環の顕彰事業の一環。B6判の全104ページで、大正時代から戦前にかけて日本人初の国際的オペラ歌手として活躍した環と、緑茶にビタミンCが豊富に含まれていることを発見した医学者の政太郎のなれそめや結婚後の歩みを描いた。 政太郎の墓が同市国本の正観寺にあり、袋井と関わりの深い2人の功績を子どもたちに知ってもらおうと制作委員会を発足。構想や脚本には環と政太郎の縁者も関わった。 完成を記念して正観寺の近所の袋井東小で配布式が開かれ、委員会の
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袋井・諸井里山に恒例こいのぼり 子どもの成長、コロナ収束願う
袋井市諸井の諸井里山に28日、恒例のこいのぼりがお目見えした。色とりどりの73匹が里山の空を気持ちよさそうに泳いでいる。5月6日まで。 同所の維持管理を担い、自然観察会などを主催する市民団体「諸井里山の会」が里山活性化事業の一環として開始し、地元住民らの協力を得て継続している。市内外から寄贈された、家庭で揚げられなくなったこいのぼりを飾り付けた。 里山の春の風物詩として地元住民から親しまれ、毎年家族連れや幼稚園の園児らが見物に訪れている。同会の戸塚安雄会長(84)は「子どもたちの健やかな成長と、コロナ収束を祈願した。こいのぼりを見て元気になってもらえたら」と話した。
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緑鮮やか 新茶摘み 袋井高「勤労体験」
袋井市愛野の袋井高は28日、2、3年生を対象とした「茶摘み勤労体験実習」を同校南側の茶園で実施した。 約520人が学年ごとに茶園に入り、お茶の宝玉園(同市豊沢)の寺田直樹代表の指導を受けて一芯三葉から一芯四葉で摘み取った。収穫した茶葉は同社で煎茶とくき茶に加工し、全校生徒や近隣住民らに配布する。 地元産業への理解を深めてもらおうと実施していて、今年で40回目。2年の浅井元気さん(16)は「頑張って摘み取ったので、特別な味がすると思う。飲むのが楽しみ」と話した。
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新茶入りかき揚げ給食に 袋井市、地元産で食育
新茶シーズンに合わせ、袋井市は27日、袋井産の新茶を使ったかき揚げを市内の公立幼稚園とこども園、小学校の給食で提供した。子どもたちは採れたての地元特産品の味を堪能した。 市は給食で地元食材を活用した食育に取り組んでいる。同日朝に収穫したばかりの農薬無散布の一番茶を、袋井産の新タマネギやゴボウ、タケノコなどと合わせた。食材の味を生かしたシンプルな味付けで、茶の香りが他の食材を引き立たせる。 この日は袋井西幼稚園と浅羽東こども園、袋井東、袋井西、袋井北、浅羽東の4小学校で提供。袋井東小には茶葉を納品した茶農家の寺田直樹さん(55)が訪れ、茶について説明した。 6年の伊藤勇翔君(11)は「苦
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遠江総合高 希望の企業・進学先理解の説明会
遠江総合高(森町森)は20日、「遠高マッチングフェスタ」を町総合体育館で開いた。キャリア教育の一環で、3年生206人が希望する職種の企業や上級学校について理解を深めた。 県内の製造業やサービス業など50社と、大学、短大、専門学校41校が参加。個別説明の形式で行われ、生徒は希望する進路のブースを回った。企業、学校の担当者は概要説明のほか、生徒からの質問にも応じ、求める人材や勉強しておくべきことなどについてアドバイスを送った。 今駒斗和さん(18)は「進路を迷っていたので参考になった。満足のいく選択ができるように考えていきたい」と話した。 進路選択や企業選択に役立ててもらおうと開催していて
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新茶「たくさん採れた」 袋井・笠原小5、6年生が体験
袋井市立笠原小の5、6年生約50人が18日、近所の秋田製茶(同市岡崎)を訪問し、茶摘みを体験した。総合的な学習の時間の一環で、地元産業に対する理解を深めた。 児童は秋田稔社長の指導を受けて茶園に入り、一芯三葉の要領で新芽を丁寧に摘み取っていった。大型乗用摘採機を使った摘採作業のデモンストレーションや、工場見学も行われた。 同社は地元の子どもたちに茶の魅力を知ってもらおうと、新茶シーズンに合わせて受け入れている。6年の岩崎夢華さん(11)は「手作業で大変だったけど、たくさん収穫できた。どんな味がするか楽しみ」と話した。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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古式十二段舞楽を奉納 森町・小国神社 国指定重要無形民俗文化財
小国神社(森町一宮)で16日、国指定重要無形民俗文化財の「古式十二段舞楽」が奉納された。地元の小学生や保存会のメンバーが国と地域の安寧、人々の繁栄へ願いを込め、伝統の舞を神前にささげた。 例祭行事の一つで、計12演目を奉奏した。鎧兜を身にまとった子どもたちが矛や太刀を持って勇壮に舞い、平和を祈願する「太平楽」、子孫繁栄を願って白い面を付けた演者2人が独特のテンポで舞う「色香」などを披露した。 古式十二段舞楽は同神社で社殿が造営された際、都から遣わされた天皇の使者が十二段の舞楽を奉納したことが起源とされ、1300年にわたって地域で受け継がれている。宮園小の2~6年生と、氏子有志計約60人が
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三木つばき選手に掛川市スポーツ特別賞 北京五輪スノボ女子、パラレル大回転で健闘
掛川市は15日、2月の北京冬季五輪スノーボード女子パラレル大回転に出場した三木つばき選手(18)=CATALER、市立桜が丘中出身=にスポーツ特別賞を贈った。市役所で授与式が開かれ、三木選手が出席した。 三木選手は今シーズンの終了報告も行った。五輪初出場や、3月にワールドカップ(W杯)のパラレル回転で初優勝したことなどに触れ「初めての経験が続いたシーズンだった」と振り返った。4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪での優勝を目標に掲げ「まずは来シーズン、3回以上W杯で表彰台に上り、今以上にメダル、トロフィーを持って帰れるよう頑張りたい」と意気込みを語った。 賞状と花束を手渡した久保田崇
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茶況(4月15日)茶業の繁栄を祈念 小国神社で献茶祭 森町
小国神社献茶会(松浦芳雄会長)はこのほど、遠州森の茶献茶祭を森町一宮の小国神社で執り行った。茶業関係者らが同町の茶業の繁栄を祈念した。 新茶シーズンに合わせて行っている恒例行事。茶商や生産者、太田康雄町長らが出席した。神事が行われた後、煎茶道静風流の天野智堂さん、守本湖堂さんがお点前を行い、神前に茶を供えた。 松浦会長は「いよいよ新茶シーズンが到来する。本年が森の茶にとって良い年となるよう願っている」とあいさつした。
