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テーマ : 教育・子育て

沼津第二中校区 学区統合の代案挙がらず 市教委会合

 沼津市教委は、第一中校区との統合方針が2021年に白紙化した第二中校区内の学校の適正規模・配置について、改めて意見を募る「学校の未来を考える会」の第2回会合をこのほど、市役所で開いた。児童数が市内で最も少ない千本小で複式学級の導入が来年度見込まれる現状を踏まえ、教育環境の改善策を募ったが、学区統合に代わる具体案は挙がらなかった。
 自治会や校区内の第二中、第二小、千本小のPTA、未就学児の保護者らでつくる委員21人が議論した。統合により教育環境の改善を求める保護者からは、学校運営や行事が制約される小規模校の現状を懸念する声があった一方、統合で学校がなくなることを危惧する委員は「まちづくりや防災、福祉の計画を示してから方針を決めるべき」とするなど、これまでの意見を繰り返す場面が目立った。
 会合の委員長を務める静岡大大学院の武井敦史教授は「子どもの教育環境確保が優先だが、地域の意見も反映したい。『現状維持か統合』の2択でなく選択の余地を残したい」とした。
 年度内に第3回を開催予定。
 (東部総局・菊地真生)

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