湖西中 再編方針固まらず 市教委は複数案で調査へ 検討委会合
湖西市教委は7日、小中学校の統廃合を巡り北部地区に設置した再編検討委員会の第2回会合を、同市の北部多目的センターで開いた。委員は学校の視察を踏まえ意見交換したが、市が2案を示した湖西中の再編方針は委員の意見がまとまらなかった。市教委側は再編後の校舎の配置やスクールバスの運行例を複数案で作成し、2024年度に子育て世代対象のアンケートを行って意見の集約を目指す方針を示した。
市の基本方針は知波田、東の2小を湖西中所在地に統合し、湖西中は小中一体型か岡崎中への統合かを選ぶ内容。子育て世代の委員の一人は、幼稚園の統合を例に「両園の子どもたちが仲良くなり、行事でも互いのいいところを取り入れて経験が広がった」と利点を話した。一方、「統合後も人数が減り1学級になるなら、小学校の場所を移して統合する意味があるのか」との懸念から、市全体での通学区域の見直しを提案する委員もいた。住民代表の委員は、市街化調整区域にある地域の特性から「少子化の要因は家が建てられないこと」として、市に都市計画の見直しを求めた。