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袋井市 子育て情報、動画で公開 予防接種や離乳食の悩み解決
袋井市は11日、0~3歳の乳幼児の保護者向け公式動画「袋井市子育て応援チャンネル」の公開を開始した。スマートフォンやパソコンなどで育児に役立つ情報を分かりやすく紹介している。 動画は予防接種や離乳食など、市民からの問い合わせの多い5項目。5分前後で予防接種の種類や回数、離乳食の始め方などを解説する。各項目の問い合わせ窓口のほか、離乳食と幼児食のレシピも掲載している。 市は定期的に子育てに関する説明会を開催しているが、コロナ禍で時間や場所を問わず確認できるようにと、同ページを開設した。今後さらに内容を拡充していく。担当する健康づくり課の保健師加藤亜澄さん(29)は「子育てで困っている方から
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茶況(4月8日)新茶シーズン前に袋井振興協 献茶式 栄西禅師ゆかりの油山寺
新茶シーズンを前に、袋井茶振興協議会(鈴木勝会長)はこのほど、袋井市村松の油山寺で献茶式を開いた。 日本に茶を伝えたとされる栄西禅師の像がまつられている同寺で、茶業の繁栄と安全な茶生産を願う恒例の行事。法要に続いて、鈴木会長と名誉会長を務める大場規之市長が袋井産茶を詰めた茶つぼを鈴木快法住職に手渡した。 JA遠州中央によると、今年の新茶の生育は例年並みで、前年より5~7日遅い。出来は良好という。同協議会は法多山尊永寺と可睡斎にも献茶した。
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袋井市スポーツツーリズム 地域一丸の機運醸成を【風紋】
袋井市は2022年度、スポーツ観戦や大会出場などでの市内来訪者の滞在費を助成する「スポーツツーリズム推進事業」を開始する。2年前に試験的に実施し、コロナ収束後の需要の高まりを見据えて再開を決めた。新規事業も着手して“スポーツ愛好者に優しい街”のイメージ定着を図る。実現には地域一丸で取り組む機運の醸成が欠かせない。 市は本年度当初予算に1200万円を計上。指定したホテルの宿泊費を金額に応じて1人当たり最大5千円まで補助する。市スポーツ政策課の担当者によると、観戦目的の旅行者まで対象を広げた宿泊支援は全国的にも珍しいという。 同市はエコパスタジアム、さわやかアリーナな
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“聖獣”白象 袋井・玄泉庵でお披露目 4月末まで名前を募集
袋井市宇刈の玄泉庵(村松賢樹住職)でこのほど、仏教で聖獣とされる白象がお披露目された。高さ1・8メートル、全長2・3メートルの張り子で、長年の安置により老朽化が進んでいた。修繕され、生まれ変わった姿で地域を見守っている。 元々は菊川市の仏教行事などで披露され、その後は40年以上、同市の寺院で保管されていた。子どもたちが寺に親しむきっかけにしようと、村松住職が引き取り、釈迦(しゃか)の生誕(4月8日)を祝う「花まつり」に合わせて公開した。 同寺は4月末まで白象の名前を募集している。村松住職は「愛着を持ってもらえるよう多くの人に参加してほしい。地域でかわいがってもらえたらうれしい」と話した。
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冬季五輪出場・モーグル杉本選手「4年後世界一に」 袋井市スポーツ栄誉賞
2月の北京冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグルに出場した杉本幸祐選手(27)=袋井市出身=が4日、同市役所を訪問し、市が新たに創設した「市スポーツ栄誉賞表彰」の授与式に臨んだ。 杉本選手は小学生時に所属した空手道場「翔友会」と袋井南少年野球クラブの子どもたちに出迎えられて登庁。後輩たちから花束を受け取り、大会中の応援に謝意を示した。翔友会の萬代颯君(11)は「すごい先輩に会えてうれしい」と目を輝かせ、袋井南少年野球クラブ主将の久保智君(11)は「僕たちも負けないよう頑張りたい」と話した。 大場規之市長らとの懇談では、決勝2回目でストックが折れたアクシデントについて「初めて片手のストッ
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クラウンメロン創作絵本 なかばやしさん(東京)に最優秀
袋井市はこのほど、昨年実施したクラウンメロンがテーマの創作絵本の募集事業で、絵本作家なかばやしみくさん(47)=東京都=作の「おうさまのメロンはどこへいった?」を最優秀賞に選出したと発表した。絵本は全国の公立図書館と、市内の幼児教育施設に送付し、クラウンメロンのPRに活用する。 「おうさまの-」は亀の王様が突然消えた贈り物のメロンを探す物語。袋井やクラウンメロンの繁栄への願いを込めて亀を主人公とし、ストーリーの面白さだけでなく、クラウンメロンの魅力が伝わる内容を心掛けたという。 6年前に独自に絵本を描き始めたなかばやしさんにとり、デビュー作になった。審査員からは「次のページが気になる楽し
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森町・天宮神社「十二段舞楽」 児童奉納、五穀豊穣、地域安寧願う
森町天宮の天宮神社で2日、例大祭が執り行われ、国指定重要無形民俗文化財「天宮神社十二段舞楽」が奉納された。地元の小学生や氏子青年、保存会が五穀豊穣(ほうじょう)と地域の安寧を願って舞を披露した。 天下太平を祈願して子どもたちが太刀を振る「太平楽」、暴れる獅子をおとなしくさせる所作を表現し、疫病退散の祈りを込めた「獅子」などの全12演目。20~30代の若者で構成する「天社轂(てんしゃこく)団」と児童が、笛や太鼓、かねの厳かな音色に合わせて優雅に舞った。 同神社によると、舞楽は705年に社殿を整備した際、京都の舞人が記念に奉納した舞が起源とされる。感染症対策として例年より時間を短縮して実施し
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茶況(4月1日)袋井産茶こだわりスイーツ開発 ツリーベル
袋井市山名町のスイーツ店「ツリーベル」(鈴木真信代表)は、袋井産茶を使った菓子の商品開発に取り組んでいる。 市内の製茶会社から仕入れた抹茶をふんだんに使用したフィナンシェ、マドレーヌ、マカロンを販売している。茶の優しい味わいや香りを引き立たせるよう心がけ、女性を中心に人気という。 同市出身の鈴木代表が地産地消にこだわった。今後も茶を使った商品を開発する方針で「当店のお菓子をきっかけに袋井の茶の魅力を知ってもらえたら」と話す。
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袋井市「スポーツ栄誉賞表彰」創設 第1号は五輪出場のモーグル杉本選手
