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テーマ : 教育・子育て

高校施設、災害時初動拠点に 自衛隊、静岡県教委に協力依頼文書 

 自衛隊静岡地方協力本部は20日、災害時活動拠点として県立高校活用の協力を求める文書を県教委に提出した。同本部は南海トラフ巨大地震に備え、初動で最適な活動拠点となる高校施設の確保を進める。

池上重弘教育長(右)に依頼書を提出する武田恭一本部長(中央)ら=20日午前、県庁
池上重弘教育長(右)に依頼書を提出する武田恭一本部長(中央)ら=20日午前、県庁

 武田恭一本部長らが県庁を訪れ、池上重弘教育長に依頼理由を説明した。大型車両を止められる駐車場や簡易指揮所が設置できるグラウンド、隊員が休息を取れる体育館がある学校は初動の活動拠点として最適と指摘した。県立高校は県内全域にあり、耐震設備も整っているため、即時救援活動の効率化を期待できるとした。
 今後、依頼に応じられる高校で調査を進めてリストップし、県の防災計画への反映を求める方針。自衛隊の初動訓練や防災教室も高校で行い、災害発生時に地域の助けとなる生徒の意識向上につなげたいという。
 県の防災計画では、自衛隊の活動拠点として高校を含む約40カ所が提示されているが、武田本部長は「南海トラフ巨大地震が起きた時、実際に使える場所を確保するため調査をしたい」と理解を求めた。
 依頼書を受け取った池上教育長は「地域の安心感につながる。万が一の事態に備え、役立てるようにしたい」と応じた。

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