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テーマ : 教育・子育て

静岡県西部の男性教諭、停職処分 授業中に性的発言、被害訴えた女子生徒訴訟など

 静岡県教委は24日、授業で性的な発言をした上、学校に申し出た教え子の女子生徒に訴訟を起こして精神的苦痛を与えたなどとして、県西部の県立高校の男性教諭(56)を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。
 県教委高校教育課によると、男性教諭は2021年4月、授業で男性器の俗称を繰り返し発言し、複数の女子生徒が授業に出席できなくなった。授業改善の指導にも応じなかったことから、校長が女子生徒がいる授業の担当を外すと、校長の机にこぶしをたたきつけるなどして不服を訴えた。
 23年1月には性的な発言を学校に訴えた女子生徒に調停を申し立て、同4月には謝罪や損害賠償を求める訴訟を浜松簡裁に起こした。訴訟の文書を生徒宅に送り付け、校長に対し「女子生徒の授業を持たせない措置を取り下げれば、訴えを取り下げる」などと要求した。
 県教委は生徒への不適切な言動などに加え、6回にわたる聴取などに一切応じなかったとして職務命令違反も認定した。教諭はすでに訴訟を取り下げたものの、謝罪や反省の言葉はないという。
 県教委は「申し出た生徒を威嚇していて、著しく反社会性が認められる」と判断。教育、指導するべき対象の生徒に苦痛を与えた点から「教員としての本来的業務も放棄している」と説明した。停職1カ月とした理由について「本県で過去に類似の事例がなく、他県の事例を確認するなどして決定した」と述べた。

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