袋井市は28日、国際スポーツ大会などに出場した同市ゆかりの個人、団体を表彰する「市スポーツ栄誉賞表彰」を新たに創設し、第1号として、2月に北京五輪フリースタイルスキー男子モーグルに出場した杉本幸祐選手(27)=同市出身=を表彰すると発表した。 対象は市内在住のアスリートや同市を本拠地とする団体など。五輪・パラリンピック、サッカーワールドカップなどを国際的な大会と定義し、副市長や教育長、幹部職員らによる選考を踏まえて市長が決定する。 地域のスポーツ振興や、選手・団体の競技意欲を喚起し、さらなる飛躍につなげる狙いで、杉本選手の活躍を受けて創設した。スポーツ政策課課長補佐の大村美穂さん(51)
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ふくろい遠州の花火 PRへ動画制作、木乃華サクヤ起用
ふくろい遠州の花火実行委員会は、袋井市が誇る国内有数の花火大会「全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火」のPR動画を制作した。静岡新聞社・静岡放送公認バーチャルユーチューバー「木乃華(このはな)サクヤ」を起用し、ネット上での発信力強化につなげる。 「花火の一問一答編」「花火の歴史編」「花火への想い編」の全3回で、創世期の実行委員長や市民らへのインタビュー、過去の大会プログラム、ポスターの紹介などを通じて関係者の思いや歴史、魅力などを伝える。 コロナ禍で花火大会が2年連続中止になったことを受けての代替企画の一環。実行委員長を務める袋井商工会議所の水谷欣志会頭は「制作陣や出演者の思い
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茶況(3月25日)「白葉茶つきしろ」全国準V 袋井・安間製茶
安間製茶(袋井市豊沢)の看板商品「白葉茶つきしろ」がこのほど、全国の特産品が集結する「にっぽんの宝物JAPANグランプリ2021-2022」最強素材部門で準グランプリに輝いた。 白葉茶つきしろは安間製茶が独自に研究、商品化した茶で、アミノ酸が従来の3倍含まれているのが特徴。同グランプリは初出品で、県大会の食品加工部門ではグランプリに輝き、商品としての完成度などが評価されたという。安間孝介代表は「静岡のお茶が全国で評価されたことはうれしい。商品力やプレゼン力に磨きをかけ、次回はグランプリが取れるように準備したい」と意気込んだ。
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自転車で観光振興検討 静岡県西部6市町、袋井でワークショップ
静岡県西部地域局はこのほど、中東遠地域でのサイクルツーリズムによる地域振興策などを検討するワークショップを袋井市の袋井土木事務所で開いた。6市町(磐田、掛川、袋井、御前崎、菊川、森)の職員らが、サイクルツーリズムの概要や、各自治体での現状などについて理解を深めた。 6市町や県の担当者ら約30人が出席。事前に実施したアンケートの結果を報告し、各市町の観光施設などに誘引する仕組みや、官民連携の体制づくりを求める意見などが上がった。県西部でサイクルツーリズム事業に取り組む民間団体の代表者らを招いた勉強会や意見交換も行われた。 本県を通る太平洋岸自転車道が2021年にナショナルサイクルルートに指
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女子7人制ラグビー大会 アザレア・セブン(袋井市拠点)優勝 エコパで熱戦
女子7人制ラグビー大会「鈴与・セントパトリックグリーンカップ2022」(県ラグビーフットボール協会、アザレア・スポーツクラブ主催)が19、20の両日、袋井市愛野のエコパスタジアムで開かれた。静岡県内外の3チームが参加し、同市を拠点に活動するアザレア・セブンが優勝を果たした。 このほか日本経済大(福岡県)、ブレイブルーヴ(東京都)が出場。1試合7分ハーフで実施し、初日は総当たりの予選、2日目は順位決定戦が行われた。アザレア・セブンは決勝戦でブレイブルーヴとの点の取り合いを制し、初の頂点に立った。力強いプレーが会場を沸かせた。 2019年ラグビーワールドカップの日本対アイルランド戦を契機に、
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袋井市「ごみ30運動」 8年で30%減目指す 市民の能動的実践必要【解説・主張しずおか】
袋井市は4月から、8年間で家庭系可燃ごみの排出量を30%減らす「ふくろいごみ30(さんまる)運動」を開始する。2024年度までに15%削減の中間目標を設定し、市民や事業所に分別、リサイクルなどの徹底を求める。ごみ処理量の限界が近づく中、減量化を市民運動として定着させる狙いで、目標達成には市民の理解が欠かせない。 「あらゆる場面で協力をお願いし、一丸で取り組みたい」。2日の市議会2月定例会。大場規之市長がごみの減量へ決意表明した。市は22年度一般会計当初予算案に雑紙、草木、古布の回収事業費3200万円を計上。ごみの排出量を減らすための環境を整える。 ごみの減量は脱炭素化などの課題解決を目的
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茶況(3月18日)小学6年生に地元産茶贈る 袋井茶振興協
袋井茶振興協議会(鈴木勝会長)はこのほど、袋井市内の小学6年生約千人に「東海道どまん中ふくろい茶」をプレゼントした。 同協議会は例年、3~6年の児童が茶の知識を競う「T-1グランプリ」を開催してきた。コロナ禍により2年連続で中止となり、代わりに袋井茶の魅力を知ってもらおうと配布した。 鈴木会長は「さまざまなイベントが中止になり、思うような活動はできていないが、少しでも袋井のお茶のことを知ってもらえたら」と話した。
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園舎に「さようなら」 袋井南幼稚園/高南幼稚園で閉園式
統合、民営化に伴い2021年度末で閉園する袋井市の袋井南幼稚園と高南幼稚園で15日、閉園式が行われた。園児、職員らが思い出の詰まった園舎との別れを惜しんだ。 袋井南幼稚園では、年長の35人が式典に出席した。年中、年少児はモニター越しに式を見守り、保護者へ向けてライブ配信も行った。代表園児が記念品を受け取った後、スライドショーで歴史を振り返り、園歌を斉唱。「南幼稚園ありがとう、さようなら」と声をそろえた。 袋井南幼稚園は1969年、高南幼稚園は77年の創立で、それぞれ2935人、2085人が卒園した。両園は4月から袋井南保育所とともに、社会福祉法人天竜厚生会(浜松市天竜区)が運営する幼保連
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救急車、なぜゆっくり走行? 処置中、揺れに配慮「理解を」 袋井消防のツイッター投稿に反響
「緊急走行中の救急車が遅くてイライラ… そんな経験はありませんか?」―。袋井消防本部がツイッターなど会員制交流サイト(SNS)で発信したメッセージが話題を呼んでいる。一般のドライバーに救急搬送への理解、協力を呼び掛ける内容で、ネット上であっという間に広がった。思いがけない反響の大きさに担当者は驚きながらも「消防業務への理解を深めるきっかけになれば」と願う。 注目されているのは、緊急走行なのに「なぜ遅いか」を説明した2月27日の投稿。緊急走行時の救急車の車内では不安定な状況で処置が行われ、傷病者の症状によっては揺れに細心の注意を払って運転しなければならないことを動画付きで紹介し
