受験生1万8000人笑顔咲く 静岡県内公立高で合格発表、今年からウェブのみ
静岡県内公立高で14日、2024年度入学者選抜の合格者発表が一斉に行われた。全日制と定時制の93校で1万8187人が合格した。今年から各校で合格者番号を張り出す発表方法が変更され、正午以降にウェブサイトで合格者番号一覧を表示する形で発表された。
併設する中等部からの入学予定者を除く全日制90校の合格者数は1万7382人。受験者数の1万8631人を合格者数で割った実質倍率は1・07倍だった。
合格発表は、特設ウェブサイトで同日正午に各校の合格者番号一覧を表示した。高校教育課によると、磐田北高では午後0時40分ごろに表示される遅れがあった。発表前に、一覧に合格者1人の番号がないことに気づき、確認作業を行ったという。
静岡市葵区の静岡高には午後1時前になると、合格発表を確認した受験生が次々と訪れて、同校教員から合格通知書を受け取った。生徒は4月から通う正門前などで、保護者や居合わせた友人と晴れやかな表情で記念写真に納まった。
来校前にスマートフォンで自分の合格者番号を両親と確認したという静岡大付属島田中の守谷理来さん(15)は「番号があってほっとした。バスケットボール部に所属した中学とは違い、高校では写真部など文化系の部活動に挑戦したい」と期待に胸を膨らませた。
合格者発表の変更について、受験生からは「友人と一緒に喜び合う雰囲気が感じられなくて寂しい」という声や、「不合格でがっかりするなら自宅の方がいい」とする声が聞かれた。
▶【変更後】2024年度 静岡県内公立高校入試(日程・募集計画・志願倍率)