あんどん上手にできたよ 大谷小児童、静岡大生の手借り
静岡市駿河区の大谷小の3~6年生約50人がこのほど、駿河竹千筋細工のあんどん作りを同校で体験した。大谷・小鹿地区まちづくり検討会議が主催する子ども向けイベント「バンビーノ・プロジェクト」の一環。
児童が地元の伝統工芸品に触れる機会を設けようと、デザインを専攻する静岡大の川原崎知洋准教授ゼミの学生が企画した。駿河竹千筋細工の伝統工芸士杉山茂靖さんの協力で、今回の企画に合わせてオリジナルデザインのあんどん制作キットを用意。児童は杉山さんに竹ひごの組み方などを教わり、学生のサポートを受けてあんどんを完成させた。
5年の馬昊沢さん(11)は「伝統工芸品を作ったのは初めてだったが、上手にできた。家に飾りたい」と笑顔を見せた。あんどん作りのプロジェクトリーダーを務めた同大教育学部3年の藤木真理乃さん(21)は「イベントを通じて地元の魅力を感じ、愛着を持ってほしい」と期待した。