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茶況(3月11日)日本茶カフェ 袋井にオープン 赤堀商店経営
日本茶カフェ「まるよ茶屋 可睡の杜」がこのほど、袋井市可睡の杜にオープンした。茶と組み合わせたスイーツや料理を提供していて、女性を中心に人気を集めている。 茶の製造販売を手掛ける「赤堀商店」(御前崎市)が経営するカフェで、同市の本店に続いて2店舗目。茶飯のおにぎりを味わえるおむすびセットや、つゆひかりを使ったプリンなど、県内産茶を使用したメニューを豊富に取りそろえている。 赤堀商店は茶になじみの薄い若者世代などに魅力を知ってもらおうとカフェ経営を展開している。店内では自社製品も販売している。
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森町 観光拠点化、誘客促進 「小京都」のまち整備へ【22年度予算案/遠州7市町⑦完】
森町は「遠州の小京都」をキーワードに、中心市街地の歴史的、文化的価値が高い街並みを生かしたまちづくりを推進する。全国京都会議から“小京都”の認定を受けている同町は、2022年度当初予算案に1800万円を計上した。リノベーション事業などハード面の整備に着手し、観光拠点化を目指す。 同町城下の秋葉街道沿いに老朽化が進む木造2階建ての家屋がある。台湾の茶業発展に貢献した技師藤江勝太郎(1865~1943年)の生家。町は今月中に、貴重な歴史資源である家屋を取得する。その後は改修した上で店や資料館などとしての利活用を検討していく。将来的には森、天宮、城下に点在する古民家や蔵も
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茶況(3月4日)袋井南部生産者 可睡斎で販売会
袋井市南部地域の生産者でつくる豊沢・三沢茶研究会(荻原克夫会長)は6日まで、同市の可睡斎で販売会を開いている。 豊沢、三沢両地区で生産された茶のPRを目的に15年以上続けている。土日限定で、会員が持ち寄った一番茶を使ったティーバッグを販売する。感染症対策を徹底しながら試飲会も実施している。 同会は研修会や互評会など、生産技術の向上、販売促進に向けた活動に取り組んでいる。荻原会長は「お客さんの反応が良かった。コロナ禍でも対策を講じた上でこうした機会を積極的に設け、茶業を盛り上げたい」と話した。
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袋井市 ブランド化目指し整備 「同笠」にぎわい創出へ【22年度予算案/遠州7市町②】
「太平洋をのぞむ景観や白砂青松の海岸線を活力に」。袋井市は同笠(どうり)海岸を拠点とするにぎわいの創出へ、環境整備に着手する。周辺地域で盛んな屋外レジャーを活用し、官民一体でブランド化を目指す。 5キロにわたって広がる浅羽海岸。特に中心部は「同笠」の愛称で地元住民らから親しまれている。1970年代のサーフィンブームを契機に全国からサーファーが集うようになり、釣り人の間ではキス、ヒラメの釣り場として人気が高い。コロナ禍により屋外活動を楽しむ人が増え、ビーチの保全に取り組む同笠サーフィンクラブの木下光之さん(45)によると、週末は付近の駐車場が満車になるという。 市は海岸整備設計などに225
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森町22年度予算案 子育て、企業誘致を推進 一般会計87億円
森町は25日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比11・5%増の87億7600万円。「次代を展開するチャレンジ予算」を掲げ、過去最大の予算規模。地域課題の解決に向け、子育て支援や企業誘致などを推進する。 待機児童の解消へ保育所などの整備補助として1億2200万円を計上。民間事業者による保育園整備を促す。「子ども家庭総合支援拠点」を新設(360万円)し、全ての子どもと家庭に切れ目のない支援を提供する。 企業誘致の推進対策では、中川下工業専用地域と森掛川インターチェンジ周辺地区開発可能性調査費(2400万円)を盛り込み、工業専用地域の拡大利用や工業団地整備を検討。1700
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茶況(2月25日)廃棄茶葉を使用「ほうじ紅茶」発売 袋井の西村農園
袋井市大谷の西村農園はこのほど、廃棄茶葉を使った「ほうじ紅茶」の販売を開始した。年明けの発売から女性を中心に好評を得ている。 紅茶を焙煎(ばいせん)し、優しい甘みは残しながら、香りを引き立たせた。緑茶に比べてカフェインが少ないため、妊婦にもお薦めという。 同農園ではフードロスの観点から、廃棄していた紅茶の出物部分の利活用を検討していた。開発を主導した西村晃さん(28)は「工場のあり方や茶園のあり方を見直す中で(ほうじ紅茶を)思いついた。味も香りも申し分ない商品に仕上がった」と話した。
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イチゴ栽培設備拡充 袋井・やまも製茶 複合経営先進事例目指す
袋井市豊沢のやまも製茶は本年度、低コスト耐候性ハウスなどのイチゴ栽培設備を拡充した。茶業に加えてイチゴの生産にも力を入れ、茶生産者による大規模複合経営の先進事例を目指す。 同社は3年前にイチゴ栽培を開始し、昨年5月から8カ月かけて本圃(ぽ)ハウスと育苗ハウス、集出荷施設の計5棟の整備を進めてきた。ハウスには複合環境制御装置を導入。暖房機、潅水装置などを一括で自動管理し、生育に適した環境の維持を可能にした。年間30トン以上の収穫を見込んでいる。 市農政課によると、市内の茶工場は10年前と比べて20軒以上減少している。複合的な事業を展開する茶生産者が増えることで茶業の維持につながることを期待
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茶況(2月18日)袋井「門前うまいもん市」 3月6日まで可睡斎
袋井市内の茶生産者らが直接販売を行う「門前うまいもん市in可睡斎」が3月6日まで、同市久能の可睡斎で開かれている。 同寺で開催中の「可睡斎ひなまつり」の会期に合わせて毎年実施していて、6年目。9事業者が土日祝日に日替わりで出店し、深蒸し煎茶やほうじ茶などの製品のほか、野菜の販売も行っている。 市内農家らで構成する市農業振興会が、地元農産物のPRや消費者ニーズの把握などを目的に主催している。
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袋井高生が議員に提言 地域の魅力や課題まとめる
袋井高(袋井市愛野)の2年生が17日、地域の魅力や課題についてまとめた提言を市議会議員らに発表した。総合的な探究の時間の一環で、環境や教育、医療などのテーマごとに意見を述べた。 生徒はフィールドワークや個別調査などを通じて準備を進めてきた。この日は市議20人を招き、公共交通機関の増便、地元産品を活用した町おこしなどのアイデアを提案した。発表を受け、市議が提言に対してアドバイスを送り、同市における関連施策も紹介した。 同校は地域への理解を深め、地元で活躍する人材の育成を目的に3年前から同様の取り組みを実施している。本年度は初めて実地調査も行った。 戸塚哲夫議長は「しっかり分析していて、議
