浜松医大などシンポ 「人生会議」の大切さ紹介 森町
浜松医科大(浜松市東区)地域医療学講座と県西部保健所、中東遠の市民団体などはこのほど、「地域医療シンポジウムinもりまち」を森町文化会館で開いた。
町家庭医療クリニックで指導医を務める棚橋信子さんが講演した。棚橋さんは、もしもの時に本人が望む医療・ケアについて医師や家族と事前に話し合う「人生会議」の大切さを紹介。関わった患者の事例を交え「どう生きたいかを伝えるチャンスで、深刻に話し合う必要はない。地域で語り合えることが大事」と強調した。
棚橋さんに加え、公立森町病院在宅医療支援室長の巧麻理さん、町訪問看護ステーションの和田都子副師長らによるパネル討論も行われ、人生会議や在宅療養などをテーマに意見を交わした。
医療従事者と住民が中東遠の地域医療のあり方について考えることを目的に、毎年開催している。ウェブ上での配信も行われた。