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テーマ : 教育・子育て

毎朝旗振り15年 仲村さん引退へ 浜松・富塚小児童、感謝の手紙

 浜松市中央区富塚町の通学路で毎朝の「旗振り」を15年間続けた富塚中学区青少年健全育成会の仲村年弘さん(83)が15日で引退する。13日に富塚小の児童たちが手紙をまとめ、仲村さんに贈呈した。優しい声かけで慕われてきた仲村さんは「みんな事故なく過ごせたことが何よりうれしい」と充実感をにじませた。

登校中の児童を見守る仲村さん(中央)と杉浦さん(左)=浜松市中央区富塚町
登校中の児童を見守る仲村さん(中央)と杉浦さん(左)=浜松市中央区富塚町

 富塚中や富塚小の周辺は幹線道路が交差し、朝は生活道路まで混雑する。仲村さんは孫が富塚小に入学するのを機に、学校そばの横断歩道で事故を防ごうと自主的に旗振りを始めた。車道に飛び出す児童、減速しない車など当初はヒヤリとする場面が多かったが、旗振りを続けるうちにマナーが改善していった。
 あいさつも欠かさず、無言で通り過ぎていた児童も次第に笑顔で返事するようになった。10年ほど前から近所の杉浦孝さん(80)が旗振りに加わり、本年度で3番目の孫が富塚小を卒業することから、活動に区切りをつけることにした。
 富塚小に招かれ、6年生の代表児童から手紙を受け取った仲村さんは「子どもたちが待っていると思って頑張れた」と振り返った。杉浦さんは「暑い日も寒い日も休まず、本当によくやったと思う」とたたえ、村松一彦校長は「児童の安全に欠かせない方だった。おかげで事故ゼロを継続できた」と感謝した。

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