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袋井市宣言「官民一体で脱炭素実現」 五つの企業、団体と連携
袋井市は、2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現に向け、官民一体で取り組むことを宣言した。その一環として、鈴与商事(静岡市清水区)など五つの企業、団体で構成する共同企業体(JV)と包括連携協定を締結した。 協定期間は37年3月末までの15年間で、市内公共施設の電力について、再生可能エネルギー由来の電力への移行を進める。小中学校やコミュニティセンターなどの施設には太陽光パネルを設置し、消費電力の一部をまかなう。学校、中小企業などを対象とした環境教育も推進する。 市役所でこのほど締結式が行われた。大場規之市長は「協定を機にさらなる発展が図られる
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北京冬季五輪・男子モーグル9位 杉本幸祐(袋井出身)に地元から賛辞「最高の滑り」「ありがとう」
5日行われた北京冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグル決勝に杉本幸祐(27)=袋井市出身=が出場した。日本勢トップで決勝2回目に進んだが、途中でストックが折れるアクシデントがあり9位。惜しくも決勝3回目には進めなかった。個人種目では同市出身者として初めて挑んだ決勝。雪の積もらない地域から始まった挑戦に、少年時代を知る地元住民は「最高の滑り」「感動をありがとう」と賛辞を贈った。 杉本が6年間通った同市の空手道場「翔友会」。この日は翌日に昇段試験を控え、二十数人の門下生たちが鍛錬に励んでいた。合間にインターネットで観戦し、杉本の活躍を見つめた。直前の練習で負傷したと聞いていたという桜井照夫代
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東海ミニバス 健闘誓う 袋井2チーム、市長ら訪問
岐阜県で26、27の2日間開催される「第43回東海U12バスケットボール大会」へ出場する袋井市のミニバスケットボールクラブ2チームが3日午後、市役所に大場規之市長と鈴木一吉教育長を訪ね、東海大会での健闘を誓った。 訪問したのは女子の袋井ミニバスケットボールクラブと、男子の浅羽ミニバスケットボールクラブ。袋井クラブはスピードを生かした突破力で県大会準優勝を果たし、浅羽クラブは持ち味のシュート力を武器に同大会で5位入賞した。 両チームとも東海大会は初出場で、市内の男女2チームが同時出場するのも史上初という。袋井クラブの大場有夏キャプテン(12)は「自分たちらしいプレーを徹底し、笑顔で終われる
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豚熱防疫活動に貢献 袋井建設業協会に市が感謝状
昨年末、県内で初めて豚熱の防疫活動が行われた袋井市内で同活動に貢献したとして、市は中東遠地域の建設会社55社でつくる袋井建設業協会(鈴木和男会長)に感謝状を贈呈した。 宮城県丸森町の農場で12月25日、豚熱の発生が確認された。これに伴い、同市での感染は確認されなかったが、予防措置として市内農場で防疫を実施した。協会は県の要請を受け埋却作業に従事。17社36人が携わった。 市役所でこのほど贈呈式が行われ、鈴木会長ら役員4人が出席。大場規之市長は「迅速かつ適切に作業を進めていただいた。日頃から培われている対応力のおかげ」とたたえ、感謝状を手渡した。 現場で指揮した秋山萬之介環境・災害対応委
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森町・小国神社で2年ぶり豆まき 年男役に演歌歌手松原さん
小国神社(森町一宮)で3日、恒例の節分祭が執り行われた。袋井市出身の演歌歌手松原健之さんと元宝塚歌劇団の女優天玲美音さんが一般奉仕者とともに年男、年女役を務めた。今回は2年ぶりに舞殿での豆まき神事も行われ、1年の開運厄除と新型コロナ収束へ願いを込めた。 色とりどりの直垂(ひたたれ)姿の奉仕者約50人が、拝殿での神事に臨んだ。柳と梅の木で作ったむちで柱を打ちつけて邪気を払う「鬼追(やら)い」や、「福笑い神事」などが行われた。福笑い神事では松原さんと天玲さん、打田文博宮司がコロナ禍に考慮して声量を落としながら「わっはっは」と声を上げて福を呼び込んだ。 神事後、奉仕者は舞殿へと上がり、参拝者に
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姉妹都市の味、アップルパイに 袋井の社会福祉法人が限定販売
社会福祉法人明和会ワークスつばさが運営する「メイちゃんのパン屋さん」(袋井市泉町)は、同市の姉妹都市・長野県塩尻市のリンゴを使用したアップルパイを2月末まで限定販売している。 大きめに切ったリンゴを手作りのパイで包んで焼き上げ、サクサクとした食感が特徴。砂糖の量を少なめにし、リンゴの甘みを生かした。甘い物が苦手でも食べやすく、幅広い層から好評という。 明和会は毎年、袋井市を通じて塩尻市からリンゴを購入していて、昨年12月からリンゴを使った新商品の開発に取り組んできた。製造部門の石切山実砂希さん(34)は「誰もが食べやすいように作った。アップルパイを通じて店のことも知ってほしい」と話した。
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手水舎建て替え完了 森町・山名神社 水口「蟷螂」をモチーフ
森町の山名神社で行われていた手水舎の建て替え工事が完了した。竣工祭がこのほど行われ、国指定重要無形民俗文化財の同神社天王祭舞楽の一つ「蟷螂(とうろう)」をモチーフとした水口がお披露目された。 旧手水舎は嘉永7(1854)年の建築。老朽化が目立ち倒壊の恐れもあったため、昨年9月に着工した。虹梁(こうりょう)のケヤキ材をそのまま使用するなど、旧手水舎の古い材料も生かした。 「蟷螂」は全国でも珍しいカマキリが題材となった舞。神社の象徴の一つであり、世の中の厄災を断ち切ってほしいとの願いを込めて水口のデザインにカマキリを採用した。村松佳典宮司(52)は「昔の材料も使ってすばらしい手水舎が完成した
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就職情報サイト開設 袋井市、学生と市内企業つなぐ
袋井市は28日、同市で就職を希望する学生と市内企業をつなげる就職情報サイト「ふくろいdeあつまろう」を開設した。地元企業の魅力を発信し、人材不足の解消を目指す。 登録などの必要はなく、手軽に希望条件など、価値観に合わせた企業検索が可能。先輩社員のコメントなど社内の雰囲気を感じられるコンテンツも用意した。登録企業は現在17社で、今後も随時募集していく。県内外の大学約200校と県西部の高校に周知する。 大場規之市長は同日開かれた定例会見で「地域の活力を維持するため、袋井市内で仕事に就いてもらいたい。若者の定住促進にもつながれば」と期待した。 URLは<https://fukuroi-de.
