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テーマ : 森町

遠州鉄道沿線で上昇/浜松市中区 西部の動き活発化/掛川【静岡県内公示地価 西部の取引状況】

 浜松市中、東、西、南区

浜松市の商業地最高価格となった地点付近=同市中区鍛冶町
浜松市の商業地最高価格となった地点付近=同市中区鍛冶町

 住宅地は中区と東区がそれぞれ0・5%上昇。県内変動率上位10位に中区の遠州鉄道沿線3地点が入った。上島は軒並み10万円以上。一方、高級住宅地で好条件の山手町、蜆塚などは18万~21万円でも「土地が出れば飛ぶように売れる」。東区は商業施設が近い丸塚町や上新屋町などで引き合いが強くそれぞれ9万円前後。昨年に浸水被害があった地域は敬遠されている。西区は1・0%下がったが下落率は縮小した。南区は0・1%下落。商業地は中、東区でそれぞれ0・7%上昇した。ドラッグストアなどの需要が強い。中区の街中は「様子見状態」。

 浜松市浜北区
 住宅地は0・5%、商業地は0・2%それぞれ上昇した。遠州鉄道沿線の人気は高く小松で6万円台、西美薗で7万5千円前後。一方、昨年9月の台風などによる大雨で浸水被害があった地域は弱含みで「しばらく影響はありそう」。商業地は国道152号沿い中心に自動車販売店などの出店意欲が強い。工業地は供給が乏しい。

 浜松市北区
 市街地へのアクセスの良さから人気が根強い初生町の住宅地は1・2%上昇。10万円台で売買が成立する。2021年にサーラ音楽ホールが開館した新都田周辺も需要が高まり、8万~9万円での取引実績がある。対照的に旧引佐郡は引き合いが乏しく、細江町、引佐町では3%以上の下落があった。工業地は1・5%上昇した。

 浜松市天竜区
 住宅地は2・6%、商業地は2・8%の下落。住宅地で最も動きがあるのは区画整理地の船明。2万円前後の安値が受け、子育て世代の新築が増えている。商業地は二俣町のクローバー通り商店街で新規出店があったほか、長年跡地利用が問題となっていた商業施設テピア跡にドラッグストアが新店舗をオープンした。

 湖西市
 住宅地は0・2%の上昇、商業地は1・0%の下落。住宅地はJR新所原駅周辺が堅調で10万円以上の取引があった。鷲津地区は物件が少なく低調。新居町は沿岸部が県の津波災害警戒区域に指定され、下げ止まり感が出ている。工業地は横ばいだが、夏にはトヨタ自動車の子会社が新工場を稼働予定で、引き合い増が予想される。

 掛川市
 住宅地は0・3%下落した。駅南側の緑ケ丘で6万円台前半~7万円弱。駅徒歩圏の人気が高く、一方で供給は少ない。市西部では、高御所で建設が進む大型商業施設の開業を控えて動きが活発化している。長谷で5万円台半ばの取引があった。沿岸部は引き合いが弱く、小刻みな下げが続いている。商業地は1・1%下落した。

 磐田市
 住宅地、商業地ともに0・3%の下落。下げ幅は縮小した。JR磐田駅に近い中泉の宅地需要は底堅く、7万円台後半も。生活の利便性が高い見付では、8万円台半ばの取引があった。沿岸部では低価格の宅地を求める動きがあり、下げ止まり感も出てきた。昨年9月の台風15号で浸水被害を受けた今之浦は需要が落ち込んでいる。

 袋井市、森町
 袋井市は住宅地が横ばい。利便性の高い葵町、愛野南が堅調で、市街地の旭町で6万円の売買実例。沿岸部と昨秋の台風15号の被害が大きかった袋井駅南地区などは低迷し、二極化が進む。森町の住宅地は1・1%の下落。近隣市が人気で、引き合いは低調。中心部は需要があり、南町で4万2千円の取引があった。

 菊川市、御前崎市
 菊川市の住宅地は0・2%の下落で、四つの調査地点のうち堀之内と本所は横ばい。JR駅付近の柳、潮海寺、東名高速道インターチェンジがある加茂の人気は堅調で、6万円前後で推移している。御前崎市の住宅地は0・4%下げた。人口減少が進み全体的に動きは鈍い。中心部よりやや外れた佐倉で1万~2万円台の取引がある。

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