浜松の保育園、不適切保育 0歳児クラスで口に無理やり食べ物
浜松市西区神ケ谷町の大平台わかくさ保育園は13日までに、0歳児を担当する女性保育士が大声で園児を呼び捨てにしたり、食べ物を無理に口に入れたりする不適切保育をしたとして、この保育士を解雇、川嶋よね子園長を退任とする方針を決めた。12日夜、同園と運営する社会福祉法人わかくさ会が保護者説明会を開き、川嶋園長らが謝罪した。
これらの行為は市も確認していて、市はほかに不適切な行為がなかったかを調べた上で、園に行政指導をする方針。
園が保護者に配った文書によると、これらの行為は少なくとも園児3人に行われていたことがカメラ映像で確認された。他の職員から、この保育士が園児の体に乱暴に触れる、「おしおき」という言葉を何度も使う、などの行為をしていたとの証言も得られた。
関係者の相談を受けた市が、9月下旬に同園に事実確認を求めた。園側は文書の中で、問題の原因を「保育士への指導が不足していた。園長や主任保育士の認識も甘かった」とした。
複数の保護者によると、保護者らは以前から不適切行為の相談を園に寄せていたが、対応がなされなかったという。
説明会では川嶋園長が冒頭で退席し、説明役を務めた次期園長も質問に十分に回答できず、保護者らは「園の対応は不誠実だ」と不満を口にした。
同園は取材に対して「ホームページで内容を掲載した。個別対応はしかねる」と答えた。