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茶況(1月28日)伝統製法「寒茶」学ぶ 袋井
晩茶研究会と松下コレクションを活(い)かす会はこのほど、体験イベント「ふくろい大寒の寒茶づくり」を袋井市の茶ピアで開いた。茶業関係者や一般の20人が参加し、伝統的な茶の製法を学んだ。 寒茶は日本茶では珍しい冬場に作られ、ほのかな甘みが特徴。参加者は枝ごと刈り取った茶葉をおけに詰めて蒸し、天日干しするまでの一連の工程を体験した。寒茶を使った茶がゆの試食や、市内茶業関係者による販売会なども行われた。 古くから全国各地で行われている寒茶の製法を知ることで、茶への親しみを持ってもらおうと開催した。
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浜松学芸高生が森町訪問 遠江一宮駅など撮影 PR動画で最優秀報告
昨年11月の「高校生CMコンテスト2021」で、森町の遠江一宮駅を舞台に撮影したPR動画で映像部門グランプリに輝いた浜松学芸高(浜松市中区)地域創造コースの生徒がこのほど、町役場を訪問し、太田康雄町長に受賞報告した。 訪れたのは2年の横村美優さん、セライヤ桜さん、山本果奈さん、戸塚巧真さん、畠山倖知さん。同コースの生徒は天竜浜名湖鉄道の駅のポスターを制作するPR活動に取り組んでいる。昨年度から動画制作にも挑戦し、活動の一環として同コンテストに参加した。 5人は浜松市在住の作家いぬじゅんさんの協力を得て「中高生には共感を、大人にはどこか懐かしさを感じる青春」をテーマに制作。大学生が久しぶり
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記者コラム「清流」 故郷の思い乗せ世界へ
ようやく…といった心境だろうか。袋井市出身の杉本幸祐選手が北京冬季五輪のモーグル競技で代表入りを果たした。それ以前の同市出身者の五輪出場は1960年ローマ大会までさかのぼる。歴史を刻んだ新星の登場に地元も沸いている。 競技に専念するため、中1で家族とともに長野県へと移住したが、故郷への変わらない思いを語る杉本選手。「市民の皆様へ、精いっぱいの恩返しの滑りをしたい」とのコメントが力強い。 小学生からの夢という五輪出場はソチ、平昌(ピョンチャン)と2大会連続で出場を逃した末につかみ取った。「酸いも甘いも経験して、今が一番いい時期」と語る、円熟した技術を武器に世界に挑む姿は市民の
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茶況(1月21日)品評会入賞を報告 袋井の生産者ら、市長訪問
本年度、各種茶品評会などで入賞した袋井市内の茶生産者らがこのほど、市役所を訪れ、大場規之市長に報告した。 訪問したのは東海道どまん中袋井茶大賞を同時受賞した「にしたな」の森下隼取締役と「松井製茶・松光園」の松井淳代表ら。それぞれ受賞の感想や生産面での工夫点を述べ、同市の茶産業について意見を交わした。 大場市長は「皆さんの思いと技術が結果につながった。今後とも行政としてできる限りの応援をさせていただく」とたたえた。 同席した他品評会などの入賞者は次の通り。 安間孝介(安間製茶)、寺田直樹(お茶の宝玉園)、西村哲(西村農園)
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北京五輪・杉本選手の特別展 ウェアやスキー板展示 袋井市役所
来月開幕する北京五輪の日本代表に選出されたフリースタイルスキー・モーグルの杉本幸祐選手(27)=袋井市出身=の偉業をたたえる特別展示が21日、市役所で始まった。同市初の冬季オリンピアンを周知し、市民の応援機運を盛り上げる。2月20日まで。 1階ロビーに杉本選手がワールドカップで着用したウエアやスキー板など、本人から提供された道具、紹介記事など約10点を展示。プロフィルと練習の様子を撮影した動画も放映していて、多くの来庁者が足を止めて眺めている。 代表入りを記念し、市は市役所やさわやかアリーナ、杉本選手の母校・袋井南小などに横断幕を設置した。今後SNSなどを通じて出場日時などもPRする予定
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一年の平穏無事を祈願 新春伝統の「御弓始祭」 森町・小国神社
森町の小国神社で17日、新春の伝統神事「御弓始祭(おゆみはじめさい)」が執り行われた。参拝者が見守る中、一年の平穏無事とコロナ禍の収束へ願いを込め、射手が矢を放った。 神事に先駆けて拝殿で行われた祭典には、県内の弓道愛好者ら約20人が参列した。弓矢に福が授けられた後、境内に設けられた射場で烏帽子(えぼし)や直垂(ひたたれ)を身にまとった「地射手(ぢいて)」が、約30メートル先の的めがけて矢を打ち込んだ。見事に命中すると、参拝者から拍手が起こった。 同神社によると、御弓始祭は疫病の神を鎮める神事で、江戸時代以前から行われていたとされる。使用した矢は災厄除けの縁起物として知られるという。
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日替わりで大道芸パフォーマンス 袋井市の法多山尊永寺【動画】
袋井市の法多山尊永寺で、新春恒例の大道芸パフォーマンスショーが開かれている。1月末までの土日祝日に、全国で活躍する大道芸人が日替わりでパフォーマンスし、参拝客を楽しませている。 大道芸の魅力を広めようと、三遠地方を中心に活動する快斗さん(29)が仲間に呼び掛けて開催し、今年で8回目。水晶を使ったジャグリングや、筒に乗せた板の上でバランスを取るローラーバランス芸、手品などを披露している。
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64歳「お茶屋のじいじ」 スノボ大会出場、若者にお茶PR
「若い世代にお茶のすばらしさを知ってほしい」-。茶業振興につなげようと、還暦を過ぎてスノーボードの競技大会に出場している茶農家が袋井市にいる。石川製茶2代目代表の石川隆夫さん(64)。年の離れたスノーボーダーたちとのレースに挑みながら、茶の魅力を発信している。 スノーボードを始めたのは36歳の時。雪の上を滑る爽快感や上達する過程にのめり込んだ。以来、生業の傍ら年間30日以上ゲレンデに通う。7~10月がシーズンのサマーゲレンデでの大会を主戦場とし、国内トップレベルのジュニア選手ともしのぎを削る。 「今も元気に滑っていられるのはお茶のおかげ」と考えた石川さんはスノーボードをPRに活用すること
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eスポーツ白熱 袋井で「フェスティバル」初開催
