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テーマ : 教育・子育て

浜松駅南、文教地区に 常葉大移転検討 専門学校も開校、若者集う街へ

 静岡市の学校法人常葉大学が常葉大浜松キャンパス(浜松市浜名区)の移転先として検討していることが明らかになったJR浜松駅南側の駅南地区(同市中央区)。これまでは駅に近接する住宅地や商業地の色合いが濃かったが、2023年度に専門学校が新設され、別の専門学校も移転計画を表明するなど、教育施設が集まる文教地区へと移り変わる動きが加速している。常葉大浜松キャンパスの移転が重なれば、多くの若者が集う街として新たなにぎわいが生まれそうだ。

常葉大浜松キャンパスの移転が検討されているエリア。文教地区へと移り変わる動きが加速している=2023年12月下旬、JR浜松駅周辺(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)
常葉大浜松キャンパスの移転が検討されているエリア。文教地区へと移り変わる動きが加速している=2023年12月下旬、JR浜松駅周辺(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)

 開校60周年を迎える浜松調理菓子専門学校(同市中央区)は23年11月、老朽化に伴う校舎の移転に加え、食を通じて子供から高齢者まで幅広い年代が交流できる場の構築を目指す「フードパーク構想」を発表した。移転先は、常葉大浜松キャンパスの移転候補地として検討されている高砂小跡地から東に約300メートルの商業施設近く。25年度の開校を予定し、交流の場の整備も順次進めていく計画だ。
 隣接地には23年4月、静岡自動車学園(静岡市)が運営する自動車整備士の養成専門学校「浜松工科自動車大学校」が開校したばかり。浜松調理菓子専門学校の友永茂雄校長は「フードパークの中に学校があるイメージで整備する。新たな文教地区として多くの学生が集い、さまざまな交流が生まれる街になれば」と将来像を描く。
 教育関連施設が集まることで、繁華街や商業施設などがある浜松駅の北口に偏っていた人の流れが変化する可能性もある。駅南口で老舗飲食店を営む男性店主は「若者の流れが出てきてくれれば、南口の活気につながる」と歓迎する。地元の期待は大きく、周辺では若者の誘客に向けて、出店などを模索する動きが早くも見え始めたという。
 常葉大浜松キャンパスの移転計画について知る関係者の一人は「好立地なので若者の進学先の選択肢となるとともに、駅南地区が文教地区としてさらに盛り上がってほしい」と願いを込めた。

 

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