森町・小国神社 一年の平穏無事 矢に願い込めて 新春神事「御弓始祭」 的中に拍手
森町の小国神社で17日、新春の伝統神事「御弓始祭(おゆみはじめさい)」が執り行われた。参拝者が見守る中、一年の平穏と無事へ願いを込めて射手が矢を放った。
かつての武士の姿である烏帽子(えぼし)や直垂(ひたたれ)に身を包んだ地射手(ぢいて)により行われる神事。境内に設けられた射場に登場した地射手は、神事に先駆けて行われた祭典で福を授けられた弓矢を用いて矢を放った。25メートルほど先の的に見事命中すると、参拝者からは拍手が起こった。
同神社によると、御弓始祭は疫病の神を鎮める神事。江戸時代以前から行われていたとされ、使用した矢は魔よけや夜泣きを封じる縁起物とされているという。
(袋井支局・北井寛人)