袋井市の袋井新産業会館キラットで18日、同市初のeスポーツイベント「袋井eスポーツフェスティバル」が開幕した。19日まで、プロチームのエキシビションマッチなどが行われる。初日から県内外のeスポーツファンらでにぎわった。 eスポーツで袋井を盛り上げようと、同市を拠点に活動するプロeスポーツチームQuintette(クインテット)が企画した。エキシビションマッチはトーナメント方式で実施。国内トップの4チームがシューティングゲーム「レインボーシックスシージ」で対戦した。華麗なテクニックの数々が会場を沸かせた。対戦の様子はユーチューブでも配信され、2千人以上が視聴した。 2日目は決勝戦と3位決定
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茶況(12月17日)にしたなと松井さん大賞 「東海道どまん中袋井茶大賞」
袋井市内の茶生産者を対象にした「第28回東海道どまん中袋井茶大賞」(実行委、袋井地区農協茶業委員会主催)の第2次審査会がこのほど、同市の茶ピアで開かれた。大賞は、にしたな(三川地区)と松井淳さん(同)が同時受賞した。 市内企業の従業員12人が審査員を務め、10月の1次審査を通過した10点の外観や香気、滋味などを確認し、3点に投票した。にしたなと松井さんは21ポイントで並んだ。準大賞には安間孝介さん(袋井南)が選ばれた。
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袋商ショップ 商高生、販売ノウハウ学ぶ 12日まで 袋井
袋井商業高(袋井市)で11日、全校を挙げて取り組む販売実習「第19回袋商ショップ」が始まった。感染症予防を徹底しながら、生徒約430人が“おもてなしの心”で来場者を出迎えている。12日まで。 実践を通じて経営や販売のノウハウを学ぶ恒例行事。生徒を中心に協力業者との打ち合わせ、ビジネスマナーの習得など1年かけて準備を進めてきた。 校内にはクラスごとに13店舗が並び、地元企業など32社から仕入れた農産品や海産物、喫茶用品、自動車、県内外の物産品などを取り扱っている。 販売のほか、茶道部主催のお茶会、同校や袋井特別支援学校の生徒が制作した作品の展示も行っている。新型コ
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東南海地震の教訓学ぶ 袋井西小、体験者招き「防災の日」
袋井市の袋井西小で7日、1944年12月7日に発生した東南海地震を在校生として体験した地域住民ら6人を招いた体験講話「西小防災の日」が開かれた。5年生79人が当時の教訓などを学んだ。 同地震は遠州地方に甚大な被害をもたらし、同校児童20人が犠牲になった。1組には鈴木勝男さん(85)、藤城一英さん(83)が来訪。鈴木さんは「あの頃は地震なんて言葉を知らず、アメリカが攻めてきたのかと思った」と述懐し、藤城さんは「大勢の人が建物の下敷きになったが、机の下にいた人は助かっていた」と語り掛けた。 沢岡陽生君(11)は「同じ学校に通っていた同じくらいの年齢の子たちが20人も亡くなり、地震の怖さを感じ
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【茶況】(2021年12月3日)=袋井茶振興協が感謝祭
袋井茶振興協議会はこのほど、「ふくろい茶感謝祭」を袋井市村松の油山寺で開いた。市内の茶業関係者15人が参列し、今年一年の茶業の無事に感謝した。 中国から日本に茶を伝えたとされる栄西禅師の像の前で報恩式が執り行われ、参列者を代表して鈴木勝会長らが茶つぼと茶箱を奉納した。 新型コロナ感染防止のため、昨年に続いて手もみ茶の実演や物販などのPR活動は中止した。
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小中学校のICT機器活用 袋井市、全国平均上回る 教育長報告
袋井市の鈴木一吉教育長は1日の市議会11月定例会一般質問で、市内小中学校の情報通信技術(ICT)の活用状況について、本年度の全国学力・学習状況調査で「小学5年や中学1、2年の時に受けた授業でICT機器を週1回以上使用した」との回答が小学校は66%、中学校が75%といずれも全国平均を上回ったと報告した。山田貴子氏(自民公明クラブ)への答弁。 同市はタブレット端末や学習支援アプリなどを使った授業の実践、効果の検証を目的にICTを活用した教育研究を推進。昨年12月までに児童生徒1人1台のタブレットの整備を完了した。 現在、全小中学校でほぼ毎日タブレットを使った授業を実施し、家庭学習の手段として
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全事業見直し、刷新 袋井市長、22年度予算編成で方針
袋井市の大場規之市長は30日、2022年度の予算編成について「全ての事業をゼロベースで見直し、取り巻く環境や市民ニーズの変化を予測して事業の刷新を図る」との方針を示した。市議会11月定例会で、高木清隆氏(自民公明クラブ)の代表質問に答えた。 長期的視点へのシフトによる効率性の向上、職員のコスト意識の徹底などを予算要求の留意点に挙げて各部局に一般財源の予算要求枠を設定。事業の取捨選択、事業スキームの簡素化を進めていると報告した。 予算編成において地域産業の振興と脱炭素の推進、DX推進と官民共創によるスマート自治体の推進といった重点項目を掲げ、具現化に向けて既存事業所の経営革新や企業誘致、創
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茶況(11月19日)大阪茶品評会で最高賞 森町の太田茶店
森町の太田茶店(太田貴久社長)が、9月に開かれた「第50回大阪優良茶品評会」の金印の部で最高の農林水産大臣賞を獲得した。 1キロあたり4500円の部門で、全国の産地茶商から出品があった。同社の普通煎茶は滋味や香りなど総合的な評価が高かった。1キロあたり2500円のなにわ緑印の部でも8位入賞を果たした。 太田社長がこのほど町役場を訪れ、太田康雄町長に受賞を報告。太田社長は「切磋琢磨(せっさたくま)してきた農家の皆さんのおかげ。毎年最高賞を持って帰れるように頑張りたい」と話した。
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母校で読み聞かせ 袋井・浅羽中生 後輩、恩師と交流深める
袋井の浅羽中1年生が17日、同校区の笠原、浅羽南、浅羽北、浅羽東の4小学校で読み聞かせを行った。総合的な学習の時間の取り組みで、2014年から続いている。 生徒はそれぞれ卒業した小学校などへ出向き、グループごとに絵本や紙芝居を読み聞かせた。浅羽南小には約40人が訪問。練習してきた表現力豊かな読み方で児童を引き込んだ。クイズやゲームの時間なども設け、交流を深めた。 同校や校区内の幼稚園、小学校などで構成する浅羽学園における一貫教育の活動の一つ。小池裕子さん(13)は「久しぶりに後輩たちや先生と会えて楽しかった。(読み聞かせは)緊張したけど、ゆっくりと登場人物の気持ちを表現する読み方を心がけ
