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テーマ : 教育・子育て

試験前こそ睡眠しっかり 中高生8~10時間推奨

 テストや受験日が近くなると深夜まで勉強がちだが、睡眠を減らすとマイナスの影響の方が大きいようだ。パラマウントベッド睡眠研究所(東京都江東区)の木暮貴政所長は「睡眠が短いと、試験当日に風邪を引いてしまったり、試験中に眠気に襲われたりと悪影響の方が大きい」と指摘する。

睡眠時間
睡眠時間

 厚生労働省は昨年12月、適切な睡眠を取るための指針改定を議論する検討会で、米国睡眠医学会が中学・高校生には8~10時間の睡眠時間を推奨しているとして、日本も同じレベルの睡眠時間を確保するのが望ましいと報告した。
 ただし、総務省の調査(2021年)によると、15~19歳の平日の平均睡眠時間は7時間32分にとどまり、8時間に満たない。
 木暮さんによると、睡眠不足では、脳の働きが低下し、授業に集中できなかったり、居眠りしたりしてしまうほか、体調も崩しやすくなる。
 眠っている間に記憶が整理されるので、睡眠が短いと学んだ内容も記憶に残りにくい。「試験の際は緊張もしやすく、睡眠不足だとよりパフォーマンスが悪くなる。深夜まで勉強して睡眠を削るのは良くない」
 日常的に適度な睡眠時間を取っているかどうか確認するにはどうすればいいのか。「休日に平日と同じ時間に起きているかどうかをチェックするとよい。睡眠が足りないと脳が不足を補おうとして、休日の眠りが長くなるから」と木暮さんはアドバイスする。
 また中高生は、塾や予備校に通っていると帰宅・就寝時間が遅くなりがち。遅い夕食や深夜の夜食など、寝る前に食事を取ると消化活動が睡眠を妨げる。食事は就寝の3時間前までに済ませることが理想的。塾に行く前に食べるか、弁当などを用意して休憩時間に食べる方法もある。

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