茶況(6月23日)単価4.5%高、数量横ばい 鹿児島茶市場一茶
JA鹿児島県経済連のまとめによると、鹿児島県茶市場の今期一茶取引の平均単価(5月末時点)は前年比4・5%高の1602円、取扱量は0・2%減の4509トンだった。
今期は、3月中旬以降の気温上昇とともに一斉に芽が伸び、短期集中型の生産となった。
4月中旬に降雨が続いたが、ミル芽の前倒し摘採など品質維持に向けて対策がとられた。新茶商戦向けの手当てが一巡した4月下旬以降の取引の中心価格帯は、2500~1500円に集中した。
品種別の平均単価はさえみどりが7・8%高の2884円と最も高く、ゆたかみどりが2014円(14・6%高)と続いた。
静岡市中の県産二茶は富士の一部から荷が届いた。出回りは少なく、閑散としていた。
藤枝 降雨の影響などで取引は行われなかった。二茶生産は終盤に入った。
島田、金谷、川根 前日の雨で生産を休んだ工場が多かった。ミル芽摘採が徹底され、二茶は減産の見通し。
榛原、相良 生産がほぼ終了し、出回りはほとんどなかった。二茶の仕入れを終了する問屋が出てきた。
掛川、小笠 前日の雨で取引はなかった。掛川は週末までに生産を終える工場が多い。
袋井、森 森町では前日の雨で多くの生産者が摘採を見送った。生産者の一人は「夜の気温が上がらなかったことなどから、生育が遅くなった」と話す。