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児童らレンズの原理学ぶ 静岡理工科大学生、袋井で理科実験講座
静岡県内で小中学生向けの理科実験講座を開催している静岡理工科大(袋井市豊沢)の学生団体「お理工塾応援隊」はこのほど、「コミセンDEお理工塾」を同市の袋井北コミュニティセンターで開いた。 同施設が主催する少年学級の活動の一環。市内の小学4年生17人が参加し、学生がレンズの原理を解説した。虫眼鏡、洗濯挟みなど身近な道具を使った簡易的な望遠鏡を作り、レンズを通した物の見え方も学んだ。 子どもたちに理科実験の楽しさを知ってもらおうと10年ほど前から開催している。鈴木蒼祐君(10)は「こんなに簡単に望遠鏡が作れると思わなかった。もっといろんな物を見てみたい」と話した。
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小国神社 45年ぶり遷座祭 ご神体、仮殿から本殿へ
小国神社(森町一宮)本殿で今年1月に着工した「お屋根替え」が、このほど終了した。これに伴い、施工中は仮殿に遷座していた大己貴命(おおなむちのみこと)のご神体を本殿に移す「本殿遷座祭」が10日夜、同神社で執り行われた。同神社での遷座祭斎行は45年ぶり。祭神が1年越しに元の“住まい”へと戻った。 お屋根替えは約50年に一度行われ、今回は2020年から始まった。本殿をはじめとする社殿群の屋根を解体し、ふき替え工事を進めている。工事完了は23年を予定しているという。 遷座祭には神社関係者、奉賛者ら約160人が参列し、地域住民も見物に訪れた。盾や矛を手にした神職の行列に続き
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茶況(11月12日)森の茶仕上品評会 2部門に58点 総合優勝は鈴木長十商店
「森の茶仕上品評会」(森町茶商組合など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、町茶業センターで開かれた。価格別で審査し、鈴木長十商店が総合優勝を果たした。 「森の誉」「森の香」の2部門で行われ、同組合に所属する製茶問屋から計58点の出品があった。県内茶業関係者が審査員を務め、外観、香気、水色、滋味の4項目で採点した。総合2位の優秀賞は松浦製茶が受賞した。 各部門の入賞者は次の通り。 【森の誉】優等 鈴木長十商店▽1等1席 松浦製茶▽同2席 同▽2等1席 同▽同2席 鈴木長十商店▽同3席 おさだ製茶 【森の香】優等 鈴木長十商店▽1等1席 おさだ製茶▽同2席 同▽2等1席 鈴木長十
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特産「次郎柿」皇室献上 森町職員が箱詰め作業
皇室に献上する森町特産の「次郎柿」の箱詰め作業が4日、同町の町民生活センターで行われた。献上は108回目。町職員が160個を厳選し、丁寧にきり箱へ詰めた。 町内18農家が収穫した計660個の色つややサイズなどを確認。天皇、皇后両陛下と上皇ご夫妻、秋篠宮ご夫妻への献上用に40個ずつ4箱に梱包(こんぽう)した。例年は太田康雄町長らが宮内庁などに届けているが、コロナ禍のため昨年同様に宅配便で送る。 今年は落葉病の影響で収穫量は少ないものの、平年より甘みが乗っていて、やや大きめ。5代にわたって次郎柿を献上している太田知宏さん(27)=同町森=は「今年は特にご公務が多かったと思う。柿を召し上がって
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記者コラム「清流」 来年こそは
袋井市の一大イベントといえば「ふくろい遠州の花火」だ。国内屈指の花火大会は初対面の取材相手からも誇らしげに薦められる。自身も開催を心待ちにしていた。 着任して早2年。花火大会はいまだお目にかかれていない。2年連続の中止に市民や関係者の無念はどれほどだっただろう。そんな中、少しでも元気を届けたいと実行委は先日、市内でサプライズ花火を打ち上げた。10分間にわたって夜空を彩った花火は市民の心に刻まれたはず。 演出は完璧で、翌日は街の話題になった。一方で悔やまれるのが写真のでき。必死にシャッターを切ったがまともに撮れたのは数枚だけ。来年こそは満足いく写真を-。腕を磨いて3年ぶりの開催に備えようと
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袋井市議と市民 オンライン座談会 子育てなどテーマに意見交換
袋井市議会議員と子育て世代の市民の座談会「議員さんと語ろう!」が24日、オンラインで行われた。20~50代の13人が「袋井市の子育て環境の向上」などのテーマで市議有志14人と意見交換した。 市議側が議会の役割や取り組みを紹介した後、グループごとにコロナ禍の子育ての現状と出生数の減少、ごみ処理問題について議論した。参加者からはコロナ禍で子育てする中、誰に頼っていいか分からないとして地域コミュニティーの関係構築が課題と指摘する声や、ごみの減量を可視化すべきといった意見が上がった。 市議会への関心を高め、直接提言する場を設けようと、子育て支援活動を推進する市民団体「ふくろい子育てネットワークみ
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茶況(10月22日)「乳酸菌栽培茶」好評 ヤマイシ石川製茶
乳酸菌を散布した茶園で生産するヤマイシ石川製茶(袋井市)の「乳酸菌栽培茶」が、好評を得ている。全国的にも珍しい取り組みで、販路拡大を進めている。 地元産の玄米を発酵させた自作の乳酸菌を使用。翌年の一茶に向けて散布を行い、茶樹の成長を促す。うまみ成分が多く、渋みの少ない茶になり、品評会でも高い評価を受けているという。 特徴的な茶を作ろうと2012年から試験を開始し、14年に商品化した。石川喜雄代表は「口当たりがまろやかで茶になじみのない人にも飲みやすい」と話す。直販のほか、インターネット販売も行っている。
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森町産の梨活用 クラフトビール開発 1600本限定販売
森町や町民有志らでつくる「森町ツーリズム研究会 森町でつながる推進部会」はこのほど、同町産の梨を使ったクラフトビール「森町生まれ梨麦酒ペアビア」を開発した。10月1日から1600本限定で販売開始する。 同部会は地域活性化策として、傷が付くなどして商品にならない果物を活用したクラフトビール作りに取り組んでいる。同町中川の野末農園から仕入れた「豊水」を掛川市の醸造所で加工。さわやかな風味と香りが特徴という。県立農林環境専門職大学(磐田市)の学生もボトルデザインや収穫作業に携わった。 同町のアクティ森で30日、完成発表会が開かれ、野末農園の野末直嗣代表ら関係者が出席。同部会の吉筋恵治会長は「地